• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:03/08/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 それでは、分割質問方式でお伺いさせていただきます。
 まず、「チーム学校」推進事業についてお尋ねしたいと思います。
 いじめや不登校、貧困への学校対応に期待される役割が非常にふえている中で、職員の皆さんの勤務時間が長くなって子供と向き合う時間が少なくなる。そういうことを解消するということで、未来の学校夢プロジェクト――これ仮称だと思いますが――これを推進して教職員の多忙化解消に向けて取り組んでいくと。2016年から3カ年をかけて実施されるということでございます。
 その中で、子供と向き合う時間をふやすことで学校全体の教育力の向上を図るというのが狙いだと思いますけれど、この未来の学校夢プロジェクトの4つの柱ということで、調査報告等の精選と「チーム学校」推進事業、国加配教員等の配置、それから共同研究と、この4つを柱としてやるということでございます。
 その中で、これまでもこの4つはそれぞれ取り組んできたことだと思います。調査報告の精選にしましても、先ほどの6番委員の質問にお答えがあったと思うんですけれど、会議の数を減らしたり、あるいは事務を簡素化したりとかの取り組み。それから「チーム学校」推進事業の中でもスクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーが常駐ではないにしても取り組んでこられた。それから国の加配等の廃止もこれまでもあったことだと思います。それから4つ目の共同研究にしても、多忙化解消に向けてさまざまな研究もされてきたんだろうと思います。
 その中で、今回モデル事業で未来の学校夢プロジェクトに取り組むということでございますが、この狙いについてもう一度お伺いをさせていただければと思います。

○林義務教育課長
 平成28年度に予定をしております事業、未来の学校夢プロジェクトについて御質問いただきました。
 これまでも多忙化の解消についてさまざまな取り組みが試みられて、またそれが実施されてまいりましたが、はかばかしい成果に至っているかというと、必ずしもそうでないというのが実情でございます。
 1つには、8番委員から御指摘がありましたように、これまで取り組んできた中にもあるわけですが、それぞれ広くまた薄目に取り組んできたという反省がございます。
 したがいまして、この未来の学校夢プロジェクトでは、まず1点目として重点的にモデル地区を県内4地区に限定いたしまして、そこに資源を重点的に投下するということがまず1つ目のポイントです。
 もう1つが共同研究ですが、こちらでは外部の視点を入れると。これまで多忙化の解消については関係者の中で業務の精選を中心に行ってきたわけですが、必要であるからこそ学校の業務は増大し、膨れ上がってきたわけであります。必要があるからこそ捨てられない状況の中で、当事者に業務の精選を求めてもそれは限界になっているわけです。これについては、外部の有識者また民間企業の方も含めて、外部の視点で教員の業務をもう一度整理し、やめる・へらす・かえるの視点から、外部の視点でこれを見直していく。
 つまり、2点のポイントでありますが、重点化したモデル事業と外部の視点を活用したこの2点がこのプロジェクトの新規性であります。
 3年間の長期プロジェクトになるわけですが、当面は平成28年度1年間で中間報告。何か結果にこだわることができればと考えております。

○小長井委員
 それでは、この「チーム学校」推進事業あるいは未来の学校夢プロジェクトの中で、地域とのかかわりはどうなってくるのかお聞かせください。

○林義務教育課長
 教員の多忙化解消、業務の精選をする中で、従前教員が行ってきたことを外部の人材、地域のボランティアの方々の力をかりて実施していくという考え方ももちろんございます。
 一方で、県教育委員会では地域とともにある学校づくりを推進してまいりました。この地域全体で学校を育てていくという考え方のもと、学校業務の一部を地域の方の力をかりながら処理していくということも、もちろんこのプロジェクトの中で取り扱っていくテーマかと考えております。

○小長井委員
 この取り組みが子供たちの豊かな成長に結びついていくということは、チーム学校の支援、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーのチームワークが非常に比重を占めるんではないかなと思います。いろんな立場の違う人たちが集まったチームということですから、そこを取りまとめてマネジメントしていく重要さがあろうかと思うんですけれど、その辺のところはどのように取り組むのかお答えください。

