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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:12/14/2007
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 何点か御質問いたします。非常に歴史的な見解のもとでの御提案の後で、ちょっとやりにくいんですが、質問いたします。
 まず、174号議案についてであります。先ほど来から細かい説明がございまして、工事の内容等についてはよくわかりましたが、1点、本当に基本的なことでありますが、当初予定していた不良土が1万立方メートル、これが実際に測量がなかなかできなかったということでありますが、着工するに当たって、あけてみたら50万立方メートルということで、当初、その不良土が想定していた1万立方メートルという考えの基準はどこにあったのかお伺いいたします。

 2点目は、旅客ターミナルビルについてであります。いよいよ着工することになったということで、ここまでの御努力は非常になみなみならぬものがあったと思いますが、旅客ターミナルビルの設計計画概要の基本コンセプト、ここにエコという言葉が何もない、環境に配慮したという言葉も何もないというのはどういうことかなということを疑問に思います。その御見解を伺いたいと思います。

 3点目は、エアポートセールスについてであります。エアポートセールスの推進についてまとめてありますけれども、平成19年度の実績と計画ということで、いよいよことし最後のエアポートセールスがあすから始まるということでありますが、先日行われました富士山静岡空港の説明会を含めた浙江省友好提携25周年記念事業での成果と評価を伺いたいと思います。

 次の質問です。説明資料の利用促進についてでありますが、教育旅行促進事業において、教育旅行アンケート調査の実施をされたということで、これについて、内容を少し細かく伺いたいと思います。

 最後に、きょう私は1電車なぜかおくれて電車に乗りました。何事も意味のないことはないというふうに日ごろ思っておりますが、駅をおり立ったところ9番委員さんと一緒になりました。日ごろ余りいろんな会話をしたことがございませんでしたが、道々お話をしている中で意見が一致いたしました。
先ほどの質問では余り出なかったんですが、その時に出たのは需要予測の見込み。これに関して、知事初めこれまでの姿勢というのは一貫して見込みを下回ることはない。これでやっていけるんだというかなり強気の部分が、またその意欲が伺えたやに思いますが、つい先日の知事の記者会見を初め最近のお話を伺いますと、106万人に対して開港時に全部耳をそろえることは非常に難しいかもしれない、当初は赤字になってもいたしかたないというような発言が伺えて、私は非常に愕然といたしました。
エアポートセールスについても、議員団でも議員連盟をつくって大いに応援していこう、そのためにも福岡にしても、北海道にしても、それから海外についてもやっていこうという勢いを本当にそがれてしまったような気持ちになっているんですが、これについての部長の見解を伺いたいと思います。以上です。

○勝山整備室長
 何点かお尋ねをいただきました御質問のうちの最初の174号議案、工事の契約の変更につきましての件でございますが。
 今回の工事、契約案件の前提となった昨年度の第4工区の中で、当初、不良土が1万立方メートル強ぐらいと推定しておりまして、実際工事を行ったところ、先ほどちょっと御説明したとおり、約16万立方メートルぐらいの不良土を処理しなければならないような状況になったわけですが。
 これにつきましては、土地収用の手続によって権利取得をした土地だったものですから、その土地の中に、これまで立ち入ることができなくて、地質調査ができなかったということで、周囲の今まで任意買収によって得た土地ですとか、そういうところで行いました地質調査の結果をもとに推定をさせていただいて、当初の設計の中で1万立方メートル強という計上をさせていただいたところでございます。
 実際の施工の現場というのは、ちょうど谷合いになっている箇所がかなりの面積を占めておりまして、いわゆる地質調査をいろいろやってきたときからもう10年ぐらいたっているところでありまして、その間に軟弱なといいますか、その表土、風化した土砂がその谷合いに流れ込んできて堆積しているというような状況があったために、周囲の、我々が参考にさせていただいた場所よりも、さらにそういうものがたまっている、不良土がたくさん堆積しているということが多かった場所、比較的特異な場所だったというように我々は理解をしております。
 もちろんそこまで見抜いて、当初の設計の中にその不良土の量を多く計上するように、我々がそこまで先に進んで見越しておけば大きな変更に至らなかったということは、我々設計した者についての反省点かとは思いますが、理由としてはそういうことでございます。以上でございます。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 2点目のエコの関係でございますけれども、富士山静岡空港は空港周辺部で豊かな自然環境を持っておりまして、これと調和した、いわゆるエコと言いますか、自然環境と調和した空港を実現するということが非常に大事だと私どもも感じておりまして、その趣旨を生かすように、今、事業者さんの方へもいろんなことをお願いしてございます。
 したがって、内容としましては、あそこをやはりこれまでやっておりました環境教育の場として活用していくとか、旅客ターミナル周辺を緑化して緑の中の空港という位置づけにするとか、あるいは、静岡県の豊かな自然をそこで見てもらうような仕掛け、そんなものも考えて、富士山静岡空港並びに県の環境施策、そうしたものも御披露するような仕掛けを考えて予算要求をしておるところでございます。

 それから、エアポートセールスの関係でございますけれども、浙江省25周年記念で中国へ行ったときに、東方航空と上海航空の方へトップセールスをかけました。
 普段、日本支社の方へ、私どもがいろんなデータを持って具体的な交渉を進めておるわけでございますが、やはりトップが出て行きまして、トップと直接会ってお話をするということは非常に大事だなというふうに感じておるわけでございます。やはり、向こうも公の機関のトップが出てきてお話をしていろんな提案をするということで、安心して取り組んで、今までの私どもが提供したデータをもとに検討していただけると、そういう環境ができつつあるなというふうに考えております。
 東方航空の方は、総裁以下職員に出てきていただきまして、総裁の御意見としては、「富士山静岡空港、よくわかっているのでぜひ就航したいと思っているから一日も早く実現できるように」と。「私どもも努力をしていきますよ」という言葉もいただいておりますし、上海航空の方は、会長さんと社長さんがおいでになりまして、直接、知事とお話をしていただいて、「早い時期に、とにかく静岡県を1回訪問してみたい」というような発言もいただいております。
 そうしたものを踏まえて、私どもは、こちらの日本におけます支社と、また社長さんあたりと具体的な詰めをして、内容は深めていきたいというふうに思ってます。以上です。

○犬丸利用推進室長
 教育旅行アンケート調査の結果について、お答えいたします。
 本年6月に、定時制を含む公私立高校171校に対してアンケート調査を実施いたしまして、すべての高校から回答をいただいております。
 その結果、国内では――18年度の実施状況でございますが――沖縄につきましては66校、計1万2415名の生徒が修学旅行で訪れております。また、九州に32校、北海道に18校でございまして、国内で就航先として考えている地域でトータル、学校数で116校、参加者数で言いますと2万2167名が参加していることが判明いたしました。
また、海外につきましては、韓国に7校、中国に3校、台湾に2校でございまして、トータルで12校、1,210名の参加者が、富士山静岡空港が就航を予定している韓国、中国、台湾といったところに修学旅行で出かけております。
 また、修学旅行の実施の時期でございますが、12月に全体の4割弱の学校が、参加者人数で見まして4割弱の参加者が12月に修学旅行を実施しておりまして、10月から1月の間で全体の9割弱の人数が修学旅行に行くということで、この4カ月に大変集中しているということもわかりました。
 これらの高校は、現時点では羽田空港、あるいは中部国際空港から北海道、沖縄、あるいはアジア地域へと修学旅行に行っているわけでございますが、富士山静岡空港の開港後におきましては、できるだけ多くの学校が、富士山静岡空港を利用して修学旅行に行っていただきたいということで考えておりまして、現在、富士山静岡空港就航促進協議会の中に教育旅行委員会というのを設けまして、学校関係者にも入っていただいて、富士山静岡空港の利用を促進するための方策について検討をしているところでございます。以上です。

○岩ア空港部長
 需要予測と今後の取り組みについてでございます。
よく需要予測を下回るとか上回るとかという、そういう議論が一部ございますけれども、私どもとしては、需要そのものは、特に潜在的な需要と置きかえますが、それは国内106万人、海外32万人あるわけでございます。これは、それなりに精緻な数字として需要予測をしているわけでございまして、例えば、国内106万人のお客様を運べるだけの路線・便数をまだ確保できていないというところが、やっぱり最大の課題なんだというふうに思っております。
それで、短期的に申しますれば、それは、どうしても路線・便数を張るのはエアラインの判断ということでございますので、エアラインなりにいろいろな社会経済情勢を受けながら判断をされるわけでございます。それで、現在の富士山静岡空港を取り巻く状況としては、短期的にはあまりいい材料がないのも事実でございます。例えば、羽田、成田の発着枠の増加がすぐその後に控えており、短期的には、エアラインの機材回しというのがどうしてもそちらの方を中心に回さざるを得ないというような事情もございますし、また、原油高も含めまして、国内のエアラインはかなり経営状況が厳しい中におかれているという中で判断せざるを得ない。
そうした中で、実は富士山静岡空港以外の地方路線というのは、短期的にははがしていくというような経営戦略をとっている、そういう状況の中での開港という意味におきまして、エアラインの判断として、これだけの106万人のお客さんがいるにも関わらず、それを満たすだけの路線・便数を県として確保できていない、これを何とかしなければならないと、そういう思いで今後業務に取り組んでいく必要があると思います。
他空港の例で見ますと、1年4カ月前に国内外の3社が出そろうというのは異例中の異例という評価もございますけれども。需要予測でこれだけの潜在的な力があるわけですし、開港までにまだ時間があるわけでございますから、空港部としては全力を挙げて路線・便数の確保に取り組んでいきたいと考えております。

○早川委員
 御答弁ありがとうございました。
 初めに、174号議案に関してでありますが、見込みが甘かったというか、そこが、実は今回のことだけでなくて9月議会の時にも、新幹線をまたぐ道路の件に関しても、もっと早く予測して手を打っておけば打てることではなかったのかという話題がたしか出たかと思います。
 そういう意味で、特に県職員の中でも優秀な方がそろっていらっしゃる空港部において、念には念を入れたリサーチ、調査自体がもう10年前の調査をもとにしていたということは、風化しているのは当然でありますし、そこはきっちりと御検討をこれからしていただきたいと思います。

2点目、エアポートセールスに関しまして、非常にトップセールスで効果があったということはわかりましたが、もう1点伺いたいのは、富士山静岡空港の空港部の説明会、交流会もここでは非常に成果があったんではないかと私は思います。私もそこに参加させていただきましたが、当然、トップ同士の会談、これは非常に大事でありますが、民間レベルでの交流、また有効性を確かめるという点では非常に今回効果があったと思います。
 そこで、特に中国で活躍している日本企業、静岡出身の企業の皆さんが、もっともっと自分たちをある意味利用してくれたらいいという話も出たやに思いますし、それから、どうして今回、旅行会社や観光関係の人たちは余り来なかったのかという疑問を投げかけられた場面もございました。
 ですので、多角的に取り組んでいくことが大事だと思いますので、積極的にこれから展開していただきたいと思います。
 再質問は、この交流会の司会進行が静鉄観光の社長さんだったんですね。私が疑問だったのは、県の空港部で主催した交流会、説明会であったにもかかわらず、1社で交流会の司会、運営というか、進行されたのが非常に疑問でしたので、この辺の意図的なものがあるんであれば御説明願いたいと思います。

