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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:12/15/2011
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 まず最初に平成16年度から着工していただきました修善寺日向バイパスが今週13日に開通されまして、皆さん方の御尽力にまず御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 それでは、1、2質問させていただきたいと思いますが、いろいろ今までたくさんの津波対策の質問があったわけでありますけれども、私も引き続き津波対策について観点を変えて質問させていただきたいと思います。
 まず、津波対策のハード面の整備でありますが、本県の海岸線は506キロメートルと言われております。そしてまた、現在その津波対策の整備が必要なのが279キロメートルであり、整備済みが250キロメートル、そして今整備中なのが25キロメートルということでございまして、進捗率が89.4%というふうに伺っております。それと、4つの河川が水門等の整備をしなければいけないということで事業実施中であり、38河川のうち18河川が整備済みということですが、この防潮堤と河川の整備、完成に至るまでの予算及び期間はどのくらいなのでしょうか。

また来襲する津波は何メートルと想定して防潮堤をつくっているのか、その点についてとりあえずお伺いしたいと思います。

○岡田河川砂防局技監
 津波対策施設の整備についてでございます。
整備率につきましては、今委員がおっしゃいましたように、89.4%という現状になっております。これまで、津波対策を昭和53年ぐらいからずっと進めているんですが、現在までの事業費は約1570億円ぐらいかなと思います。後、残りどれぐらいあるかということなんですが、防潮堤と水門等合わせまして約1100億円ぐらいの事業費がかかる予定でございます。

 想定される津波高でございますが、現在整備しておりますのは第3次地震被害想定に基づくそれぞれの階段での津波高と高潮の高さ、いずれか高いほうを基準として整備しております。以上でございます。

○石橋委員
 長さもわかったんですけれども、この1100億円の事業を執行するのに必要な期間はどのぐらいかかるのでしょうか。

○岡田河川砂防局技監
 あと何年かかるかという御質問なんですが、先ほど申し上げましたように昭和53年から計画的に整備を進めているのですが、整備対象箇所が非常に多く、先ほど申し上げましたように残りまだまだたくさん費用がかかるというような状況がございます。
 それから、地域が抱えるいろいろな事情もございまして、例えば、一部漁港の海岸ですと海と山の間の狭隘なところに集落が密集しているということで、防潮堤の建設用地の確保が難しいということや、漁港を利用している漁業者の方との調整が進まないといった箇所とか、あるいは、水門につきましては沿岸の眺望の遮断によって景観が阻害されるというようなことで住民の合意が得られないといったことで整備が進まないといったようないろんな事情がございます。このためなかなか100%まではいかないというような状況で、いつまでというのがはっきりと申し上げられないというふうな現状でございます。以上です。

○石橋委員
 第4次地震被害想定が来年出てくると思います。そうするとそのときに、例えば今までは10メートルを想定して防潮堤をつくってきたところが、今度は第4次地震被害想定で想定津波高が15メートルであるという数字が出されて対策を練りなさいということになったときに、これは全体を全部直さないといけないものなのか、直るものなのか、その辺をどういうふうな形にお考えなのかということをお聞きしたいわけなんです。

○岡田河川砂防局技監
 防潮堤の補強等についてですが、来年国のほうから第4次地震被害想定が発表された後、県ではこれに対する対策を策定することになります。
 そのときに発表された想定される津波の高さが、今の堤防より高くなった場合、それはもちろんその高さに合わせた整備というものをしていかなければならないというふうに考えております。現在東日本大震災の復興計画の中で、海岸堤防の被災のメカニズムとか、いろんな調査検証がされておりまして、その中で堤防のりじりの補強だとか、堤体の強度をますだとか、あるいは、波返しの強度を補強するとか、そういった堤防の対策、考え方が示されております。
 今後国のほうから新しい考え方を含んだ指針が示されると思いますので、そういった指針に基づいて整備計画というのを見直していきたいというふう考えております。

○石橋委員
 私、伺っているのはもちろん金銭的な面もあるし、施工の詳細も決まってないということもあります。またいつ起こるかわからないようなのにいつまでにできるかというのがわからないということもあるし、それから、津波がどのぐらいの高さに来るかもわからないと、もし高かったら技術的に今の施設といいますか、防波堤を使って追加、高くすることができるのか、それとも新しくその後ろにつくらないといけないのかという単純な素人の発想でお伺いしているんです。

○守屋河川砂防局長
 大変難しい御質問でございますけれども、まず、水門ですとか、コンクリートの構造物ですとか、そういったもので対応しているものにつきましては、技術的な面で可能かとは思います。
 それと、先ほど答弁で申し上げましたが国において検討され、これから出てきます第4次地震被害想定というものに対する備えということですが、今回の東日本大震災が600年とか1000年に一度ということを言われているわけでございますけれども、頻度が少ないけれども規模が大きく、将来発生が予見されているものについては避難を中心とした対策をとらなければならないと思います。
 それから、ある程度頻度の高いもの――100年とか150年周期で発生する地震については施設で防ぐというようなことでございます。そういう観点から被災現地等を見ますと、水門等は現場で残っております。門扉が落ちたままで電気設備等が被災したがために上がらないという状況はあるわけでございますが、それはそれなりに効果はあったと思います。そういうことで、河口等において整備しております水門等につきましては、扉の部分の上にある程度の高さでしたらコンクリートの壁を上げれば対応ができると思います。またコンクリートの壁で整備しているものについては、高さを上げて裏を少しくらい越波しても壊れにくくするとか、そういったことの対応ができようかと思います。
 そういうことで、ある程度第4次地震被害想定の状況を見ないとはっきり申し上げられないわけでございますけれども、そういうような状況になると思います。
 また、一方で、津波に対するそういった防潮施設がまだできていない伊豆の内浦などにつきましては、逆に今度そういった施設でも守り切れないんじゃないかというような発想も出てくると思いますので、そういったことも考え合わせて検討する必要があるということで考えております。以上でございます。

○石橋委員
 わかりました。大体わかりましたけれども、ぜひ来年は防災元年という気持ちで県民の安心・安全のためにもう一度見直していただきたいと思います。よろしくお願いします。以上。

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