○林義務教育課長
 チーム学校における職員集団をどう統率していくかという点について御質問いただきました。
 御指摘のとおり、チーム学校を推進していくと学校の教職員以外の外部の専門家の方々も学校に入ってきていただいて、いわば異職種による職員集団を形成することになります。
 こうした中で、重要になるのはビジョンを共有していくということ。その点につきまして静岡県では、特に公立小中学校においては学校経営構想――これはグランドデザインと呼称されておりますが――全ての学校においてグランドデザインが作成されて、公表されております。
 この学校経営目標を改めて再評価するとともに、これまで教職員を中心に共有してきた学校経営構想を地域の方ともビジョンを共有する中で、チームとしての一体性を醸成していく取り組みを推進していきたいと考えております。

○小長井委員
 多忙化解消の具体施策として、ダイナミックに展開していくということがうたわれていると思うんですけれど、そのダイナミックな展開というのが具体的に言うとどういうことかをお聞かせください。

 それともう1つ、モデル校を指定するということですけれど、現在決まっていればどこをモデル校とするのかお聞かせいただきたいと思います。

○林義務教育課長
 平成28年度事業でありますので、今の段階ではまだ結果が出ていないことを御容赦いただきたいんですが、ダイナミックな結果――大きく先生方の業務が楽になった、それが可視化できるような、目に見えてわかるような結果に結びつけるといった調査研究に取り組んでいきたいと思っています。

 また、モデル4地区です。
 今の段階では自治体名のみで御容赦いただきたいと思います。東部地区が清水町と富士市、西部地区が吉田町と藤枝市、以上の4市町になります。学校については今、準備をしていただいているところでございます。

○小長井委員
 この事業は、国の加配数がある程度決まっているということで地区や県の加配も非常に重要になってくると思いますので、その辺のところをしっかり取り組んでいただくようにお願いしたいと思います。

 次に、これは先ほども6番委員から質問がありましたけれど、選挙権が18歳以上となったことについてでございます。
 選挙権が18歳以上に引き下げられる上で、文部科学省が校外の政治活動を原則容認する通知を出したと。休日や放課後に校外での政治活動をする場合には、事前に学校に届け出させることを認める見解を示したということです。今後届けさせることを導入する学校がふえてくる可能性があるかと思いますが、静岡県の場合はこの高校生の政治活動についてどのように考えているのかお聞かせください。

○渋谷高校教育課長
 御質問ありました放課後等の校外での政治的活動に参加する場合の届け出についてお答えをさせていただきます。
 8番委員御指摘のとおり、文部科学省は見解として2月1日に政治的活動のQ&Aを発出いたしました。その中で放課後等の校外の政治的活動は家庭の理解のもと生徒が判断するという形で、権利を尊重しながらも、高校の教育目的の達成の観点から必要かつ合理的な範囲内で制約を受けると解されるとうたいまして、学校が判断する中で例えば届け出をした者について、個人的な政治信条の是非を問うようなものにならないよう適切な配慮が必要であるというQ&Aを出しております。
 この届け出をするケースもあるというQ&Aを出したことが、届け出を認めるという見解とされていると考えております。
 学校現場には、当然このQ&Aは流させていただいております。これは学校現場の実務に置きかえた場合、やはり届け出は先ほどの6番委員の答弁でも申し上げましたけれども、校則で届け出をするということを学校が独自で判断して定めております。
 現在でも、一切届け出制をとらない校則の高校もございますし、逆に校外で行われるイベントみたいな人が集まるものに参加する場合は必ず届け出をしなさいといった比較的厳しい校則を持っている高校もございます。
 こういう状況の中で、やはり高校の生徒指導の方針が大きく左右してくるかなと思っておりますので、その部分は学校が独自で自校の生徒指導の方針に従って考えていただきたいと考えております。ただその場合は先ほど申しましたように文部科学省のQ&Aでうたわれている個人的な政治信条の是非を問うようなものには必ず届け出はしてはいけない、この部分については必ず学校側には遵守させたいと考えておりまして、そのような指導をしてまいることとしております。

○小長井委員
 先ほど6番委員にお答えになったように、校則の中でそれぞれの学校が取り組んでいくというお話だったと思うんですけれど、今お答えにあったように政的信条、生徒の信条に立ち入ること、これが過剰に行き過ぎるとそれこそ主体的に考える力を失うことにもなろうかと思いますので、その辺のところも含めて、18歳選挙権は初めてのことでございますので、行き過ぎのないような取り組みをお願いしたいと思います。

 次に、駿河区谷田にあります県立中央図書館についてお伺いさせていただきます。
 県立中央図書館は、大正14年に県立葵文庫として開館した後、昭和45年に現在地に完成してから45年が経過しているということでございます。建物の老朽化も目立っておりまして、私も中を見せていただきましたけれど非常に狭くなっていまして、特に書庫についてはもうどこもいっぱいで書棚があいているところがないような、不足している状況じゃないかなと思います。
 これまでも、図書館長室を改修して書庫置き場にしてみたりとか、あるいは階段にまで本棚が立てかけてあったりとか余地がない状況になっているのを確認してまいりました。
 これは、ここ数年応急的に取り組んで本を置けるようにしている状況でありますけれど、このような状況がいつまでも続くとは思えないんです。これまでの経過でいきますと、あとどのくらいで本を置く場所はなくなってしまうのか、お聞かせください。

○北川社会教育課長
 県立中央図書館の収蔵庫の状況でございます。
 昭和45年の開館当初は50万冊を想定して書庫を設定したところでございます。現在もう80万冊に届こうかというところでございまして、これまで8番委員がおっしゃったように、館長室や副館長室を狭い部屋に移動してそこを書庫にする、あるいは会議室を書庫にする、あるいは電気室が大分昔より小型になったものですから、そこのあいている部分を書庫にして置くということで、これまで30万冊分の書庫をつくってまいりました。
 ちょうど本年度くらいでいっぱいなるということで、今年度地下にあります館外奉仕室を書庫に改修しまして新たに4万5000冊分が収納可能となりましたので、1年に約1万5000冊ずつふえておりますので、3年間くらいはまだ余裕があるということになっております。
 また、今まであらゆるところを改修していっております。車庫がありまして、そこを書庫に整備すればさらに6万5000冊分を収納可能となりますが、それをしても平成35年くらいにはもういっぱいになってしまうという状況でございます。

○小長井委員
 最初のお答えで3年間の余裕があるとおっしゃったけれど、3年間だと余裕があるうちには入らないんじゃないかなと思います。
 非常に手狭だということは今のお答えからもわかりましたけれど、こういった現状の中で本の置き場所がない、書庫が狭いということだけではなくて、館内を御案内いただいて歩いてみますと非常に暗い感じがしますね。非常に暗くて、地下の書庫の中で本を探すのに多分懐中電灯を持って歩かないと探せないような状況になっております。
 ああいう状況を見ますと、果たして県民のニーズに答えられるのかということも感じるわけでございます。質問が反対になってしまいましたけれど、この県立中央図書館の役割はどんなものがあるのかお聞かせください。

○北川社会教育課長
 県内で唯一の県立中央図書館ということで、市町の図書館とは違った目的を持っております。
 まず1つは、県民の生涯学習の拠点としての図書館ということでございます。そしてもう1つが市町立図書館のための図書館、つまり図書館のための図書館ということでございます。そして情報センターとしての図書館という県立中央図書館特有の役割を持っているものと思っております。
 県民の生涯学習の拠点としての図書館ということでは、県民の学習や研究に必要な文献や書籍を収集保存すること。そして市町ではなかなか買えない専門書でありますとか、高価な本を収集していくこと、そして県民の求める文献や書籍を調べるレファレンスサービスを充実することでございます。
 また、市町立図書館のための図書館ということでございますが、先ほど申し上げましたように市ではなかなか買えない高価な本でありますとか、貴重な本も市町の図書館を通して県民に貸し出すサービスをしております。また市町立図書館の職員の資質向上のための研修もしております。県内の図書館が全部で1つの図書館という役割で連携を強化する機能も持っております。
 また、資料情報センターとしての図書館ということでございますが、静岡県に関する地域資料は県立中央図書館が静岡県でもちろん一番持っておりますので、そうしたものを収集保存する、そしてそれをデジタル化して情報発信していくと、そういった役割が県立中央図書館に求められていると思っております。

