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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:自民改革会議


○土屋委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
 報告します。
 昨日10番委員から要求のありました資料について、当局から提出がありました。各委員のお手元に配付いたしましたので、御承知おき願います。
 では、発言をお願いします。

○宮沢委員
 それでは、大きく5項目に分けて一問一答方式で質問させていただきます。
 予算委員会ではないんですけれども、教育予算について最初に質問させていただきます。
 今回、平成29年度教育行政の基本方針と教育予算ということで資料もいただいておりますので、これに基づきましてまず総体的なことでありますが、教育の関係費は県政の中でも一番大きな割合を占めているということで、教育委員会の所管分においては2100億円余であります。当然のことながら人件費の比率が多くなっておりまして、87%余が人件費として使われております。政策的な経費は恐らく行政費であるとか、国庫奨励費、県費奨励費等々に含まれているのかなと思っておりまして、その割合は8.5%程度になりますが、今年度を迎えるに当たりましてこの予算についてどのように認識されているのかについて、まずお尋ねさせていただきます。

○木野財務課長
 今年度の予算の話ですけれども、今5番委員が見ていただいた44ページに性質別予算がありまして、人件費が87.5%、それ以外が12.5%になっております。実際行政費と言いますと学校の管理運営とかでして、なかなか政策的に使えない部分がありまして、そこはどうしてもかかる分です。主な政策的な部分としては、今で言いますと単独事業で高等学校と特別支援学校の整備を計画的に進めると。実は高等学校と特別支援学校の整備計画が定まらなかった部分もありまして、ここ2年ほど高等学校等は整備されていませんけれども、当然高校教育課とか特別支援課と連携して必要な予算を計上していくと。
 そういった意味で言いますと、今年度の政策的な部分につきましては、先ほど申しました東部特別支援学校本体のほとんどの部分の工事をやっていますし、その次の部分を前倒しとして東部特別支援学校跡地に建てる知的障害の特別支援学校と、あと西部につきましても旧気賀高等学校の跡地を活用して待っている調査費を今当初予算に計上しております。ですので、その次に具体的な設計をこれから補正予算もしくは当初予算で要求しまして、やはり3年から3年半ほどかかりますので、少なくとも平成33年度には建設できるように計画的にどんどん必要な経費を要求していくと。予算規模としては平成29年度が少なくなっているんですけれども、次につながる調査費、設計費が入っております。
 特に今後、老朽化が進んでいるところがありますので、今年度老朽化対策の方針をつくってそれ以外の施設の個別な計画もしっかりと予算要求できるよう準備してまいりたいと思います。

○宮沢委員
 当然いろんな事業によって、予算のでこぼこは多少あると承知いたしておりますけれども、やはり政策的経費がない、少ないといろんな行政需要に対して応えていけないことになりますので、予算の確保はある意味では最重要課題であります。とはいっても、大変厳しい県の財政の中で、教育委員会だけということで考えるのはちょっと乱暴かとは思いますが、やはりいろんな政策を進めていく上で予算をしっかり確保することが非常に大事かなと思っております。

 そうした中で、6月21日のデータでありますけれども、平成28年度の地方教育費調査の中間報告がなされているのは承知しているかと思いますが、1人当たりの教育費が全国と比べてみて下位に低迷しているということであります。特に特別支援学校は前年度の44位から最下位の47位になっております。小学校費、中学校費も押しなべて45位、最下位に近い位置づけになっております。これだけをもって全てを語るつもりはありませんが、現実的に静岡県の教育費が非常に少ないことに対し、どのような認識をお持ちか、お伺いさせていただきます。

○鈴木教育次長
 全国比較した1人平均の教育費ということで御質問がありました。
 私もまだ4月に赴任したばかりですけれども、1人当たりの教育費が静岡県としてかなり低位になっているということで、深刻な状況もあるかなと認識しております。当然のことながら各都道府県で特色ある教育を進めるためにいろいろな施策を推進しているわけでございまして、静岡県におきましても教育振興基本計画に基づいて、有徳の人づくりを看板に施策を推進しております。そういった意味では必要な予算を獲得していくのは私どもにとっても大きな仕事だと思っております。もともと全国平均を数字で比較するのはどうかなという感じはありますけれども、必要な予算につきましては要求をして、実行していくのが私どもの使命だと思っておりますので、それに向けまして全力を挙げていきたいと思っております。

○宮沢委員
 このことに対する問題意識というのは、私が県議になった当初から持っておりまして、過去の経年の順位を見ても現在とほとんど変わらないような、ある意味では最下位をずっとたどって今日まできているわけであります。こうした意味では、需要がないならそれでいいんですけれども、いろんなところで要望があって、やらなきゃならない施策、おくれている施策がさまざまありますので、予算編成するときに財政ともしっかり話をして、必要な予算を確保する努力を教育委員会挙げてやっていただきたいと思っております。これから夏以降、また来年度の予算編成に向けていろんな動きが出てくるので、そういう意識をぜひ皆さんに持っていただきたいとお願いさせていただきます。
 ちなみに、日本の政府支出に対する教育費の割合もデータとして出ております。これは日本の政府支出の割合の中では9.4%です。直近のデータだとOECD30カ国中30位と最下位になっているわけですね。データをつなげて考えてみると静岡県は世界で一番低いことになりますよね。やはりこういう現実があることは、ある意味で知事が世界に憧れを呼ぶ静岡県をつくろうと言っている割に、教育は人づくりでありますし、地域づくりの根幹をなす部分ですので、やはりそういう問題意識をきちっと持っていただくと。そういう中で教育を進めていくように我々議会としても問題意識を持って、予算編成の際にはこういうことも言っていく必要があるのかなと思っております。
 ちなみに、先日「教育投資が日本を変える」という本に出会いました。まだ乱読ですけれども読んでみましたら、これからの、例えば地方創生をなし遂げていく上で一番大事なのは、教育にどのように投資できるかだという視点で書いた本であります。いろいろなことを地方行政、地方自治もやらなくてはいけないわけでありますが、やっぱり教育にしっかり投資をして人づくりをやると、このことが地域社会の将来を見据えた発展のために非常に欠くことのできない視点だと指摘している本でありまして、私もまさにそのとおりだなと思っておりますので、先ほど申し上げたとおり教育予算をしっかりと獲得していけるような行政を目指して、私自身もいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 次の質問に移ります。
 先ほどの教育長の説明の中にも、新たな重点施策として「しずおか寺子屋」創出事業の説明をいただきました。これは今年度始まった事業で、現在はモデルケースとして取り組んでいただいているということで、私の地元の三島市でも2校がモデル事業を展開していただいています。現段階では始まったばかりで、これからいろいろ事業を進めていき、それらをもとにいろんな検証をされ、全県的に展開していくということでありますが、現時点での取り組み状況とか、あるいは感じていることがありましたら御報告願いたいと思います。

○山本社会教育課長
 しずおか寺子屋につきまして御質問いただきました。
 5番委員御指摘のとおり、今年度から三島市、島田市、袋井市の3市におきまして、4つの学校――5番委員の地元の三島市では徳倉小学校と北上中学校の2校で実施いただいておりますけれども――3市4カ所で実施させていただいています。開始は一番早いところで6月上旬、それから5番委員の地元の三島市では6月下旬からでございまして、まだ正直申し上げて始まったばかりという状況でございます。
 今まで拝見した中で感じたこととしましては、なかなか成果には至りませんけれども3つほどございまして、1つはこの事業に大学生の参画をいただいております。現在のところ全部で6大学から25人の大学生に参加していただいております。参加している子供たちに意見、感想を聞きますと、やはり大学生は年が近くて相談しやすいと言っておりました。仮想の形ではありますけど、教育長が少子化の中でお兄さん、お姉さんをつくっていければということがございまして、これが1つの事業の目的になっており、いい形で始まっているのかなというのがまず1点目でございます。
 それから2つ目は、学習習慣がなかなかついていない子供たちに、学習習慣をつけさせたいという目的がございますけれども、これも子供たちの意見の中からは、自分から勉強する気になっていいという意見をいただいております。1学期の期末テストが終わったところですけれども、何となく手応えがあった子供もいるようですので、この点でも少し成果が出てきているのかなと。
 それから3つ目としましては、地域への影響がございまして、この事業を新聞等でも報道いただいたこともあり、周辺の住民の方からこんな教材を自分でつくってみたんだけど使ってみたらどうですかと御提案をいただいたり、それから支援員として入ってくださっている住民の方が張り切って教材研究をしているようなことで、地域ぐるみの教育という点でも1ついい芽が出始めているのかなという点を感じております。

○宮沢委員
 6月8日に静岡新聞にも記事が載っておりまして、私も見させていただきました。まだ始まったばかりの事業でありますが、教育長肝いりの新しい事業だと伺っておりますので、しっかりとノウハウを蓄積して、全県的な事業に展開できるように取り組んでいただきたいと思いますが、ここで1つポイントになるのが今お話しいただいたようなボランティアと地域の人たちをどうやって巻き込んでいくかになってくるかと思います。大学生にとっても恐らくこういう機会は余りないので、ある意味では興味を持って、やりがいを持ってボランティアとして活躍していただけるのかなと期待もいたしております。我々も今後この推移を見守っていきたいと思いますので、しっかりとした分析、取り組みをお願いしておきます。

 次の質問に移ります。
 特別支援学校についてお尋ねします。
 先ほど7番委員からも若干質問もあったり、あるいは今議会の本会議の一般質問等でさまざまな議員の皆さんに取り上げていただきました。若干細かくなるかと思いますが、私からお聞きさせていただきたいと思います。
 最初に、西部特別支援学校の移転改築事業とか東部特別支援学校の移転改築事業が進められていると思いますが、まずその進捗状況についてお尋ねいたします。質問の趣旨としては何とか計画どおり、予定どおり着実に進めていただきたいという趣旨でありますので、そういう観点からお答えいただければと思っております。

○山ア特別支援教育課長
 西部特別支援学校につきましては、先ほど教育長説明にもございましたとおり、平成29年4月に移転改築を完了させていただきました。おかげさまで廊下、エレベーター、トイレ等大変広いスペースを確保できたこと、それから空調設備が整ったことで生徒にとって学習しやすい環境が提供できております。今度8月3日には委員の皆様にも御見学いただけるということで、また実情を知っていただければと思います。
 続いて、東部特別支援学校の移転改築ですが、こちらは平成30年度中の開校に向け現在造成工事が終了した段階にございます。計画どおり建築工事が進んでおります。跡地に整備する知的障害のある特別支援学校の整備も現在、測量調査を実施して並行して進めている状況にございます。

○宮沢委員
 8月3日に県内視察で西部特別支援学校にお邪魔させていただくということで、やっぱりいろいろ支援している子供たちの教育環境、通常の学校ももちろんですけれども、特に教育環境をしっかり整えるのは本当に大切なことだと思います。今回空調も入ったことできっとすばらしい環境の中で子供たちの学びが展開されるのかなと期待しておりますが、自分の目で見させていただくことにします。
 東部特別支援学校は、土屋委員長の一般質問の中にもあったわけでありますが、これから予定されている三島・田方地区の知的障害の支援学校とリンクしておりますので、遅滞なきように計画どおり事業を進めていただきたいとお願いさせていただきます。
 具体的に動いている特別支援学校についてはいいんですが、全体的に特別支援学校に通われる生徒は非常に多いということで、県下各地で新設でありますとか、増築でありますとかいろんな問題が起きていることは承知いたしております。私見ではありますけれども、特別支援学校で学びたい子供が多いということで、それに応えていくことはもちろんですけれども、もうちょっと大きくインクルーシブ教育を考えた場合に、日本あるいは静岡県がどういうふうに向かっていったらいいかという整理を明確にする必要があるかなと思っております。このインクルーシブ教育につきましては、9月議会の一般質問の際に時間をもらっていますのでそこでも取り上げてみたいと思っておりますけれども、通級学級でありますとか、支援学級とかの活用もうまくやっていくことによって全体的な特別支援を必要とする子供たちに教育の環境をつくっていくことも非常に大事なことかなと思っております。

 そのことはさておいて、きょうは特別支援学校に対する期待はありますので、今後特別支援学校整備計画について、現段階ではどのようになっているかお尋ねさせていただきます。

○山ア特別支援教育課長
 御質問ありがとうございます。
 特別支援学校の施設整備計画ですが、まず策定方針につきましては、計画策定に先立ちまして三島・田方地区、それから浜松地区で着手する2校の整備も含めまして、施設の狭隘化、それから通学困難の課題解消といったところを大きな方針として据えております。さらには県内各地区の実情に応じた諸課題の解消を図りたいと考えております。
 今後の見通しとしましては、現在整備方針ですとか、具体的な整備内容につきまして庁内で検討を進めているところですが、本年度のできるだけ早い時期での策定を目指してまいりたいと考えております。

○宮沢委員
 できるだけ早い時期ということでありますが、もう8月になります。いろいろ検討されていると思いますが、しっかりとした整備計画を早く示していただきたいと思っております。

 一般質問で、三島・田方地区についての答弁の中で、新設していただけるということで、今の沼津の特別支援学校に通っている皆さんは大変喜んでおります。1日も早くと再三いろんな方から言われるわけですが、そうは言っても東部特別支援学校との兼ね合いの中で一生懸命頑張っても平成33年度だよと、ちょっと待ってくださいねとお話しております。ただ全体像については今言ったように、これからいろいろ調査しながら生徒数の見込みとか、あるいは学区の問題でありますとか、それに伴ってどのような規模感の学校ができるのか皆さん期待しています。
 そういう検討はまだ全然白紙でこれからなんでしょうか、お尋ねします。

○山ア特別支援教育課長
 まさに現在、その真っ最中でございまして、計画が見え次第、また保護者にも情報提供を図りたいと考えております。

○宮沢委員
 本会議から何日もたってないので変わるわけないと思いますけれども、例えば沼津の特別支援学校の環境は劣悪で、これは教育長も行っていただいて現場でしっかり見ていただいていると思います。皆さんがそういう期待をされていますので、保護者の意見を聞いたり、あるいは議会のいろんな議論に付してふさわしい三島・田方地区の特別支援学校がきちっと計画どおり進むように取り組みをお願いしておきます。よろしくお願いします。

 それでは、次の質問に移りたいと思います。
 今回の文教警察委員会説明資料の中にも、静岡県子どもいじめ防止条例という資料をいただいていると思いますが、議会発議でこの条例ができました。ただ残念なことに条例ができてすぐに解決する問題ではないと思うので、残念ながらいじめという子供に対する人権を侵害することが多発しているというと言い過ぎかもしれませんが、そういう状況にあるかと思います。
 最初に、県内のいじめ等の事案についてどのような状況になっているか、データがありましたらお伺いさせていただきたいと思います。

○増田人権教育推進室長
 静岡県のいじめの状況についてお答えします。
 本日配付いたしました資料にも示させていただいておりますけれども、公立小中学校の認知件数、公立高等学校の認知件数等につきましては、小中学校につきましては、認知件数はふえております。高等学校につきましてもふえております。そのほか特別支援学校の認知件数につきましては減少しております。このような状況です。

○宮沢委員
 特別支援学校のいじめ認知件数が減少しているということでありますけれども、いじめが根絶できない状況にあることは確かだと思っております。条例もできたということで、より一層この部分に力を入れていろんな取り組みをして、本当にいじめのない子供の社会をつくっていただきたいと思いますが、今後特に力を入れていく取り組みについて、お考えがあればお伺いさせていただきたいと思います。

○増田人権教育推進室長
 今後の取り組みですけれども、社会総がかりでいじめ防止に取り組むという趣旨で制定されました静岡県子どもいじめ防止条例の啓発、周知を今後図っていきたいと思います。本日、資料で配付させていただきました子どもいじめ防止条例の手引きの中に児童生徒が書き込む欄があるなど、主体的な活用ができるように工夫されております。今後学校の授業の中で使うなど有効な活用を進めていくように働きかけていきたいと思います。

○宮沢委員
 学校と、もちろん地域社会、保護者、家庭とも連携しながら、いじめの根絶に向かって努力をお願いさせていただきます。
 昨日の公安関係の審査で、児童虐待の問題について質問させていただきました。児童虐待については152件という報告でしたが、私はこの表面化していることの下にいじめであるとか、児童虐待の実態は残念ながらもっともっとあるような気がいたしております。そういう意味で、やはり子供たちは口に出して言えない場面もあるのかもしれませんが、いろんなサインを子供は出しているんだろうと思っております。一番子供と向き合っているのが学校の先生方になると思いますので、教育現場でそうした人権を侵害するようないじめでありますとか、児童虐待のサインをしっかりと事前にキャッチしていただきまして、大きなことにならないように、先生方にいろいろ対応をお願いすることが多いわけですけれども、ぜひそういう意識を持って教育現場で頑張っていただきたいと思いますので、これは要望とさせていただきます。

