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委員会会議録

質問文書

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平成23年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:林 芳久仁 議員
質疑・質問日:10/06/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○林委員
 二、三お伺いさせていただきます。
 1つはこの所管事項にもございますけれども、薬物事犯の検挙件数が載っております。平成23年度は特に1月から8月までの件数が前年度から見るとふえているということであります。これをどう見るかということなんですけれども、実はこの薬物というのはいろんな種類が――もちろん覚せい剤も含めて、大麻も含めて――いろんな種類というか、害になる物が市販されている部分もあるし、低年齢化をしているということもあります。
検挙が多いからそれだけ警察の皆さんも頑張っていただいていると見るか、あるいは検挙件数が少なくても、逆に言うと検挙にかからない、まだ検挙されない、そういう薬物を常習している人たちも現実的にあることも事実です。検挙件数が多いことは非常にいいわけですけれども、問題はその検挙されない底辺にいる予備軍というか、検挙される予備軍というか、言葉は悪いですけれども、そういう人たちがかなり低年齢化というか、20代が多いということを聞きますし、簡単に手に入るということもあるもんですから、これは非常に悩ましいことだと思います。
現実的には全国でも、大麻がふえるか覚せい剤が減るかと。逆のこともあるということで、全体的にはなかなかなくならないというか、そういう部分が実態にあります。平成23年を見ると県内としてはたまたま1月から8月については覚せい剤がふえているということなんです。県警としてこれをどう見ているのか、どういう現象なのか、この辺をちょっと教えていただきたいと思います。
 それと薬物事犯の乱用防止ということで、私も所属している団体で小学校、中学校、大学ということでいろんな講習会というか、講師が行ってそういうものも実際やっているわけですけれども、聞く人が学生というか、生徒側のほうもそういう人たちがもちろんいないという前提で見れば、それはやってる人は別だよと、我々は関係ないよという、こういう部分のとらえ方もあります。
完全にゼロになるのが基本的には望ましいわけですが、この辺は警察も非常に努力をされていることを十分に私も知っていますし、関係団体もいろんな部分で薬物乱用防止ということで、これは即犯罪に結びつきますし、健康も害すると命にかかわるということなんです。それにもかかわらず20代がふえているということでありますので、私もこれ答えがありませんけれども、さらなるその撲滅に向けて――県警としてこれも重点項目だと思いますけれども――ちょっと方針を述べていただきたいなと思います。

 次に、先ほど3番委員からもありましたオレオレ詐欺の問題です。これもいろんなキャンペーンとかきずなの問題とか、今かなり静岡県も全国の模範となるようなことをやっています。ただ地域の部分でのきずなが薄れていることも事実なもんですから、現実的にはひとり暮らしのお年寄り、あるいは老夫婦、これが現実にふえているんですね。子供さんがいない、孫もいないということもありますけれども、やっぱり高齢者になってくると、子供、孫が遠くへ行ったときには連絡が現実的にはできていないということで、何かあれば連絡するでしょうけれども、現実的にはなかなかそうもいかないという部分として詐欺にかかるという事例が多いんです。
そういう警察が主になってやっていただく部分もありますけれども、地域のほうでも例えば民生委員とか保健委員、これも私のところの民生委員にも聞きますと、いやステッカーをひとり暮らしの高齢者に持って行って、お孫さんとか子供さんが東京に勤めている方についてはこういう犯罪が今起きているから、電話のところにステッカーを張ってくださいと、かなり注意してくださいという、そういう部分の認識が余りないんですよね、民生委員であっても。職種柄、そこが民生委員の仕事でないもんですから、ただ民生委員というのは必ず掌握していますので、ひとり暮らし、老夫婦ということで。できるだけ幅広い団体にお願いして注意喚起をしていただくと、地域では必ずそういうお年寄りを掌握してますので、この辺はまた警察からもぜひ市町のそういう関係団体、そういうところで特に民生委員さんと保健委員さんの協議会のほうにこういうことだということで、ステッカーの中身の工夫もありますけれども、必ずそれを持っていって、そういう人たちにも協力していただいて、お年寄りに電話のところにきちっと張っていただくということ、さらなる喚起をしていただくようにぜひ警察のほうからも関係市町のほうにお願いをしてほしいなと、これについてちょっと考え方をお聞かせください。

 最後に、毎年有望な若者が社会のために、あるいは市民のためにお役に立ちたいということで警察官を志望して、優秀な試験をパスして入るわけです。ことしも七十何名ですか、警察学校に任官されて6カ月間の研修と体験に入ると。私も藤枝の警察学校を一度見学させてもらったんですけれども、非常に厳しい訓練、研修が行われているということであります。この人たちが6カ月を終えて今度は現場に配置されるわけです。それぞれの配置の部署は違いますけれども。
最近、静岡県警じゃないんですけれども、私の知り合いの息子さんが何名か警察官になって、その6カ月間の研修が終わって配置されたと。しかし配置された部署が自分の考えとは違うということで、残念ながら1年以内で退職してるということが現実にありました。こうしたことが現実的に起こり得るもんですから、静岡県警の警察学校を終えた毎年何十名という方々、それぞれ今頑張っていると思います。ただ警察学校を終えられて現場へ行って、3年以内に離職をしたと――もちろん家庭の事情もあるだろうし、病気でやむなく退職したとありますけれども、精神疾患という問題もありますけれども――3年以内の離職の傾向というのは実態としてはどうなのか、この辺がちょっとわかれば教えていただきたい。以上です。

○田宮刑事部長
 薬物の関係でお答えをいたします。
 薬物事犯がいわゆる沈静化しない理由としましては、覚せい剤事犯の再犯者の増加傾向、それから暴力団や来日外国人の密売組織による暗躍、それから航空機利用の携帯密輸の増加と仕出し国の多様化、それからインターネットを利用するなど薬物密売の多様化などが考えられます。
警察といたしましては、税関との連携による水際における取り締まり、それから暴力団や不良外国人の密売組織等、薬物供給源に対する取り締まり、それから薬物の需要源である乱用者に対する徹底取り締まり、こういったことを徹底して供給の遮断と需要の根絶に努め、現在、中高大学生に対する薬物乱用防止対策、防止教室、こういったものの開催や各種広報媒体による広報啓発活動を推進しております。以上でございます。

○ア田生活安全部長
 振り込め詐欺の被害防止に係る地域とのきずなの関係でございますけれども、御協力いただく方のいろいろと御理解をいただかなきゃいけない部分がございますので、県下一円同じ速度では進んでいないという実情がありまして、まずそこはなかなか辛いところなんですけれども、その中で警察署によりましては、先ほどの児童委員、民生委員の方々と御協力いただいている警察署もございます。また高齢者の多い地区で食事の材料を配食するサービス会社に御協力いただく例ですとか、ヤクルトの販売業者さんに御協力いただく例もあります。
 それから、前回の常任委員会のときに蓮池委員から御助言いただきました介護関係の方々、これも今、本部とこの県レベルの団体、3団体と協議をし快く御理解いただきまして、ホームページに警察のリンクを張っていただいたとか、いろいろと始まっております。これから警察署においてそういったふうに介護士さん含めて、いろんな高齢者の方と接点を持つ方々の理解と協力をいただけるような組織づくりを各警察署でやっていきたいと考えているところでございます。ぜひ御理解をいただきながら進めたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。

○大島警務部参事官兼警務課長
 採用された警察官の退職、離職の関係でございますけれども、3年以内の全体の数字というのはちょっとございませんけれども、平成21年4月、約2年半前に採用した警察官が258名おります。そのうち、ことしの8月末、2年5カ月でございますけれども、この期間にいわゆる学校を卒業してから第一線の警察に配置されてからやめた者というのが15名おります。大体比率で6%弱でございます。これは例年と同じぐらいの数字というふうに考えております。
 その理由についてちょっと細かくは把握しておらないんですけれども、全体の傾向として、なったけれどもやはり体力的についていけない、あるいは学業的に覚えることがいっぱいでちょっとついていけない、あるいは自分の性格と警察の仕事が合わないんだというような、こうしたものが大体半数ちょっとあります。あともう1つは、いわゆる転職したい、なってみたけれども、やっぱりこんな仕事をしてみたく思ったというような者がおります。そんなことで、おのおの今申し上げた理由が複合しているものもございますけれども、そのような理由のものが多いと、最近の若者の気質みたいなものを反映しているんじゃないかと思っております。
そういう者については個々に面接するなりして、ちゃんとした理由を聞いて、ちょっとこれはもう気持ちが折れてしまっていたり、ちょっと警察官としては無理だなというのは、仕方がないということで、そういうものがほとんどというふうに理解しております。やはり惜しい人材もおりますので、そうならないようないろんな対策は講じているところでございます。以上でございます。

○林委員
 初めの薬物の関係ですけれども、先ほど申し上げましたことしの1月から8月までが平成22年度の1月から8月に比べるとふえているということです。この中で20代で検挙された件数がどれぐらい入っているのか。20代のうち、これは細かいのはあれですけれども、大学生あるいは有職者等を分けたときにどうなのかということをちょっと教えていただきたい。
 それから、あと再犯が非常に多いと思いますけれども、芸能人も含めてですね、必ず再犯するという部分で、ひとつ再犯者に対する追調査ですかね、この辺の実態としてはどうなのかも教えていただきたい。

 それから先ほどのせっかく任官された警察官のうち、今言った258人中15人が離職するというのは、これが多いか少ないかという部分で比較するんじゃなくて、いろんな理由がその本人にもあったでしょうけれども、警察の採用試験を受ける以上は、それなりの気持ちというか、正義感という部分だと思うんですけれども、やっぱり試験も普通の試験に比べれば非常に難関で合格するわけです。ですからそのあと半年間の研修、実践の部分として、かなり工夫も必要かなという部分もあります。できるだけ一人一人を伸ばしてあげると言うんですかね。もちろん現場へ行けば違いが出るということは当然なんですけれども、この半年間の中で持ちこたえるというか、それぐらいのもちろん体力的にも精神的にもその部分としてぜひ力を入れていただいて、病気でやめられる方や、あとは家庭の事情でどうしても商売を継がなきゃならないというのは別としても、それ以外の離職については非常にせつない部分もあります。せっかく優秀な人を合格させて、できるだけ県民にかかわってもらうというか、そういう志の警察官が欲しいわけですので、ぜひその辺の研修の中の部分をさらなる御努力をしていただいて、落ちこぼれがないようにしていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

○田宮刑事部長
 まず薬物犯罪についてでありますが、20代ということじゃなくて、10代、20代ということで若年層ということでよろしいでしょうか。
 10代、20代の若年層の検挙者につきましては、年々減少傾向にありまして、全薬物での若年層の割合が30%を切りました。覚せい剤におきましては20%を切るなど、平成9年から実施しております中高大学生による薬物乱用防止教室だとか各種広報媒体による啓発活動の効果が徐々にあらわれてきたんじゃないかというふうに思っております。
 それから再犯率の関係でございますが、実は去年の統計がございませんので、ことしの統計でいきますと、8月末現在の覚せい剤の検挙人員259人中再犯者は154人、再犯率は59.5%でございます。以上でございます。

○岩崎警務部長
 先ほど若い警察官の育て方ということで御指摘をいただきました。警察学校も含めまして、若いときは一方で不適格者を排除というか、本当に向かない人に早目に気持ちを決めてもらうという期間でもありますので、そういう観点からも見ております。基本的には言わばダイヤモンドの原石ですので、将来輝いていけるように、しっかり育てていきたいと思っております。

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