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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田形 誠 議員
質疑・質問日:03/11/2014
会派名:ふじのくに県議団


○田形委員
 それでは、一問一答方式でお願いをいたします。
 主に観光について取り上げたいと思っています。国で、それこそ訪日客というのが1000万人を超えて2000万人を今後目指していこうという中で、その際の経済効果が4兆円だとかすごい大きな額を聞いているんです。国として2000万人を迎えるに当たって、県としての観光というのはどういうふうに進めていかれるのかということとあわせて、先ほど9番委員がリピーターということで質問されていましたけれども、リピーターのターゲットですね、それをどういった形で絞られていくのかということをお伺いします。

○植田観光政策課長
 今回の新しいふじのくに観光躍進基本計画で、静岡県に来る方々が、どこからたくさん来るかというのは分析しております。国内で言いますと、やはり関東地域と中部地域、県内、これでほぼ9割です。もちろん海外につきましては、先ほども申し上げましたとおり、東アジアがほとんどで8割、アジア方面で8割ぐらいということで、そういった方々が、やはり一番リピーターのターゲットになると思います。
 また、それだけではなくて、例えば、年齢階層でも、西部地域ですとファミリー層が多いとか、中部地域ですと高齢者の方が多いとか、そういった特色がありますので、地域ごとにそういったターゲットを絞って誘客を進めてまいります。

○田形委員
 今後、平成32年までに2000万人を目指していこうという中で考えていきますと、長いスパン、長い目でこれから観光というものも見ていく必要があると思いますし、ぜひ当局の皆さんも、こうして静岡県の誘客ということで強く進めていただきたいとお願いしたいと思います。

 今、リピーターのターゲットということで、お答えいただいたと思うんですけれども、空港を絡めてお伺いします。
 大韓航空は運休になったとは言っても上海・武漢線が週2便から週4便に増便されたり、その他台湾便のデイリー化だったりとかあると思いますが、そういったことを今後どういうふうに見られているというか、例えばタイとか東南アジアに対する何か戦略といいますか目標といいますか、そのようなのがあれば御提示ください。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 まず、今の静岡空港の問題につきましては、目標数値もそうですけど、やはりまず定期便をその復便なり、あるいはデイリーで飛ばすという、これを我々が一番最初にやるべきことだと思っています。
 その次に、新規就航につながるチャーター便を増発させてプログラムチャーターにし、そして定期便につなげていくという意味では、現在のところ第一の候補として、先ほどから9番委員のお話の中にも出てきましたように、中国、韓国以外のところということで、東南アジアの中で第一のターゲットは、現在のところ将来的需要が見込める国とか、あるいは地域を選定しますと、タイをターゲットに来年度はしたいなと思っています。
 理由といたしましては、やはりタイの成長が著しいということもございます。それから日本の企業も多く進出しているということで、非常に日本ブームになっている。それからビザの免除の措置が昨年の7月に、タイとマレーシアにつきましてはとられたということもございます。
 そういうことで、第一歩としまして、昨年11月にタイの政府観光庁と、それから知事との間で、観光振興にかかわる趣意書の締結をいたしました。これは、大きなアドバルーンを上げたということで、タイでも人気となっております。
 それから、今議会に予算としてお願いをしておりますタイの観光連絡員を配置するということで、東南アジアの事務所と連携をして、誘客、あるいは就航活動を一層していこうという一手でございます。
 このようなことを考えて、現在、タイをターゲットとして決めているわけでございますが、何分にもタイの情勢というのがございまして、これについて、少し情報収集をしながら準備は整えてまいります。
 まずは、チャーター便を飛ばしながらプログラムチャーターに、そして定期便とつなげていきたいと考えております。

○田形委員
 今、タイに事務所を置かれるということで、お話がありましたので、そのことをお伺いしたいんですけれども、例えば、北海道、あるいは仙台と雪が降るところなんかですと、雪ですとか、現地の食ということをテーマにして集客をしていこうなんていう話も伺ったことがあるんですけれども、今回のタイの海外連絡員の設置について、どういった陣容で、あるいは今後どういうふうに展開されていくのか、お尋ねをいたします。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 タイの連絡員についてお答えいたします。
 私の説明不足で大変申しわけございません。観光連絡員というのは、県の海外駐在事務所とはちょっと違いまして、前に台湾に観光連絡員を観光協会委託のもとに置きました。これは観光需要をいわゆるリサーチするという意味と、それから旅行エージェントへの訪問という目的を持っておりまして、タイにつきましても同じような形でやっていこうということでございます。これは、台湾で成功した例もございましたので、現在考えております。
 この職員につきましては、向こうで採用いたします。内容につきましては、いわゆるガイドとか、地図の翻訳、それから旅行エージェントの訪問ということを主な仕事とさせていただきたいと思っております。
 ですから、シンガポールにございます海外駐在員の方々と一緒になってやっていく形になると思いますので、とりあえずは組織は1名を置かせていただきたいということで、今議会に予算としてお諮りをしているところでございます。

○田形委員
 台湾はそれこそデイリー化を目指しているということであります。今回はタイへも連絡員を配置する、シンガポールは今、駐在事務所が設置されているわけです。今後、東南アジアは大きなターゲットになってくると思いますので、そこに向けては、将来もうちょっと先の話になるんだと思いますけれども、空港の就航先ということで、デイリー化になりますように、ぜひ取り組んでいただきたいなと思います。

 次の質問に移ります。来年度予算の新規事業で魅力ある観光地づくり関連事業費があるんですけれども、地域魅力ふれあい型観光を進めるための予算だと伺っています。
 観光って、静岡県内を東・中・西で眺めてみますと、どうしても東部のほうに多く予算が投入されているのかなと私、西の人間ですので、ついついそう思ってしまうんです。浜松のほうでも浜名湖を観光圏の中心にいろいろと整備とか、観光振興をしていこうということで、さまざまな地元の団体が連携を進めているんですけれども、こうした活動に対しどういった支援をされるのか内容についてお答えください。

○植田観光政策課長
 地域魅力ふれあい型観光支援制度についてですが新しいふじのくに観光躍進基本計画に基づいての新規事業であります。
 今回のふじのくに観光躍進基本計画でも分析したんですけども、最近の旅行については、個人が主流で、体験型といった部分が非常に主流になってきます。リピーターを確保するためには、地域でしか味わえないような食とか体験、こういったものをうまく提供していく仕組みが必要ということで、この支援制度を考えました。
 内容については、今までニューツーリズムの補助金で行ってきた個々のコンテンツの支援プラス地域がそういった新しいツーリズムをワンストップで来訪者に提供する仕組みづくりに対する補助金ということで、制度的には上限1000万円で2地域くらいを想定しています。浜名湖地域についても、観光圏で実績がありますので、これから地域の方々とはお話し合いをしながら、平成26年度については2カ所くらいをモデル的にやっていきたいと思います。ですから、そのうちの候補には、もちろん浜名湖についても考えております。

○田形委員
 今、浜名湖観光圏ということでお尋ねしたんですけれども、今回委員会説明資料19ページに、遠江八景の編さんということで、タイトルが打たれております。選定委員会の委員の方の名前を見てみますと、本当にすごいそうそうたるメンバーだなと私は感じております。
 今回、浜名湖周辺の地域資産ということで、8個リストアップしていただいたんですけれども、今後の活用策、これについては県が主体となって取り組んでいくのかと思っておりますけれども、遠江八景の編さんについての県の役割についてお聞きいたします。

○疋田交流政策課長
 県の役割ということでございます。
 県は、県内にすばらしい文化的景観を持つ地域がたくさんあると、こうした文化的な景観に着目しまして、埋もれたこの資源に光を当て、それを県内外に発信していく、これが重要な役割だと考えています。
 そうした中で、今回、浜名湖花博10周年記念という事業もございますので浜名湖に着目いたしまして、すぐれた文化的景観を紹介するということで、県西部地域全体の文化振興並びに観光振興及び地域振興につなげていくということで、遠江八景を選定いたしました。
 そのため、県としては、まずこの遠江八景を広く広報して、そして地元の方々に浜名湖の魅力を再認識していただき、そういった魅力を後世に伝えていく意識の醸成を図っていくという、こういう文化振興的な役割を、まずやっていきたいと思います。
 それから、そういったことを通じまして、地元の気づきを促しまして、将来的には住民みずからの自発的な保全活動といった地域振興にもつなげていきたいと。また観光としましては、遠江八景と浜名湖やその周辺の名所旧跡や花の見どころ、多彩な食、こういったものを組み合わせまして、観光資源として磨き上げていき、誘客につなげていくという観光への活用策、こういったものを地元の浜松市、湖西市及び観光協会などと連携して取り組んでいきたいと考えております。

○田形委員
 今回の遠江八景は浜名湖花博とセットじゃないですけれども、こちらも利用してPRしていくということも必要だろうと思います。ただ遠江八景を制定してそれでよしというわけではないと思います。ある程度ストーリー性みたいなものをつくっていただいて、展開していただければありがたいと思いますし、また地元のガイドといいますか、地元の案内人の方の養成も、ぜひ県が主導となってやっていただきたいと要望をしておきます。

 最後の質問です。
 ふじのくに交流・定住促進事業費の平成25年度の補正予算です。
 これが450万円の減額補正になっております。詳細について資料をいただいたんですけれども、当初は、島田市川根で2人が12カ月間、活動する費用ということで当て込んでいたんですけれども、実際に今の時期になってみますと、10カ月しか活動されていなかった。また西伊豆町は1年間ずっと活動されるはずだったものが、実際には1人で、なおかつ3カ月しか実働しなかったと。なぜなんですかね。ここについて御説明をいただきたいと思います。

○疋田交流政策課長
 ふじのくに交流定住・促進事業の減額補正についてのお尋ねでございます。
 減額の主な要因としましては、ふじのくに暮らし推進隊の派遣期間と人数の減による減額でございます。県の当初予算としましては、派遣を新規2地区4名を派遣する予算立てをいたしました。それに対しまして、島田市が事前に受け入れ希望の手を挙げておりまして、島田市としましては、市予算の成立を待って隊員の募集を行いたいということでございました。島田市の予算成立が3月27日、その後募集を開始しまして、1次選考、2次選考を経ました後、派遣を決定しましたのが6月3日ということになりまして、これで2カ月間の期間が短くなったということでございます。
 失礼しました、説明が足りませんでしたが、制度としては推進隊の派遣経費は、県と受け入れの市町が折半をして負担するとものですから、受け入れ側の市町についても予算立てが必要だということがあります。
 それから、もう1つの新規地区としましては、西伊豆町が受け入れを希望しておりました。町の予算の関係で2名ではなく1名となったことに加え、町負担分の補正予算を組む必要がございまして、補正予算が成立したのが9月14日でございました。その後に募集を開始いたしまして、選考を行いましたところ、1人合格者が出たのでありますけれども、この合格者が御自分の都合により辞退をされたという状況がございます。西伊豆町としましては、1月から再募集をかけたところでございますが応募者がなかなか集まらず、選考には至らなかったというところがございました。そのために今回は再募集をかける段階で補正予算を組んだため3カ月分を確保し、西伊豆町の2名が1名になった分と両市町の活動期間短縮の分を合わせて減額補正として計上したものでございます。

○田形委員
 今、お答えの中で、各市町と県の費用負担が折半ということで御説明があったんですけれども、それぞれ実際の財政状況が異なる中で、財政的に負担ができない、そういった事前の予測はできなかったんでしょうか。

○疋田交流政策課長
 ふじのくに暮らし推進隊の事業につきましては、あくまでも地元市町が、隊員の受け入れをやりたいと手を挙げてきたところで一緒にやらせていただくという仕組みとなっております。そのために、県では最初から派遣ができるように予算として用意しますけども、受け入れ側の市町としまして、いつからやるかというのは、御自分のところの判断がありますものですから、それは、どうしても時期的にずれてしまうということがありました。

○田形委員
 いただいた資料ではまた来年度もこれを実施するということでありますので、先ほど答弁の中で、地元の事情もあるということでありましたけれども、県としてもぜひ取り組んでいただきたいと思います。ふじのくに暮らし推進隊がまちおこしということにつながってくるということもありますので、力を入れて取り組んでいただければと思います。

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