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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:10/03/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ッ谷委員
 一問一答方式でお願いします。
 委員会説明資料に基づいて質疑しますので、よろしくお願いします。
 先ほど来とダブって質疑する場合がありますが、なるべくダブらない質疑をしますので、答弁もよろしくお願いしたいと思います。
 3番委員が、世界遺産を含めた質問を丁寧にしまして、内野富士山世界遺産課長には大変御苦労さまでございます。しばらくぶりに1人の方があれだけ連続で答弁に立つのも珍しいなと思って聞いていました。そこへまた一番初めの質問をする私もどうかと思いますけれども、実は3番委員は山梨県のセンターを見ていないようでありますけれども、我々はことしの初めに会派の研修として見てまいりました。帰りにまだ建設途中の屋上まで入れてもらったわけでありますけれども、その帰りに聞いてきたことを各委員が質疑する中で思い出したものですから、初めに静岡県富士山世界遺産センターについてお伺いします。
 きょう一番よかったのは、山梨県と連携してやるべきだという意見が委員から出たことで、私もぜひそうしてほしいと思います。特にその中で特別観覧料につきまして質問します。
 高い、安いは別にしても、私は山梨県へ行ったときも思ったんですが、山梨県は南館と北館が通路でつながっていて南館はお金を払いますけれども北館はお金を取らない。北館2階しか富士山は見えないんです。前に山と大きな林がありますから富士山は見えない。そこへいくと内野富士山世界遺産課長が説明したみたいに静岡県のセンターはデッキへ登れば正面に富士山が見えるわけですから、位置的には静岡県のほうがいい。
 観覧料を取るのは、別に賛成とか反対とかないんですよ。ただこれについて伺うのは山梨県と連携するんですから、静岡県富士山世界遺産センターで山梨県側から見る富士山の写真や資料も売るべきだと私は思うんです。もし連携するんであれば、連携の1つの方策として特別観覧料に含めるところの富士山関連の遺産、あるいは写真それぞれについて連携したらいかがでしょうか。静岡県からぜひ山梨県に発信していただきたいと思うのが1つです。

 それから、観覧料を取るのは結構ですが、全部が静岡県の所蔵品ですか。あるいは所蔵者がいて、その方から多少の期間預かる書画、骨とうを含めこれから出てくると思うんですが、所蔵品以外の展示品について静岡県が料金をとることは可能ですか。この2点について伺います。

○内野富士山世界遺産課長
 静岡県富士山世界遺産センターにおける山梨県との連携についてお答えいたします。
 9番委員から御指摘がありました山梨県からの富士山の写真等につきましては今後検討していきたいと思います。

 もう1つは、特別観覧料の関係です。
 収蔵品につきましては、センター自身が購入したもの、寄附を受けたもの、預かってくださいと寄託されたものの3種類があります。このうち購入したものと寄附を受けたものについては特別観覧料の対象として考えてまいりますが、お預かりしているものにつきましては預けた方の意志確認があってから対象にするものと考えております。

○三ッ谷委員
 それは、やっぱり確認してあげないと後で所得税法違反だなんて挙げられても困りますし、丁寧な扱いをして、ぜひ同じように特別観覧でもよければ、皆さんに写真、あるいは記録をとっていただけるように努力してください。

 それから、もう1つお伺いしますけれども、障害者と介護者、70歳以上の減免措置について別途定めると書いてあります。
 皆さんの研修、あるいは町内会とか家族の旅行で外へ出るでしょう。一番目につくのは私を含めた年寄りばっかりですよ。ひょっとしたら子供会とか学校関係の方もいるかもしれないけれども、一般的に観光地にいるのは年寄りが一番多い。ですから私の推測ですが、センターがオープンしてしばらくは、まず行くのは年寄りの皆さんですよ。またそういう人が一番時間があって行っていただけると思うんです。その人たちの料金が決まっていないのはどうかと思うんですが、いかがですか。

○内野富士山世界遺産課長
 観覧料については、記載のとおり70歳以上の方の減免規定は別途定め、条例本体には減免の具体的な記述はございませんけれども、別に定めます施行規則で70歳以上の方の減免規定を設けております。現在、観覧料の全額を減免すること、企画展示を観覧する場合には観覧料の2分の1の額を減免することでの調整を図っています。

○三ッ谷委員
 何でそんなわざとらしい質問をしたかというと、例えばシルバークラブにしても、やっぱり入館料も含めて全部計画して行くんですよね。オープンしてからしばらくの間、多分一番来ていただくお客さんに対して丁寧な扱いをするのであれば、金額設定も早目にしなきゃいかんからお聞きしました。もう一度12月23日までの準備についてしっかりおやりになることをお願いします。

 次に、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みについて伺います。
 これは、質問する予定ではありませんでしたが、先ほどお昼のNHKニュースを見ていましたら、森会長とオリンピック委員会の調査役員が記者会見をして、今の1兆3500億円余の予算を大幅に減らすと説明されていました。詳しい内容は話しておりませんでしたけれども、大会経費のうち各競技場の会場費、設営費、あるいは聖火リレー等にかかる費用を見直して縮減すると森先生がお話をされていた。
 これは先ほど来、川勝知事も東京都に経費は云々なんて言わないとか言うとかいう質疑がありましたけれども、もしこういうことになってくると、この図表を見ましても平成29年度は実施設計を既にしているわけですよね。そうすると今のようなことが実際に起こるとなってくると、収支について差額が出てくる気がするんです。もし決まれば、こういう場合にはどのような扱いをするのか。きょうテレビでそんな記者会見をしたばっかりですから、当局がわかっていないのは百も承知ですが、どういう気持ちで扱うのかだけ聞かせてください。

○山本オリンピック・パラリンピック推進課長
 オリンピック・パラリンピック全体の予算のことでございます。
 今の1兆3000億円は、昨年12月に組織委員会が一次予算ということで出したものでございます。基本的な役割の中で、仮設整備は組織委員会、公設はそれぞれ自治体、大会運営はこれまた組織委員会と決まっておりまして、現時点で関係自治体も含めて、東京都、組織委員会、国で必要な業務と経費の見直しを進めております。その中で昨年12月に出した一次予算から特に大会の関係費であるとか、組織委員会の関係する運営費をもう1度見直ししていく中で年末にもう1度次の予算を一応示していこうと聞いてございます。
 会場周辺の自治体の役割につきましては、会場整備ではなくて輸送やセキュリティー、機運醸成とかおもてなしといった行政サービス的な経費は県としても必要な経費として積極的に支援する考え方であります。

○三ッ谷委員
 きょうのことで質問するのはおかしいかもしれませんが、やっぱりせっかくやらせていただくオリンピックですから、失敗のないように落ちのないようにするには当局にこういう細かいことも含めて頑張っていただかないとできないことですから、ぜひ改めてお願い申し上げます。

