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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:07/29/2013
会派名:自民改革会議


○杉山委員
 少しまとめて質問させていただきますのでよろしくお願いします。4点伺います。
 全部地元の大きな事業になりますけれども、まず第1点は、国道414号静浦バイパスです。御承知のとおり、これは下香貫から大平を経由して口野に至る新設道路でありまして、国道414号バイパスができることによって、現在の道路の慢性的渋滞が解消ということになり、今後も計画を決定しておりまして、早期の開通を望んでおる次第でございます。
 ただ、普通の道路というのは、つくっておいても、少し予算がないからで済むんですが、実はこの下香貫と大平は、トンネル工事ということでありますので、これを始めると多分一旦休憩というわけにはいかなくなると思っておりますので、予算づけを考えていかなければいけないんですが、今の現状と今後の整備の予定についてお伺いをしたいと思います。

 それから、委員長の心遣いで、県内視察について、まず沼川の新放水路を見ていただいて、本当にありがとうございました。委員の皆様方にもよく御理解をいただいたと思いますが、御承知のとおり、沼川につきましては、海と平行して流れているということで流れが悪いと。そこへ支流が幾つか流れ込んで水門を設けていますというような川であります。
 2点目として、この沼川新放水路の建設についてお伺いをいたします。もうこれは言うまでもなく、樋門から海岸までの約900メートル区間を先行して、まず実施をすると伺ってはおりますが、現在の進捗状況についてはいかがでしょうか、お伺いしたいと思います。

 それから、次に3点目として、沼津駅付近鉄道高架事業。これも沼津市の大変大きな事業でありまして、平成22年9月には有識者会議を行って、平成23年6月には、これは必要なんだという推進方針が県に報告されております。現行は、パブリックインボルブメントの取り組みということですが、半年ぐらいはこのPIについてはおくれていると聞いております。
 いずれにしても、これは沼津市民の悲願でありまして、このPIの取り組みについて、特に当初は話し合いを持つのも非常に厳しいような状況だと伺っておりましたが、昔殴り合いをした仲間も今は何とか穏やかに話し合いの場につけるようになったとは聞いております。現在の状況、それから今後の見込みはいかがでしょうか。

 それから最後に、富士山が世界遺産になりました。沼津から合併した戸田へ抜ける道路、この沼津土肥線についてです。静岡県というのは観光立県を目指して、伊豆が今頑張っております。東部の観光の活性化なくして静岡県の経済の活性化なしというのが私の持論でありますけれども、観光というものに対して、まず風光明媚な富士山をどこで見ると一番とは言わないまでもきれいに見えるかというのは、駿河湾から見た富士山というのがすばらしい眺望であるということは誰でも認めております。
 そんな中で、実はこの沼津土肥線は狭隘のために警察から規制がかかって、大型バスが通れない箇所がたしか今4カ所程度残っていると私も記憶しております。観光立県を目指す静岡県が、せっかく富士山が世界遺産に指定されて世界の富士山になったのに、大型バスで駿河湾からの富士山が見られない。果たして本当にこれが伊豆地区の活性化になるのかどうか、部長からお答えをいただきたいと思います。以上です。

○石塚道路整備課長
 私から国道414号静浦バイパスについてお答えいたします。
 静浦バイパスにつきましては下香貫から大平の間を優先整備区間といたしまして、今整備を進めているところでございます。現在この優先整備区間では用地買収がほとんど済んでおりまして、いよいよトンネル工事を目指して、全区間の地盤改良をやっている最中でございます。
 トンネル工事ですが、トンネル自体が1.1キロメートルとかなり長いトンネルになります。工事に入りますと、3年以上ずっと工事をやりっ放しということになります。ただ、このトンネル自体が優先整備区間の開通時期を左右するものですから、できる限り早いうちに工事着手していきたいと考えてございます。
 しかしながら、一方の下香貫地区はトンネルの坑口に当たるところなんですが、閑静な住宅街となってございます。地盤が軟弱だということもございまして、3年間工事をずっとやりっ放しということになりますので、その間の生活環境への配慮が必要になろうかと考えてございます。
 こうしたことを踏まえまして、今後の工事を円滑に進めるために、十分な地元調整や環境対策を立案した上でやっていきたいと考えておりまして、現在、地元説明会を開催して、さまざまな御意見を伺っているところでございます。地盤改良が終わるころを見計らい、今年度中に工事の発注をして、着手にかかりたいと考えてございます。発注し終わって、優先整備区間の2キロメートルになりますが、この区間の平成20年代の開通を目指して事業を進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。

○石垣河川海岸整備課長
 沼川の新放水路についての現在の進捗状況について説明をいたします。
 平成24年5月に一級河川富士川水系富士山麓ブロック沼川河川整備計画を策定しておりまして、近年の被害状況等から優先して被害を軽減する地区などを設定してございます。その中で特に沼川から海岸までの約900メートル区間について、現在優先して行っております。現在用地調査を進めておりまして、今年度から用地買収を実施していく予定でございます。最下流部にございます大型工場、印刷工場についても調査を進めておりまして、年内には契約できるように鋭意交渉を続けております。
 また一方、河口におきます富士海岸に直接出すということもありまして、閉塞とか海岸侵食への影響など技術的な課題もあるということで、ことしの4月に学識経験者等で構成されます沼川新放水路構造・環境検討会を立ち上げまして、年度内をめどに最適な放水路の構造を決定していく予定でございます。
 また、JR東海道本線がありまして、その下を抜くという構造でもありますので、昨年度からJR東海と協議を進めておりまして、年内に具体的な工法等についても、JRに設計を委託するための協定をするということで今進めてございます。
 いずれにしましても、県といたしまして、地元の方々や沼津市を初めとする関係者の方ともいろんな調整、連絡をとり合って、早期の工事着工を目指していきたいというふうに取り組んでおります。以上であります。

○宮尾街路整備課長
 私からは、沼津駅付近鉄道高架事業のPIの取り組み状況と今後の見込みについてお答えいたします。
 平成24年4月に策定されましたPIの実施計画に従いまして、これまでに沼津駅周辺地区、原地区、それぞれの地区で5回ずつ勉強会を開催してまいりました。さらに、この両地区合同の勉強会を3回、合わせまして13回の勉強会を実施してございます。
 このプロジェクトを進めるに当たりましては、特に勉強会では考えの違う方が1つのテーブルについて意見を交換するため、議論が混乱しないよう段階的に一つ一つ確認しながら進めているところでございます。現在、これまでに議論をいただきました目標とするまちづくり、この将来像を実現するための手法やその手法を比較検討する評価項目の設定などについて議論を進めているところでございます。
 勉強会では当初参加者同士で意見のぶつかり合いも見られましたが、回を重ねるごとに自分の意見だけを主張するのではなく、相手の意見にもしっかり耳を傾け、冷静に意見を出し合うように変化が生じ始め、前向きな議論ができるようになってきたと感じているところでございます。
 また、この勉強会以外にも、県の担当者が各種団体の会合などに出向きまして意見交換を行う車座談義を40回ほど開催し、延べ380人の方に御参加をいただいております。
 さらには、スーパーマーケットとかの市民の皆様が集まる場所でこの計画に対する情報や進捗状況をお伝えいたしまして、意見を伺うオープンハウスを28日間開催いたしまして、約1,400名の方から御意見をいただいてございます。
 今後の見込みでございますが、現在進めております代替案やその評価項目などにつきまして、引き続き勉強会で議論を深めるとともにオープンハウスや車座談義なども幅広く実施いたしまして整理、検討を行い、ことしの秋ごろにはこのPIプロジェクトの終了を目指して取り組んでいきたいと考えております。以上でございます。

○長島交通基盤部長
 沼津土肥線の道路整備についてお答えいたします。
 沼津土肥線ですが、現在、沼津市の中心部と旧戸田村の中心部を早く連携したいということで、沼津の中心部から古宇まで、それから古宇から船原西浦高原線、修善寺戸田線を通って戸田までというルートを優先整備区間という形で位置づけております。西浦の木負と立保で、かなり狭いところがございますので、そこのところの拡幅整備を今進めているところでございます。
 委員がおっしゃいました本当に景観のすばらしいところというのは、内浦から西浦にかけて、それから大瀬から戸田、土肥という区間が、特に富士山を背景に景観がすばらしく、南の土肥のほうから沼津のほうに来るときの西海岸の大瀬までの間の風景が本当にすばらしいものだということで、これから観光立県ということで、静岡を伸ばしていくためには、ぜひともそこのところの整備は必要かと考えてございます。
 ただ、今のところ、そこまで行く区間の西浦の木負とか立保で狭いところがございまして、そちらの拡幅整備を今やっておって、大瀬から先については、本当に狭いところの拡幅の部分的な改良ということに今とどまっています。全体としてまず戸田までしっかりした道路を整備する。木負、立保あたりで今やっている拡幅工事が終わりましたら、その次の段階として、今おっしゃいました大瀬から先のほうについて、しっかりやっていくような検討をしていきたいと考えてございます。以上でございます。

○杉山委員
 御答弁ありがとうございました。
 特に静浦バイパスにつきましては、今年度中の発注ということでありがとうございます。
 それから、平成20年代の完成を目指してということでどうぞよろしくお願いします。香貫側のほうからよく言われるのは、道路の改修というか、土地買収が終わっているんですが、そこのところにもう草が生えちゃってどうしようもないということでここ数年間、私もいろいろ叱られ続けていますので、できるだけ早目につくっていただきたいという要望も、大平のみならず香貫のほうからよく出てくるものですから、ぜひよろしくお願いします。

 それから沼川につきましては、おっしゃりたいことはよくわかります。それで、例えば、できる期間が15年先とか20年先とかいうことで、よく数字が想像で出るわけですがその間の治水対策はどうするのという声がよく出ます。
 御承知だと思いますが、高橋川から海岸に抜ける新放水路の建設の位置づけによりまして、直角に曲がっている高橋川のところからいずれにしてもつくることですから、できれば取り急ぎ予算づけしていただいて、調整池をつくっていただきたい。左側に流れていく水が青野の水害を招いているわけですから、それをこちら側にためるというような工事も重ねて、早目にやっていただければ、少なくとも青野の水害については緩和されるのかなと考えておりますので、ぜひその辺の予算もできるだけ早目につけていただきたいということを要望しておきます。

 それから、沼津駅の高架事業につきまして、PIのことはよくわかりましたが、秋口にこのPIが終わった後、県がどのような形で結論をつけていくのか。それとも、また新たにPIの次はFIだとかKIだとか、何かよくわかりませんが、いろんな方式でまた話し合いを繰り返し進めていくのか、その辺がちょっと私もはかりかねているところです。
 PIから出た結論が出た後は、県としてどのような動きになるのか教えていただきたい。というのは、先ほど言ったのは、平成22年9月に有識者会議を1回やっているんですよ。それを約1年やって、これが必要なんだということで推進の方針について県に答申があるんですね。それが終わった後に、今度はPIが出てきて、その次は何が出てくるのかちょっとわからないんですけれども、いずれにしても話し合いを幾ら続けていても、最後に県が決断をしなければいけないときが来るんですよ。これをどのような形で今想定しているのか教えてください。

 沼津土肥線についてはわかりました。1点だけ再質問します。

○宮尾街路整備課長
 それでは、PIの今後のお話でございます。
 このPIプロジェクトに関しましては、PIでやっております勉強会ですとか、オープンハウス、車座談義で決められたことで、その中でこの事業の可否を、いい悪いを決めるものではございません。いろんな形で、どういうまちがいいのか、そのまちを望ましい方向に進めるためにはどういう手法がいいのかということを予断なく検討しております。さらにそれに対しまして、こういう評価をすればいいじゃないのかということで、評価項目まで皆さんに決めていただきまして、その評価項目で評価したところ、今18ぐらいの代替案が出ていますけれども案を絞り込みます。
 絞り込んだ案を推奨案として知事に御報告いたしまして、この事業の基本的な方針を定めます知事がそれを判断材料の1つとして、今後の進め方を考えると。もちろん、その推奨案によっては、今勉強会をやっているメンバーだけではなく、それ以外に鉄道事業者関連、もしくは当然のことながら沼津市とも御相談をしていかなきゃならないものですから、PIが終わって即方向が決定ということになりませんが、その後にそれを判断材料の1つとして知事に御報告するというものでございます。以上でございます。

○石垣河川海岸整備課長
 沼川の整備に関して、20年近くかかる間の対策はどうするのかという問いだと思います。
 実際の整備計画につきましては、20年間で整備をしていくということで今考えておりますけれども、なるべく前倒しにしまして、新放水路等、早目に進めていきたいと取り組んできております。
 ただその間も青野地区とかは非常に浸水被害の頻発する地区でもございますので、市とかほかの事業と連携をしながら、総合的な対策ということで、沼川、高橋川の豪雨対策アクションプランも同時に進め、10年間をめどに短期的な対策を進めております。そういったものとあわせながら対策をとっていくということで進めてきております。

○杉山委員
 私の考え方を今お願いしたのは、平成16年に私が建設委員長のときの伊豆を襲った台風21号の災害の基本は、全て間伐材が中流域の川に流れ込んで橋をダムアップしたんですよ。例えば宇佐美だとか、西浦だとか、船原とか、この辺の川を氾濫させた原因があって、森づくり新税を当時の石川知事と相談をしながら、山の整備をしなければ都心部の治水は守れないということでやった経過があるんですね。
 それに伴って、実は国交省と話をして、愛鷹山の山麓に2つ調整池をつくってあるんですよ、今。これは、新東名をつくるときの予算でやっていただいたんですが、それがかなりの効果を生んで、それができてから、あの辺の下のところの水害というのが、実は相当減っているんですね。あと5センチメートル、あと10センチメートル何かあればというような水害、災害というのは必ずあるので、例えば沼川も毎年少しずつしゅんせつをするとか、いろんな細かい努力というのが必要なんだけども、せっかく高橋川のところから真っすぐ来たものに対して掘れるのであれば、そこが調整池になっていれば、相当な水害を防げるんではないかなという私の考えですから、ぜひそれは要望として考えておいてください。

 それから、鉄道高架事業のPIについて今のような答弁をされると、じゃあ何でやったのと言いたいんですよ。何の意味もないでしょう。その前の有識者会議でこの事業は必要なんだということで結論づけられたのに、またそんなものをいろいろ聞いて、それを知事に答申する。これじゃやらないほうがいいんですよ。
 つまり事業がもう1年も2年もおくれちゃっているでしょう。ここの事業でまず考えてもらいたいのは、誰がやる事業か。これは県なんですよ。沼津市の市民の中には相当数、まだ沼津市がやるって考えっちゃっている人が多いんですね。でもこれは県の知事が認可する事業でしょう。それに対して、やるやらないの結論づけのための皆さんの声が欲しいって聞いていたら結論なんて出るわけないじゃないですか。どうですか、部長。
 だからね、先ほど冗談半分にPIの次はFIですかとかって言ったんですが、そこのところの結論づけをできるような方策が何であるのか。今の答えは、逆に言えばPIじゃないよということでしょう。じゃあ何でそんなものをやったのかという話になっちゃうんで、ここのところの政治的な問題も含めて決断をしなければいけない。その決断をさせるためのいわゆるいろいろなこういう意見もありました、ああいう意見もありましたってことを知事に答申するための1年数カ月の期間なわけでしょう。これは部長、どうやって生かすか教えて。

○長島交通基盤部長
 今回のPIでございますけれども、何しろ地域を分断するような、地域の中で後々まで遺恨のある状態の中で推し進めるのはうまくないという中で、地元の合意形成を図るということで地域の皆さんに入っていただいたと。地域の方も反対している方々も納得できるような形で、貨物駅が移転する先の原駅周辺の整備を中心として、どんなまちづくりをしていったら皆さんが納得できるかということで今議論をしておりまして、その中で一番の推奨案という形が秋にまとまる予定でございます。こんな形はどうなんだということがPIの中で出てきますが、その中でそれを委員会が決定するわけではございませんので、PI委員会の中でしっかりその地域が合意した案だよということで知事に上げて、そこで知事に決断をしてもらうというような形でやっていけるかと思ってございます。以上でございます。

○杉山委員
 PIはこの秋で終了するのはわかったんですが、それを知事に答申して、例えば知事はいつごろそれを決断するのかお考えがありますか。

○増田都市局長
 鉄道高架事業についてお答えをします。
 今お話ししましたように、この秋にはある一定の推奨案というものが出まして、それを知事報告します。知事はそれを判断材料に、基本的には早急に方向づけをしていきたいということで考えておりますので、近々、少なくともことしじゅうには方向づけを出そうと考えてございます。以上でございます。

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