• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:03/08/2016
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 2番、吉川です。
 委員を代表しまして、文教警察委員会勇退者の皆様へ感謝の言葉を申し上げたいと思います。
 過日、本会議においてもふじのくに県民クラブの小長井由雄議員、そして自民改革会議の天野進吾議員両名から、この3月で退職なされる方々に対しまして感謝の言葉がございました。教育委員会においても731人の教職員の方々が退職なされるとお伺いしております。この文教警察委員会の説明者においては杉山福利課長と増田文化財保護課長がおられます。お二方におかれましては時に天を仰いで慟哭、血涙地に滂沱するといった真摯な信条をもって長年にわたり教育現場あるいは教育行政に並々ならぬ御尽力を賜りました。県民を代表して改めて衷心より敬意と感謝の意を表したいと思います。
 さて、杉山福利課長におかれましては昭和49年に教育委員会事務局福利課の職員として教育行政の道に入られ、教育総務課を初めとして事務局の各課、さらには三島北高校の事務長として活躍、進んで平成25年に福利課長に就任されたのであります。天の配剤か人生の妙か、福利課の課員としてスタートを切り、まさに刻苦勉励してこれを玉とするが、福利課の課長をもってその職責を全うしたのであります。かかる足跡はまことにもって能吏の名に値するものであり、改めて心より敬意を表したいと思います。
 また、増田文化財保護課長におかれましては杉山福利課長と同様、昭和49年富士宮東高等学校を皮切りに平成26年に文化財保護課長に就任され今日に至るのであります。この間中央図書館、高校教育課、進んで中央特別支援学校事務長としてまさに光彩陸離たる足跡を本県教育界に残したのであります。
 「紫陽花やきのうの誠けふの嘘、紫陽花やきのうの誠けふの嘘」。事ほどさようであります。教育はまさに不易流行であります。時々の時代の要請に流されながらも不易なものも守っていく、その所作であります。かくのごとき教育の真理の中、戦後一貫して教育界は変革を余儀なくされてまいりました。しかしながら考えてみれば教育も当然として時代の要請に流されるものであってみれば、すべからく変革は時代につきものであります。変革なき時代などはしょせんコーヒーのないクリープのようなものであります。今日のいじめの問題、そして教員の不祥事はまことにもって肥びしゃくの柄のとれたようなものであります。皆様方の努力をもってしても、手がつけられないのであります。
 杉山福利課長、増田文化財保護課長におかれましてはかくのごとき教育界にあってさまざまな思いを持って取り組んでこられたと思います。そこで勇退に当たり、後から続く後輩にこれまで培ってきた経験を踏まえ一言勉励のお言葉を賜ればと思います。

○杉山福利課長
 ただいまもったいない本当に身に余るお言葉をいただきましてありがとうございます。言われるほどの人材じゃございませんで、長く教育委員会に勤めさせていただいたっていうだけの者でございます。
 ただ、私が一番県議会と絡んで印象に残っているのは、3年間局付という仕事をさせていただいてですね、県議の皆さんと一緒に県外視察等をさせていただく中で、やはり他県の文教警察委員会というところ――静岡県も同じですけれども――やっぱりそれなりの経験のある方たちが文教警察委員会に入っておられるということです。一番びっくりしたのは、公共施設ではたばこを吸わないようになりつつあるような時代、平成12年ごろですか、福岡県へ行ったときですね、委員会の中でも文教警察委員会だけはこういう場でたばこを吸ってもいいというぐらいの他の委員会と違った委員会でございました。そういう意味でも文教警察委員会というのは本当に格の高い委員会だと、そういう中に説明者として、最後に1列目に座らせていただいて、きょうは質問も幾つか、内部的業務が福利課の業務ですから余り政策的なことはありませんけれども、質問もしていただいてですね、答弁の機会もいただきました。
 また、仕事の中では本当に自分が経験する中で楽しい仕事も多かったんですけれど、やっぱりつらかったなという仕事が1つだけあります。これから第3次の高等学校再編整備、これを計画していくと思いますけれども、やはり子供の数が減ってくれば当然学校数も減るだろうというのが一般的な算数の計算、数の上ではそうですけれどもやはり総論は県民の方々理解はしてもですね、各論になっていざ自分が卒業した学校、地域の学校が再編の対象になって、どちらの学校で新しい学校が運営されるかといったときに、相手方の学校だよといったときの思いっていうのは並々ならぬ思いがあるなというのを自分は体験しました。そういう中で地元説明会へ行ってもですね、同じ説明を繰り返すだけだもんですから、給料泥棒とか言われながら耐えてきたのもありますし、特に本会議でもある議員さんが再編の質問をする中で教育委員会はもっと丁寧な説明をするようにというようなこともありました。我々本当に丁寧な説明をしたつもりですが、丁寧な説明をしようと思って地元の人たち、関係者に説明会を求めても3回すっぽかされた経験もあります。夜行っても誰も集まってこなかったと。丁寧な説明をしようとしてもその説明の場すら与えてもらえない、そういう経験をする中でですね、何とか平成27年度に再編の長期計画が終わりました。終わった途端にまた新たな計画を立てなきゃいけないときになってくるんですが、総論賛成各論反対の世界に入ってしまいますけれども、誰もがいいという結論になるのは難しいと思いますけれども、地元の県議の先生方に仲介役として御助言をいただけると、この再編整備もですね、うまくいくのかなと思います。
 最後にお願いになってしまいますけれど、ぜひそんなことをお願いしまして長年のお礼の言葉にかえさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

