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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:10/07/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 ただいま、赤沢川、丹那沢の排水先の計算の話も出ましたけれども、3057ページから3060ページに赤沢川の写真が掲載されておりまして、3066から3068に丹那沢の現場写真が掲載されております。このうち3059ページ赤沢川のB、3066、丹那沢の@、67ページのAは、3057、3058の@、Aのようなコンクリートで整備されている状態ではないですけれども、これを排出先として指定するケースは、林地開発において珍しいケースなのか、通常一般的なケースなのかをお聞かせください。

○大川井森林保全課長
 水の排出先の状況につきましては、3058ページのような両岸を人工的に整備された場所であるとか、3066ページのように自然の野渓になっているかにつきましては、開発する地域の状況によりますので、どちらが一般的かという回答はできません。

○良知(駿)委員
 はい、分かりました。
 それでは、3053から3056ページに先ほど話された赤沢川の流量の計算の詳細な内容が載っておりまして、3063ページから3065ページに丹那沢の計算式が載っております。この基になっているのが、何度も出てきますけれども、1204ページの審査の基準の一般的事項。ここに計算式が載っているわけですね。1203ページから9排水施設が始まっていて、次のページに行って、(イ)計画流量の算定は、原則として次によることと、これ公式が載っていますね。Q=VA等となっていて、これはマニングの公式を基にしていると思われるわけですけれども、この中にnというのがあります。Vの流速の算定の右の段の一番上の粗度係数。粗度係数というのは、河川の底や岸などの抵抗を表し、値が大きいほど流れにくいという値なんですね。先ほど写真でお示ししたとおり、赤沢川@AC、
3057ページから写真が載っておりますけれども、これはちゃんと整備されたところですね。それと本当に自然の水道のような赤沢川、丹那沢@Aが同じ値で計算されているんですけれども、ここにちょっと違和感を覚えるわけです。それについて見解があれば伺いたいと思います。

○大川井森林保全課長
 計算書は、事業者が写真を撮ってこの狭隘部の状況を確認して、粗度係数を決めて計算式に入れてきていると思います。
 我々のほうで審査するに当たりまして、これが妥当かどうかにつきましては、一応自然渓流を扱う治山の技術基準を確認したところ、自然渓流で底面に砂利、玉石といったところで見ますと0.03から0.05という値になります。ですので、その平均値の0.04につきましては妥当ではないかと考えております。

○良知(駿)委員
 はい、ありがとうございます。
 皆様に分かりやすく御説明しますと、3052ページに一覧が載っているんですけれども、ここに、一番右側にn=0.04という数字がありまして、この値が大きいほど、結局は流れにくい形なんですね。3052が赤沢川で、3062が丹那沢なんですね。写真で見る限り状況が全然違うのに0.04という値がずらっと並んでいるところに違和感があるのではないかというのが今の質問でございます。

 次の質問に移ります。
 個人的に調査したところ、この粗度係数ははっきりとした基準がないケースがあるわけでございます。例えばこれを使えというわけじゃないんですけど、国土交通省の近畿地方整備局が公開している道路設計便覧においては、この赤沢川B、丹那沢@A、つまりちゃんと整備されていない状態は、非常に不整正な断面、雑木、立木多しというような文言が最も近い条件だと考えられて、その値って0.1だそうです。だから0.04からすると倍以上になってくるわけですね。
 それで、その0.1という値を各チェックポイントの流量の計算結果及び、一番下に結論として区域流出量との比較はあるわけですけれども、これを比較したところ、0.1という値を入れたところ、赤沢川においてはAが一番その流れにくい場所、これを入れると、流量、Q=約6.439とすると、下の区域流出量を下回ってこれはNGになるわけです。
 3062ページの丹那沢においても同じようなことをやると、Aのチェックポイントが一番流れにくいわけですけれども、0.1の値を入れると流量Q=1.162という値が出てもう全然流れないと。逆にキャパシティオーバーという状態になってNGになるわけなんですが、この辺の見解を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○大川井森林保全課長
 今、御指摘のありました近畿地方整備局の基準に書かれているものにつきましては、多分、最下段に0.1という数字が書かれているのみであって、そのもう1つ上のところの数字ですともう大分小さい数値が書かれていて、そこの幅は非常にあると思います。
 先ほど私が説明した、通常治山事業をやるときに使っている治山技術基準解説を見たところでは、先ほど御説明したとおり0.03から0.05。ほかにも確認してみたんですが、土地改良事業の計画設計基準の運用解説、あともう1つ、建設省の河川砂防技術基準も確認してみました。そちらのほうは河川の状況によってもっと細かく指標となる数値が示されておりまして、そちらを確認しますと、どれも0.03から0.05程度で、そんなにおかしくない数字ではないかと思います。

○良知(駿)委員
 確認なんですけれども、このn=0.04と採択した根拠の表が恐らく事業者なりにあると思うんですけれども、そこの確認はしているんでしょうか。

○大川井森林保全課長
 今、持ち合わせていないので、また御回答したいと思います。

○良知(駿)委員
 すると、この粗度係数に関しては日本語で、こういう状態の河川はこの値を使うとなっていて明確、人によってそれぞれ捉え方が違ってくるんですね。そうすると、いろんな表があって、この条件のときにはこっちの表のこの値を取ってきた、こっちの条件のときにはこっちの表のこの値を取ってきたっておかしいと思うんですね。ベンチマークとしては、やっぱり1つの表のここの基準を使いました、この値を使いましたというのが普通だと思うんですね。なので、その辺はちゃんと県のほうでやるなり、何かの参考資料を準拠するなり、分かりませんけれども明確な値でやったほうがいいんじゃないかなと思っております。
 丹那沢に関しては、コンクリートのパイプの部分が0.013という値を使っております。ということは、条件に応じて値を使い分けていると想定されるんですけれども、ここにおいても0.04なんですね。それは何でなんでしょう。
 事業者の出したことっていうと推測になっちゃうかもしれないですけど、その辺も分かれば御回答頂ければと思います。

○大川井森林保全課長
 マニングの粗度係数は、そこの場所の水の流れやすさを示している指標になります。水が流れるに当たって、コンクリートのように平滑な部分を流れるときは値が小さくなります。自然渓流のようなところについては、砂利とか石とかありますので粗度係数は上がります。
 そういったことで、それらは先ほど来お話ししていますように、治山の技術基準解説なんかにも表が示されておりますので、そういったものを参考に計算するものだと思います。

○良知(駿)委員
 値自体の問題というか、都合のいい数値の捉え方をするのはいけないんじゃないかと言っているんですね。この条件のときには平均で取りました。この条件のときには限界値で取りましたというのは、やっぱりおかしいと思うんですね。だから平均値なら平均値、下限なら下限というふうに統一して取らないと、普通はベンチマークとしてはおかしいですね。と指摘します。
 県も、町からそういったことが提出されているまま追認したという形でいいですか。

○大川井森林保全課長
 事業者が出してきたものをそのまま追認した、ただいいよではなく、審査の中で、写真とか見たり現地を確認したりということで、これぐらいで妥当だろうと、審査した結果よいとしたものでございます。

○良知(駿)委員
 はい、分かりました。
 つまり、その値自体は県の考える範囲の中で収まっているから、その値が平均に近い部分なのか限界値に近い部分なのかそれは置いといても、範囲内に収まってるからいいだろうという解釈をしたということでいいんですか。

○大川井森林保全課長
 はい、そのとおりでございます。

○良知(駿)委員
 はい、分かりました。
 最後に説明したいんですけれども、丹那沢のA、一番流れにくいところとして、0.04という値が使われていて、これ0.041になるとアウトなんですよ。もう本当にぎりぎりのところで、皆さん言われていますけれども、昨今の気象状況を考えると、そこのぎりぎりの値を採択していいのかというところは非常に疑問に思いますので、そこをもう一度検討していただいたほうがいいのかなと思います。
 これから、河川協議等をされると思うんですよ。その中にあって、この部分は当然議論になってくると思うんですけど、そのとき、その係数の取り方とかはちゃんと明確にしてやるんでしょうか。

○大川井森林保全課長
 これからのお話ということでよろしいんでしょうか。
 昨日もちょっとお話ししたんですが、今、事業者は資料を修正している状況にありまして、これが整ったときにはもう一度、河川管理者とこの資料を用いて調整していくことになると思います。そのときに、河川管理者がそれでいいかどうかというところもあると思いますけれども、我々としても先ほどの粗度係数が載っている基準等を参考にしながら審査していくことになります。

○木内委員長
 それでは、ここで休憩といたします。
 再開は13時15分といたします。よろしくお願いします。
( 休 憩 )
○木内委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 まず当局側から、午前中の質問内容について追加の説明がありますか。

○大川井森林保全課長
 午前中に改めて御回答しますと言ったことについて御説明いたします。
 地元の説明会の記録、報告書につきまして、事業者のほうから誤りがあったということで修正された内容でございます。
 資料の4150ページの、令和2年1月20日付で事業者から提出されている文書になります。次の
4151ページに修正の理由が書いてございますけれども、誤りがあったので修正しますということで提出されたものでございまして、それ以上の経過は分かりません。ただ単に誤りがあったので提出されたということです。

 それから2点目です。赤沢川と丹那沢の未利用地の調整池から放流される赤沢川と丹那沢の接続部の写真はどういった状況になっていますかという御質問についての回答でございます。
 まず、3111ページと3860ページを御覧ください。
 3860ページが未利用地の調整池、11が少し大きく表示されておりますので、少し分かりやすくなっておりますが、まず左側の調整池A−1についてですけれども赤沢川に放流する計画になっております。その赤沢川の拡大図が3111ページになります。
 まず、A−1の調整池からの放流先は、この図面の右下60番、61番という丸数字がついていますけれども、ここになります。3121ページの下の右側の写真が60番。3122ページの左上が61番の写真になります。
 今度はA−2の放流先になりますけれども、3860ページで見ますと、先ほどのA−1の調整池のちょっと右側に調整池A−2がございます。先ほどの3111ページの拡大図のどこになるかと言いますと、真ん中の上の21番、22番が放流先の写真になります。
 今度はB調整池ですが、3860ページに戻っていただきまして、右上に、B調整池がございます。この写真は、3124ページのO番の写真と記事になります。

○木内委員長
 それでは続けて発言を願います。

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