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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:須藤 秀忠 議員
質疑・質問日:11/11/2008
会派名:自由民主党県議団


○須藤委員
 5点ほどお伺いします。
 まず、8ページの指導力不足教員審査委員会に関する件ですけども、この開催状況については先ほど教育総務課長が話したけど、これどうも17年8月から19年2月、年度が違うのを報告されていますものですから、19年度の決算にはそぐわないと思うんですけども、その後追加されたということで。
そこで、まずお伺いしたいのは、どのようなケースが指導力不足の判定とされるのか、この指導力不足教員とされる、その発見の方法はどんな手順を経るのか、それから、指導力不足と判定をされた場合、復帰のための教育といいますか、指導といいますか、そういうことがされると思うんですけども、その期間とか、どのような形でもってされるのかお伺いします。そしてまた、復帰とするという判定はどういう基準で復帰になるのかですね。それから、指導力不足と言われた教員が復帰するというのは割合としてどんな割合なのか、その点をお伺いしておきます。

 それから、13ページの教職員の資質向上策として、確かな学力育成推進事業費と書いてあって、その下に、「教員の視野の拡大、発想の転換等による意識の改革を図り、時代の変化に対応できる学校づくりを推進することを目的として、民間企業等に長期に派遣する事業を実施した。教育現場だけでは得られない貴重な体験をし、効率的な業務運営やサービス意識などのノウハウを習得した」と。先ほども質問があったんですけども、この30人を選んだ選抜方法はどういうことで選んだのかお伺いします。
 そして、この30人のうちの特別支援学校から選ばれた人が6人いるんですね。教職員の数からいうと、割合が非常に高いといいますか、それに何か意味があるのか、この辺のことをお伺いします。

 それから、教職員の資質向上策についての私の考えなんですけど、研修の一環として、私は新任の先生には、一、二年は特別支援学級というようなところへ――前は特殊学級といいましたけども、小学校なんかにありますね――派遣して、そして、障害者との触れ合いを体験したらどうかなと思うんですね。そのことによって、健常者の子供たちとの触れ合い方が、また心が違ってくるんじゃないかと、またそれが教職員の資質向上にもつながってくるんじゃないかと思うんですけども、その辺について、教育長の見解をいただければありがたいと思います。

 次に、28ページ、高校生集団宿泊訓練施設――山の村の管理運営についてであります。
春野山の村は19年度をもって閉所したわけですけども、富士山麓山の村は平成元年度に開所して19年たっています。19年度の利用人数は2万3098人ということでまだ使われております。そこで、開所年度のころから比べて、今の利用の状況というのはどうなのか、それをまず人数的に教えていただきたい。それから、具体的に今、どのような状況で使われているのかということを詳しく説明をしていただきたい。
それから同時に、私もあそこを見たことがあるんですけども、非常に頑固な木材でつくってありますものですから、施設的にはしっかりしているんじゃないかと思うんですけども、老朽化していないかどうか、まだまだこれからも使っていけるかどうかですね。
それから、また、この1つしかなくなってしまった高校生の集団宿泊訓練施設富士山麓山の村を私はもっともっと活用していくべきだと思うんですけども、その点についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 それから、4番目、35ページですね。中学校1年生支援プログラムですけども、このことについて、支援状況の内容をもう少し具体的に説明していただきたい。担任がおります中でもって支援をしていくということなので、私にはよくわかりませんが、担任との責任分担とか、先生同士のチームワークとかっていうのは、どのようにされているのか。その効果についてお聞かせ願いたいと思います。

 それから、57ページ、文化財保護体制の整備についてあります。
おかげさまで昨年度は、富士山本宮浅間大社が遷座1200年記念ということでもって、この文化財の予算によって、本当に立派に修復されたわけでございます。浅間大社のそれはそれとして、今、お礼を申し上げるわけですけども、文化財修復の要望の状況、修理件数の割合ですね、待機しているところはどのぐらいあるのか。かなりいろいろな意味でもって文化財の修復をしたいというところがあるんじゃないかと思うんですけども、そこら辺の見通しもぜひ聞かせていただきたい。

 このようなことを申しますのは、今、非常に心配しているのが、地震が来たときに倒壊してしまう恐れのある文化財というのが非常にたくさんあると。それで、耐震度調査をしてみると、もう、とにかく早急にやらなきゃならないところもかなりあるだろうという中で、文化財ということなものですから、補強がなかなかできない。一方では、そのまま放置しておけば倒れてしまうというような問題もありますので、決算の審査でありますけれども、こうした保存修理事業について基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。以上です。

○鈴木事務局参事兼教育総務課長
 指導力不足教員への対応について説明させていただきたいと思います。
 指導力不足教員、今では課題のある教員というような、もう少し広く定義をさせていただいております。と申しますのは、授業そのものの力がない、いわゆる指導力が不足している教員と、それから教師としての資質にちょっと問題があるんじゃないですかというような部分がある教員もいるわけです。
 例えば、児童生徒のホームルームの運営がうまくいかないであるとか、著しい暴言を吐くであるとか、あるいは保護者との対応がうまくいかないであるとかそういう場合と、3つ目にもう1つ、最近、精神疾患を持っているような方もいますものですから、それらを全部含めてやはり課題のある教員というような定義づけをさせていただいております。
 この審査委員会につきましては、学識経験者、それから精神科医、それから臨床心理士、それから弁護士、そして保護者の方々3名、全部で9名という構成になっております。したがいまして、その審査につきましても、特に医学的な面でもやらなきゃいけないし、法的な面でもいろいろやらなきゃいけないということでの体制ができているかなと思っております。基本的には、一言で言って、その先生方が教壇に立って子供たちへ迷惑をかけないであろうということが、判定の基準になろうかなというふうに思っております。
 なお、その審査をした後、どういうふうに措置がなされているかということですが、これにつきまして、実は本県では14年の5月1日からこれをやっておりまして、その統計があります。人数は全部で21名ありました。そのうち、職場復帰をした人が12名、残念ながらみずから依願退職された方が5名、そして他の職種にかえようということでかわった方が1名、それから研修中が今2名、さらに、治療にやはり専念してもらった方がよかろうかなということで、判定というよりも、治療を優先しましょうということで、非認定といったらいいんでしょうか、そういう形の方が1名いらっしゃいました。
 なお、それを受けた後、例えば研修についてはどんなことをやっているのかということなんですけど、振り返りということをまずさせる必要があります。今まで自分がどういうふうにやってたんだろうか、子供たちに迷惑をかけているんだということ、やっぱり自分自身をつかませなきゃいけないということで研修をしております。それと同時に、専門のカウンセリングを受けたり、はたまた面接相談をしたり、あるいは、もとの所属していた学校に行って授業を実際にやってもらって、その反応はどうであるかというようなことも検証させていただく、そんなことをさせていただいております。
 なお、どのようにこういった人たちが発見されるかというんですけれども、それは2つのルートがあります。1つは、所属長、つまり校長先生が、これちょっとおかしいから、何とかならないかということでいろいろ申請をしていただくというやり方。しかし、それにもいろいろ限度があるんじゃないかということで教育委員会には御案内のように、指導主事あるいは管理主事というのがいます。この者が学校に行って、この先生ちょっとおかしいと違うかなということについては、指名することができる。そういう2本立てで生徒たち、あるいは保護者たちに迷惑がかからないような体制をとっているところです。以上でございます。

○三ッ谷生涯学習企画課長
 民間企業等長期体験研修について2点御質問いただきました。
1点目は平成19年度に30人を選んだ選抜方法についてでございます。これにつきましては、研修の目的を踏まえながら、高校教育課、義務教育課、特別支援教育課におきまして、校長それから市町教育委員会の意見を聞きながら選定をいたしました。
 2点目でございます。特別支援学校の教員が6人ということで、30人中6人ということですから20%ということで、学校の数に比べるとやや割合が高いのではないかという、こういう御質問でございました。平成19年度はおっしゃるとおりの状況でございますが、これは平成8年度からずっとやっておりまして、19年度までのデータを申し上げますと小・中・高、特別支援学校全部含めて796人を派遣しております。そのうち小中学校の教員が504名、高校が229名、特別支援学校が63名ですので、これまでの全体の数の中では796分の63ということで8%ということになります。そんな状況でございます。

○遠藤教育長
 新任の先生にぜひ特別支援学級の経験をというふうなお話でありました。
新採研というのがありまして、新規採用教員の研修であります。そういう中で訪問をして特別支援教育の実情を勉強する機会もありますし、実は、毎年度、人事異動方針というのを出しているんですけれども、その中で10年間の間に3校経験しましょうというのが小・中・高等学校の一応基本方針になっております。そういう中で、異校種も経験してみようと。小学校、中学校の先生たちは小中の交流もあるわけですけれども、異校種といえば、いわゆる義務教育の先生たちが県立学校に行ってというふうなことも考えられますので、新規採用後すぐにというふうにはいかないかもわかりませんけれども、10年の中でそういうところにもできるだけ多くの教員を行かせたいと。そして今の自分たちの状況というんですか、子供たちに対する手厚い指導といいますか――私はある意味において特別支援学校に教育の原点があるなというふうに思っていますので――1人でも多くの教員がそういうところを体験して、また義務教育や高等学校教育の中で教壇に立つということは、大変すばらしく生きてくるなと思っていますので、積極的にこれからも進めていきたいと思っています。

○鳥居高校教育課長
 富士山麓山の村の利用状況につきましてお答えします。
 富士山麓山の村は平成元年につくられまして、平成元年の利用者ですけども、延べで7万2775名です。そのうち、学校として集団宿泊研修として利用した数が5万9381名、それからクラブ等の合宿――1,000メートルのところにありますので高地トレーニングとしてよく陸上部等に利用していただけるわけですけれども――3,417名、それからその他としまして、教員の研修等で使ったのが9,977人ということで、開設された当初は7万2775名が利用しました。
 平成19年ですけども、学年単位での利用が1万8096人です。それからクラブとして利用したのが1,657人、それから、その他としまして教員の研修等ですけども3,345人となりまして、合計しますと2万3098名です。こういう数字を示すのは、担当課としては恥ずかしいんですけども、こういう実態になっております。
 そして、20年度ですけども、春野山の村が閉じましたので、その効果が出るのではないかということですけども、20年度の今の延べの利用人数ですけども2万5455名、西部の学校が4つほど、富士山麓山の村を利用するということになっています。全体としましては約10%の増ということですけども、しかし今後のことを考えますと非常に心配なものですから、近隣の富士、沼津、さらには三島の小中学校に出かけていって、利用促進を働きかけたり、または県外の神奈川県とか愛知県にもこういう施設があるということでPRをしているところです。さらには、空港の開港と同時に、訪日旅行で台湾、中国のほうから高校生が来るのではないかと、その宿泊施設としてここが使える可能性が高いんじゃないかとそんな検討をし、あるいはいろいろと策を練っているのが今の状況です。以上です。

○風間事務局参事兼義務教育課長
 中学校1年生支援プログラムについてでございます。
この事業の概略をお話しさせていただきますと、中学校1年生で3学級以上の学校で、かつ1学級の平均が35人を超える学校につきまして、35ページに記しました2つの方法、1つは学級編制で学級そのものの規模を小さくする、もう1つは学級は変えずに非常勤講師等をつけることによって少人数指導を行うという、どちらかを学校が選ぶということで行っている事業でございます。
小学校から中学校に移る時期に、子供たちのギャップを防ぐということを目的といたしております。19年度は学級編制の弾力化を使った学校がお手元の資料にも記しましたが91校、少人数指導の充実を選んだ学校が23校ございました。この結果といたしましては、学習指導等についてはまだ検証が途中でございますが、いじめ、不登校につきましては、この中1支援のプログラムの効果が上がっているのではないかと、私ども判断をしているところでございます。以上でございます。

○江間文化課長
 先ほどの質問で、国・県指定の文化財の保存管理についてお答えをさせていただきます。
国・県指定の文化財の保存と活用のための補助金については、平成19年度の予算は1億4100万円です。市や町から保存あるいは管理に関しての要望を文化課のほうで受けまして、緊急性や継続性、1年ですべてできるわけではなく2年あるいは3年かかる場合もあるものですから、その場合には継続性というものも優先をさせていただいています。そうした中で、予算の範囲内でどこまで補助するかというところを文化課で検討をさせていただき、長期的な計画の中で実施しております。
それから、保存費と管理費と分けさせていただいていまして、保存費のほうは先ほどの建造物の修理あるいは防災施設、環境整備あるいは遺跡等の土地の買い上げ、そういった形での補助ということで、昨年度は1億7280万円程度の経費になっております。それから管理費のほうについては、文化財の維持管理のための補助金ということで、こちらのほうは6340万円ちょっとというような金額になっております。

 それから、もう1点の文化財の耐震対策についてですけど、文化庁のほうで示している耐震診断指針がありまして、これは診断を何段階かに分けています。所有者診断が初めにありまして、所有者自身が文化財の診断をするということで、これにつきましては、教育委員会が以前やりました調査のときにすべて済ませております。
 それから、所有者診断で問題があった場合には基礎診断をしなければなりません。基礎診断をやるには最低300万円から500万円というかなり高いお金がかかるものですから、今現在、所有者がそこまでやっているところは実際にはありません。それで、所有者自身が個人負担でそれだけの金額を出せないものですから文化庁にも相談しまして、静岡県独自に、その中間的なもので予備基礎診断というものを研究しております。今年度、委員会を立ち上げまして、4回ほど委員会の中で構造計算を含めてどの程度の補強があれば、最初の大きな揺れで倒れないかという計算式をつくっております。それが今年度できましたら、来年度はそれを実地で確かめて信頼性を高くする。2年間で研究をしているところでございます。
 その予備基礎診断でしたら、大体、30万円から50万円という金額で、例えば壁の補強――窓だったところを埋めて壁として補強するなど、安い価格でできるような補強をします。それによって、見学者が初めの崩れによって命を落とさないような前提で修理をします。それを予備基礎診断として研究をしている状況で、早ければ来年にはまとまります。以上です。

○須藤委員
 ありがとうございました。1点だけお伺いしておきます。
富士山麓山の村についてですけど、先ほどちょっと答弁がなかったんですが、要するに老朽化してないかどうかですね。これからまだまだ使えるんじゃないかと私は思ってるんですけど、その辺の状況はどうかと。要するに、だめにしちゃうような方向性じゃなくて、先ほど答弁がありましたように、国際交流のできる場所でもあるし、富士山ろくですからね。この建物は木造で、建設時に鉄骨を使わなかったんです。立派な建物ですね。ですから、ぜひ、そういう意味でもって、閉所しないで続けて使える方法をとっていただきたいと思うんです。質問して、これを当初つくったときの建設費がお幾らだったのかちょっとお願いします。

○松本財務課長
 建設費のほうは後ほどお答えしますけれども、この施設の利用の中で、大変何か雨漏りが多いという話を聞いていまして、今は雨漏り対策を主体とした修繕をやっています。
ただ、今後、活用を本格的にどうするかというような大きな宿題もありまして、それによって活用方策はまた変わってくるのではないかなと考えております。躯体としてはまだもつんですが、雨漏りということで使い勝手が非常に悪いものですから、今のままそのまま使えるのかどうかというのは、ちょっと検討しないとわからないという状況でございます。

○須藤委員
 だから税金の無駄遣いだって言えるんですよ。建設費は5億円ぐらいかかったと思うんですが、簡単にあきらめないでください。普通、民間だったらとてもじゃないけど、大事に大事に使いますよ。あれは鉄骨を使わなかったし、恐らく坪単価150万円ぐらいしてるんじゃないかな。すごい高い金かけていますよ。だから、そんな簡単につぶすだなんてことを考えないで、もし民間の人が行ったら、まだまだ十分使える、そういう思いでいますよ。
だから、もっと知恵を使って税金を無駄遣いしないという意味でもって、ぜひあれをうまく、青少年の健全育成なり、あるいは国際交流なりで使ってもらいたい。高校生があそこを使う、使わないっていうのは、学校長の判断だっていうけども、教育委員会としてもう少し各学校の校長に対して強く言う、そういう姿勢も私は大事だと思うんですよ。ぜひそのことは私のほうからも強く要望しておきます。よろしくお願いします。終わります。

○松本財務課長
 決してつぶすということは言ってないと思うんですが、子供たちが泊まりに来るわけで、そこで雨漏りがしたりするものですから、そういうことで時の経過とともに使い勝手が悪くなってきて、若干利用率が下がってきたというような状況はあろうかと思います。
また1つは、集団宿泊訓練といいまして、大きな部屋の中へみんなで泊まるというようなものがあります。例えば、先ほど、高校教育課長のほうですか、訪日修学旅行なんかでぜひ使ってもらいたいというような形で台湾のほうへ宣伝もしているんですが、そういうような宿泊形態が合うのかどうかとか、平成元年につくって約20年たつわけですから、例えば宿泊の仕方をベッド方式にできないかとか、いろいろな使い方をあわせて検討する中で、今後その施設をどういうふうに改築していくのかとか、例えばあのエリア全体をどうしていくのかということを一応、今、検討している。そういう意味で申し上げまして、閉鎖するために検討しているという意図は全くありませんので、もし私の説明が後ろ向きでしたらそういう意味でございます。よろしくお願いします。

○天野(進)委員長
 ここで最後の休憩をとります。
 再開は16時15分。
( 休 憩 )
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を開きます。

○松本財務課長
 先ほどお答えしてない件が1点ございました。建築費の件でございます。
 富士山麓山の村は平成元年3月17日に営繕課から引き継ぎましたが、そのときの資料によりますと、これは建築費だけでございますが、21億5816万4000円です。以上でございます。

○天野(進)委員長
 それでは質問を続けます。

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