 次の質問に移ります。
 今回、高校入試のリーフレットをいただきました。いよいよ来年度に向けて入試の準備が始まっているかと思います。つい二、三日前の新聞にも学校裁量枠ですとかいろんな記事が掲載されておりまして、受験生はそういうものをいろいろ注視をされて、進学に向けてのさまざまな準備が本格化していくと思っております。このことについてはしっかりと学校あるいは生徒、保護者に情報を提供して、いろいろな情報の中から将来の自分の進路を決めていただく取り組みをお願いしていきますけれども、今回私が質問させていただきたいのは、いろいろ要領の中にも書かれているんですが、受験に対して配慮を必要とする生徒もいると思いますが、特に障害を持っている生徒さんとか、そういう皆さんへの配慮を当然静岡県でもされていると思います。
 教育委員会は、平成29年度入試に当たり配慮を必要とする願いを何件くらい取りまとめたのかについて、まずお聞きさせていただきます。

○小野田高校教育課長
 入学者選抜に関しまして、障害のある志願者に対する配慮について御質問いただきました。
 平成29年度を見ますと、合計で56件の配慮願が出され対応をとっております。
 例えば、聴覚障害のある志願者につきましては、申請がありました10件に対応しておりますけれども、具体的には英語のリスニングの問題におきまして出題スピーカーの位置に配慮して座席位置を決めたり、リスニング問題を目の前で試験官が読み上げる読唇による受験などを行っております。また視覚障害のある志願者につきましては、申請がありました2件に対応しております。具体的には問題用紙の拡大を行っております。
 今後は、障害等のある志願者に対しましては、障害者差別解消法などの趣旨に十分に留意しながら志願者の能力、適性を適切に評価するために必要な合理的な配慮を行いまして、障害のない志願者と公平な試験が受けられるように配慮してまいりたいと考えております。

○宮沢委員
 平成28年4月の障害者差別解消法において、さまざまな場面で合理的な配慮をしなさいよという一環として入試においても配慮をされて、配慮願が出てきた場合にはケースに合わせていろんな対応をしていただいているとのことであります。そうした情報を高校入試のリーフレットに多く書くことはできないかと思いますが、個々に相談があった場合には丁寧に説明をして、子供が望む進路がかなえられる取り組みをお願いさせていただきます。

 ちょっと前にも相談を受けたことがあるんですが、例えば聴覚障害の子供の受験はそれでいいわけで、それなりの配慮をしていただいて入学がかなったと。その先の情報保障をどうしてくれるのか情報がないんですね。そのとき言われたことは、それが現実的になったときにどう対応するか考えますというお答えだったと思いますけれども、やっぱりある程度障害者が入試をクリアして進学がかなった場合には、しっかりとその後のいわゆる合理的な配慮を責任持ってやりますよという保障がない限り、入試は何とかなるなと思っても進学したらちゃんとした教育を受けられるのかという心配が本人にも保護者にもあるわけであります。その辺の考え方はどのように整理したらいいのかお伺いさせていただきます。

○小野田高校教育課長
 配慮願を出していただきまして受験を認めた志願者に対しましては、入学後に関しましても当然学校として留意していかなければいけないものと考えております。ですので、5番委員御指摘のとおり入学後に関しましても必要な、合理的な配慮は行っていく必要があると考えております。

○宮沢委員
 そういうことで取り組んでいただけるということで安心しましたけれども、やっぱりきちっと入試で配慮願が出た段階で安心して受験できるような情報をしっかりと伝えてやることも大事だと思っております。
 いろいろ悩んで、特別支援学校へ行かなきゃしようがないかなと高等部を選ぶお子さんもあったり、県外の取り組みが進んでいるところも結構あって、そういうところに進学を希望されてやむなく地元を離れて。こういう場合は、親御さんと一緒に移り住んだ事例も耳にしたこともあります。そういうことで、やっぱり静岡県の子供たちは県の中でしっかりと育てていただきたいと思いますし、そういう希望がある方の支援をしっかりしてやっていただきたい、このように要望させていただきますのでよろしくお願いします。以上で質問を終わります。

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