○小長井委員
 今のお答えを聞きますと、県立中央図書館にしかない本とか資料とか、そういうのも多数あるということだと思います。
 そうしますと、県立中央図書館の役割は非常に大きなものがあるのではないかなと思いますので、こういうように3年もすると置き場所もなくなると、あげくの果てに車庫――車を置くところですよね、本じゃなくて。車庫を改修して対応しようかという状況にあるということでございます。
 これは、今にわかった話ではなくて、こういう状況はもう何年も前に把握されていたんだろうと思いますけれど、これまで検討の中でこういった状況を解消する検討はされてこられたのかどうなのか。もしされてこられたのだったらどんな検討をされてきたのか、お聞かせください。

○北川社会教育課長
 毎年のように本はふえていくわけで、老朽化も毎年のように進んでいくということもありまして、もうかなり以前から内部的な検討は進めてきております。ただどうしてもかなり大きな変更になりますので、例えば県民のニーズをどう捉えるか、あるいは将来どういう図書館になっていくのか、あるいは今の場所での増築か、改築か、また違う場所もあるのかということもございます。
 そういったものにつきましては、図書館だけではなかなか検討できないものもございますので、現在のところは内部検討をしている状況でございます。

○小長井委員
 もう既に残りの時間は限られているということだから、内部検討じゃなくてもう少ししっかりとした検討を進めてもらいたいなと思います。
 それともう1つは、この県立中央図書館は特殊コレクションとして、江戸幕府の旧蔵書の葵文庫などから古く貴重な本も結構たくさんあると。それらについては湿度、温度が管理された状況でありますけれど、そのように湿度とか温度の管理されたものは明治初期までの蔵書だけだと。それしかできないんだと。ほかにはスペースがないということでございます。
 明治の初期以降のもの、明治、大正、かなり貴重なものもあると聞いておりますが、それらが湿度、温度の管理ができない状況になっているということも聞いております。
 カビの生えるところまではいっていない、その辺のところはきちっと管理をしていただいているようですけれど、この県立中央図書館にしかないような文献は失ってしまうともう二度と手に入らない貴重なものがあるということでございますので、その辺についても早急に対応していかなければいけないと思います。
 書庫が不足しているとともに、貴重なものをしっかりと管理する状況にも、そういう検討もやらなければいけないと思うわけです。
 今、北川社会教育課長から建てかえあるいは増築とかいろんな話が出てまいりましたけれど、いずれにしてももう時間のない話だろうと思いますので、しっかりとした検討をして、しっかりとした管理あるいは蔵書をやっていただくように強く要望しておきたいと思います。

 次は、文化財についてお伺いします。
 カモシカの件です。
 これもたびたびお伺いしておりまして恐縮ですけれど、平成26年から2年かけて山梨県と長野県とカモシカの合同調査を行うと聞いております。そろそろ調査の結果も出てくるということで、また結果の取りまとめが出たら御報告いただけるということだったんですけれど、まだそこまで来ていないと。しかし中間報告か何かそういったものが出ていれば、お聞かせいただきたいと思います。