○増田文化財保護課長
 今は過分なお言葉をいただきまして大変ありがたく思います。身に余る光栄の言葉で本当に身が縮む思いで聞いていたところです。
 今、委員のお話を聞く中で少し回想させていただいていたわけですけれども、私は約40年間のうちの20年間を県立中央図書館あるいは県立大学の図書館で仕事をさせていただき、残り10年間を県立高校、特別支援学校、残り10年間弱を教育委員会で勤務させていただきました。
 どこの職場においても、愛情や多くの思い出をつくらせていただくことができ、本当に感謝しているところです。特に小長井委員から先ほどありましたが、県立中央図書館のお話ができて本当にうれしいなと思ったところです。特に葵文庫旧蔵の江戸幕史につきましては立ち上がりからかかわりまして、今日多くの方に見ていただき研究がなされていること、またそのときに葵文庫の会というのも立ち上げていきました。これについては中央図書館には先生方、専門の方がたくさんおるのでその研究が大変充実しておりました。それを新しい職員あるいは多くの方たちが全国に普及させていただくことができるような体制づくりをとったところでそれも現在続いておるものですから、大変不易という先ほどのお言葉がありましたけれども、続いていって図書館の基礎になってこれから図書館がもっと発展していただければいいなと思っているところです。
 また、県立学校、特別支援学校においては、特に中央特別支援学校においては生徒からは障害にめげず生きる力を学びましたし、先生方からは本当に教育の原点を見る思いがしまして大変いい職場で仕事をさせていただいたということを今でも感謝しております。
 最後に、社会が変わるということで特に感じることは、この2年間文化財保護課長として職に就任させていただきました。私が最初に勤務した学校は富士宮東高、その当時は女子高でした。今は男女共学になっております。図書館に勤務したとき女性職員がお昼休みになると母乳を冷凍して冷蔵庫に入れて育休もとれない状況のときに頑張っておりました。私は最後まで満期で定年退職まで勤めることができるのかなとそのような職員を見て思いましたが、環境を皆さんに整備していただき、女子職員にとっても大変働きやすい職場環境になってきているのではないかなと思います。
 これから、多くの女性職員に期待するとともに、また若い職員の皆さんにですね、本当に教育委員会はすばらしい職場で人間性豊かな環境のいい職場だと思いますので、ぜひ多くの若い職員、女性職員がこれからも活躍できる場を委員の先生方からつくっていただき、エールを送っていただいたら大変ありがたいなと思っております。本当にきょうはこのような機会をいただきましてありがとうございました。(拍手)

○吉川委員
 後輩の皆様へ、そして教育委員会への御教導、御鞭撻まことにありがとうございました。心より感謝を申し上げたいと思います。
 それでは、結びに蛍の光の3番4番を口誦して送別の辞としたいと思います。なお蛍の光の3番4番はですね、戦後アメリカの占領政策の中これを歌うことが禁止されております。
 それでは口誦します。
 筑紫の極み 陸の奥 海山遠く 隔つとも その真心は 隔て無く 一つに尽くせ 国の為
 千島の奥も 沖縄も 八洲の内の 護りなり 至らん国に 勲しく 努めよ我が兄 恙無く
 杉山福利課長、増田文化財保護課長におかれましては第二の人生においてもゆめゆめ学問することを怠りなく、自己の研さんに努めていただきたいと思います。
 結びに、第二の人生に対する気鋭を込めた奮闘努力を御祈念、御期待申し上げまして、送別の辞といたします。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp