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委員会会議録

質問文書

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平成26年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:10/09/2014
会派名:ふじのくに県議団


○野澤委員
 それでは、3点を分割で質問いたします。
 まず、説明資料の刑法犯及び抑止重点犯罪の発生状況という図表がここにございます。安心・安全な県、地域をつくるということが静岡県としての最大の重要な目標ではないかといっても過言ではないと思いますし、事実、県全体であらゆる手を尽くしながらやっているところであります。そういう中でこの犯罪抑止ということも非常に安心・安全につながる重大なことだということで、この図表を見るとこの11年間で半分ぐらいに減っているということが見てとれるわけで、それに対して非常にその御尽力に敬意を表し、また一層のこれからの取り組みをお願いしたいと思っております。
 この図表を見て感じたことでありますけれど、主に抑止重点犯罪罪種別の推移というところを見ると、罪種別によって非常に抑止効果があったものから、割りとそうでもないというものまでいろいろあるわけです。見てみると車上狙いとか部品狙いとか空き巣狙い、こういったいわゆる泥棒は検挙すれば常習犯の対策にはかなりなるということで進んでいるとは思います。それから一番下段の万引き等については現行犯で警察官が逮捕するというわけにはなかなかいかないでしょうから、従業者等が監視や警備員などを雇ったり、例えば要注意人物が来ると店員だけにわかるような放送があったり音楽が流れたりみたいなことで、それぞれの事業者が工夫をしながら取り組みをやっているというお話も聞きます。
 やはりこのところに警察が知恵を出しながら事業者と連携をしながら抑止率を高めるということも大事じゃないかなと思います。それぞれ一つ一つ分析をするといろいろな課題もあろうかと思いますが、全てをここでお話をというと膨大な量になりますので、この数値を見て大まかな現状の分析、課題、それから課題を踏まえた上でどんな方向性の取り組みをこれからしていくのか、いかなければならないのか、お話をいただければと思います。

○鈴木生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 委員御指摘のとおり、表を見ても数が多くて、しかも余り減少幅が大きくないというものは自転車盗と万引きあたりが対象になってくるのかなと思います。
 自転車盗を見てみますと、本年8月末現在鍵をかけずに盗まれたという被害のケースが全国平均は6割弱であるのに対して、本県は75%ということで全国平均を非常に大きく上回っているということであります。ほかに車上狙いとか空き巣なども静岡県は全国平均よりも無施錠の率が高いという結果が出ております。
 もう1つが万引きですけれど、万引きは以前は少年犯罪の入り口という言われ方をしていた時期がございまして、少年の犯罪というイメージがあったんですけれども、平成23年からは高齢者が少年の検挙件数を上回っておりまして、昨年は少年の検挙件数の倍が65歳以上の高齢者の犯罪であります。高齢者の万引きの犯罪を防止するということがやはり被害防止にもつながっていくのかなとも考えております。
 したがいまして、その抑止重点犯罪に関しましては、自転車盗に関しましては鍵かけの指導をロックオン作戦ということで全県で昨年から推進しているところであります。これに加えまして依然発生しております振り込め詐欺の被害を含め万引きも、高齢者対策を進めていくことが鍵かなと考えているところでございます。
 これに対する取り組みでございますけれど、まず犯罪を防ぐ、犯罪を起こさせないということをテーマとして、例えば大学生とか高校生などを対象とした防犯活動への参加の促進ということをやったりとか、あと高齢者の多く集まる各種会合を利用した防犯指導、また学校における非行防止教室の開催など、鍵をかけましょうとか、高齢者に対して万引きというのは泥棒ですよ、だからこういうことをやったらだめですよという基本的な指導、防犯意識の向上を図っているところであります。
 また、もう1つ犯罪の多発場所に対しましては、防犯ボランティアの方々と共同してのパトロールであるとか、キャンペーンという広報啓発活動のほか、防犯カメラを設置していただいたりとか、万引きの被害店舗に関しましては多いところは本部員等を派遣しまして、環境を見ましてその店の中の構造等で犯罪を誘発している部分があるかどうかというところを指導しているところであります。今後におきましてもソフト面、ハード面の対策を強力に推進するとともに、今も行っておりますけれども犯罪状況の提供を一層進めまして、さらに迅速な犯罪情報の提供により人、環境、情報を軸にした関係機関団体とも連携した総合的な防犯対策を進めていきたいと考えております。

○野澤委員
 検挙して抑止率を高めていく場面と、それから啓発を中心にというさまざまな方法があろうかと思います。特に振り込め詐欺等は高齢者を中心に大々的に啓発をやっていて、完璧ではありませんけれども一定の効果が上がっていると思います。引き続き強めていく必要があろうかと思います。万引きについても高齢者の問題が大きいと今御答弁がありましたけれども、そういうことかと認識を新たにいたしました。そういうことであるならば、あらゆる場面でそういった啓発活動も必要かなと感じておりますので、ぜひまた取り組みを進めていただきたいと考えております。

 次に、2ページになります。これも図表から質問をさせていただきますが、非行少年の検挙・補導状況が2番目の図表にあります。平成21年から刑法犯少年、特別法犯少年はやや横ばいか減っていますが、不良行為少年が劇的にふえている実態にちょっと目をとられまして、この状況はどういうことなのか。補導を徹底したからそれがふえたのか、あるいは全体の不良行為の少年の総数がふえたのか、どのようなものなのでしょうか。

○木村少年課長
 不良行為少年の平成21年からの増加でございます。
 今、徹底したからふえたのかというお話と数自体がふえたのかということでありますけれども、警察の取り組みを徹底したことでもともとあった深夜徘回の子供たちを的確に補導したということでございます。これにつきましては、近年少年を取り巻く社会環境がコンビニエンスストアとかネットカフェ、ファミリーレストラン等深夜まで営業する店舗が林立して24時間型の社会になったことで子供たちもスマートフォンや携帯電話で夜間友達とかと連絡をとり合って外出する機会がふえて、少年を取り巻く環境が変化しました。そういった深夜の時間帯に犯罪の被害や非行防止するという観点で深夜の時間帯における街頭補導活動を強化したということでございます。この取り組みによりまして平成20年に深夜徘回で補導した少年が3,298人でありましたけれども、平成21年には6,582人とふえてきておりまして、この傾向が現在まで続いてきていると御理解いただきたいと思います。

○野澤委員
 取り組みの成果というか強化ということがこういう数字になってあらわれていると理解をいたしましたが、やはり実数が減ることが一番理想なわけであります。補導して、必要なら学校との連携だとか地域との連携だとかさまざまな取り組みもしながら総数を減らす努力をしていただきたいなと思います。

 最後に、特別訓練選手について伺います。
 午前中にも6番委員からありましたけれど、私も9月の警察柔剣道大会に出席、見学をさせていただきました。そのときに全国警察柔道選手権で優勝した81キロ級の山下諒輔巡査長、66キロ級の正治和也巡査長の紹介があってお二方と目の前で挨拶をさせてもらいましたけれど、中量級ぐらいの選手ですから特別大きいというわけではないですが、目の前に立つと物すごい威圧感ですね。鍛えられている体と眼光が鋭くて、見るからに強いなという感じがしたわけでありますけれど、ぜひ活躍を期待したいと思います。
 剣道も例えば全日本選手権で優勝するような選手はほとんど剣道の場合は警察官ですね。それぞれの県警で大変力を入れているということだと思いますし、また柔道でも警察官で現役で活躍している選手が世界大会などにも出場しながらという例もたくさん知っています。
 例えば、少し前に、今も全日本の監督等をやっておりますが、井上康生選手、それから鈴木桂治選手という重量級で大変強い選手が、もう一人棟田康幸選手が重量級でおりまして三羽がらすと言われます。その方も世界大会で大変活躍された方ですけれども、警視庁に在籍をしながらそういう活躍をしていた記憶があります。したがって、本県県警からもそういう日本を代表するような選手として、国際大会やオリンピックに出場するような活躍をして世界に羽ばたいていただいて、県民を勇気づけていただきたいなとも思っております。
 質問ですけれど、特別訓練選手に指定されているということですが、その特別訓練選手の様子を伺いたいわけであります。ふだんはどのような勤務をしながら、一方でどのような稽古というか練習を――二足のわらじという形になるかもしれませんけれど――こなしているのかその状況をお知らせいただきたいと思います。