○増田文化財保護課長
 現在のところですけれども、まだ中間的なものですが、私たちが今把握していることについて、少しお答えしたいと思います。
 まず、カモシカの生息状況調査でございますけれども、国では特別天然記念物のカモシカの保護のために、赤石山脈の主稜線を中心に南アルプスカモシカ保護地域を限定して設定しております。
 今回の特別調査の結果、この保護地域内におけるカモシカの生息密度は激減していることがわかりました。特に静岡県域では平成4年度は1平方キロメートル当たり4.54頭いましたのが、平成19年度は2.9頭、今回の調査では0.6頭であることがわかり、保護地域内でのカモシカは危機的な状況で、減少の状況がわかりました。
 一方、保護地域外でのカモシカの分布は拡大していることがわかり、山間部で減っていて人里近くでふえている状況が調査やアンケートでもわかりました。
 また、鹿の増加が懸念されていることから、この調査では今回、鹿の状況についても調査をしたところ、鹿については分布が拡大していることが見られました。鹿の生息密度は調査ごとに増加傾向にあって、カモシカの生息に影響を与えることがわかりました。
 なお、保護地域外におけるカモシカの食害の報告ですけれども、長野県ではほとんど見られなかったのですが、静岡県側では林業や人里近くの農産物の被害の増加が見られたという状況であります。

○小長井委員
 中間報告ということでお話を伺いました。
 山の高いところではカモシカは減少して、人家に近いところ――うちの近所なんかもいますけれど――ふえているということで、しかもお話を聞いていると鹿の増加によってカモシカが追い出されてきていると考えられるんではないかなと思うんです。
 私は、今度の2月議会の一般質問でもやらせていただきました。カモシカによる食害、鹿の食害が取り上げられて、カモシカに対することは余り言いませんけれども、カモシカも今おっしゃったように植林された杉とかヒノキの苗の頭を食べちゃうということで、深刻な被害が問題となっているわけでございます。
 文化財保護課としては、これを保護する立場であろうというのはわかりますけれども、保護と食害対策の両立というのはなかなかうまくいかないんじゃないかなと思いますけれど、この点についてはどのようにお考えかお聞かせください。

○増田文化財保護課長
 先ほどもお話ししましたけれども、カモシカが保護地域で減少し、保護地域外で増加していることの大きな原因は、鹿の著しい分布拡大と生息密度の増加であることが考えられます。鹿の増加でカモシカの食料資源がなくなって、カモシカが人里におりてきて食害被害の影響が生じていると思われますので、まずは鹿の生息個体数の調整を行い、またカモシカを生息場所である保護地区内、山間部に戻して、あわせて保護柵などを設置することも考えられます。
 また、保護地域以外でのカモシカの頭数調整につきましては、今後のこの調査を参考に引き続き関係各課と検討していきたいと思っております。
 また、今年の3月28日に報告会を行いまして森林組合や関係各課、あるいは専門家と情報を共有しながら保護と食害対策の両立を図っていきたいと考えております。

○小長井委員
 今、増田文化財保護課長にお答えいただいたように、鹿の生息数を減らすことも大事かと思うんですけれど、文化財保護課ではそこまでは具体的にやる仕事じゃないだろうと思うので、さまざまな機会を通じてこういったことは強く訴えていっていただきたいなと。カモシカを本来の保護地域へ追い返すということで、ぜひともお願いしたいなと思います。

 最後に、先ほどこれも6番委員からの御質問にありましたけれども、教科書選定についての透明性の確保といいますか適正、公平性の確保についてです。
 静岡県内でも、この教科書選定についてはさまざまな問題があって、今調査中だというお答えだったと思いますが、今後調査結果が出た後に適正、公平性の確保、透明性の確保ということで取り組まれていくんだろうと思いますが、どういった方向でやるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

○林義務教育課長
 教科書採択の公正性、公平性について御質問をいただきました。
 先ほどの質疑の中でもお答えいたしましたとおり、国に対しての調査報告は3月末を予定しておりますので、現時点では調査中、事実関係の確認に取り組んでいるところであります。
 また、再発防止を本県としてどう取り組んでいくのかということかと思いますが、これにつきましては調査結果を取りまとめるとともに、あわせて職員の意識啓発をしっかりと年度末から、また年度明け、各種の会議等でしっかりと周知していきたいと考えております。
 また、次年度は教科書採択の採択がえの年ではありませんが毎年、県教科書選定審議会を開いております。こちらの審議会の中でも教科書採択にかかわる教員だけでなく、関係者の間でも意識を共有してこの採択の公正性、公平性をしっかりと確保できるように取り組んでいきたいと考えています。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp