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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:戸塚 久美子 議員
質疑・質問日:11/12/2010
会派名:平成21


○戸塚委員
 大きく3点伺います。
 私はこの決算における予算審議に参画しておりませんので初歩的なことを伺って失礼しますが、この決算の説明書を読んで感じたことは、本県の文化政策のコンセプトは何だろうと。本県の観光交流行政のコンセプトは何だろうということを読み取りたくて読んでおりましたけど、私は予算を知らないためによくわかりませんでした。少しそういう点で御所見をお伺いしたいと思います。

 それから、説明書の19ページの富士山の世界文化遺産登録の予算のことでございます。
 この富士山登録における最終目的は何かということをお伺いして、そのために今後この最初の9000万円余を利用してどういうふうに組み立てていくのかをお伺いしたいと思います。

 最後に、25ページでございますが、静岡学術フォーラム、私はアジア・太平洋学術フォーラムのファンでございます。時間があれば必ず行きたいと思っているフォーラムで、昨年もこの予算の中に載っている会議にも足を運ばせていただいて勉強できました。もうこういう活動も長くされているようでございますので成果の検証をお聞かせください。

○後藤文化政策課長
 県の文化政策のコンセプトというようなお尋ねでございます。
 県では平成18年の10月に静岡県文化振興基本条例を制定いたしました。その中で県の役割、市町の役割、それから文化の主体というようなことを定めておりまして、県としてどのように文化振興を進めていくかということにつきましては、平成20年の3月に静岡県文化振興基本計画、アクションプランという形で制定をしております。その中で今後10年間程度を見据えた政策目標としまして、「みる」、「つくる」、「ささえる」人を育て、感性豊かな地域社会の形成を目指すというのを基本目標に置いております。その「みる」、「つくる」、「ささえる」という3つの観点から具体的な事業を展開しております。以上でございます。

○渡井観光局長
 観光政策のコンセプトにつきましてですけれども、こちらの執行実績の説明書の2ページ目のエにありますように、誰をも惹きつけ、もてなす魅力づくりと、これは大きな主眼になりますけれども、現在、観光しずおか躍進計画ということで、平成18年度からですけれども、躍進計画の後期5カ年計画に基づきまして具体的に事業を進めております。その大きな柱としましては5つの柱を立てております。具体的には、国際観光地の形成、次に世界に誇れる観光ブランドの創出、新しいツーリズムの推進、おもてなし日本一の基盤づくり、MICEの誘致、この5本柱で進めているところでございます。また、この躍進計画はちょうどことしで終わりますことから、現在策定中の新総合計画に基づいたアクションプランを策定し取り組んでいくということで現在準備を進めているところであります。以上です。

○杉山世界遺産推進課長
 世界遺産推進課におけます登録推進事業費の9100万円余につきましては、現在、世界遺産登録に向けた学術的な審査について全力で取り組んでいるところであります。
 もう1つ最終的な目標というような観点の御質問がございましたけれども、やはり登録はあくまでも通過点であるというふうな認識をしております。この審査の中には今後の保存管理を含めました計画を盛り込んでございます。今後どのように富士山を世界の遺産として将来にわたって登録、推進していくのかということと、きちっと保存管理していくこと、それから持続ある観光等との活用とバランス、こういったものを計画の際に盛り込んでいきたいというふうに考えております。以上です。

○川島大学課長
 静岡学術フォーラムの成果につきましてお答えいたします。
 まず、静岡学術フォーラムのうち、健康・長寿学術フォーラムにつきましては、これは県立大学の関係で、国の補助事業になりますけれども、グローバルCOEプログラムというものがございます。それに採択をされました。その中で食の栄養生理を理解する薬学研究者や薬の構造と機能を理解する栄養生命学者、医薬品及び健康機能食品を統合し総合的に利用実践する高度専門職業人を指導する実践科学者の育成を行っているというところでございます。
 もう1つは、静岡新産業クラスター形成事業というものがございまして、その中でファルマバレー並びにフードサイエンス技術のプロジェクトがございますけれども、その関係で研究並びにネットワーク形成に寄与しているということがございます。
 次に、静岡アジア・太平洋学術フォーラムにつきまして、施策面からいきますと、一昨年になりますが、「アジア、日本の将来を見据えた人材戦略」というテーマで静岡アジア・太平洋学術フォーラムを開いたわけでございます。
その中で我が国の少子高齢化、あるいはグローバル化が進む中で、今後、留学生の役割がパートナーとして大きくなるのではないかという協議がなされました。それを受けまして浙江省を中心として短期交換留学をする。あるいは現在、県内に留学されている方々の就職支援というものをそれにつながる形で行っていると。今後も産業界、大学、県も含めましてネットワークを充実させた形で留学生支援を強化してまいりたいと考えております。そういったところが成果というところでございます。
 また、県内の大学、県大では現代韓国朝鮮研究センター、静大ではアジア研究センター、静岡産業大学ではアジアビジネス研究センターといった研究拠点が整備されたということで、その辺は今後、アジアの研究という観点から機運が期待できるということになるかと思っております。以上です。

○戸塚委員
 私が静岡学術フォーラムのファンでございますと先ほども申しましたように、事業仕分けにあってもこういう施策は推進していただきたいという立場をとっておりますので、申し上げたいことは批判ではございません。
 静岡アジア・太平洋学術フォーラムと静岡健康・長寿学術フォーラムで合わせて5日間で約5000万円支出されています。単純計算で言うと1日1000万円です。そういうようなことを考えますと、もっと多くの人々にここに集って学習していただきたいと願っています。それだけの内容の深いものを提供されているので、専門家の皆様とか、私たちみたいな政治に参画している者たち、それから一般の県民の皆様もおいでになっている状況を私は見ております。この間の静岡健康・長寿学術フォーラムも来て勉強されて生涯学習としてとらえてらっしゃいます。とてもいいので、1日1000万円という価値をもっと高めるための推進を考えていただけますかどうかお伺いしたいと思います。

 それから、富士山の世界文化遺産登録のことでございますが、やはり最終目標は富士山の保全、それから自然への畏敬の念を県民の皆様と共有しようということが大きな柱かなと思いますけれども、それについて一番大事なことは何だろうということを考えていただきたいと思うんですけれども、その点についてもう一度御所見をお伺いします。

 それから、文化政策においても観光交流政策においても私がコンセプトを伺った背景にあるものは、施策がたくさんあるのですけれども、それについて今回このように部局が再編されて他部局にあったものも、文化にかかわるもの、芸術にかかわるもの、それから観光にかかわるものがこのように1つのところにまとめられたという意味は、本県のこの文化・観光政策の重点化ということが背景にあると思うのです。それについてもう少し今までと同じ条例や計画の中で進めていくだけなのか、もう少し違った視点がそこに付加されているのかをお伺いしたいと思います。

 そういうようなことの広がりの中で、新たな展開の中で空港ティーガーデンシティ構想も何市かわかりませんけど、一部のそういう小さなエリアで考えるのではなくて、もう少し大きなものを巻き込んでの構想というのを期待したいと思っているんですけども、その点についてはいかがかお伺いします。

○川島大学課長
 静岡学術フォーラムの投資効果についてでございますけれども、まず静岡健康・長寿学術フォーラムにつきましては、これまでの成果ということから見ますと、産学官連携ということでいろんなプロジェクトを展開できているということがございます。そういったことを今後さらに発展させていくという切り口で事業をしてまいりたいというふうに思っております。
 静岡アジア・太平洋学術フォーラムにつきましては、県内の若手の研究者等にさらに御参加いただいて、切り口としてもこれまで概念的な部分も多かったのかなということで、実践とか実務にそれが生きるような形でのテーマを掲げて、そういう研究者の方が活躍できるようなものを与えてあげればということと、あともう1つは、そういった成果を県民の皆さんにより多く知っていただくようになテーマと、あと広報ですか、そういったことを基準にして、できるだけ研究成果を県民の皆さんに知っていただくというような取り組みを進めてまいりたいというふうに思います。以上でございます。

○杉山世界遺産推進課長
 富士山世界文化遺産登録につきまして一番大事なもの、畏敬の念等々御意見がございました。
 世界遺産文化登録といたしますと、やはりユネスコにおける世界遺産の登録のための評価基準ということで学術的な審査を重ねております。その中にたぐいまれな富士山の自然美というものから発しております信仰、あるいは芸術というようなものがやはり富士山の骨格になるといった意見もございます。そういったものを推薦書原案に取りまとめまして、よりわかりやすく県民の方々に広報していくということも求められているのかなと思います。
 学術的な審査とは別に、地元に対する出前の講座とか、世界遺産、文化遺産等に対するさまざまな講座等を開設いたしまして丁寧に説明していきたいなというふうに思っております。以上です。

○出野文化・観光部長
 委員御指摘のとおり、今まで冒頭の説明にございましたように、旧企画部、旧県民部、旧産業部、あるいは教育委員会等々でいろんな事業をそれぞれ行ってきたわけでございますけども、本県が抱える喫緊の課題としては、人口減少社会になってきたと。こういう中でいかに地域を活性化させていくかということが非常に重要な課題というふうに考えているわけでございます。
 そういった中で、今までは文化は文化、観光は観光、あるいは今の富士山世界文化遺産登録もそうなんですけれども、それぞれの事業展開をしてきたんですが、それだけで本当にいいのかということがございます。やはり例えば観光の面から見ますと、地域が持っている文化遺産というのは間違いなく観光資源にもなっていると。ただ、それが今までそれぞれのセクションで行ってきたということで、今回の組織改正は、もう一度地域の方々が見直そうじゃないかというところからまずスタートさせたいということで事業を実施してまいりました。まず地域の人たちが地域のよさを自分たちで認識し、それを世界に、国内外に誇れるようなものに再度構築し直す。それがイコール観光資源にもなっていくし、文化の水準の向上にもなっていくと。
 先ほど担当課長が申し上げましたけれども、「みる」、「つくる」、「ささえる」、これが文化の基本だと思うんですけれども、こういった人たちを育てながら、感性豊かな地域社会をつくっていくというのが文化振興計画の基本になっております。そういった感性豊かな地域社会ができ上がることによって、そこを訪れる方がよりふえていく。そして最後にはそこに住んでみたい。「訪れてよし 住んでよし」のふじのくにというところに持っていって、静岡県の地域が活性化して元気なふじのくにになるような、そういった政策を今総合的に展開しているわけでございます。
 富士山の世界遺産もそうでございますけども、富士山は間違いなく世界に冠たる我が国が誇る資源でございます。この富士山のよさというのも、今までは富士山は見るもの、あるいは登るものであったわけでございますけども、実はそこに連綿と続いているのは歴史であり、文化であり、まさに信仰でございます。世界文化遺産登録というのは、こういったものをもう一度国内外の方々にお示しする最適のチャンスだというふうに考えておりまして、学術的な部分はもちろんでございますけれども、富士山を国内外の方々がもう一度見直して、富士山というのは単に高い、あるいは形がきれいなだけではなくて、なぜそこに信仰が生まれたのか、なぜそこに文化が生まれたのかということも再認識していただいて世界に誇れる遺産として我が国が、あるいはふじのくにが持っている資産としてPRしながら、文化力の向上、あるいは観光交流人口を拡大させて、「住んでよし 訪れてよし」、もう一度静岡県全体が活性化できるような、そういった政策目標で現在事業を進めているところでございます。以上です。

○橋本空港利用政策課空港企画室長
 11月5日にまとまりました空港ティーガーデンシティ構想のエリアのことでございますが、これは有識者会議の委員の方々に実際に見ていただいている範囲で、海側は吉田公園から山側が旧東海道の金谷宿の石畳を当面のエリアとして、この構想をまとめたということでございます。もちろんこの志太榛原・中東遠地域は、そういったすばらしいティーガーデンシティとしての素材がございますので、今後とも引き続きそういうエリアの拡大については議論を深めてまいりたいと考えています。以上です。

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