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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:赤堀 佐代子 議員
質疑・質問日:11/04/2008
会派名:自由民主党県議団


○赤堀委員
 先ほどもちょっと出たかもしれませんけれども、平成19年6月に開所いたしました周産期センターですけれども、このセンターにおいて、産科の医師の負担がすごく軽くなったと思いますけれども、その辺はどんなふうに見ておりますでしょうか。

 それから、先ほども15番委員からも出ましたけれども、墨東病院で最初受けられなくて、たらい回しにされて、また最終的に墨東病院に戻って手術をなさって、ついに亡くなってしまったわけですけれども、こういったことを二度と起こさないようにするためにも、本県ではそういう事例はないと思いますけれども、もしあったら教えていただきたいと思います。

 医療事務補助員の雇用は何人ぐらいされているのか、お聞かせください。

 それから、既に多くの人が肌で感じているわけですけれども、医師不足は全国でも本当に問題になっておりますし、静岡県においても深刻でございます。19年度に創設されました医学生向けの修学金ですけれども、最初、5人を目標に予算を計上しております。それで、17人の方が申し込みをされて、16人に貸与するということになったわけでして、これについて1人当たりの修学金はどれぐらいなのか。そして必ず県の医療機関の中で仕事をしていただけるという確約はきちっととっているのかどうか、その辺をお願いします。

 それから、介護保険事業について、株式会社コムスンですけれども、運営する介護保険事業の行き先は、静岡県にどれくらい件数があったのか。そして、すべて利用者の引き継ぎがされたのか、サービスの提供に支障がなかったかどうか、安心してサービスが受けられているのかどうか、その辺をお聞かせください。

 それから、先ほども15番委員で出ましたけれども、児童虐待について、この数字は本当に絶対的なものでないと思うんです。隠されたものが非常に多く表面化するには既に長い時間かかっているわけでして、実態数とはちょっと離れているんじゃないかなということを危惧するわけです。保育園の先生から聞きますと、子供もしっかりしているものですから、自分でけがしちゃったとかと言うんだそうです。ですけれども、裸にしてみると、たばこの跡があったり、殴られた、あるいはけられたというのが体の表面から見えないところに起こっている。それでびっくりして病院に連れていってということになっているようでございます。この間、学校の先生が訪問しても子供には会わせないで、最後にはやっぱり虐待されていたということになってくるわけでして、隠された部分が非常に多いので、この辺についてどのような対応をなさっているのか、ぜひ聞かせていただきたいなと思います。

 それから、里親制度ですけれども、里親を受けて何年かやっていく中で、途中でどうしてもだめだというときにはどのような対応をとるのか。そして、そういう子供は何名ぐらいいるのか、お聞かせできれば聞かせてください。

 それから、先ほどの介護保険について制度も改まったわけですけれども、利用者の苦情は、前年度と比べて減っているのか、それともふえたのか。ケアマネジャーの養成についての苦情もあると思います。そして、介護を受けている方の苦情等に対する対応はどんなふうになさったか、その辺のことをお聞かせください。

 周産期の医療ですけれども、業務棚卸表の中で見ますと周産期の死亡率は、平成19年が0.44%で、出生数が3万2905人と369人増加したものの、死亡数も148人と12人増加したというふうになっております。これはどういうところに原因があったのかお聞かせください。以上でございます。よろしくお願いいたします。

○天野(進)委員長
 大変たくさんの質問がありましたので、答弁は簡潔にお願いします。

○杉山病院局次長
 19年6月に周産期センターが開所したわけですけれども、こども病院の周産期センターにつきましては、主に子供さんの疾病というか、リスクについての周産期センターですので、母体ということについては当初は想定していなかったものですから、産科医の負担の軽減は直接出ていないと思います。

○村上医療室長
 まず1点目は、墨東病院にあったようなたらい回しのような事例があったかというお尋ねでございますけども、まずそのような事態があったということは、事例としては承知しておりません。ちなみに平成19年度中の搬送体制を消防庁が調べた資料がございまして、委員も御承知かとも思いますけども、産科周産期で申し上げますと、本県は1回目の紹介で91.4%が受け入れると。それから、3回目までで99.2%まで受け入れということになっております。これを全国について同様に見ますと、1回目で全国82.1%、3回目まで95.2%と、平均で比べるということですが、本県はかなり早い紹介で決定しているんではないかなと理解しております。

 それから、医療事務の補助員の関係でございます。産科の医療クラークが7病院、小児科に係るものが2病院という助成予定でございます。

 それから3つ目が新生児の死亡率のことで、どのような要因があるかということでございますが、これ非常に率として小さい数字でございまして、数名の死亡がかなり影響を与えるものですから、全体で特徴的なことは余りないんではないかなと理解しております。少し分析不足かもしれませんが、申しわけございません。

○森田医療人材室長
 まず、医学修学資金の額は幾らかということでございますけれども、月々20万円で年間240万円を貸与するものであります。
 それから、県内に必ず戻ってくるかどうかについて、確約はとるのかということでございますけれども、医学修学資金の制度は、そもそも県内の公的病院に修学資金を貸与された1.5倍期間勤務すると返還が免除されるということを周知もしておりますので、そういう方々が応募されます。ということで、担保というか、県内に勤務していただくという担保は、1.5倍以上勤務した場合、修学資金を免除するということで担保しております。以上です。

○佐野介護保険室長
 介護保険の関係で2件お答えいたします。
 まず、1件目はコムスンの関係ですが、昨年11月1日に県内2事業者に引き継ぎを行いました。1つのセントケア・ホールディング株式会社へ引き継いだ部分については事業所数が31事業所で、利用者数が1,746人、それがことし5月の段階で26事業所、利用者数が1,578人になっております。事業者数で5ほどマイナスになっておりますが、これについては基本的には統廃合等を行った結果ということで、利用者につきましては、基本的には他の事業者に紹介したというふうに報告を受けております。
 次に、株式会社ニチイ学館に引き継いだ部分なんですが、事業所数として20事業所ございました。これはことし5月段階で、同じく20事業所を運営しておりまして、特に増減はございません。

 それともう1点、介護保険の関係で利用者の苦情についてどうかというお話でございます。基本的に苦情は各市町村及び健康福祉センターで受けておりますが、平成19年度は151件ほど苦情を受けております。これが18年度は134件ということで、17件ほど増加しております。また、国民健康保険連合会、ここに苦情相談の窓口がございまして、市町等で相談の解決がつかなかったものについては、こちらに申し立てをするということになっておりまして、19年度は6件ほど申し立てがございました。これについては18年度に比べて1件増加しているという状況でございます。以上です。

○渡瀬こども家庭室長
 児童虐待における隠されたものへの対応でございます。私どもといたしましては、1歳6カ月健診、3歳児健診、そういったものの中でチェックを行ったり、あるいは相談に乗ったりしています。また生後4カ月までの乳児のいるすべての家庭を訪問するこんにちは赤ちゃん事業あるいは育児不安を抱えております家庭への家庭訪問等、母子保健分野で主に隠れたものの洗い出し、そういったことを行っておりますが、それ以外でも学校あるいは医療機関、幼稚園、保育所、そういったところに対しまして、ちょっとした気づいたことがあった場合には、すぐに相談所のほうに連絡してくれということで関係機関の連携をとっていくような方向で、少しでも隠れたものを表面化させていきたいと考えております。

 それから、里親でございますけども、なかなか処遇困難な例もあるということでございますが、何名あるいは何人というような形での分析した、統計というものはございませんけども、まず、そのように非常に処遇が厳しいという状況になった場合には、児童相談所のほうにも里親の支援を行います協力員等もございますので、その者が相談に乗ったりして、里親さんを盛り立てておりますが、どうしても無理な場合には、児童養護施設等への入所措置という形で対応を図っているところでございます。以上でございます。

○伊藤病院経営室長
 周産期センターに関連しまして、若干補足いたします。産科部分は8月にオープンいたしまして、この20年7月までの1年間で、胎児異常を中心ということにはなりますけれども、ハイリスクの妊婦さんを205名受け入れております。そういった意味からすると、これまでこれらの妊婦さんについては他の医療機関で従来は受け入れていたということですので、その分、地域の産科の負担が減ったのではないかなと考えています。
 ただ一方で、地域の産科そのものが藤枝市立病院など、一部で医師不足という状況の中で大変産科医療は厳しい状況になっておりますので、そういった部分がこども病院に影響しているということも考えられますので、地域全体として、どの程度の産科医の負担が減ったということにつきましては、若干検証をできないというところでございますので、御了承願います。以上です。

