• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年11月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:11/26/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 先生、ありがとうございました。
 非常にエッジの効いた、また鋭い、静岡県の観光の現状をよく分析していただいて、勉強させていただきました。ありがとうございました。
 端的に3点お聞きしたいんですが、1つは、インターネットの発信が重要ということを御指摘いただきましたが、発信の仕方で2つ考えられるのが、1つは、例えばじゃらんとか楽天とかぐるなびとか、そういうところと連携するのがよいのか、それとも、独自でやっていくのがいいのか、これについてのお考えをまずお聞きしたいと思います。
 それから、先のことですけれども、ワーケーション。私も非常に注目して、個人的に勉強もしているんですが、行政としてワーケーションについて何をやるのかの答えを探していたところなので、もし先生が行政がやるべき答えをお持ちでしたら、教えていただきたいと思います。
 最後に3点目ですが、サン・セバスチャンの料理大学は、非常にいいなと感じました。昨年、実は県議会でも、ちょうどここにおいでの中谷県議を団長として、江間議員と私、あと何人かいらしたんですが、アメリカのオレゴン州のポートランドを視察してまいりました。あそこも全米一美食の町と言われるように、料理人が集まっていて、食の魅力を非常に感じられた町でありまして、だから静岡県もああいう形でできたらなと考えておりましたので、非常に参考になりました。先生として、静岡県でもし料理大学を立地するとしたら、やはり伊豆がいいのか、それともこういうところがいいというお考えがあったらお聞かせいただきたいのと、やはり県として何ができるか。例えば県立大としたらこういうことができるとか、県立大が附属でつくったほうがいいとか、そういうあたりも、もう少し突っ込んで御見解があればお伺いしたいと思います。

○八木健祥参考人
 お答えします。
 順不同で申し上げます。
 2番目のワーケーションで行政に何ができるかについて言うと、一番最初に思いつくのは、やはり高速通信回線網の整備だと思います。特に伊豆、それから例えば静岡だとオクシズとか、あるいは浜松の奥のほうへ行くと、やはりWi−Fi環境が悪いんですよね。例えば東京の本社とかとテレビ会議できるのかと。資料を送ったり、ズームでやるだけの回線容量の問題と通信速度と両方あるんです。なので、通信会社と連携して、県においてもインフラを整備する。特にワーケーション需要がありそうな観光地とかで、もし物足りないという設備状況であれば、それは早急にやられたらいいんではないかなと思います。
 まずは、ワーケーション、長期滞在のための観光、宿泊施設になるかと思うんですけれども、そういうところは設備投資をするときに、制度融資とか、そういう形でサポートしていただければいいのかなと思います。
 最初のネットの話です。確かにぐるなび、それからじゃらん、楽天、こういうところと連携するのも1つの策だと思うんですけれども、私は一番必要なのは、グーグル対策だと思います。皆様も同じだと思うんですけれども、どこか旅行に行きたいというときに、もう旅行先が決まっていれば、じゃらんとか楽天でいいんですけれども、まだ決まっていないとしたときには、まずグーグル検索から入ると思うんです。またお手隙のときに八木がうそを言っていないということで、やっていただくといいと思うんですけれども、例えばグーグルの検索ホームで、きれいな富士山が見たいと入力してみてください。要するに、消費者とか観光客は、グーグルの検索画面で別にどこの土地、どこの場所というのではなくて、何をしたいと検索するんです。なので、静岡県に行きたいという人は、もう静岡県に行くことが決まっているから、それでいいんですよ。でもまだ、例えば温泉に行きたいとか、濁った温泉に行きたいとか、こういう検索をやるんですよ。そうすると、グーグルの検索画面で、きれいな富士山を見たいと入力して、グーグル検索すると、全て出てくるのは山梨県の情報です。
 その後、2番目か3番目にようやく静岡県が出てくる。最初の画面から次のページに進まないと、静岡県の富士山の情報は出てこないという状況になってるんですよ。
 そうすると、例えば東京の人がこういう殺伐とした中で、ちょっと富士山でも見てのんびりしようかっていったら、みんなやっぱり富士五湖へ行っちゃうわけですよ。そこを直さないと、やっぱり多分駄目。そのために、グーグルの検索で上位ヒットしてもらえるような、そういう分析ツールがあるんですよ。そういったものを使って、やはりなるべく検索で、静岡県の富士山が見える場所をヒットしてもらうような、そういうインターネットサイトの改善をしていくことが望まれると思います。
 それから、3番目の料理大学の話なんですけれども、私もポートランドは知っていますけれども、やはり静岡県のロケーションで言うと、サン・セバスチャンのほうが、静岡県の人が行くと、なるほどなと思うかなと思っています。場所的には、豊富な食材が捕れる場所に置くべきだと思っていますので、伊豆は1つの候補地になると思います。実際、今、伊豆半島には大学は1つもないので、そういう面では、特色ある大学をつくる。それが県立大学も含めて既存の大学の新たな学部新設なのかもしれませんし、新たな大学をつくるのか分かりませんけれども、伊豆につくるのは1つの選択肢だと思うんです。学生を集められるかという問題がもう1つあるので、候補地については、いろいろ多面的な観点から考える必要があると思っていますが、日本の大学では料理大学なんぞはなくて、ほとんど言ってみれば、専修学校というか、高校を出た方が2年、3年行くような調理師学校ですね。こういうのはありますけれども、これはいわゆる料理の仕方を教える学校で、スペイン、ポートランドもそうなんですけれども、いわゆる感覚的にやるんですよね。なので、例えば食塩使用量を物すごく抑えるんです。でも、逆に、そうすると、何となく人間的には塩気が足りないと感じると思うんですけれども、そこを出汁でカバーするんですよ。そうすると、食塩の量を抑えても、出汁である程度うまみが出てきちゃう。出汁というのは、静岡県の得意中の得意じゃないですか。カツオにしても、サバにしても、イワシにしても。何でここを使わないのかなと。そういうのはやっぱり、専門大学みたいなところで教えるのが一番いいと思うし、そういうことで静岡県出身のシェフを増やしていく。それを静岡県のホテルとか、あるいは飲食店に送り込んでいくのが、中長期的に見て、もし静岡県が観光立県になるというのであれば、そういう戦略を取るのが、他県との差別化というか、違いを出すためには、1つの有益な方法ではないかと思います。

○阿部委員
 大変よく分かりました。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp