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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 信也 議員
質疑・質問日:11/06/2007
会派名:平成21


○岡本(信)委員
 3点お願いいたします。
 まず予算の執行実績の説明書の6ページですね。市町教育委員会の指導という部分でありますけども、県の教育委員会で市町の教育委員会に対して、一定の方向を示して各市町への教育委員会を指導していると思うんです。本県における教育の指導、統一性を図るというのは大事なことではないかなというように思うんです。
 そして、その中身がここに3点ほど挙げられています。確かな学力の育成、県版カリキュラムの啓発、特別支援教育ということで、ほんとに今日的な課題について市町の教育委員会の指導を行っております。一応項目的にはこれでわかるんですが、もう少し具体的にですね、確かな学力の育成については、例えば少人数指導をやりなさいとかいろんな方法があると思うんですけども、具体的にどういう指導をされたのか、この確かな学力の育成、カリキュラムの啓発、そして特別支援教育、その点についてお聞かせをいただきたいというように思います。

 それから、予算の執行実績の説明書の17ページであります。これはPFIの事業の実施にかかわることでありますけども、この中で18年度は大平台高校をPFI事業で実施をしているということを書いております。1年と半年ですか、たっているわけなんですが、PFI事業の実施上の効果といいますか、それと1年ですぐ課題というのはなかなか難しいかもしれませんが、1年たった上での課題というんですかね、これについてお聞きをしたい。
 それからもう1つ、PFIといいますとやっぱり民間活力の導入ということが1つの大きな主題にあるということも聞いております。そういう点でこの事業の評価ですね、うまくいってるぜというのか、あるいは、いや課題が多くて困ったなというふうになってるのか、そこのところをどういう形で評価をしているのか、これをお聞かせをいただきたいというように思います。
 そして、このPFI事業については、若干私の方へも保護者の方から問い合わせがあったんですが、保護者の方に対するPFI事業の説明ですね、説明をする必要はないよというとそれで終わりなんですけども、大平台高校はこういう形でほかの高校とはちょっと違った方法でやってますよということを保護者の方にも流しているのか、PFI事業についての情報を流しているのかどうか、その辺をお聞かせいただきたいというように思います。

 3点目でありますけども、文化財の保護あるいは公開にかかわることなんですが――以前に実は本会議でも質問させていただいたんですが――実績の説明書では文化財展というんでしょうかね、52ページと53ページにかけて書いてありますけども、この辺の文化財展の回数と場所ですね、18年度はどの程度行われたか、この点についてお聞かせをいただきたい。以上で3点、お願いします。

○天野(一)委員長
 ここでしばらく休憩をします。
 再開は、13時といたします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続きまして委員会を再開します。
 答弁を願います

○三ッ谷生涯学習企画課長
 説明書の6ページでございますが、その一番上の(2)の表の中にあります内容について御質問がありました。確かな学力の育成等3点についてでございました。
 これにつきましては、生涯学習企画課の方でも触れておりますので、12ページの方をお開きいただけるとありがたいと思います。
 12ページのウのところに、確かな学力育成の推進ということでまとめております。ねらいでございますが、そこにありますように、静岡の子供に確かな学力を育成するためということで、基礎基本をみずから学び、みずから考える力の両者の育成を目指しております。具体的な主要事業は、そこの(ア)、(イ)にまとめているとおりです。
 ここに静岡県版カリキュラムの推進がありますので、先ほどの質問へのお答えができると思います。具体的には3点ございますが、まず普及啓発ということです。この県版カリキュラムは、平成17年1月に完成しまして、2月に公立小中学校の教員に配付しております。内容は学習指導要領を踏まえて、特にこれだけは身につけさせたい内容、それから発展的な学習内容の例、さらに静岡県ならではを生かした内容、例えば社会科であれば富士山の関係の学習等がございます。そういった内容をまとめたものが、この県版カリキュラムでございますが、この浸透策、普及啓発策としましては、コーチングスタッフが学校に出かけて指導する折にこれを用います。それから、教育事務所の指導主事も同様です。さらに、総合教育センターの研修においても使っております。平成18年度は、この県版カリキュラムの普及のために推進委員会を4回開催しまして、このようなリーフレットにまとめて学校に配布しております。
 次に基礎学力定着状況調査ですが、これは義務教育関係で行い、教育課程実施状況調査は高校教育関係の方で行いました調査です。
 もう1点、総合的な学習の時間支援事業でございますが、これは平成18年度は委員会を5回開催しまして、この時間の指導において押さえるべきポイントについてチェックシートでまとめました。19年度までの2カ年の調査研究でございますので、本年度末には報告書を作成したいということで計画しております。この事業では、総合的な学習の時間の推進体制、カリキュラムのあり方、評価のあり方等について、昨年度に引き続き、現在研究しております。
 もう1点内容がありましたが、特別支援教育の方は別の課長からお答えします。以上です。

○風間事務局参事兼義務教育課長
 市町への指導の中で、特別支援教育についてでございますが、教育事務所等を通じまして、各市町の教育委員会あてお願いしていることがあり、1点目は学校間での特別支援教育の体制づくり、あるいは指導内容等のばらつきがございますので、その格差の是正のお願いをいたしました。
 もう1点は、学校への支援体制の整備に努めていただきたいと、大きくはこの2点をお願いしたところであります。以上であります。

○杉山財務課長
 PFI事業についてお答えいたします。
 PFI事業につきましては、業者の提案型の施設整備でありますため、民間のノウハウがかなり生かされたというふうに考えておりまして、実施したアンケートでも過去に整備されたほかの学校よりも斬新なイメージの施設ができているというふうな回答が寄せられております。
 昨年の12月に実施いたしました生徒、教職員へのアンケートでございますけれども、おおむね建物であるとか施設であるとかが、かなり使い勝手がいいとか、斬新だとかといったような回答で、約81%の方が満足しているというような結果が得られております。
 特に維持管理の面におきましては、修繕等につきまして、あそこが悪いここが悪いといったときに窓口が一本化されておりますので、迅速に業者が対応されて学校教育に悪い影響が出なかったというふうに伺っております。
 課題の方ですけれども、PFI事業は民間の提案を募るというようなことで、ある一定の水準相場を示しまして、ノウハウをいろいろいただくわけでございますけれども、そうしたときに、学校側の要求、細かい点について逐一示すと民間のノウハウが出てこないと、知識が出てこないというようなことでありまして、そこが若干食い違いがありまして、一部の方々からは使い勝手が悪いとか、私どもの意見が反映されなかったといったような答えも聞いておりまして、そこの兼ね合いが難しいところであるかなというふうに考えております。
 それから評価の方法ですけれども、評価につきましては、県が示した要求水準がいかに保たれているのかといったようなことを評価するわけでございますけれども、これは学校現場で維持管理に当たっている職員、それと県の高校教育課の職員だとか財務課の職員、それとPFI事業者の方からおのおのの者が参加いたしまして、その使い勝手についていろいろな評価を毎月行っている。その評価を行った結果、サービス購入料というのを決定いたしまして、維持管理費等の支出をしているというような仕組みになっております。以上でございます。

○安倍高校教育課長
 PFI事業につきまして、保護者への周知の件でございますけれども、これまで夏に行われております一日体験入学――これはその学校に入学を希望する生徒、保護者が来るわけです――そういう場で説明をしているということですけども、本年度につきましては、時間の関係で11月に開かれます文化祭の中で学校紹介というコーナーの中で、参加している中学生あるいは保護者に説明をするというふうに聞いております。
 また、大平台高等学校のホームページの中でもPFIについての紹介をしているということでございます。以上でございます。

○江間文化課長
 埋蔵文化財の展示についてお答えします。
 1つは埋蔵文化財展を年1回実施、もう1つがパネル展を年3回実施しております。
 埋蔵文化財展につきましては、昨年の10月4日から15日まで県立美術館のナスカ展と合わせまして、内容もナスカと同時代の日本のものを中心に展示をしました。テーマは、「祈り、祀り、鎮める静岡の祭祀遺物」ということで、静岡県の祈りの形を紹介する内容で祭りで使われた道具の展示をしました。場所は県立美術館の県民ギャラリーで行いました。
 それからパネル展に関しましては、昨年の6月と12月、2月の3回それぞれ12日間ぐらいでパネル展を実施しました。
 1回目のパネル展は仁田館出土こけら経ということでパネルを展示しました。2回目についてはよみがえる古墳時代の意匠というテーマで実施をしました。3回目が静岡県最新文化財情報ということで、3回とも12日ずつということで実施をしております。以上です。

○岡本(信)委員
 それでは、若干の要望と再質問を1つさせていただきたいと思います。
 最初の市町教育委員会の指導の問題で、今具体的に3点について説明がございました。ありがとうございます。
 個に応じた指導というようなことが実績の説明書の12ページに入っておりますけども、いろんな情報を集めている中で、ちょっと気になることがございます。それは、県で行うことはもちろん県全体で統一性を持って進められているんですが、市町の進める事業というんですかね、それが非常にばらつきがあって、場合によってはかなり教育の根幹にかかわることまで実は出てきているというふうに感じます。
 例えば1つの例として、浜松市の施策の中で、予算的に可能かどうかはちょっと別にしまして、市長さんの思いといいますかね、施策の中で30人学級を模索したいというようなことを言われておりました。そうすると、これちょっと容易なことじゃないものですから、どういうふうな形で今後すすめていくのか。今年度はなかなか実施は難しいということで、とりあえず何校か試験的に試行をしてみたいというようなことも市長御本人も言っておられまして、現場にとってはそんな悪いことじゃないものですから、それはぜひお願いしたいというようなことも浜松市の教育委員会が言っておりましたけど。じゃあ隣の市町はどうなのかといったときに、片や極端な話、30人学級を模索しているという教育施策をやっている、隣は依然として40人学級で云々というような、つまり市町によって取り組みの姿勢で非常に大幅な教育条件の差が出てくる可能性を感じているわけです。
 例えばほかには、図書室なんかで司書あるいは司書に準ずる役目をされる職員を配置している市町があるし、だれもいないただ放課後の図書室が遊び場になっているような、極端なことをいうとそういう状態の学校もある。先ほど読書に親しむというようなこともちょっと施策的にお話ありましたけども、子供たちの読書に対する、あるいは図書室の利用に関する、あるいは本の中身に関することに手を入れていく職員が配置されている市町とだれもいない市町もあるとか、あるいは外国籍の子供に対する日本人の指導員がいるだとか、外国語籍の子供について――これは市町に外国の人がいる数によって非常にばらつきがあって当然だと思うんですが――それに対する考え方とか、あるいは市町での人の配置の違いとかそういうのが出ていたり、あるいは少人数指導をもっと進めなきゃいけないということで支援員等の配置をしている市町があったり、あるいはなかったりというようなこと。
 私が先ほど市町の教育委員会の指導ということについて気になることがあると言ったのは、実はそこであるわけです。県の方で先ほど3点挙げられて説明ありました。こういうことを県の方針として進めておりますよということで、市町の教育委員会にも指導していると。でもその現場では、教育の条件整備に今非常に差が出てきつつあるというのが現実で、浜松では約600人近くの各種支援員等を配置していると。600人というのはなかなかの数でありますので、そういう市町もあれば、全然いないところもあるというようなことで、そういう情報が上がっているのか。いろんな情報が上がってきますよね。そういう点も市町の教育委員会の指導の中で、やっているのかどうか。これはもしやっていたらお答えいただきたいと思うんですが、この町はこういう方向で頑張ってますよと、この市はこういう施策を打って頑張ってますよというようなことも情報を流すというんですかね。いろんな市町でこういう取り組みがあるということも紹介し、あるいはぜひこういう点は県としてお願いしたいというようなそういうことも必要ではないかなというように感じているわけです。
 つまり、現場で現実には差が出てきておりますので、そこの点、もし何かお考えになっていることがあればお答えをいただきたいというように思います。

 それからPFIのことですが、先ほど81%はおおむね良としているというようなことで、今お答えがありました。
 それはいいことだなというように思います。いろいろなことを言う方がおられますが、保護者からのいろんな情報では、例えば運動部のいろんな練習する環境というんですかね、グラウンドの状態だとか、周りのネットのこととか、もう少しいろんな条件をもっと迅速に改善してほしいというようなことも聞いております。そういう点で、PFIという手法がどうなのか。これが単なる施設の管理なら割合いいと思うんですよ。人もおらなくて、ただ機械を管理するとかそういうことはいいんですが、子供がいて子供がそこで学ぶ、その施設等の管理が別立てで行われるというのが、果たして教育現場として教育の施設を管理する手法として適当かどうかということが、ちょっとわからないところですね。
 PFIは1年しかまだたってないものですから、その辺のところはまたいろいろこれから実績を重ねていただいて、改善をしていただければよろしいかとは思いますが、そこのところは、子供がやっぱり生き生きし、あるいは保護者もそのことについて理解をして、そこで頑張っておられる先生方もやっぱりやりやすいなと、そういうものでなければ、PFIというのを導入したんであれば、そうなっていかなければ本当ではないと私は思うわけです。そういう点で、これからも改善をぜひお願いをしたいなと、こんなように思います。

 1点だけ質問いたします。それは、予算の執行実績の説明書の17ページの下の5行目です。先ほどPFIのお話をしました。これは大平台高校で実施をしたと。この5行目は、PFI事業としてほかに科学技術高校とか森地区新構想高等学校と3つについてはPFIでやりますよと。その下から5行目は下田高等学校、三島長陵高等学校、あるいは中伊豆地区新構想高等学校、これについては従来手法により整備すると書いてある。これはPFIでやる、片やPFIではやらないと。これはどこに理由があるのかなということを思いますので、この辺についてお答えがあればお願いをしたいというように思います。

 それから文化財の公開については、私はかつて本会議で質問したことがございます。本県は、言葉は悪いですけども、唯一博物館のない県ですよね。沖縄へ行って言われたんですけども、先人の非常に貴重な文化財を保存管理して、それを県民に公開をしていくというのは、非常に大事な分野ではないかなということで、ある意味地味ではありますけども、先人の遺産というのをやっぱりきちっとした管理をして、そしてそれについて非常に興味がある方に公開をする、あるいは本県の先人の生活の足跡とでもいえるわけですから、きちっとした形で公開をしていく。今後もこの点については御努力をぜひお願いしたい。これは要望です。御努力をお願いしたいというふうに思います。以上です。

○杉山財務課長
 PFI事業と従来手法との考え方ですけれども、PFI事業は財政負担の軽減ということでありまして、バリュー・フォー・マネーがどの程度出るのかといった可能性調査を行いますけれども、PFI事業を実施いたしますのは、やはり財政負担の削減効果が大きいと認められた箇所についてです。例えば中伊豆ですとそれがマイナスとなったり、財政削減効果が検証できないとかといったようなことがございまして、従来手法としたといったようなことでございます。
 またほかにも、ある程度バリュー・フォー・マネーが出たんだけれども、その施設の中に外部団体等があって、どういう施設にしましょうかというのを一律にPFI事業者にお任せできなかったと。今後、第三者と調整しながらやらないとうまく建設がいかないといったような場所につきましては、バリュー・フォー・マネーがちょっと出た、0.2%出たというふうなところもあったんですが、従来手法にするといったようなことがございました。
 それから改善についてですけれども、委員おっしゃるとおり、確かにPFI事業として管理するというのは最初から決まっておりまして、それ以後発生した学校をよくする、教育現場をよくするといったものにつきましては、本来学校の管理者が整備するべきものだと思うものですので、それにつきましては、また教育現場を管理する学校長と私どもといろいろ協議調整しながら改善していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○風間事務局参事兼義務教育課長
 個に応じた指導に関連しての市町への支援というお話のことでございますが、県といたしましては、小学校1年生学級支援事業、中学校1年生支援プログラム等を使いまして、少人数指導あるいは支援員を派遣する指導等で市町の支援を図りたいというふうに考えているところであります。
 なお、中学校の1年生の支援プログラムにつきましては、少人数指導がいいのかあるいは少人数学級がいいのかということもあわせて研究途上であるということでございます。
 それから学校図書館等につきましては、司書教諭を配置するように市町へお願いをした上で、その司書教諭を学校体制の中で活用していただきたいということで、市や町の支援を図っているところでございます。以上でございます。

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