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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:自民改革会議


○渥美委員
 分割質問方式で質問します。
 初めに、次期基本計画についてお伺いいたします。
 委員会説明資料の5ページを見ますと、基本構想概要案のうち、本県の基本方針の中で目指す姿と記載されており、県民幸福度の最大化を挙げています。6月定例会の当委員会で県民幸福度について質問させていただき、そのときにお答えいただいたことに関連してその後の状況について伺いたいと思います。
 6月定例会の当委員会で、京極総合計画課長が昨年度実施した県民幸福度調査では経済状況や生き方、生活環境、つながりなど大きな分野のもとで63項目について分析を行い、全国における本県の位置を偏差値的に評価したものが県民幸福度を測定する指標となり得るかどうか検討していくとお答えがありました。
 私は、お答えを聞いてそういった考え方でやれるんだなと期待していたわけですが、同じくそのときの答弁で主観的なアンケート調査とは別に県民所得や環境など他県と比較可能な客観的データを集め、本県の置かれた状況について把握するとともにそれらを使って幸福度に関する指標が設定できないか検討を行っているとのお答えがありました。その後の検討の状況を伺いたいと思います。
 そして、できるんだろうなという期待のもとに伺うんですが、大事なことは先ほども御意見が出ていましたけれども県民にわかりやすくいわゆる見える化された県民幸福度の目標設定が大事じゃないかなと思いますけれども、そんなことで行えそうかどうかをあわせてお伺いしたいと思います。

○京極総合計画課長
 6月定例会の当委員会でお答えしたとおり、昨年度実施しました県民幸福度調査につきまして次期総合計画への活用を検討しているところでございます。県民幸福度調査では3番委員から御説明いただきましたとおり、1つは県民幸福度ですから実感として県民が幸福をどう感じているかアンケート調査をやっております。
 もう1つは、他県との状況等を比較ができる客観的データで県民幸福度を示すことができないかということで、63項目の指標の設定等を試案的な形で検討したところでございます。
 現在の検討状況でございますけれども、一応骨子案にお示ししましたとおり、次期総合計画におきましても県民幸福度を最大化していくことを目指す姿として設定したいと考えております。そのときにその姿をどういう形で具体的イメージとして持っていただくかにつきまして現在も検討は続いているところですけれども、先ほどお話がありましたとおり63項目の客観的データが昨年度の検討でありました。
 ただ、63項目がそのまま全国的比較のもとで本県県民が幸せかどうかという1つの基準になり得るかどうかですけれども、昨年度調査で他県のいろんな指標の策定状況や有識者からいろんな御意見をいただきました。前提になりますけれども幸福と感じるかどうかは県民それぞれの価値観にかかわるものでありますし、幸せと感じるかどうかという状況もそれぞれでありまして、1つの基準でもってそれが幸せだということで例えば県行政で幸せな状況であるという指標を示すのはかなり難しいと感じております。また有識者から御意見をいただきましたのは他県の状況等、客観的データで現状との比較を示した上で、県民の実感と合っているのかどうか議論していく1つのたたき台にすべきではないのかという意見が非常に強くありました。
 実際に、先進的にやられている荒川区の状況を見ますと研究所という調査機関をつくりまして実際に客観的データを設定するんですけれども、それを住民とのタウンミーティングで本当に実感と合っているのかどうかを常々検証し、指標の状況を組みかえていく取り組みをしている事例もあります。正直に言いまして短期間に県が県民の幸せという指標を設定するのはかなり難しいと思っております。
 先ほどお話がありましたとおり、1つは県民にとってのわかりやすさという部分もありまして、63項目とかなり数の多い指標を今回対象にいたしましたが、その数の多さが県民にとってわかりやすいのかなというところも若干あります。そういった点で現在検討を進めておりますけれども、昨年度調査がそのままの形で使えるかというとなかなか難しいのが実感でございます。

○渥美委員
 京極総合計画課長がおっしゃるとおりで、幸福度の概念、考え方は非常にさまざまにあると思うんです。極端なことを言えば例えばブータンは日本からすれば世界の中でもそれほど経済的に発展しているということではないと想像しているんですが、それでも幸福度が高いのは場合によっては格差が少なく周りにいる人たちとみんなほぼ同レベルであるということで、逆に言えば格差があると自分は逆に不幸に感じるかもしれませんし、そういったことも含めて幸福度を図る指標として扱う内容が非常に難しいんだろうと思います。
 今、お話がありました荒川区あるいは熊本や新潟市などももう既に幸福度を独自の考え方で使って示されていますけれども、本県でも静岡県らしい、いわゆる県民がわかりやすい、例えば本県の場合は地震対策や安全な生活も非常に大きなウエートかなとも思いますし、そういったこともあわせて本県らしい幸福度の指標が打ち出せるかどうかが一番関心のあるところだと思います。その点について改めて今お話がありましたけれど、どのように考えておられるのかをお伺いしたいと思います。

 それともう1つ、概要案で県民幸福度の最大化が記され、「生まれてよし 老いてよし」などの4項目でよく言われている内容が書いてあるんですが、県民幸福度の最大化という見出しの後にくるのは、かみ砕いて言えばこういうことなのかもしれませんが、何かこの表現する形としてどういうことかなと思うんですが、いわゆるキャッチフレーズで載っていますけれども、具体的にどういうことをあらわしたいのかについてもあわせてお伺いしたいと思います。

○京極総合計画課長
 まず、1点目の本県らしい指標の設定につきましては昨年度調査の中でも有識者から御意見があって、例えば現在総合計画で示しております有徳の人や富士山の関係といった面、それから3番委員から御指摘ありました防災、地震に対する対応とかは非常に静岡県らしい打ち出し方と評価されているところでございます。
 今後、次期総合計画についてどういう形でのせるか現在検討中ですけれども、例えば3番委員から御指摘のありました防災、安全な地域とか子供を産み育てやすい地域といった本県として本当に望ましい姿をわかりやすい形で示すことができないか、現在検討を進めております。

 それから、2つ目でございます。
 県民幸福度の最大化ということで目指す姿を掲げておりますけれども、先ほど申し上げたとおり幸福は人によっていろいろ違うものですけれども、最大公約数といいますか、大体こんな状況が幸せと感じる状況じゃないかと具体的な姿にして描いてみたいと考えています。と言いますのは目指す姿に向けて進めていくわけですけれども、県民の皆様方とイメージや具体像で共通認識を持っていくのが重要ですから、例えば生まれてよしとか、老いてよしという言葉プラス、先ほど言ったようにお年をとっても安心して地域で暮らしていけるとか、「産んでよし 育ててよし」であれば子供を産み育てることができるとか具体的な生活の姿でイメージして表現していければと考えております。

○渥美委員
 先ほど、5番委員からも概要案のまとめ方や表現の仕方について議論があったわけですが、県民幸福度の最大化につきましても県民の目指す姿がわかりやすく、これだという形でうまく表現できたらいいなと思います。ぜひ検討を重ねていただき本県らしい指標が示されるように期待しておりますのでよろしくお願いしたいと思います。

 それから、もう1点は地域外交についてですが、モンゴルとの交流でことし8月のモンゴル訪問団に私ども友好議員連盟の小楠会長以下5名が議員団として参加させていただきました。そのときの状況とあわせて感じたことを述べたいと思いますが、ドルノゴビ県との友好提携の後、5年間続けている今までの交流に対して1つの転換期といいますか、新たな段階に入ってきたのかなと感じております。
 今回は、特に農業分野での協力に関する覚書を調印したセレンゲ県はエルデネバト現首相の出身県で、ドルノゴビ県は一番南にあるんですが、セレンゲ県は一番北端でロシアと国境を接し環境がドルノゴビ県とは全然違うため、どんな交流ができるのかなと関心もあり参加させていただきました。非常にスケールの大きい農業に取り組んでいるんですが、本県は技術指導で協力している日本ソバの栽培を見学し、電力事情に加え、日本のODAによる建設がほぼ終わった新ウランバートル空港についても視察してきたわけです。
 今回の訪問で感じたのは、日本と大変な友好関係にあって親日的であることはもちろんですが、将来的にどうこれから発展が実現していくのかなということです。もちろん広大な土地、そして先ほどお話のあった石炭のみならず希少金属も豊富に有しており、それらを使った産業の発展がこれから期待されるわけですけれど、まだまだ我が国を初め各国の支援を受けなければならない状況だなと思います。
 一方、同時に言えることはモンゴルではまだ自前の産業が育っていない中、広大な土地に300万人の人口しかないものですから、最初から向こうで規模の大きな事業をこっちが支出してできることはないかもしれませんが、チャレンジすればどんな商売でもできそうだという思いもするわけです。例えば静岡県内で営んでいる事業の場所を変えてモンゴルでという場合、そのぐらいの気持ちでいけば案外うまくいくんじゃないかなという思いもするんですが、今後の交流の持っていき方によって本県経済人もそういった気持ちになるのかもしれません。我々はセレンゲ県中心の訪問だったんですが、知事はセレンゲ県訪問の後、バトトルガ大統領あるいは首相、エンフトゥヴシン・ドルノゴビ県新知事等とも懇談して今後の地域間交流の重要性を確認したと報告にもあります。そういったことでありましたので今後について先ほどの意見もありましたが、本県としてモンゴルとの交流は新しい芽も芽生えてきた時点ではありますけれども、中期的にどんな方針で臨まれるのかを改めてお伺いしたいと思います。

○土村地域外交課長
 本年8月のモンゴル訪問では、3番委員にも御視察いただき、まことにありがとうございました。
 今回の訪問では、セレンゲ県の現地確認が中心でしたが、農業や観光分野での交流に非常に大きな可能性を感じたところでございます。
 また、大統領とエルデネバト総理とも知事に面談していただいた中でこれまでの交流の成果といたしまして人的交流の拡大の必要性、またさらなる交流の拡大に向けた取り組みの継続につきましてお互いに確認したところでございます。
 今後の地域間交流に関しましては、モンゴルとのさまざまな面での本県との交流につきまして国を初め評価いただいているところでございますけれども、人的交流を進めるとともに今後の展開といたしましては通商分野におけるモンゴル国との相互にメリットのある地域外交を展開していく必要があると思っております。
 それに伴い、企業訪問団に同行していただき商談会の実施とか経済活動に伴うビジネスマッチング等も行っておりますので、今後はそういった展開の中、プロジェクトチームの設置も含めて検討するなど交流を考えてまいりたいと思います。

○渥美委員
 本県の目先のメリットについて、すぐには見い出しにくいと思うんですが、双方の人材育成がお互いの交流の深さにつながって経済交流に結びつくと思いますので、より深い親密な交流のもとに経済交流のスタートがあると思います。息の長い友好関係を築くことはお互いにとっていいことだろうと思いますので、本県のやれる範囲、県民の理解が得られる範囲において息の長い交流をしていければという思いがしております。そんなことでよろしくお願いしたいと思います。

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