 それから、次の質問に移りますが委員会説明資料18ページ、ラグビーワールドカップにつきましてお伺いします。
 お招きいただいて、6月17日にはテレビ中継以外で久しぶりに本場のラグビーを見せていただきました。ジュビロは私の町にありますから試合を見るんですが、やっぱりエコパスタジアムはでかいし、あれだけの球場ですから見ばえはすばらしいし、うちに残った家内もテレビを見ていて、きれいだったと本当に褒めていました。その点ではテストマッチをやっていただいてよかったなという気がしますし、また日本チームの桜のカラーのユニフォームが映えた、あるいはスポンサーが配ってくれた旗なんかも振られて、試合は負けましたけれども終盤の3トライにつきましては日本チームもやるなという感じを受けました。
 そこで、これからのスケジュールあるいはいろんな事業内容が掲示されていますけれども、伺いたいのはテストマッチをやらせていただいた静岡県としてどんな検証をしたのか。別に我々はチームじゃありませんから、強化だ、失敗だ、選手がどうのという話じゃなくて、会場を提供する側として静岡県はどう検証したんでしょうか。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 まず、委員会説明資料18ページにあるように1つは機運醸成の取り組みがあります。今回のテストマッチで強く感じたことは、まだラグビーワールドカップに対する周知が足りない、ラグビーへの関心もまだ少ないことでございます。資料に書いているのは機運醸成のための取り組みをしたいということです。
 検証結果としまして、ラグビーに関心を持ってもらうためには従来のラグビーファン以外に働きかけをしなきゃならないと感じましたので、資料にあるような形で新たに開催都市特別サポーターを選任したり、あるいは小中高校生の招待を継続したり、また中でも女性を対象としました観戦ガイドツアーをしたりという形で取り組みを継続してまいります。
 また、ラグビー以外での情報発信では10月14日にはスポーツ月間の一環として他のスポーツイベントとのコラボレーションであったり、袋井クラウンメロンマラソンといった他のスポーツ競技の中での周知もしてまいります。
 それから、検証結果ですが今回は会場を提供する役割として交通輸送を実施いたしました。実際に大会をやることになりまして掛川駅からのシャトルバス、近隣の駐車場を活用したパークアンドバスライドも実施いたしましたが、やはり全部がスムーズにいったわけではございません。特に掛川駅前については思ったよりも人の波が早く動いたこともデータとして蓄積しまして、今後つくっていく計画に反映したいと思います。
 それから、今回はアイルランドを迎えた国際試合であったんですが、少し配慮が足りなかったのは外国人対応でございます。外国語表記という意識を持っていませんでしたので、これから外国からいらっしゃるお客さんのことも当然踏まえて、表記、サインについても検証し対応していくように考えております。

○三ッ谷委員
 今、答弁いただきましたことはほとんどそのとおりで、ぜひ本大会に向けて準備を怠りなくやってほしいなと思いますが、私が質問したのはそういうことではありません。私は正直言いまして、海外で行われたラグビーの試合を見たことがありません。NHKでワールドカップを初めて見て、日本チームが逆転トライをした最後の10秒だけが強烈に印象に残って、あれから日本のラグビーを見直しましたから会場周辺がわからないんです。知事は意気込んで4万人で会場を満員にするんだとほうぼうお願いしたけれども、結果的には新聞でたたかれるような入場者数しかなかったことは確かです。だからこれから時間をかけて県民に丁寧にお願いしながら、本番には来ていただけるムードを醸成していくのは当然です。ただ周りのことがわからない。ですから担当している皆さんはラグビーの大会を見たことがあるんでしょうか、お聞かせください。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 私個人の経験から申し上げますと、この仕事につくまでラグビーというものは、ヤマハのファンでありましたのでヤマハスタジアムには行っておりましたが、海外に行って国際試合を見るまでの経験はございませんでした。そういった意味で私も一県民の中ではまだまだラグビーに対する関心といいますか、知識もまだ乏しいと感じております。

○三ッ谷委員
 決してうるさい質問をしているわけじゃないんです。私も素人ですし、担当の皆さんが御苦労しているのはわかっていますけれども、理由は外国から来るお客さんの対応をどうするかが課題というお話がありました。私は当日ラグビー場の入場者入り口がどこだかわからなかった。理由は食の都の一環であれだけテントを張って煙がもうもうで、僕は焼き鳥屋へ入ってきたのかって正直言って思いましたよ。当然いろんなものを販売するのは結構ですが、ラグビーは皆さんも知っているとおり選手がスタンドの下から子供と手をつないで出てくるシーンを見ても、やっぱりウェルカムのスタイルですよ。それがラグビー会場の入り口に屋台店が並んで、どこが入り口かわからないぐらいの対応ではいかんじゃないかなという気がするんです。ただし私も海外のワールドカップを見たことはありませんから、何も言いません。
 1つだけ見たことがあるのは、静岡県が主催してくれたサッカーのワールドカップをエコパで見させていただきました。あのときは今回のラグビーと違って、もう少しきれいというのかにぎわいはそんなになかったけれども、落ちついて整然とした大会だったと思います。
 ラグビーそのものは、格闘技の一種でプロレスリングですよ。100キログラム級の人がぶつかるんですからけがもするし、そういう会場の雰囲気がだんだん外にも漏れてきて周りもお祭り騒ぎで海外のサッカーをテレビでよく見させてもらいますが、もめごとになって火を放ったことが幾らもあります。ラグビーワールドカップでそういうことがあったのは聞いていませんが、にぎわいを持つための会場の周りは県としてこれからどういう基本的な考えに立って皆さんにお願いしていくのか。あるいは来ていただくお客さんに飲み物も何もなかったんじゃ困りますから、当然そういう手当てもしなきゃいかんということで、どんなことを考えていますか。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 今、FIFAの大会のお話も出ました。たまたま私もその当時エコパにおってFIFAの大会運営の手伝いをしておりましたけれども、当時は管理エリアがかなり厳しくてエコパスタジアムはかなり統制されている雰囲気がつくられておりました。
 2019年の大会についても、まずはスポンサーへの配慮が必要になりますので、組織委員会側と県がこれから調整いたします。まず大会運営側がどこまで関与するかの判別から始まりますけれども、スポンサーと地元のいろんなにぎわいをどのように区分していくか検討してまいります。ただせっかく海外や県内外からお客さんがたくさん来ることを考えますと、今回も少し反省しますけれども、愛野駅からスタジアムまでのゲームを待ちわびる時間をどう費やすかがかなり重要なポイントになってくるかと思います。また地元の袋井周辺、磐田あるいは掛川周辺の皆さんも、どうおもてなしをしたらいいか再三お話をいただいていますので、地元の商工観光業者と意見をいろいろ交えながら、どういうおもてなし、配慮ができるかを考えながら大会の準備を迎えたいと思います。

