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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:源馬 謙太郎 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○石橋委員長
 引き続いて委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 では、発言願います。

○源馬委員
 それでは、2点お伺いしたいと思います。
 大枠のお話なんですが、1つは、総合計画を策定するに当たって、先ほど県民の意見を取り入れたというお話があったんですが、二十数人の意見しかなかったと。1カ月期間を置いて、27人から78件の御意見をいただいたということでした。一方では、幅広く県民の意見を聞いたり、今回、常任委員会で審議をした上で総合計画を策定していくという方針であると思うんですが、この実態の27人、目標としては県政に興味のある人を66%にしていく中で27人しか意見をもらえなかったということについて、ギャップをどうお考えになっているか、それをまずお伺いしたい。

 それから、この総合計画はおおむね非常によくまとまっていて、5年後、10年後の県政の姿をこうしていくというビジョンは描けていると思うんですが、また同時に、こういったものには工程表とそこにどういうふうな費用がかかっているのだという視点も必要だと思うんですね。一方で、やはり財政の健全化ということをしていかなければいけないんだけれども、これだけのことが総合計画の中に盛り込まれていると、工程表もあるんですけれども、その費用がどのぐらいかかるか、それぞれについて、どこにも書いていません。細かい額じゃなくてもいいんですけれども、総合計画ですとか基本構想にはある程度の額をやっぱり示すべきではないかというふうに思います。そのあたりについての御所見を伺いたいと思います。

○伊藤総合計画課長
 まず県民の意見という点でございます。
 この最終案に関して、二十数名の方から御意見をいただいたところでございます。それ以外にも基本構想がまとまった段階で、県民だより等に掲載いたしまして、御意見等を伺うような形もとっております。ただ、そちらにつきましても、多数あったかというと、そうではなかったので、それらも含めてどう評価するかということでございます。この二十数名という数字、あと意見の数でいうともう少しあるわけですけれども、他のいろんな県の計画等でも、こういった県民からの募集というようなことをやっております。その中で比較し、数だけ見ますと割と多くの意見をいただいたのかなというように思っています。
 ただ、県民の皆様への意見の聞き方というのは、多様な意見の聞き方があるのかなと思っております。まずこの計画を策定するに当たりましては、総合計画審議会の審議を経ておりますし、この審議会のメンバーの方々は、県内の方々を審議会の委員としておりまして、そういった形で、県民の意見を反映しているという方法をとっております。それから、今回県議会でも御議論いただいておりますので、県議会の議員の方々を通じた意見もいただいております。
 それから、基本計画は、まさしくそれぞれの県の担い手がこれからどういうことをやっていくのかということをあらわしているわけですけれども、各部局の施策を行う中で、地域地域でいろんな形で県民の方々の御意見を聞くような機会等もありましたので、そういったものも反映しているのかなと思います。
 ただ、今後こういった総合計画に基づく施策を進めていく上では、改めてでき上がった計画を県民の皆様に知っていただくということも必要だと思っていますので、そうした県民の皆様に知っていただくという部分についても、十分配慮をしていきたいと思っております。

 それから、総合計画の費用という部分のお話でございます。
 総合計画そのものは全体として、県全体の施策を網羅しております。費用は幾らかと言いますと、現在1兆2000億円余の予算がありますので、県の予算とイコールになろうかなと思います。その中で、毎年、当初予算編成時期には、財政の中期見通し等を示しておりまして、全体としての大きなフレームというのは、その中で示しているのかなと思います。ただ、そうは申しましても、翌年度以降の財源不足等が毎年度あり、ことしの当初予算時の発表におきましても500億円から600億円、それからことしの当初予算の編成状況におきましても、やはり400億円を上回るような財源不足という部分が出ておりますので、こういった状況の中で、金額を明示するというのは、なかなか難しいのかなというふうに思っています。
 ただ、御参考までに総合計画の工程表を明示しております。一応主要事業については、工程表をつくるということで、今回仮試算という形になりますけれども、工程表にかかわる平成22年度の当初予算部分、本年度予算部分を合計いたしましたところ、金額的には約1200億円余、それから昨日発表いたしましたとおり、当初予算の要求状況がそろっておりますので、その予算要求状況の中で、まだ数字そのものが精査中ということで、要求額が固まってないものもございました。それを積み上げた数字が、やはり1200億円余という数字でございまして、ただ、これらにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、県の財政状況等を踏まえる中で、金額等は毎年度精査していくような部分もございますので、一定のめどの数字は今言ったように、1200億円程度というふうに考えております。具体的な数字につきましては、まさしく各年度の財政状況であったりとか、国の財政措置等の状況を踏まえる中で動いていくものなのかなと思っています。以上です。

