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委員会会議録

質問文書

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平成19年12月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 康輔 議員
質疑・質問日:12/13/2007
会派名:自由民主党県議団


○佐野(康)委員
 最近、「県庁を変えたひとり1改革運動」という本をちょうだいいたしまして拝見したのでございますが、これは大坪檀先生と北大路信郷さんが監修をして、静岡県と静岡総合研究機構が編集したと、こういう本でございました。改善・改革にはトップダウン方式型と、ボトムアップ型がありますけれども、これはもちろん後者でボトムアップ型の全員参加の改革運動ということで、ひとり1改革運動が平成10年から実施されて、ことしでちょうど10年目になるわけでございます。先ほど山口行政改革担当企画監からも答弁がありましたように、2006年度1年間に提案された改革・改善件数は1万2590件とおっしゃいましたけれども、年々ふえているということで非常に好ましいと思います。行政においては、今やもう全国一の水準であり、質、あるいは量ともに民間の改善運動に引けをとらないレベルに達しているというふうに私は思います。
 そこで、10年たちましたので、さらに何か新しい方法を加えて、さらに効率的、効果的に行政を運営できるような方法があるかないか。これを総務部長と、それから山口行政改革担当企画監に伺います。

○藤原総務部長
 これをやれば行政が効率化するという特効薬は非常に難しいなというのが率直な印象なんですが、その中でこのひとり1改革運動というのは、地味ではありますけれども、壮大に描いたNPMといったり、PDCAサイクルといったりしているものを、確実に回していくための1つの大きな推進のエンジンになっているのではないかと私は思っております。
 今、ある程度の材料、あるいは手段というのは出てきていて、その活用が根づいてきたという段階であろうかと思っております。次の段階は何かというと、これをシステム化していく、自然と県職員がふだん仕事をしているときに、目的はこれだから、この方法じゃできないけれども、じゃあ別の方法があるだろうかとか、そういうことを自動的に考えていく。そのときに、ひとり1改革を参照する、あるいは自分で発想したら、それを打ち込んでみるといったような仕組み化、過程の見える化というような、はやりの言葉で言えば申し上げることもできるかもしれませんけれど、そういったシステムとして組み込んでいく。我々は組織人ですので、どんどん異動もすると思うんですけれども、いろんなところに異動したり、あるいは幹部が移っていったりしても、静岡県ではこういう仕組みがちゃんと動いていくということが、我々のやるべきことかなと思っております。
 もう1つは、我々だけいい目を見るのではなく、こういう似たような課題を抱えているような行政体、あるいは小さな企業の方もたくさんいらっしゃいますから、それを、まずは県内市町、あるいは企業の方々とも共有して、逆に我々もまたさらに学ばせていただけるような点もあるかというような、横に広げていくような活動というのも、もう1つの手法かなと現在考えておるところでございます。

○山口企画監(行政改革担当)
 委員御指摘のとおり、改革・改善件数が1万2590件と年々ふえ続けておりまして、本県におきましては、改革・改善運動で、職員が日常的にみずから考え行動するという組織風土が醸成されたというふうに思っております。今後は、こういった改革・改善運動がさらに職員の中で定着しまして、先ほど言いましたように、70%を超える方々がデータベースからひとり1改革を提案しており、そういった提案をよりふやしていくために、ひとり1改革運動に取り組みやすい制度をつくっていきたいと考えております。
 具体的には、今年度やりました改革・改善運動の共有化に取り組んでいきたいと思っております。ただ、先ほど部長からもありましたように、今後こういった本県のひとり1改革運動を初め、NPMの取り組みにつきましては、県内市町や中小企業などに情報発信し、普及に努めたいと思っております。

○佐野(康)委員
 トヨタ自動車は、世界で自動車メーカーとしてトップになったわけでございますが、トヨタ方式というのは、整理整とん、それから改善・改革、前進、これは1分間に1つずつ改善するぐらいのスピードで実践している。それで、整理整とんというのは、まず捨てることから始まって、次に職場を清潔にする、その次にそのことを習慣にする、あるいはしつけをする。これは総務部長のおっしゃるようにシステム化かもしれません。こういうふうにしていくと、例えばねじや部品がフロアに落っこちていると、どこかのねじを締め忘れていることに気がつく。きれいにしているからですよ。そういうことから始まって、それをなし遂げたと。1分間に1個ずつ改善・改革を実行して、前進もしていく。ですから、「KAIZEN」という言葉は世界の共通語になっているぐらいであります。私が申し上げたいのは、10年たって、これがだめだというわけじゃないんだけど、世の中も変わってきますから、これに何か新しい創意工夫とか知恵を加え、若干見直して、もっと迅速に行政が実行できるようにしていただきたいと思います。
 これもひとり1改革運動で、さらなる進化を遂げていただいて、行政改革のモデル県として、あるいはリーダー県となることを願っております。ぜひそういうことでまた心して御努力をお願いしたいと要望して終わります。

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