• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:03/09/2021
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 一括質問方式で大きく2点質問したいと思います。
 初めに、今定例会に提出されております第64号議案「静岡県南アルプス環境保全基金条例」につきまして、先ほど5番委員の質問でかなり細かく御答弁を頂きました。ふるさと納税の対象となってから非常に多くの方から、また多くの県民の方々からも寄附を頂き、これを条例化することによって南アルプスの自然環境をしっかりと守っていこうという意思がしっかりと伝わってまいりました。
 その中で具体的な事業の展開についてですが、先ほど食害対策でニホンジカの捕獲について答弁がありました。銃を使って20頭を目標にするとのことでありますが、今この食害対策では、銃は鉛とかの問題があって使用について非常に議論があるように伺っております。あえて今回この基金を利用して銃を使用する目的や意図を伺います。

 加えて、魅力発信事業も非常に重要であると感じます。多くの方がサポーターとなって発信していただくということで、広く県民の皆様から愛称を公募するなりして、サポーターの方々がいろんな自覚を持って南アルプスの自然環境を守っていく主体者になっていくような施策をお願いしたいと思います。多分それがカレッジにつながっていくと思うので、5番委員の提案のような形で県民参加の南アルプスの自然環境を守るという体制を取っていただきたいと思います。
 一方、多くの方が関心を持つと当然来訪者が増えるだろうと予想されます。自然環境を守るための事業が自然破壊につながらないような仕組みもしっかりと取っていただきたいと思いますが、その点についてのお考えがありましたら伺いたいと思います。

 2点目は、県内温室効果ガス排出量の状況及び次期ふじのくに地球温暖化対策実行計画の策定について、危機管理くらし環境委員会説明資料の43ページに示されています。
 これは昨日3番委員からも質問があり、また12月の委員会の中で私もゼロカーボン宣言を県として行っていくべきだと質問いたしました。その際に企業や団体の意見も非常に重要であり、静岡県地球温暖化防止県民会議等で情報共有し協議を行っていくとのことで非常に時間がかかる印象でありましたが、この2月定例会の3番委員の代表質問においてゼロカーボンシティー宣言を知事が表明したことは大変評価されることだと思います。この間の経緯を改めて伺いたいと思います。
 そして、やはり12月定例会でも指摘させていただきましたが、宣言すればいいという話ではなくて具体的な課題はもうたくさんあると思います。その辺りの課題について伺いたいと思います。

 温暖化防止対策につながるかどうかなんですが、海洋プラスチックごみ対策も160キロ以上の海岸線を持つ静岡県としては並行して大きな課題だと思います。
 多くは海外からの流出物だと言われておりますが、海岸線の清掃あるいは河川の清掃をしていても、地域の中でもやはりプラスチックごみが多いなという印象はあります。7月1日からレジ袋の有料化がスタートいたしましたし、コロナ禍においてテークアウトあるいはマスク等のごみが非常に増えている状況があります。新年度はこの海洋プラスチックごみ対策についてどのように進めていくのか併せて伺います。

○中山鳥獣捕獲管理室長
 南アルプスではニホンジカの生息域が拡大しておりまして、ほぼ全域で食害や踏みつけなどが広がっております。お花畑の消失ですとか衰退が問題となっておりますが、そういう中で限られた場所や時間の中で鹿を捕獲することになります。
 通常わなもしくは銃で捕獲しているところですけれども、わなによる捕獲を行いますと、捕れたことがほかの鹿に伝わってしまいます。夜に捕れても実際に回収に行くのは日中になりますので、その間に周囲にいる鹿にその状況が伝わってしまいまして、わなで捕りにくくなることがあります。
 ですので、場所によっては銃で撃ってすぐに回収してしまうと。プロのハンターが銃で撃った後すぐに回収してしまいますと、周囲の鹿に気づかれずに捕獲することが一般的にはできております。全部が全部銃で捕るわけではないんですが、一部そのようなやり方をすると先ほど御説明したところです。