 あと、鹿児島路線が残されているという、国内線の方ですが、先日、鹿児島県出身の方とお話したときに、鹿児島空港にも路線を希望しているという話をしましたら非常に喜んでおりました。
なかなか帰る時には、本当に時間もお金もかかってとても大変だということで、もっともっと近くなればいいという希望を抱いてたということで、そういう意味で、先ほどもお話ししましたように、民間レベルでの交流という部分では、県人会ですとか、比較的静岡県に出ていらっしゃる、鹿児島県の御出身の方が多いように見受けられますので、そのような取り組みを今後考えられているかどうか伺いたいと思います。

 前後しますが、旅客ターミナルの件につきまして、なぜ、あえてエコ空港について言うかといいますと、9月の議会の時にもターミナルビル着工に当たって、エコという視点をぜひ検討いただきたいという質問をいたしました。
その答弁で、空港本体、それからターミナルビルについても太陽光発電みたいなものを使ったり、それから風力発電みたいなものは使えないか、屋上緑化などはどうかという環境に配慮した取り組み、エコ空港として幾つか項目があろうかと思うけれども、それを環境局と空港部、さらに富士山静岡空港株式会社を交えて協議をしているという話が出ておりました。
 今の御答弁でも、協議をしているということなんですが、協議をしているにもかかわらず、コンセプトとしてエコ空港ということが基本のところに入ってこないというのは、非常に、本当にそういうやる気があるのかなという疑問を感じます。
 特に、今回は環境教育も含めた取り組みをしていくという本会議での知事の答弁にもあったとおり、かなり本格的に力を入れていくという姿勢がうかがえたというふうに手ごたえを感じたんですが、ターミナルビル建設の基本コンセプトにエコという言葉が入ってないというのは非常に疑問なので、その点のお考えをもう一度伺います。

 つけ加えて言いますならば、今回、空港内部のイメージも含めたこのイメージパースのペーパーをいただきました。これは、この中でどこにエコが反映されているのか、余り感じられないところでありますので、これを設計された方に、富士山静岡空港はエコ空港だということを御理解いただいているのか、疑問に感じました。
あくまでもこれ、イメージですとありますが、イメージ自体が、エコ的なものが入っていないということは、根幹にエコ空港を目指しているというものが伝わってないんじゃないかという疑問を抱かせます。
 加えて言うならば、だれにも優しいユニバーサルデザインのターミナルビルとありますが、例えば、細かいことになるかもしれませんが、障害者用の駐車場をどのあたりに設置しているのか。ここで見る限りは、そのような特別な配慮があるように思えません。雨が降った場合に、この駐車場で障害のある方が、特に車いす等で利用された場合に、屋根がある駐車場というのはございません。ですので、基本コンセプト、すばらしいことをうたってあるんですけれども、それを手に取る、また目に見える形で示していただかないと、空港の静岡らしさというものが、利用される県民に伝わらないと思います。この点についてのお考えを伺います。