○源馬委員
 まずその県民の声ということについては、今までに比べたら、結構あるということだったんですが、それでも27人は、余りにも県民の意見を反映したというのにはほど遠い数字だと思います。もっと何か工夫の仕方があって、たくさんの方の意見を聞けると思うんですよね。それもできないんだったら、66%の人が県政に興味を持って、そのうち20%の人が意見を言ったことがあるなんていう目標は、これはまさに絵にかいたもち以外何物でもないはずなので、もう少し工夫をして、しっかり取り入れるなら取り入れていくということをしないと意味がないんじゃないかなと。ちなみに、380万人の66%の20%が意見を言ったことがあるとすると、50万人弱が意見を言うということになると思うんですが、それと27人――これだけではもちろんないと思うんですけれども――一番大事なこの総合計画について、27人の意見しか取り入れられないというのは、今後ちょっと県政に関心を持ってもらうという意味でも、対応を練っていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っていますが、それはそうしていただければ結構です。

 予算というのは、単年度の予算を聞いているわけじゃなくて、例えば、じゃあこの光ファイバー網の整備を86%目標にすると。このためには大体幾らかかるのか。例えば、今ぱっと開いて、ふじのくにグリーンニューディールの推進というこの事業に対しては、単年度の予算が幾らじゃなくて――もちろんおっしゃるとおり、県の財政状況もありますが――ただこの目標を達成するためにはどういう金額がかかってくるのかということも出すべきではないかと。ぽんと総合計画の目標を掲げて、それにどのぐらいのお金が10年なり5年なりでかかるかということも示していかないと、これも絵にかいたもちになるのではないかと思うんですが、そのあたりについてお答えお願いします。

○伊藤総合計画課長
 確かに源馬委員の御意見もごもっともなところがあるかと思います。ただ、先ほどから何度も申し上げておりますけれども、全体額を明示するというのは、ある意味で試算レベルではできますけれども、それをこの計画の中で示すことによりまして、どういう影響を与えるのかなということを考えてみましたときに、やはり今後の財政負担等を拘束することにもなりかねないと思います。加えて、現在こういった計画でさまざまな工程表もまとめましたけれども、時代状況というのは毎年毎年変化してくるものでございますので、優先順位等も新しいものが出てきまして、変わってくることもあるのかなと思います。
 そういう中で、お金を示すということは、大変わかりやすくなるということと、県民に対して施策の透明性を示す上で、確かに重要な要素ではあるとは思いますけれども、現実問題として今とらえたときに、非常に難しいというふうに私自身は考えています。

○源馬委員
 その示すことがもたらすデメリットというのがわからないんです。その金額を示したくないという。これはやっぱり県民が見ても、例えば27人でしたけれども、御意見を見ても、これ全部実現できたらすばらしいねという意見もあるわけですよ。多分それはそう思うと思うんですよ。でも現実的に、この基本構想なり総合計画を実現していくためには、実際はどのぐらいのお金がかかってくるものなのか。それはきっちりした額じゃなくていいと思うんですよ、概算でいいと思うんです。そういうことも情報として提示をする、こういう施策をやっていくためには10年間かけてこのぐらいの金額がかかってしまうものなんですとあらわすことが、県民にとって不利益ということは全くないと思うんです。むしろ工程表も含めて総合計画ですから、10年後の姿を描く上では、それを明示しないという消極的な理由にはならないんじゃないかと思うんですが、最後にもう1回だけお願いします。

○伊藤総合計画課長
 源馬委員からのお話でございますけれども、試算自体はでき得るとは思っています。ただ、今工程表を書いておりますけれども、例えばそれが、具体的にどこまでやるかというのを明示しているものもございますし、それから現在行っている施策をそのまま続けていくといったニュアンスのものもございます。さらに検討を進めて実現をしていくという部分で、その検討結果が出ない段階で事業費をある程度試算するというのも、概算ではできるのかもしれませんが、詳細なものを出すということは、今の時点では大変難しいと。それを出すことによりまして、出したその数字が確からしいととらえることが、後々与える影響もやはり生じるのではないかなというふうに、私は思います。
 そういった意味で、試算自体は作業的には進めることを検討したいと思っていますけれども、どういう形で県民の皆様に示すのか、それから、議会の関係の方々にお示しするかということについては、もう少し検討の時間をいただきたいなと思います。

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