○杉本警務部参事官兼警務課長
 今、委員からお伺いしました2人については機動隊に所属しております。各種の警戒警備活動があれば従事しますし、ふだんはそういった警備部隊の訓練とか機能別といってレスキューとかスキューバ等の訓練を行っていると。あわせて術科の特別訓練選手として年間計画に基づいて毎日の、日々の訓練を行っているということであります。以上です。

○野澤委員
 今は国の強化選手には指定されていないんですかね。ちょっとわかりませんが、それもあわせてお尋ねしますけれど、もし指定された場合、これはまた勤務上の扱い、配慮等ができるということなのでしょうか。その点をお伺いしたいと思います。

 また、スポーツ、武道ですけれども、競技者ですから年齢的にもいつまでもやれるというわけではないわけで、特別訓練選手と指定が外れたときに、それじゃあその後もそういった関連の中で活躍してくれることを期待しながら仕事をしていくのか、また普通の警察官として職務につくのか。さまざまでしょうけれどどういうようなコースが、おありになるのか伺いたいと思います。

○杉本警務部参事官兼警務課長
 まず、全日本の強化選手に指定された場合でありますけれど、当然現状の特別訓練選手としての訓練を実施しながら全日本の強化選手の合宿訓練とか試合があれば、それは公務として参加させることになります。

 それと、引退後の状況ですけれども、特別訓練選手として引退後は各所属に術科訓練指導者とか補助者を置いてあるものですから、特別訓練選手を引退した者は指導者としてすぐれた者については各所属の術科訓練指導者とか教養課の術科指導者、それとか警察学校の術科の教官という立場で指導をしていくという者もおります。それと本人の希望とか適性に合わせて各部門、生活安全、刑事等の捜査部門やほかの交通警備部門、地域部門とか各部門に配置して活動を行うと。そういった活動の中でも元特別訓練選手ということでふだんの所属での術科の指導を行っているという状況になっております。以上です。

○田中生活安全部長
 先ほど木村少年課長が不良行為少年について御説明申し上げたところですが、誤解があってはいけないなということで一言だけ付言させていただきます。
 不良行為少年、要は補導の世界の話でありまして、我々が補導をして非行少年になる前に出ばなをくじくという、正直言いますとそういう作戦であります。言い方はちょっと、誤解を与えてはいけないところもありますけれど。
 ですから、今の子供をめぐる環境、例えば深夜のコンビニも多い、ファミレスが24時間やっている、あるいはインターネットの世界が広がっていく。よからぬ人とよからぬところで会わないように、そういう環境を本当はつくってやらなきゃいけないんですけれど、委員がおっしゃるように、少なくとも補導する少年が減るということは別議論で物すごく大事なことだと思います。我々が補導しなくてもいいように、夜中に出ている少年を減らすという別議論で、例えば学校でありますとか家庭でありますとか、そういうことは必要かと思います。ただ、もしそこにいる子供たちが早く帰れよという注意を与えるそういう補導でありましたら我々は積極的にやる。地域の警察官なり、パトロールに出ているお巡りさんなりに積極的に補導して早くうちに帰したり、お父さん、お母さんのところへ帰れよ、学校に行きなさいよ、そういう補導は積極的にやりたいと考えております。
 これは、非行に入る前の補導の話でございますので、総数を減らすというのは全くそのとおりかと思います。ただ補導、この不良行為少年の数を減らすということとちょっと違うんじゃないのかなと、もしそうであればその辺誤解のないように御理解をお願いしたいなと思っております。以上です。

○野澤委員
 わかりました。ただし、このいわゆる補導については指導員だとか民間にもいっぱいおりますよね。そういう人たちと警察といろいろな活動の中で今回はこういう形で補導というか指導というかやってみましょうというさまざまな仕事を組んでいますので、そういう中で対象になった少年というか、指導した少年もカウントされると思います。それから警察官がパトロールをしていて別に法を犯しているわけでは全くないんだけれど、こんな時間に何だいって声をかけるだけでも補導という数になって、それもカウントされての数字なんですか。

○田中生活安全部長
 基本的には警察官がパトロール中に補導した少年の数と承知しております。

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