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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/11/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式でお願いいたします。
 厚生委員会資料1の10ページの関連で質問したいと思いますが、まず医療提供体制についてはいろんな意見が出ております。もちろん第6波が心配されるので引き続いて病床確保及び宿泊療養施設等々は継続ですが、いまかなり新規の感染者は減ってきてこのままぜひ終息に向かってほしいと思います。いつ、どういうところまで来たときに病床確保を減らすか、あるいは宿泊療養施設の契約を減らすか、ゼロにするか今の警戒レベルのような一つの基準がやはりどこかで示されたほうが分かりやすいだろうと思いますので、この考えについてお聞かせ頂きたいと思います。

○後藤健康福祉部参事
 病床と宿泊療養施設、ホテルに分けてお答えしたいと思います。
 病床に関しましては、現在ステージ2から1へ移行するかどうかを今週また専門家会議に諮ろうと思っていますが、県の流行期で言いますと長らく続いた感染蔓延期が終わってステージ1に降りれば同時に感染移行期という段階に降りると考えています。その段階で、まずは現在700床前後あるところを400、500床に減らしていいかどうか、重点医療機関や大変御苦労され受入れ病床を確保していただいた病院とも協議しながら一旦減らしたいと考えています。ステージTより下はもう国のステージはなく県が昨年の今頃使っていた移行期の下の限定期になります。移行期と限定期の違いは、1週間の新規感染者数が14人以上70人未満が移行期、14人を下回った場合には限定期――感染がすごく限定しているという意味の限定期です。
 感染の限定期――週に14人未満、1日平均2人未満といった極めて少ない新規感染者発生状況になった場合、ちょうどこれが昨年の5月、6月頃の第1波と7月の下旬からの第2波の中間の頃に物すごく少ない時期がございました。昨年5月、6月頃にはまだホテルがオープンしておりませんでしたが十分対応できた状況ですので、限定期で1週間の新規感染者数が14人未満となった頃には恐らくホテルの運用は必要ないのではないかと考えているところです。

○岡本委員
 例えば、今の御説明のようにステージが下がったときにすぐに減らすのか、あるいは若干の時間を置くのか、どんな具合でしょうか。

○後藤健康福祉部参事
 減らしていくときは、医療機関の御都合もあると思いますし、配置していた看護師をまた一般の病棟に戻しますが、月単位で看護師のシフトを決めていることもありますので医療機関との協議になりますが、比較的早く戻せるところは早く減らしていただきたいと考えています。

○岡本委員
 病院にしてみれば、一般の患者も受入れしなきゃいけないこともあります。同時にまた、宿泊療養施設、ホテルは、逆にこれからゴー・トゥー・キャンペーンも始まってお客さんが増えると客室は欲しくなると思いますので、極力事前に話合いをして段階的にできるだけ関係者も困らないようにしっかりと打合せをして進めるよう要望しておきたいと思います。
 
それから、細かいことですが説明資料にありますように、空床補償の1.5倍というのは、たしか前回の資料では最大1日11万円空床補償と記憶しているんですが、これは幾らになるのか。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 空床補償に関しては、病床の区分ごとに単価が違って、例えば一番高額な重点医療機関のICUやHCUを持っているところでECMOなどを実施する特定機能病院ですと1.5倍にしたときの病床単価は43万6000円が1.5倍になり、一番高いところは65万4000円になります。

○岡本委員
 最大が65万円。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 65万4000円になります。

○岡本委員
 これは大きな金額ですが、何床補償対象になっているのか。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 今数値は持ち合わせてございません。

○岡本委員
 では、後ほど分かったら教えてください。
 とにかく大変なお金がかかってることは間違いないので、逼迫しては困りますが、とにかく徐々に契約を少し減らしていく努力はお願いしたいと思います。
 
あともう一つ、自宅療養者への支援についてお聞きしたいと思いますが、自宅で療養されてる方は食料、日用品の必要なものはそれぞれ届けられるんですが、加えて医師が診察もしていたと思うんですね。自宅も一つの方法とは思いますが、例えばその宿泊療養所、ホテル等が少しそこに空きがあるならば少し集中させることで自宅療養より効率がいいと思うんですね。そういう意味で自宅から宿泊療養施設に、場合によっては病院に移動してもらう。そして、医療関係者の業務を少しでも合理化させる方法とは考えられないでしょうか。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 9番委員御指摘のとおり、現在宿泊療養施設は余裕があります。入院者以外の療養者について全員宿泊利用することは可能な状況ですし、宿泊療養施設に集約したほうが効率的であると考えますけれども、宿泊療養施設の療養はやはり住みなれた御自宅で療養するより制約が多いところもございます。無症状でワクチン接種が済んでいて、慢性疾患等のリスクがなく状態が悪くならない人まで宿泊療養しなければならない必要性は低いと考えます。今のような感染状況の低い中では軽症で慢性疾患の重症化リスクのある方、ワクチンを接種していない方、また無症状であっても御自宅に重症化リスクのいる方があって隔離が必要な方について入所と考えていまして、それ以外の方につきましては療養者の希望に応じて宿泊療養か自宅療養かを調整してまいりたいと考えています。

○岡本委員
 そうしますと、この自宅療養者している人たちは必ずしも家族がいない人たちばかりではないんですね。家族がいる方もいらっしゃると見ていいですかね。全くの単身の皆さんだけですか。ほかには世話してくれる人がないという前提ですかね。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 自宅療養者の方で部屋が複数あるなど、空間の分離ができる方については自宅療養可能と考えています。単身の方でも重症化リスクの高い方については、逆に単身の方でも単身であるがゆえに重症化したときに見つけられにくいですので、宿泊療養施設に入っていただくと考えています。

○岡本委員
 日用品などを届けるのは、例えば単身じゃない場合は家族が世話をできると思うんですが。

○米山新型コロナウイルス対策課長
 家族がいた場合でも、家族が高齢といった場合には重症化リスクもあるので宿泊療養をしてもらったほうがいいのかもしれませんが、高齢の方がワクチンを打っていて重症化リスクは低いと判断をした場合でも御家族の方がお買物に行くのは難しいケースもありますので、必ずしも同居者がいる場合には自宅療養の食料支援を全てやらないということではなくてケース・バイ・ケースで判断しています。

○岡本委員
 臨機応変にやらなきゃいけないと思いますが、まさに今言ったように十分様子を見ながら重症化の可能性がある人についてはワンランク上げることも、ぜひシビアに管理を頂きたいと要望しておきたい思います。
 
それでは次に、説明資料19ページの大雨災害の関係です。全国から義援金が寄せられたと思います。静岡県も配分委員会で検討して配分していると思います。熱海市にも相当の義援金が寄せられていると聞いていますが、基準等々含めて同じようにしてるのか、あるいは話合いをしているのか、どうされているのでしょうか。

○鈴木地域福祉課長
 令和3年7月大雨災害静岡県義援金については、厚生委員会資料1のとおり募集・配分委員会で配分方法を決めています。今回熱海市も単独で義援金を募集されておりますけれども、熱海市の配分委員会において基準を決めております。

○岡本委員
 特に、県の金額、配分は熱海と直接連携はされていないんでしょうか。

○鈴木地域福祉課長
 県の基準は、災害の都度義援金の配分方法について審議し決定していますが、今回の場合は特に災害の特異性として土石流災害によって住家被害がないけれども警戒区域に指定されたことにより居住できない世帯についても県の委員会では配分対象としております。
 また、市の義援金配分委員会を開催するに当たりましても県から情報提供等していますけれども、配分についてはそれぞれで決定しています。
 また、被災者へお届けするに当たり市を通じて義援金をお届けすることになりますので、熱海市のホームページにおいては県、市それぞれの義援金配分額をお示しし手続等を進めていただいているところです。

○岡本委員
 そうしますと、亡くなった方の遺族などへの義援金については分配等の考え方で大きな差はないと理解していいでしょうか。

○鈴木地域福祉課長
 説明資料の表のとおり@からBが人的被害、C以降が住家の被害となっており、全国的な義援金でも死亡された方また建物が全壊された方は割合が大体1で決められているので県ではそちらを参考にしています。
 熱海市においては、今回迅速に配分するため第1回の配分はこの割合を示さずまずは定額で支給すると決めて配分されています。今後2回目以降、また検討されると伺っています。

○岡本委員
 県と市いろいろと具体的な検討されてると思いますが、あまりにもかけ離れてもどうかという感じも受けますので、一律に丸々ぴしっと決めることは難しいかもしれませんが、極力連携を取ってそれぞれの被害、災害に見合った義援金をぜひお願いしたいと思います。
 それでもう1つ。既に3か月を過ぎたわけで、まだまだこの十分な復旧・復興はこれからだと思いますけども、県としてもやはり支援するものがまだまだこれからたくさん出ると思いますが、義援金と同じように各市町とぜひ連携を取って県は県でやること、できること、ぜひ積極的にやっていただき、一日も早く復旧・復興ができる体制を取っていただけるよう強く要望しておきたいと思います。
 
では、次に移ります。
 説明資料41ページの若年がん患者等支援事業です。これはAYA世代について、手厚い支援策が打たれています。これはこれで十分理解します。AYA世代もかなりがんにかかる率が高くなっていると思いますので、そういう世代のがん患者への支援策が何かあるかお聞かせ頂きたいと思います。

○松林疾病対策課長
 県では、第3次がん対策推進計画に基づき妊孕性温存以外にも若くしてがんになられた方の対策を講じております。昨年度、県議会が意見書を提出した終末期における在宅療養に要する費用についてもまだ全国的な制度はできておりませんけれども、本県では単独事業として介護保険が対象にならない40歳未満の方に対して居宅サービスや福祉用具の貸与、福祉用具の購入につき補助をしております。昨年度も20人に支援しています。
 それから、年齢を限定していませんけれども仕事や子育て世代の方などは外見のケアも大事なものですから、がんの治療により外見の変化が起こる方に対してのウィッグや、乳がんで乳房を摘出された方への補正下着や人工乳房についても補助をする形で、若くしてがんになられた方に対してできるだけの支援を行っています。

○岡本委員
 女性が大体30代ぐらいからがんになる率が高いと理解をしてるわけですが、それからだんだん高齢になるにしたがって男性と逆転をしていくようです。今お話しのように若くてもがんになることは結構あるわけですし、今まさに2人に1人ががんになるという話では明日は我が身で、やはり一旦がんを患った場合のそれぞれの治療に対して大変な御苦労があろうと思いますので、これはぜひ支援していただきたいと思います。
 私ごとで大変恐縮ですが、以前にも紹介したかもしれませんが、私も2回がんの経験があり今でも検査はしているわけですが、大腸がんと舌がんと欲深く2回もやってまして、定期検査はしてはいるんですが、やはりがんと言われたときにかなり精神的にもまいるんですね。やっぱり言われた瞬間半分ぐらいは、これでおしまいかなと思いながら何とか。それから入院したり家に戻っても苦労があり家族も含めてそれぞれ大変と思いますので、ぜひ支援はこれから十分に厚くやっていただくよう要望しておきたいと思います。
 
では最後に、監査報告の中から健康福祉部のことについて何点か指摘、あるいは意見等々注意も出ていますが、これは振り返ってみて同じような項目で出ていることはないでしょうか。同時に、こういう指摘を受けて、もちろん改善はされているわけですが、同様に再発をしないために課内や部内で業務の点検はどんな方法が取られているか、お聞かせ頂きたいと思います。

○大坪経理課長
 今回の監査結果で指摘を受けたものに、身体障害者手帳の交付を決裁を経ることなく事務処理を行っていた不適切な事務処理がありました。誠に申し訳ありませんでした。
 過去の指摘につきましては、平成29年度に健康福祉センターで今回同様に決裁を経ずに事務処理を行っていたものがあり大変反省しております。
 こうした不適切な事務処理は、組織としてのチェック体制の不備から生じるものであり、担当者のみに任せることなく課長、課長代理、班長等が十分チェックを行うなど今回の監査結果や過去に指摘を受けた不適切な事務処理について周知しながら、事務の適正執行に組織を挙げて取り組むよう徹底したところであります。
 今後とも不適切な事務処理を行うことがないよう、事務の適正執行に向けて取り組んでまいります。

○岡本委員
 ぜひ、これは悪意がなくても起こり得るというのは正直あると思いますので、やっぱり1人じゃなくて複数の目、あるいは複数の箇所でチェックができる万全な体制をぜひ取っていただきたい。そして同じことは少なくとも繰り返しのないように、ぜひここは強く対策を取っていただきたいと思います。これは強く要望しておきたいと思います。
 
そして、藤曲委員長、最後に質問じゃないですが、今日たまたま発言を頂きましたので後藤健康福祉部参事、名指しですみません。いつもテレビで拝見してますが、もう本当にテレビに向かっていることなので、あんまり反応ないかもしれませんが後藤健康福祉部参事がいつもいろいろと報告、会見されている内容で県民から何か励ましだとか反応はないですか。たまたまさっき答弁頂いたんで幾らかいいんですが、一生懸命やっていただいていてもなかなか発言の場所がないので何か聞かせてほしいと思うんですが。

○後藤健康福祉部参事
 記者会見は週に1回になりましたが、広報広聴課と連携して、本県が緊急事態宣言措置に当たるということが判明しました8月18日から緊急事態宣言が解除されました9月30日まで毎日ツイッターとLINEとユーチューブに――2分以上の動画は途中で見なくなっちゃうという話を聞きましたもので――1,2分の動画を活用し短時間で感染状況、マスクや手洗いの方法、ワクチンのお勧め、質問に回答するコーナーなど配信しておりました。それに関しては様々な県民からの励ましのお便りや県民の声、ツイッター上の文章あるいは実際にスーパーでお会いしたときにお声かけ頂けたといった身近なところからも常に励ましのお言葉を頂いて本当に感謝しているところです。

○岡本委員
 それは大変うれしく思います。とにかく後藤健康福祉部参事の顔を見ないと一日終わらない感じでずっと来ましたので、県民の皆さんも物すごく関心を持っていることなので、それを励みにこれからも活躍頂きますようお願いしたいと思います。以上で終わります。

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