○三ッ谷委員
 これは、直接には皆さんの部ではありませんが周辺の道路事情です。
 ワールドカップを行うときに、皆さんも現場を見ていてよくわかったと思うんですが、特に静岡側から球場に入ってくるお客様については問題ありません。割とスムーズに流れてエコパへ入れます。ただ西側から入ってくるお客様がエコパに入る入り口で、右折ラインが長さ20メートルしかないんです。そうすると道幅が狭いものですから、右折に並んだ最後尾の車が東に向かう車を全部とめちゃうんです。そうすると今回のワールドカップは何試合を静岡県内でやっていただくのかわかりませんが、やっぱりエコパの中のことも考えなきゃいかんし、周辺道路のことも交通基盤部にお願いしながら問題点を解決しないと大渋滞ですよ。そうしますと賓客が何時何分の開会レセプションに間に合わなくなるということがあるんですよ。ですからぜひ交通基盤部と御相談をいただきながら、全体の検証について文化・観光部からお願いするべきだろうと思いますが、いかがですか。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 9番委員御指摘のとおり、これからまずやらなきゃならないことの1つに交通輸送計画がございます。
 周辺の道路については、アクセス可能な道路に限りがあるのは、物理的にどうしようもないところもあるんですけれども、恐らく車での来場は不可能になろうかと思いますので、JRを中心とした輸送と先ほど申し上げたパークアンドバスライドを兼ね合わせてやっていくことになると思いますが、これからつくる交通輸送計画もJR、交通事業者、それから今お話のありました交通基盤部といった関係者と連携をとりながら作成してまいりたいと思います。

○三ッ谷委員
 ぜひお願いします。
 次に、観光人材確保緊急対策事業費について伺います。
 これも先ほどいろんな質疑があり、聞いておりました。特に観光政策課にお伺いしたいのは、宿泊業を中心とした観光業は他産業より従業員の高齢化が進むとともにと書いてありますが、宿泊業は何を指しますか。宿泊業といったって幅があるんですよ。ホテル業もあれば民宿もある。あるいは旅館もある。それを一固まりに宿泊業といったって対応が違うんですから。これはどこをとって高齢化が進んで云々と言っているのでしょうか。

○永井観光政策課長
 宿泊業の定義というか、規定についての御質問にお答えいたします。
 ここの記載につきましては、確かに少し適切でないところがあったと思います。私どもで承知しているのは、先ほどの質問にもございましたが総務省の就業基本調査で宿泊業を捉えておりまして、まことに申しわけございませんが中身につきましては、どこまで入っているのかまでは分析しておりませんでした。

○三ッ谷委員
 ぜひ、丁寧な書き方をしてやってくださいよ。
 もう1つは、私も飲食業をやっていますからよくわかりますけれど、ホテルで60歳の高齢者がよたよた仕事をしているとこなんか見たことありませんよ。みんな20歳ぐらい、あるいは短大出の人たちが現場の最前線ですよ。伊豆半島のホテル、旅館へ行って、そういう接客をするお店もありますが、平均的には私が見てもお仲間だなとか、私が見ても同級生だなという人が主力ですよ。中には若い仲居さんの接客もまた売り物にしながらお客さんをたくさんいただいているホテル、旅館もあります。正直言って他産業よりも高いんじゃなくて、それが平均なんですよ。我々の仲間の業者も残念ながらそういうお姉さん方にお手伝いをいただかないと仕事が回っていかないのも事実なんですよ。
 そこへ配置する県下11名のコーディネーターは、本当に旅館や宿泊業や水商売の専門家なんですか。私と同級生の人は体が痛い、腰が痛いと大変ですよ。朝は朝で食事の世話が終わって片づけしたら、今度はすぐ夕方の宴席の準備をしなきゃいけないなど1日2回の大きな仕事が仲居さんにはあります。ホテルは楽なんですよ。テーブル席でクロスをぱっと変えて、あとナプキンを含めたものをセッティングすればオーケーなんです。そういうことを考えると、どうしたって温泉街のほうが働く条件が少し悪いと言ったら失礼ですが、年寄りも多くなって、ホテルと比べてかわいそうだなという気はします。この11人のコーディネーターはそういう働く人の苦しみとか、何でその人がそこで働かなきゃいかんとかということまで捉えて指導してくれるんですか。

○永井観光政策課長
 コーディネーターの素養についてでございます。 文化・観光部で今回予算をお諮りしている1名につきましては、仕様の中でいわゆる観光に関して知識や経験のある方という1項を設けて、例えばホテルとか旅館で人事関係のお仕事をしたことがある方を念頭に置いております。ただ一方、その他の経済産業部のコーディネーター11名につきましては特段そういったことではなく一般的に全産業について、いわゆる事業者の事情をよく伺いながら職を求めている方とマッチングさせる資格を持っている方と理解しております。

○三ッ谷委員
 例えば、うちのほうでもそうですけれど、若手に田舎の旅館の仲居さんにおいでと言ったって、給料を出しゃ来るというものではなかなかないんですよ。伊豆半島も同じですよ。伊豆半島で何軒かの一流店は、こういう待遇で個室の寮があって、こうですああですとやれば、ほかに行くのをやめてそこへ行くわという方もいるかもしれない。でも全体的にはそれは本当に氷山の一角だろうと思うんです。だからこれから静岡県として、観光政策課としてこういう事業に取り組むんであれば、そこまでの気持ちになって働く人を気持ちよく売り出す。またお迎えする旅館側やホテル側も一流観光ホテルとは違っても、やっぱりお客さんにおもてなしをする気持ちで従業員も迎えてもらうというような指導を県としてもお願いしたいなと思います。伊豆も静岡県の旅館もみんなそうですよ。私はそういう気持ちをしっかり担当課長が持って事業を進めていただきたいなと思います。

 それから、委員会説明資料23ページ、富士山静岡空港の利用状況について説明をいただきました。ほかのことを言うと時間になりますから、一番わかりやすい台北線を例にとって説明を求めたいと思います。
 ここに、提供座席数が5,688席、搭乗者が4,831人、搭乗率が84.9%とありますが、ここで言う提供座席数は富士山静岡空港発という意味でよろしいですか。

○田中(尚)空港利用促進課長
 こちらは、富士山静岡空港から出発する便と到着する便の両方でございます。

○三ッ谷委員
 それでは、4,831人の搭乗者の海外から来たお客と日本から出た客数の案分をお願いします。

○田中(尚)空港利用促進課長
 比率のお尋ねだと思いますが、航空会社への聞き取りで申し上げますと、おおむねインバウンド、いわゆる台湾からのお客様のほうが多い状態となっております。

○三ッ谷委員
 いつもそうなんですけど、数字を出すならちゃんと調べてからじゃないと。大概じゃ済まないんですよ。先ほども3番委員が言われた話のとおりですよ。我々はチャイナエアラインに行ったときに言われたんですから。あなた方はふやしてくれ、ふやしてくれって日本という国の静岡県として我々に要請するけれども、一体日本から来るお客様は何人か知っていますかと言われたんです。4分6だ何だかんだという話をしながら、全部台湾からのお客じゃないですかってはっきり副社長に言われたんです。だから今も何人乗っているんですかって聞きたかったんです。

○田中(尚)空港利用促進課長
 聞き取りでお伺いしておりますのは、航空会社から正確な数字について公表することの了解を得ておりませんので、そういう言い方となってしまいましたことをおわび申し上げます。
 日本人と台湾人、いわゆる日本国籍と外国籍の方の比率でいきますと大体3対7ぐらいになります。

○三ッ谷委員
 余分なお話はしないで結構です。そうするとまた聞きたくなっちゃうから。チャイナエアラインの客数については、ほかのエアラインとも関係あるから言っちゃいかんと言われていることを言っているんですよ。それは本当なんですか。

○田中(尚)空港利用促進課長
 聞き取り調査で総数だけを伺っていて、最後に参考として日本人の割合を聞いているだけでございますので、申しわけございませんが公表を前提に聞いていないということで控えさせていただいておりました。

○三ッ谷委員
 これ以上しつこく聞いても、今言ったのが最高の答弁でしょう。でも議員として日華議連で陳情に行って、そういうことをいつも言われる我々は、いや違いますよ、これだけ乗っていますよと言いたいわけです。
 あるいは、次の質問にかかわる分ですが、何で日本人の中で静岡県人が少ないか、社長わかりますかと。それは皆さんの飛行機が静岡を朝一で出してくれたら倍乗りますよと、僕はいつも言っているんです。先般も台北駐日経済文化代表処の横浜分処の処長がお見えになったから、県庁でそのお話もお願いしました。富士山静岡空港から台湾に行く人は少ないかもしれない。しかしその反面、セントレアからは多いんですよ。それを合計したらひょっとしたら台北から乗ってくるお客よりも静岡県のお客のほうが多いんです。ただどこが違うかといったら滞在時間なんですよ。10時に名古屋を出てもうお昼には台湾にいて、その日が1日丸々使えるんです。夜6時半、7時に乗って、ホテルに11時半に着いて、仕事を終わって来てよかったなと思うけれども、それは初めの1回、2回だけでなんか1日損するなと思うからみんなほかの空港に行っちゃうじゃないですか。本当ですよ。だからそういう数字を正確に把握しながら、こうなんですよとチャイナエアラインに言わなかったら、いつまでたっても解消できませんよ。この点についていかがですか。

○田中(尚)空港利用促進課長
 チャイナエアラインとのダイヤ改正のことかと思います。
 ダイヤ改正につきましては、チャイナエアラインは静岡以外にも他の日本路線、それ以外にも他国の路線等がございまして、全体のダイヤ編成の中で静岡を夜7時20分に出発する便ができているところでございまして、これにつきましては我々もダイヤ改正を機にお願いしているところでございます。
 ただ、ダイヤ改正の前に、まず静岡県全体の搭乗率、静岡空港を出発する便の搭乗率を上げる対策を行っております。今年度に入りまして富士山静岡空港からの搭乗率は80%を超えておりまして、年度前半だけでございますが近年就航以来の高搭乗率を維持しておりますので、それらを踏まえて再度航空会社と交渉してまいりたいと考えております。

○三ッ谷委員
 それじゃ足らんじゃないかと思いますよ。だって静岡県民はここの飛行機だけじゃないでしょう。どの場合でもいろんな理由があって富士山静岡空港を使わないだけじゃないですか。それなのに富士山静岡空港から乗らないというんなら、乗れるだけの飛行機をよこさないのを一方的に認めて、相手の飛行機のやりくりだからしようがないだけじゃ済まされんでしょう。

○高橋空港振興局長
 台北線の増便については6月議会でも少し発言させていただきましたけれども、おっしゃるとおり今の時間帯だけでは昼間の時間帯がないためになかなか静岡県側から乗っていただける人がふえていかないのも事実でございます。また台湾に行っている静岡県民の方も多かろうと思います。やはり路線を昼間の時間帯に実際に持ってこられるように努力しなきゃいけないと考えてございます。
 現在、1時間に1便という制約もございますが、空港ターミナルビルの増築を契機に我々としてもチャイナエアラインに対し引き続きいい時間帯での増便をお願いしてまいりたいと考えております。

○三ッ谷委員
 前向きなお話ですから受け取っておきますけれども、空港ターミナルビルの増築で例えば1時間1便が3便にふえますよ。国内線は30分、2便、横並びですけれども、ぜひ国内エアラインにも働きかける必要がありますよ。だからチャイナエアラインに行って、だめであれば例えばフジドリームエアラインズにしてもまた飛行機を入れるようでありますから、県として働きかけないといかんと思うんですよ。これはドル箱になる飛行機ですから、相手が夜しか来ないのなら、日本はやっぱり昼間出しますよというぐらいの意気込みを見せることで、向こうだって静岡県がそこまで言うのであれば多少でも考えましょうと思ってくれるだろうと勝手に思っています。
 ですから、無理なことをお願いしているのはわかっているけれども、本当に富士山静岡空港があれだけ苦労してやっとここまで来たんですから、一つでも二つでも上を目指すには、皆さんが頑張らなきゃ僕らが頑張ったってだめなんですよ。その点だけ最後にもう1度お願いしたいなと思います。
 それから、増便につきましてはやっぱり静岡県を挙げて便数をふやすべきですよ。それが全体の搭乗率のアップにつながる。どこかとどこかだけがよくて、どこがだめじゃだめじゃないですか。そういう点も踏まえながら、これからダイヤ改正の折には一喜一憂している何か海の向こうへ行く飛行機だけをあてにしていたらだめなんですよ。自分たちでやっぱりつくんなきゃ。まず一喜一憂しない富士山静岡空港に基本的にして、その上に今皆さんが考えているようなことがあるように当局にお願いいたします。

 それから、委員会説明資料27ページに富士山静岡空港のヒアリへの対応が載っています。
 県下でも初めはないないと言ったけれども、清水港で見つかって以来、あっちこっちで名前が挙がってまいります。エアラインの中にヒアリが入り込んだというのは考えられないんですが、植物を因由とする、あるいはその関連であるのかもしれません。今までの事例はコンクリートの境目、アスファルトの境目、あるいは港湾の埠頭にという新聞記事が多かったわけですが、ほかのこういうところで発見されましたから富士山静岡空港として今回のような対応をしたと思いますが、所見をお願いしたいと思います。

○大橋空港運営課長
 富士山静岡空港のヒアリ対策について輸入貨物でございますけれど、現在ですと上海からの衣料雑貨類がほとんどで旅行客の荷物と同じように航空機のおなかの部分――ベリー部分で輸送されております。
 したがいまして、個人の荷物や衣料雑貨類が主なものですので混入する可能性は非常に低いと考えております。しかしながらやれるべきことはやっていこうと考えておりますので、輸入業者や荷主に対しても注意喚起を行うとともに、従来どおり国際線の貨物や荷物を取り扱う施設周辺で捕獲セットを設置いたしまして監視体制を継続しているところです。
 また、空港の緑地帯にヒアリ等が生息していると非常に困った事態になりますので、念のため10月13日に地球環境史ミュージアムの岸本准教授と一緒に緑地帯を現地確認して回ろうと考えております。また仮に万が一ヒアリが見つかった場合、富士山静岡空港にはターミナルビルの害虫駆除の専門業者が既におりますので、既に駆除できる体制は整っております。

○三ッ谷委員
 時間も来ましたからここらでやめますが、やっぱり富士山静岡空港にしても静岡県富士山世界遺産センターにしても、静岡県そのものが欲しくてお願いした事業ですから、上に上に向かう姿勢で県職員がしっかり頑張っていただくことを我々議会側はお願いするしかありません。
 だから、今も厳しい話をしてますけれども、ぜひ西田文化・観光部長を中心に頑張っていただくことをお願いして質問を終わります。

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