○松自然保護課長
 南アルプス魅力発信事業について、来訪者増加への対応ということでしたけれども、来訪者の動向を十分把握しつつ地元ともよく調整して、生態系の保全と利活用の両立が非常に重要と考えておりますので、7番委員の御提案も含めて取り組んでまいります。

○清環境政策課長
 ゼロカーボンシティ宣言は2050年までに脱炭素社会を目指すという表明であります。
 この手続に関しまして、県民会議また企業や団体の皆様の御意見をお伺いしながら決定していくと12月の委員会でお答えしておりまして、12月末から1月にかけて県内の主要な経済団体、業界団体、消費者団体等県民関連の皆様の御意見をお伺いしました。そうしたところ回答を頂いた40団体全ての方から県としてゼロカーボンシティ宣言をすることについて賛同を頂きました。さらに県がそうした表明をすることで企業との連携がうまくいくとか、これはもう世界的な流れであり不可逆的な方向であるという大変強いメッセージを頂きました。
 また、2月12日に開催いたしました県民会議におきましても、こうした状況を御説明しまして、長期的に県として2050年脱炭素社会を目指すという方向性について御了承を頂きました。こうした手続を経まして先日の本会議におきまして知事の表明に至った経緯があります。
 それから、地球温暖化対策の課題についてであります。
 現行計画の進捗を見ますと、削減につきましては基準年度と比べ18%減と進んでおります。ただ例えばエネルギー供給量の約4割を占める産業部門ですが、本県の産業分類は全国と比較しますと製造業や建設業の割合が高くなっております。従来から重油からLNGなど排出係数の少ないエネルギーへの転換が進んできておりますが、最近は減少幅が停滞しておりますので一層の削減を図っていく必要があります。
 また、温室効果ガス排出量全体の7%と割合は低いんですが、温室効果の高い代替フロンが増加しています。これは全国的にも回収率が3割から4割と漏えい量が増えています。こちらに関しましては、まだノンフロン機器が十分普及段階にないこともありまして、専門家の派遣や講習会等によりフロンの回収、漏えい防止の徹底を行ってまいります。

○小川廃棄物リサイクル課長
 令和元年の環境衛生科学研究所による調査では、本県の場合ですと沿岸のプラごみの中に生活から出たものが多く見られたということで、それに対応するため6R県民運動においてはリカバー――清掃活動により町なかなどの生活の場から海に流出するごみを減らすことを目標にしております。
 したがいまして、例えば今年は藤枝市では河川のごみの調査をやりまして、ごみの滞留しやすい地点への看板の設置とか、また内陸の森町においても自治会を中心に草木が枯れてごみが見えやすい冬季においても清掃活動を行っていただいております。
 こうした市町による河川流域の清掃活動を一層強化していただくとともに、県外の富士川上流域に当たる山梨県については、山梨県がプラ削減の計画を策定するときから参画させていただいていますけれども、お互いに清掃活動に職員が参加し合ったりしております。それから天竜川の上流域に当たる長野県とも今年は浜松市でお互いに清掃活動をコラボしてやるという話がありまして、これはコロナの関係でできなかったんですが、そういった上流域との連携を進めていきたいと考えております。
 それから、コロナによってごみが増加していることもありますので、今年は9月補正予算でつけていただいた清掃活動に必要な用具に対する助成を引き続き新年度においても助成していくことを考えております。
 もう1つはプラ素材から代替素材への転換ということで、もともとプラスチックを使わない、出さないことが一番大切ですから、県におけるプラスチック容器とかをなるべく減らしていこうと協議会を開いて検討していきたいと考えております。

○早川委員
 御答弁頂きありがとうございました。
特に自然環境を守っていくことは待ったなしの状況ですので、私たちももちろん全力を挙げて支援していきたいと思いますが、予定されている事業が着実に執行されますことを期待申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp