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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:11/01/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 それでは、各工業用水・水道事業、地域振興整備事業、それから最後に全体を含めて分割質問でお伺いをしたいと思います。
 まず、工業用水道事業からお聞きをするんですが、7つの工水で契約水量と実際使用されている水量の乖離があると聞いていますが、この乖離、7つそれぞれについてお伺いをします。

○跡見経営課長
 給水能力に対する契約水量の割合でございますが、順番に、柿田川工水は契約率100%ですので、契約率ということでお伝えをさせていただきます。乖離の率という意味では0%です。

○阿部委員
 実際の水量は。

○跡見経営課長
 柿田川工水は能力10万トンに対して契約水量10万トンですので。

○野崎委員長
 資料を探している間、ほかの質問に移ります。
 
○阿部委員
 先に、地域振興整備事業についてお伺いします。先ほど6番委員からCNFについての質疑がありました。関連するかもしれませんが、CNFの開発支援について平成28年度、具体的にどのくらい企業局として予算を使い、また具体的にどのような活動をしたのか改めて確認をしたいと思います。

○三沢地域整備課長
 CNFの平成28年度予算についてお答えいたします。
 まず、旅費が74万円。役務費が7万9000円、これは配送ですとか宅急便に使ったお金です。それから需用費として1万4000円、これは展示ケースを購入いたしました。展示会に要する経費を要求してあったんですけども、これは経済産業部の予算で処理しておりますので、以上の合計83万3000円が平成28年度に使用したCNFの予算です。

○阿部委員
 具体的に、どういう活動をしたのかもう一度伺います。

○三沢地域整備課長
 サンプル展示会の調整ですとか、あるいは各展示企業へのお願いですとか、旅費が主になっておりますので、そういう活動をしております。

○阿部委員
 わかりました。
 確認ですが、ということは経済産業部が中心で、この調査研究は具体的にはしていなくて、企業局としては展示会の調整といわゆるお手伝い、あくまでサブであったということでよろしいでしょうか、伺います。

○三沢地域整備課長
 昨年度は企業局主導でございます。経済産業部の予算は使っておりませんで、関東経済産業局の予算で展示会を実施いたしました。
 それから、事業といたしましては、委員会で提案のございました庁内への製品の展示も実施しております。あるいはニーズの調査ですね。各企業を回りまして、どのような需要があるのか調査も行っております。

○阿部委員
 わかりました。
ニーズの調査をして、その結果、平成28年度どういうニーズがあったのかお聞きをします。

○三沢地域整備課長
 1つ例を挙げますと、自動車部品をターゲットとした実証生産設備が欲しいということで、富士市には自動車産業がある程度集積しておりますので、移転してきた企業がございます。

○阿部委員
 意見を申し上げます。平成28年度、CNFに取り組んだことを企業局として大きくうたっておられます。これに関して、今の三沢地域整備課長の答弁を聞く限り、大きくうたい上げるほど実がなかったのではないかという危惧を覚えます。目のつけどころは非常にいいと思います。工水の利用をふやそうということでありますので、経済産業部と両方ということで、譲り合いみたいな形になってしまっているのかもしれませんが、今年度もこの状態が続いているようでは非常に危ういと思います。
 CNFの開発支援について県としてしっかり取り組む。それに関連して工水の利用をふやす方程式をきちんと完成させるつもりがあるのかどうなのか、今の答弁だと非常に不安を覚えますので、黒田企業局長、よくよくそのあたりを整理して、少ないとはいえ予算を使っているわけですから、しっかりと費用対効果が出るような予算の使い方をしていただきたいと、決算ですので強く要望します。

 次の質問に入ります。
 小山町、それから長泉町、清水町、森町において工業用地の造成事業に昨年度着手をしていますが、ここに工業用水の引き込みを計画しているのか。また企業に入ってもらいやすいような事前の努力、準備をしたのか確認します。

○佐藤水道企画課長
 今開発している地域の近隣に工業用水の配管がされておりませんので、工業用水の使用については考えておりませんでした。

○阿部委員
 わかりました。
 多分、エリア的にも厳しいのかなと感じていました。意見として申し上げますが、工業団地の造成は地元市町からの要望もあると思いますが、県がレディーメードでするものを今後考えるときは、工業用水の隣接地域に工業団地をつくるとか、同じ企業局の中ですから、局の存続にかかわる非常に大きな工業用地の利用を高めるためには、そういう連携してやる考え方も必要だと思いますので、新年度以降そういう計画を期待します。

 次の質問に入ります。
 先ほど冒頭に質問した、工業用水のいわゆる契約水量として実際契約はしているけれど、そんなに使っていないと私は認識をしているんです。100%契約だけれど、実際使われたのは例えば何%とか、そういう数字を聞きたいんですが、水量までもしわかっているようならお答えをいただきたいと思います。

○跡見経営課長
 工業用水道の契約水量に対する使用水量でございますが、7事業合わせまして平成28年度は契約水量、日量75万9896トンに対して使用水量は51万7287トン、使用率68.1%でございます。

○阿部委員
 どこかに資料としてあれば、お教えいただきたいと思いますし、また今じゃなくて結構ですので、各工業用水ごとの乖離の数字がありましたら、後日、資料としていただければと思います。

 次の質問に入ります。
 平成28年度に、工業用水から東駿河湾で2つ、西遠で2つ企業が撤退しています。この撤退理由についてお聞かせいただきたいと思います。

○跡見経営課長
 平成28年度に、東駿河湾で2社、西遠で2社減でございます。東駿河湾の2社につきましては、いずれも製紙関係の企業でございますが、事業を休止したということでございます。
 それから、西遠につきましては今2社減となっておりますが、西遠工水全体で見ますと3社ふえて5社減っているということで、実質2社減でございます。
 減りました5社でございますが、事業の廃止、工場移転等に伴って廃止をしたものでございます。

○阿部委員
 わかりました。
 いたし方ないということですね。私がこのことを聞いたのは、何かこちら側に、工業用水に不満があって撤退をしたとかであるとゆゆしき事態なので確認しました。いずれも事業休止ないしは廃止での撤退という理解でいいんですね。

 それでは、次の質問に入ります。
 中遠、西遠、湖西の3工水は、純損失を計上していますけれど、平成28年度中にこの結果に至るまで、3工水でこういう損失を出さないように対策を講じたかどうか確認をします。
 また、純損失になっていますが、損失を出さないためには具体的にどのくらいの水量の契約が必要なのか。また大体何社ぐらいの契約が必要だと認識をしているのか確認します。

○跡見経営課長
 赤字の事業であります中遠と西遠と湖西でございます。中遠工水につきましては、最後発の工水でございまして、ちょうど整備をしている時期がオイルショックに重なったということで、給水開始当初から赤字基調で推移してきております。
 また、西遠工水につきましても、地場産業であります繊維、染色業の衰退に伴って赤字基調になっています。
 また、湖西につきましては、水源であります豊川用水の負担金が経営を圧迫しているのが大きな赤字の要因でございます。
 これを解決する手段ですけれども、企業局といたしましてもコストの削減等努めておりますが、最終的には皆様方の料金の改定、値上げで負担をしていただかざるを得ないということでございまして、中遠と湖西につきましては、既に料金を改定をいたしております。平成30年度にはいずれも黒字に転ずると見込んでおります。
 それから、西遠工水につきましても、現在料金改定の協議を進めるということで、今年度中には新たな料金の提示をしたいと考えております。

○阿部委員
 わかりました。
 ぜひ、努力を続けていただきたいと思います。

 それから、水道と工水それぞれに係りますが、近年台風また豪雨が非常に多くなりました。
 工水、水道それぞれにおいて、昨年度災害被害があったかなかったか確認をします。

○佐藤水道企画課長
 工水、水道いずれも台風、豪雨による被害はありませんでした。

○阿部委員
 わかりました。
 要望としますが、近年の気候変動によって雨の降り方、非常に激しいものがあります。また取水口に流木とかの流入などもあり得る話なので、十二分に、今後も事故のないように御努力をいただきたいと思います。

 それでは、水道事業でお聞きをするんですが、平成28年度に漏水が発生した箇所はあるのか。
 もし漏水が発生しているんであれば、その原因と対策、どのようなものを講じたか確認をします。

○佐藤水道企画課長
 平成28年度の細かいデータは今ございませんが、榛南水道で5回漏水がありました。いずれも老朽化による管の腐食によるものでございます。
 断水を伴うものは、ほかには特にございませんでしたが、各工水、中遠工水等で漏水があり、通水をしながら応急対策を行った箇所は数カ所ございました。

○阿部委員
 わかりました。
 漏水に関して要望ですが、最近衛星を使って漏水を見つけるという新しい技術も開発をされています。特にみちびきが運用を開始すると、かなり緻密なものができると聞いております。そういうことも新年度以降に研究されて、漏水によるユーザーの皆様への御迷惑がかからないように、そういう努力もしていただきたいと要望して、この質問を終わります。

 最後に、局全体の問題についてお聞きをします。
課題解決型タスクフォースを設置されておられます。このタスクフォースで、平成28年度において研究をされた経営改善の具体的な取り組みについて伺いたいと思います。
10の部門、分野について研究されているはずですが、それぞれについてお伺いします。

○跡見経営課長
 課題解決型のタスクフォースは、平成26年から設置をして取り組んでおります。項目として幾つかございますが、平成28年度には経営課題という項目につきましては、例えば豊川用水の緊急負担金の借入金の繰り上げ償還を図る取り組みをしたり、建設改良、耐震・修繕工事という項目につきましては、具体的な工事の工法の見直しを行っております。また動力源の効率的運用という項目につきましては、ピークカット契約であるとか長期契約、電力会社との契約関係の見直し等を行っております。
 それから、汚泥処理という項目につきましては、汚泥の有価販売の促進を図る取り組みをしております。さらに工業用水道収益改善という項目につきましては、冒頭御質問ありましたような遊休資産の売却でありますとか、雑用水の営業強化でありますとか、管路情報と空き地情報のマップ化であるとか、特に力を入れて取り組んでおります。それから、新たな収益事業の研究という項目につきましては、先ほど来出ておりますサンプル企業展示会の開催等をしております。
 最後に、戦略広報という観点では、企業局の情報通信でありますKリリースという情報紙をリリースするとか、あるいは新たに管路の上を皆さんで歩いて施設の状況を承知して見ていただきましょうという、管路ウオークという取り組みも始めたところです。

○阿部委員
 わかりました。
 これ非常に重要なことです。決算でお聞きしたのは、御承知のように、決算の結果を受けて次の年よりよい改善をしていくために決算がありますし、決算委員会もあります。決算をして新しむべきという言葉もあるように、これとても重要なことだと思いますので、委員長、これ資料として出せると思いますので、それを出せたら各委員、今後の委員会での議論の参考に大いになると思いますので、資料要求の御検討をお願いしたいと思います。

 それから関連して、今の答弁の中でタスクフォースで検討をしたのかなと思ったことで抜けていたことは、さっき企業債の繰り上げ償還については、一部豊川ということでありましたが、民間的経営手法の導入、それから全国的にどの都道府県もそうだと思うんですが、国庫補助制度の見直し、これは当然国へ言わなきゃいけない話ですが、その2点について検討したのかしなかったのか確認します。

○跡見経営課長
 民間的経営手法の検討の件でございますが、現在休日、夜間については管理運営業務を民間に委託をしております。工水のあり方検討会におきましても、現状は今の仕組みでよろしいという御意見をいただいております。
 ただ、官民連携につきましては国も力を入れておりますし、新たな仕組みもつくられつつありますので、今後も引き続き研究をしていきたいと思っております。
 それから、国庫補助制度の見直しにつきましては、県としての要望だけではなくて、企業局が所属をしております各種関連団体等の要望も引き続き行っておりますし、平成28年度には工水のユーザーの代表の皆様とともに直接経済産業省を訪問して、具体的ユーザーの皆様の生の声をお伝えする取り組みもしたところでございます。

○阿部委員
 それでは確認ですが、国庫補助制度の見直しのところで経済産業省に行かれたということですが、その結果、経産省からは昨年度何らかのアクションはあったのか、回答があったのか確認します。

○跡見経営課長
 要望は引き続き続けておりますけれども、具体的にこのように改善をするという成果にまでは直接つながってはおりません。

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