 あと、最後に、需要予測の件ですが、部長のこれからさらに力を入れていくというお話を受けて、少し安心しましたけれども。この20数年かけてやっと開港まで持ち込んだという熟成するだけの年月がありましたので、羽田空港や中部国際空港が整備されていく中で、本当に大丈夫なのかということは、議会の中で何度もいろんな立場の方が質問を続けてきて、その中でも大丈夫だと言ってきたのに、この段に及んで弱気なというか、ある意味、いざ開港になってまだそれが整わなければ、少し伏線を張っておくというようなことが見え隠れするような政策だけはやめていただきたいと思います。
 誠実に、やはり無理であれば無理、ここまで努力して、さらに県民の皆さんに御理解いただきたい、御協力いただきたいということであれば、私たちも全面的に応援したいと思いますが、伏線を張られて、やっぱりやれるかどうかわからないよって。そうなっても、しばらく様子を見てくれというような、その裏が見えるような伏線を張るような政策だけはやめていただきたいと思います。これは希望であります。何点か質問いたします。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 エアポートセールスの関係でございます。
私どもも浙江省へ行きました時に、上海で企業の方をお呼びしまして、空港の説明会をさせていただきまして、非常に手ごたえがあったなというふうに感じております。私、実際に説明したものですから、先ほどその辺の評価の方は省かせていただきましたけれども。
 実際にこれから、やはり企業がたくさん進出しているところでございますので、そうしたところを、静岡空港を理解していただいて、これから支援をしていただく、そういう環境をつくる上では、非常に効果があったというふうに考えてございます。
 その中で、業者の方が司会をやったということでございますけれども、特にチャーター便とかエアポートセールスにつきましては、県内の市町とか、あるいは民間団体、それから旅行会社等も入っていただいて、就航促進協議会というのがございまして、その中で、定期便の就航委員会と広報の委員会とか、それから修学旅行の委員会、3つの委員会を設けて、それぞれ飛行機を飛ばすための実際の需要の確保になるような取り組みをしていただいております。
その中の定期便の委員会は、実際のチャーター便の運航とか、飛ばす場合の各旅行会社との具体的な詰めとか、そういったものを精力的にやっていただいておりまして、その中には旅行会社の方がかなり入っています。その委員長が、今回、司会をなさった旅行会社の方なものですから、今回のチャーター便を含めて、そこのところの主催が、主催と言いますか仕切りが、結果としてその旅行会社の方になったということでございます。
 したがって、普段から便を飛ばすための定期便就航委員会の委員長さんとして大変活躍をして、御協力をいただいているということで私どもも感謝をしているところでございます。

 それから、鹿児島便につきましては、やはり我々も相当これから頑張っていかなきゃならないと思っておりまして、先ほどの資料にもございましたように、来年の2月を目途に、さらに現地と連携をした需要の拡大というのに努めていきたいと思っております。
 また、議会の皆さんにもぜひ御支援をお願いをしたいと思っております。

 それから、ターミナルビルの件でございます。
環境の件でございますけれども、このコンセプトは昨年発表されたものでございまして、私どもとしても、運営会社の方にできるものはやっていただきたいということで、それは運営会社の判断の中ですけれどもお願いをしているところでございます。
 私どもも取り込めるものとしましては、環境を生かした空港ということで、環境教育の場になりますような、皆さんが環境の取り組みを勉強していただける場を設けたり、空港のターミナルビル周辺もしくはアクセス道路、駐車場、そういったところの緑化を進めるとか、あるいは、先ほど公的利活用スペースの話がございましたけれども、そういった中でも県のいろんな環境の取り組みを理解していただくとか、あるいは、場合によってその中にできるだけ木製品を使って和んでいただくスペースを設けるとか、そのような取り組みをしたいというふうに思っております。

 それから、イメージパースに出ておりませんが、今、駐車場を2,000台計画しておりますけれども、出入り口の正面に、身体障害者用の駐車場を配置するという計画で整備の方を検討しているところでございます。以上でございます。

○勝山整備室長
 ただいまの部長代理の説明に、若干、私の方でも補足をさせていただきますが。
 いわゆるエコ空港としての取り組みというのは、ターミナルビルだけではなくて、なおかつターミナル地区だけではなくて、我々としては、静岡空港全体、周囲も含めた全体で考えておりまして、前段、部長代理が御説明したとおり、周囲部の自然環境を取り巻く全体の環境の中で、例えば人と自然に優しい静岡空港というのをキャッチフレーズにしてきましたので、地域住民の方々と協働でそういう学習の場とか、自然環境保全の取り組みをしていくとか、それから、貴重種を大事にするとか、郷土種による緑に包まれた空港にするとか、そういう周辺のものもその中の取り組みの1つだという位置づけにしております。
 それで、なおかつ、例えばターミナルビルとか、ターミナル地区に関して言えば、ユニバーサルデザインを取り入れたということも、当然エコ空港への取り組みの1つということで考えております。
 それから、もう1つの、今、3つほど申し上げましたけれども、4つ目の取り組みとして、一般的に言われる、いわゆる環境負荷の少ないということに関しては、例えば、太陽光発電とか風力発電の小型のものになりますけれども、そういう小型のものでの風力、太陽光を利用した照明ですとか、例えば時計ですとか、そういうような消費電力の比較的少ないもので、環境負荷の軽減にも寄与できるものを設置しようということで現在計画しております。

 それから、身体障害者用の駐車場ですけれども、先ほど部長代理が申し上げましたとおり、このイメージパースは――申しわけございませんが――空港運営会社が、空港の旅客ターミナルビルを皆さんにイメージとしてお示しするためにつくったものでございまして、駐車場に関しては正確なものが出ているわけではなくて、イメージなものですから。
今、説明をいたしましたように、ターミナルビルの前面、一番近いところに確保しております。9月の委員会でお示しした資料の中で、駐車場として1,050台というブロックをお示ししましたけれども、その中に身体障害者用の駐車場の図示がはっきり出ておらず、まことに申しわけなかったんですけれども、その部分に22台の身体障害者用の駐車スペースを確保しております。
 それは、設計の要領として決まったものがございまして、その中に全数の100分の1プラス2という設計の基準がございますので、全数2,000に対して100分の1で20、プラス2ということで、22台の駐車スペースを確保するように設計を現在進めております。
 それで、屋根というお話もありましたけれども、その身体障害者用の駐車スペースからターミナルビルの間は屋根を設けて、身体障害者の方のターミナルビルへの出入りのときに雨風をしのげるような構造とすることとしております。残念ながら申しわけありません、そのイメージパースはビルを中心に描いているものですから、その中に掲載されていなくて、ちょっと誤解されたかと思いますけれども、そのような設計で現在進めております。以上でございます。

○早川委員
 答弁ありがとうございました。
 富士山静岡空港はエコ空港をコンセプトにして、周辺住民の方々とビオトープをつくったり、県がこれまで試みをしてきたということは十分承知をしております。十分承知をした上で、図として出てきた、いよいよターミナルビルが着工され、具体的な形の見えるものが出てきた時に、十分取り組んできたことが、また十分検討されてきたということが、形に――あくまでもイメージということであったとしても――反映されてないんじゃないかと誤解されるような内容は、ぜひこれ、設計が出てきた段階で、これは県で考えているのと違うんだよという話をしていただきたかったですね。
 つまり、ターミナルビルから駐車場までは屋根らしきものがあって、屋根がないと車をおりた段階から雨に濡れますので、通常ですと障害者用の駐車場を予定されていたらそこも屋根に覆われているとか、風力発電、太陽光発電を検討しているんであれば、それがきちんとわかるものがどうしてここに反映されていなかったのか。
そうしたら、その設計をした方が、十分県の意向を酌んでいなかったんではないか、屋上緑化をしたいという意向があっても図面として出てきたものには一切入っていない、これはあくまでもイメージだと言われたら、イメージどおりのものではないということは言わざるを得ません。
 ぜひこの点は、県がこれまで、静岡県らしさ、エコ空港を全面に出してやってきたということが、きちんと県民の皆さんに伝わるような方策で示していただきたいと思います。
 この紙でできてきたものに全然入ってないじゃないかという表面的なことではなくて、十分協議を進めていると言われているのに、協議を進めてきたものがちゃんと設計をする方に伝わっているのか、いないのか。
ターミナルビルの建設がいよいよ始まって、まだこれから協議をしていくということであれば、でき上がったものに対して、またつけ加えて、変更していかなくてはいけなくなってしまいますので、早い段階からエコ空港の取り組みをやろうというところは手をつけていただきたいと思います。一応要望にしておきます。以上です。

○須藤委員長
 それでは、ここでしばらく休憩します。
 再開は14時50分といたします。
( 休 憩 )

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