○赤堀委員
 ありがとうございました。周産期医療の中に入るのかちょっとわからないんですけれども、妊婦の受診率はどれくらいなのか。それから、受診率も東・中・西で差があるのかどうかということをお伺いします。

それから、修学金についてはわかりました。1.5倍以上勤務すれば返還が免除されるということで担保しているということでありますけれども、この可能性は見た感じで人を見て判断してはいけないかもしれないけれども、県内の医療機関へちゃんと勤めてもらえるかどうか、その辺また確認させていただきたいと思います。

 それと、コムスンの件はわかりました。他の事業所への引き継ぎで済んでいると思いますけれども、県民の介護を受ける人たちが安心して受けられるような体制になっていかなくちゃいけませんので、その辺目を配っていただきたいなと思います。

 それから、虐待の問題ですけれども、学校とかいろんな医療機関とか連携をとっていってもらいたいと思います。母にはなれても母親になれないというそういう母親がふえてきたもんですから、虐待は核家族の家庭に多いと思います。子育てをどうしていいかわからない、そういう母親に対する対策をとっていただいて、子供が本当にかわいく育てられる、本当に愛情を持って育てられるような環境づくりを何かの方法でやっていただけたらなと思います。教育の中に、やっぱり命の大切さとか、小さい者に対する優しさとかというものもつくられていくわけですけれども、その辺も欠落しているように思います。そのことも感じましたので、ぜひそういった対策もお願いしたいなと思います。

 いろいろありがとうございました。全体ひっくるめて、厚生部として、19年度予算はそれぞれのところで出されたものでつけたわけでして、それの成果がこうしてあらわれてきたわけですけれども、これを部長さんはどういうふうに評価するか。5段階に分けたらどの辺にいくのかなという、そんなことを聞いちゃいけないですね。自己評価でいいです。お聞かせいただきたいな。というのは、厚生部というのは、県民の本当に赤ちゃんから高齢者まで、みんながかかわる問題でありますので、これによって喜びもふえるし、苦しみもふえるということになりますので、その辺をお聞かせしていただけたらありがたいと思います。以上でございます。

○渡瀬こども家庭室長
 周産期医療に関しまして、妊婦の受診率ということでございますけども、これは市町で妊娠したときに母子手帳を交付しております。その際に妊婦健診の受診券というものを発行しておりますが、それを踏まえましての受診率でございますけども、19年度の実績で大変恐縮でございます。前期・後期と2回の公費負担がありますが、それに限定いたしますと、前期は99.6%、後期は93.0%というような受診率でございます。

 それから虐待につきまして、子育てを支援するような取り組みということでございますけども、地域の市町のほうで設置しております子育て支援センター等で相談を受け付けるとか、そのような対応を今図っているところでございまして、その点についての周知をさらに図っていければと考えております。

 それから、先ほどの妊婦の受診率でございますけども、東・中・西の地域ごとの受診率ということでございますが、こちらについてはデータがございませんので、御容赦願います。以上でございます。

○増田医療健康局長
 医師修学資金の県内就業に関する担保でございますが、修学金を希望する者に対しては、全員面接試験をやっておりまして、その場で県内就業の意思があるかどうか確認しておりますので、かなりの高い確率で県内就業されると思います。

○大須賀厚生部長
 19年度の予算執行に関して、どんな評価をしているかという御質問でありますけれども、振り返ってみますと、やはり医療・福祉とも人材確保をきちんと対応するということが最大の課題だったんじゃないかなというふうに思います。これは今でも当然変わってないわけですけれども、それに対してどういうことができたかということを考えてみますと、一番話題性の大きかった医師につきましては、医師の奨学金を予算化したということで、制度がよかったのかどうか知りませんけれども、かなりの数の応募をいただいたということで、そのあたりは少し成果が出たのかなというふうに思っております。
 どれくらいのランクかということですけれども、月並みではありますけれども、3.5から4点ぐらいは、4段階ぐらいの評価はいただけるのかなというふうに考えております。ところが、特に医師に関しましては、先ほど須藤委員からも指摘がありましたが、まだまだ足りないというところだと思います。したがいまして、来年度予算に向けまして、我々ももう少しまた頑張っていきたいというふうに考えておりますので、皆様方の御声援をお願いする次第でございます。

○天野(進)委員長
 3.5から4というのは5点法ですね。

○大須賀厚生部長
 そうでございます。

○天野(進)委員長
 間違っても10点法じゃありませんので。

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