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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:10/06/2016
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 それでは、皆さん、改めましておはようございます。
 昨日から本日にかけて2日間ということでございまして、御審査を継続していただきまして、大変ありがとうございます。
 本日も、本来でしたらこれだけの皆様がそれぞれの志を持って日ごろの公務に携わっているので、お1人ずつから御意見をいただきながら、県勢の発展に資するべきところでございますが、時間の制約がありますので、私からは昨日から御審査をいただいております東静岡駅南口県有地の文化力の拠点の形成に向けた取り組みについて質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 それぞれに御審査を、きのうときょうということでございまして、事業の本質を見きわめて、あわせてよりよい方向を目指して議論を深めると。これはまさに地元の静岡市も含めて、静岡県全体がこの文化力の向上のためにどのようにしていったらいいか、よりよい方向に向けるということでございます。あわせて県民の皆様に合意形成に向けた情報発信、県民の負託を受けました我々県議会議員1人ずつが、やはりそのことをもってこの議会からしっかりと情報を発信する。そのことが、この委員会にとっても大変重要な役割を果たしていくんだろうと思っております。
 では、質問に移りますが、一問一答でお願いします。
 昨日5番委員、3番委員、そして9番委員から質問がありました文化力。当該事業の必要性について質問があったわけでございまして、御答弁については、森政策企画部長を初めそれぞれの担当の部署の皆様から御説明をいただきました。
 その中でも、よりよい方向に向けて努力していきたい旨と当該事業の理念、そして目指す姿と3つのコンセプト、それぞれのまた実例に沿った内容も御説明いただいたところです。
 ところで、きのうの御説明のことにつきましては、各会派それぞれの事前説明の中においても御説明いただいて理解が進んでいるところだと私は思っています。
 私がまずお尋ねしたいのは、御答弁をいただいた内容ではなくて、建物も含めましてこの事業の明確な必然性がわからないということを再度お聞きいたします。
 このことがやはり、ずっともとに戻ってひもといてみますと、双方にとってよりよき方向性を導く原点になると思っていますし、このことの欠如で、ある程度のところまで質問やら議論がいきますが、もう一度戻ってみて堂々めぐりしたりと議論がかみ合わないところがございますので、そこで不信感が助長されていくのかなと思っております。
 言葉の概念で必然性ということで申し上げますと、概念的なことで御返答が返ってくると思いますので、2つの事例をまず申し上げます。
 まず1つは、このたび信仰の対象でもあり芸術の源泉でもある富士山が、皆さんも御存じのように世界基準にのっとって世界文化遺産に登録された。これはまさに富士山の25の構成資産とともにその普遍的価値が認められてのことであると思っております。
 多く訪れる国内外の皆様にとって、25の構成資産とともに富士山を訪ねるには、やはり1つをきわめると。それぞれの県のコンセプトもある中で、施設は絶対必要。そこから訪問する方たちの選択肢がふえて、よりよい観光そして富士山に対する世界遺産の理解が深まっていくんだろうと思っています。そこはユネスコとの約束でもありますし、まさに静岡県が世界に果たすべき役割のことであると、それはやはり日本の文化力の向上につながっていくんだろうと思っております。
 これが、目指す姿に必然性が伴っていると私はそういう必然性の中の客観的な裏づけをとるわけでございます。
 もう1点ですが、皆様御存じの富士山静岡空港。今、多様化する観光需要の中で中国のお客様を中心に大変ふえて、今は鎮静化したといえども、それがふえているということでございます。そのため、やはり旅客ターミナルも必要だと。にぎわいの創出も必要。これもまたそういったことの裏づけで必要ということでございます。
 そこで当該事業の本質的な必然性。きのうからお話をいただいているのは、必要ですということです。必要とは、そもそもどれだけが必要であるかという度合いを示すものであると思っています。
 また、必然性とは、必ずそうなると決まっていて、それ以外にあり得ないとする要素、性質ということ。まあ国語上、言語上はそういう部類にあります。私が申し上げました2つの例の必然性に伴う関連で、この次元の中で御返答をいただきたいと思います。
 まさにこの事業の必然性とは何でしょうか。

○増田政策推進局長
 文化力の拠点の必然性でございますが、この施設の目的はやはり人口減少社会への対応。特に私どもの喫緊の課題でもございます若者の人口流出。これに歯止めをかけなければいけないのは、もう待ったなしの課題であると考えています。
 また、国際的にもグローバル化がめまぐるしく進んでいる中で、本県が今後も持続的に発展をしていく上で、そうしたことに対応した取り組みを、今しっかりとやっていかなければいけないものであると考えているところでございます。
 繰り返しになってしまうわけですが、これまで発展してきたものは、経済力を高めていくことが非常に強くあったわけで、これからもそういうことをやっていかなければいけないわけでございます。またこれからの時代には、やはり文化的な魅力を磨き高めて発信していくことで、憧れを呼び人々を引きつける地域に静岡県がなっていくことが、非常に重要だと考えております。そうした理念を持って、こういった投資を静岡県の未来に向けて実施していくべきと強く考えているところでございます。

○森政策企画部長
 必然性と必要性のお話でございまして、文化の拠点についての我々の言うところの必要性と言いますか、今なぜ建てなければならないという話につきましては、昨日政策推進局長の答弁であったと思います。
 必然性のお話、必然性は必要性の強さを言うのかどうかはありますけれども、例えば世界遺産の必然性の話をされたときに、ユネスコとのお約束の話も一つありました。
 そもそも世界遺産につきましても、国内外の来訪者に富士山のすばらしさを、体験や学びによって伝えるために施設が必要なものとしてあったと思います。
 そもそもその必然性について、強さの度合いで言うとなると、言葉尻になってしまいますけれども、必然自身の元の言語が「ウンファマイドリッヒカイト」というドイツ語がありまして、これは単純に訳しますと、その必要性の話になってございます。そういう意味で言うと必要性について富士山世界遺産センターと同等というのはどうかと思いますけれども、我々の気持ちとすれば文化力の拠点は、現在、事業を推進している上で非常に必要なものだと考えてございます。
 立ちかえって、今進めています総合計画のもとになりました思想は、誇りの持てる生き方、暮らしの立て方それから安全で美しいと感じることのできるたたずまいといった文化力を高めていって、世界の誰からも仰ぎ見られる富士山のような、人を引きつける魅力のある県土づくりをしましょうということから、現在までの総合計画の進展につながっていることで根本の理念でもございます。そういった意味で文化力の拠点は、富士山世界遺産センターと同様に必要な施設と考えておるところでございます。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
 増田政策推進局長また森政策企画部長からのお話で、増田局長のお話はきのうの5番委員のお話と内容的にはほぼ同じような必要と。個人的には先ほど言いましたように、必要と必然性の違いをまず言って、その2つの例を挙げてその次元の中でお話をいただきたいということでした。
 それぞれに一生懸命その本質を見抜いてやってくださっていることは重々評価しているところですけれども、やはり今のお話でいきますと、まだ必要性の意味合いから脱出していないと思っております。いま一度伺いますが、必然性について、何かつけ足すこと、あるいはもう一度この場で発言する内容がございましたら、お伺いしたいと思っております。

○増田政策推進局長
 先ほど2つ事例をいただきました。世界文化遺産富士山をユネスコとの約束の中でちゃんと後世に継承していくものもございます。また富士山静岡空港のように、本県の空の玄関口として開かれた投資も必要でございます。
 また、本県にはそればかりではなくて、南アルプスのユネスコエコパークでありますとか、伊豆半島ジオパークでありますとか、名勝日本平であるとか、数々の世界水準の魅力が40に及ぶほどございます。
 そうした数々の世界水準の魅力を国内外に発信する拠点。さらには学術的な要素、学生、研究者、留学生とさまざまな人々が交わって、さらに磨き高め、新たな文化を創造する。また創造されたものを発信していく拠点をつくっていくことは、未来の本県に向けて大きな力になるもの、今投資すべきものであると私どもは考えております。

○鳥澤委員
 時間があれば、皆さんと膝を突き合わせて一日議論をしながら納得のいく方向でやっていきたいなと思いますが、何せこの委員会には申し合わせた時間があります。再度聞いた意味は、正直申しますと必要性の域を脱し切れない意見だと思っております。
 ですが、私ども議員も含めて、この必要性がなければ県の施策が実施できないという観点は全く持っていません。むしろ県の事業については、基本的に必要性があるからこそという議論があります。皆さんそれを切々と会派の説明やいろいろな機会を捉えて必要です、必要ですとおっしゃっていただいています。それは理解しています。
 ただし皆さんも御存じのように、関係部局から歳入歳出の関係やら、法人二税を含めた個人事業税についての税収の傾向とかいろんな事業のことを聞いておりますと、なかなか厳しい状況にある。財政状況もこれだけ逼迫しているところで、まだ予算的なことは触れてはおりませんけれども、誰がどう考えても数百億円単位じゃないかと推測するわけでございます。そのような大きなビッグプロジェクトが本当に必要なのかということと、またそれが妥当な金額であると判断するのが、我々県議会の仕事であり、必然性の中に出てくると思います。
 やはり、先ほど言いました富士山世界遺産センターや空港ターミナルビルのように、明確な必然性があれば、県議会も含めて反対することはないと私は個人的に思っています。
 ただ、必然性までいかない必要性のレベルの施策であれば、それは優先順位をつけてやるのが当然じゃないでしょうかと私は個人的に思っています。

 客観的な技術に基づいて積み上げていって、我々がその判断をして、県民の負託を受けたこの委員会からしっかりと県民の皆様にその情報を伝えていく。最終的には、県民の皆様にとって何が最大のメリットになるかを追求していかなければならない。我々は、一人一人が自負心を持っていますし、その責任を負っておりますのでそこまで申し上げました。
 ですから、まず当委員会では誰が見ても必要だという一番わかりやすくて納得のいくものがあるかどうかを確認したかったということです。
 ここがやはり根本になりますので、それさえしっかりして、必要性がある、妥当性がある、そして必然性があるというなら、あとは手段の問題であって手法の問題です。そのことがぶれようが何しようが、中心が真っすぐであれば後は手法の問題だと思っております。
 その点を再度聞いても何回聞いても、今の段階ではなかなかそのことに言及することは難しいことを実は憶測しておりますが、ただそのことを申し上げたい。

 時間の関係がありますので、次に行きます。
 先ほども言いましたが、財政が逼迫している中で真に必要な事業であるかどうかで、最小限のコストで県費が投入されているかどうかと。我々はチェックすることが求められております。概算事業費はまだ出ません、事業スキルが決まっていないので工期もわからないという説明では、県議会として何をどう判断すればいいか。それで議会に説明をしました、どうしましたということでは、最後の決断でなかなかいい結果が生まれないんじゃないかと思っています。
 きのうも5番、3番、9番委員からやはり問題点が提起されて多くの整理すべき論点があるということでございますが、それに真摯に答えていただくために、まず事実の客観の確認をさせていただきます。
 この東静岡地区の整備に関する経緯でございますが、これから経緯とスケジュールをお伺いします。それが客観的に事実であるかどうか、まずお聞きします。
 まず、平成元年から2年度の間に、静岡県と静岡市が東静岡地区の新都市拠点整備事業総合整備計画を立て、その案が平成2年には建設大臣の承認を受けているということでございます。平成3年には、都市計画決定をされて東静岡駅周辺土地区画整備事業が出発をして、平成10年にグランシップが完成してオープンしていることになっております。
 それで、そのような長年の積み重ねに対して、その携わられた議員の皆様や静岡市の関係の皆様には心から敬意を表するところでございます。
 そして、我々に文化力の拠点整備事業に関するスケジュールを御提示いただきました。そのことは、平成28年6月10日と8月24日に専門家会議を開きましたと御報告を受けました。
 それで、この常任委員会において基本計画案が報告をされたということでございます。そしてその基本計画案に基づいて、民間事業者参画可能性調査。そしてその後には平成28年10月以降、さまざまな意見を反映した後にパブリックコメントを出していこう。そして平成29年度当初予算要求に準備経費を出していこう。
 議会とのかかわり合いについては、事業スキーム等や概算事業費等の精査をしながら勉強会も開きながら、平成29年2月県議会に、平成29年度当初予算を出していこうと。これはスケジュールですので、後でもし御意見があったら言ってください。
 あと平成29年度以降は実施方針の事前説明をしていこうと。事業プロポーザル等の実施方針の公表。これは施設の概要と規模、整備手法、民間企業者の募集等が含まれていると思っています。
 次に、民間事業者選定審査会の設置。補正予算。事業は未定と聞いておりますが、全体事業費の債務負担行為が設定されて、議会としては入札公告前の県議会で債務負担行為の設定を議案としてやっていく。
 ということで並行して議会等もあるわけで、平成28年10月から平成29年度の議会との間にパブリックコメントをしていこうということでございますが、今の客観的事実の説明の中で、何か相違があれば、まずは御発言いただきたいと思います。

○山口地域振興課長
 今の基本計画案は、専門家会議で機能面、規模感を御審議いただいております。その後に、昨日も説明いたしましたけれども、機能については、もっと詰めなければいけない点はコンソーシアムの部分でも図書館の部分でもあります。それは庁内的に調整をしていきます。民間事業者の方からもいろんな意見を聞いてスキームを決めていかなければいけません。
 それと同時にパブリックコメントということで、県民の皆様からも御意見をいただこうとまずは考えておりました。ただそこは議員の皆様から事業費がまだ出ていない時点でそういうものをやるべきかどうなのか、それが本当にいいのか、そのまま言質をとって進んでしまうんじゃないかという御懸念があることも承知しております。
 そこについては、きのうもちょっと申し上げましたが、今確定できる機能については速やかに確定させる作業をします。その後に確定できない部分もちょっとあると思うんですが、そこは想定をします。その中で概算事業費をなるべく早い段階で皆様にお示しして、その中で議論をいただくところでパブリックコメントもやっていこうかと考えております。

○鳥澤委員
 山口地域振興課長に御答弁いただいて、我々への説明は今御答弁いただく前のことだったので、10月以降の予定の中にパブリックコメントが入っていました。そのため、まだ議会とも議論を尽くす中で、その手法もまだ客観的にいろんな施策、施設について積み上げが未解決なところがあって、それをパブリックコメントに出されて、2月の本会議となっても困ります。ということは結論から言いますと、当初我々への説明にあったパブリックコメントは、時期的な変更があるということでよろしいでしょうか。

○山口地域振興課長
 この事業については、効果の発現を考えると、速やかにやっていきたいのはやまやまです。ただやはり皆様の意見を聞いて、御理解を得ながらやっていかなければいけないことも事実です。
 ですのでパブリックコメントの時期については、先ほどの答弁のとおり、皆様に概算事業費とかスキームを示した時期を踏まえて、皆さんの意見も聞いて、パブリックコメントもそういう時期に実施していきたいと考えています。

○鳥澤委員
 わかりました。重ねての確認で大変恐縮でございます。
 我々の説明にあった予定とは、そういった諸条件も含めて環境変化に伴って変更していくと、私は受けとめてよろしいですね。はい、わかりました。
 それで、具体的に当然そのパブリックコメントを変更することは全体計画の流れを変えていく1つの流れになっていくと思います。
 先ほど事実関係をなぜ確認したかと言うと、平成29年2月議会当初予算ということでちょっとその辺が頭にあったものですから、そうするとパブリックコメントはどう考えても1月中にやらなければ間に合わないという先入観があったものですから言いました。そうしますと懸念するところは、前年度から執行されている費用のこともありますので、それが押し寄せる波のようにざーっと来て、気がついたらその事業は進んでいてもう後戻りはできない事態だけは何としましても避けて、詳細に説明していくべきだと思っています。
 ここでちょっと結論づいて決めるのも何ですけど、パブリックコメントからして全体計画の見直しは、予算づけまでいくとなると2月県議会の提出になるかあるいは6月県議会の補正予算になるとかの視野も含めて検討に入るのかどうか、そこをお伺いしたい。

○山口地域振興課長
 まずはやらなければいけないことは、機能をもっと詰める精査。そこについては大学コンソーシアムのこともありますし、先ほど言った図書館のこともあります。それについては年内をめどに関係部局とちゃんと詰めていきたいと考えております。
 民間事業者へのヒアリング、マーケティング調査、あとスキームを決めていくのは、10月の段階に今入りますけれど、3カ月ぐらいをめどに考えております。
 ですので、まず皆さんに事業費とかスキームをお示しする時期が、早くて年内なのかなという感じになってくると思います。
 そうしますと、その後にパブリックコメントという形になりますので、今10番委員からおっしゃられた2月議会にどういう予算をのせるか、それともおくらせて6月にするのかまでは、まだ明確にちょっとこの段階では明言はできません。
 ただ、それまでに必要な手順、作業をちゃんとやっていきたいと考えております。

○鳥澤委員
 ぎりぎりまで勇気を振り絞った御意見、御返答だと思います。
 これは執行者としてのいろいろお考えもあるかと、全体の中でどうしていくか、ここで結論を出すことは難しいのかもしれません。
 ただ、きのうも実は文教警察委員会での教育長の答弁でいくと、中央図書館が老朽化して、教育委員会もなかなかその辺は重要視していることがあったので、それもそのスケジュールのかみ合わせがちょっとのことでずれてくるのかなと感じたものですから、そういったことを外堀を埋めながらいくと確信につながっていくと思っています。
 民間活力導入手法の中で、直営方式からPPPまで。そのPPPの中にはDBO、PFIとか定期借地権方式、そして等価交換方式とか土地売却方式とか、さまざま手法があるわけです。それで今の状況では当然、民間だって収益のことを考えたり、その企業の存続にかかわりますので、これだけの投資をするわけですから、当然検討されています。その時間的余裕も考えると、すっと資料が素通りして、我々とか県民の皆さんが、あっと言ううちに具体的な方向に進んでしまっては困るということです。そういう手法とか何かをしながらのことについては、何が今検討されて、何がわかって、何が決定されていくのかを、しっかりこの議員に逐次、情報を流していく。これがやはり相互の信頼関係になってきます。
 この文化力の拠点事業も前年度から確かに資料を見ましたけれども、基本構想からということで、もう調査費もついて動いているよと言われてしまいますと、これは議会の軽視になってきますので、そこのところはしっかりと合意形成をとった中でやっていただきたいと思っています。

 それでは、委員会説明資料に移ります。
 委員会説明資料19ページの中で、第5回専門家会議におけます主な意見の中で、11月に芝生広場の有効活用について検討会議が開催されると報告を受けました。この東静岡駅南口の一体的なにぎわいを生み出すために、グランシップ芝生広場の有効活用を別途検討していくべきだということでございます。
 まず、もしわかっているならこの検討会議のメンバーとその位置づけをまず教えていただきたい。それからどういう人選で、どういう経過をたどっているのかを教えていただきたいと思います。

○山口地域振興課長
 芝生広場の有効活用についての検討会議のメンバーについては、現在人選中でございます。
 ただ、文化力の拠点の専門家会議をやって、その部分とグランシップとの間の芝生広場の一体利用ということになりますので、メンバーについては人選中と申し上げましたが、やはり専門家会議の方がベースになります。それに地元経済界の方や地元の文化関係で造詣の深い方という視点で人選を進めているところです。今の方々が全てなるかはまだ確定しておりませんけれども、それに加える形で意見をいただこうと。特に地元という部分を強調しておりますが、それを考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。大体わかりました。
 専門家会議や芝生広場の有効活用についての検討会議の各委員の皆様は御見識もありますし社会的な判断能力もあるということでございます。やはり何といっても、365日接していくのは、静岡市の地元であり静岡県民ですので、なるべく県民の意見、声また意志が反映する委員構成をお願いしたい。逆にそういったことに対してどうだろうと疑問を投げかけてくださる方もいらっしゃるわけですので、そういった意見も吸い取れるような仕組みと位置づけをしっかりしていただきたいと思います。これは要望です。

 それから、芝生広場の活用については、活用という言葉を使う以上は、何かをどのようにしていこうかという構想があるんじゃないかなと思うんですが、これは憶測かどうかわかりませんけれども、そこの点はいかがでしょうか。

○山口地域振興課長
 この検討会議で検討していただく内容につきましては、にぎわいを生むスペースとして活用できないかとか、四季の花々の潤いのある空間などについてさまざまな意見をいただいたり、そういう形での活用ということ。あそこの場所がもったいないという意見が、5回の会議で出ております。また文化の拠点を整備するときには、駐車場が一旦使えなくなりますので、芝生広場を臨時駐車場にすることも出てくるかもしれません。ただそれは一時的です。恒久的にどういうことをやっていかなければならないかも含めて、いろいろな意見をその場でいただきたいと考えております。

○鳥澤委員
 今の段階で基本構想とか何かこういったものをつくるとは言及できないかもしれませんが、箱物を考えているわけじゃないと思うんです。いずれにしても基本構想とこの検討会議を並行してやってくださるということですから、その辺の動きとかを我々議会に報告する義務が生じてくるんだろうと思っています。我々もそれを真摯に受けとめますので、ぜひともこの透明性と距離間を縮めましてよりよいものができるように、これは意見として申し上げておきたいと思っております。
 いずれにしましても利用して有効活用するのが地元の皆様でありますし、県民の皆様が最大のメリットを生かせるようなものにしていくということですので、ぜひともこのように後戻りしたり不透明で不信感が募るようなことはくれぐれも避けていただきたいと思っています。

 次にもう1点最後ですが、委員会説明資料の19ページの最後のところに、今後の整備方針等について適切に検討を進めることができるよう、文化・観光部文化政策課及び経営管理部営繕工事課の職員2名を兼務とし体制を整備すると書いてありますが、これは整備事業についてどういったことなのか、どういった狙いがあるのかをお伺いいたします。

○井上総務課長
 今回の執務体制の整備は、文化力の拠点の形成につきまして、検討や議論をより深めていくために行うものであります。
 具体的には、文化施設の管理運営を所管しています文化・観光部文化政策課の職員1名と建築工事の設計及び監理を所管しています経営管理部営繕工事課の職員1名の計2名を、11月1日付で地域振興課兼務といたしまして、関係課との連携調整を図りながら十分検討を行っていこうというものであります。

○鳥澤委員
 御説明ありがとうございました。
 役職とその部署のことを今あえて聞いたということは、議論がまだ途中のところに、一方的に組織体制を強化することの懸念です。基本的なことをしっかりしたいという狙いだということでよろしいか、再度確認をいたします。

○井上総務課長
 事業を早急に進めるといったことではございません。今後県議会や県民の皆様から御意見をいただきながら基本計画を取りまとめていきたいということと、また先ほど説明がありましたけれども、11月をめどに新たな検討会議を立ち上げて検討を行うこととしておりますので、来月11月1日から体制を整備しようというものであります。

○鳥澤委員
 ありがとうございます。再度重ねての質問をさせていただき大変失礼しました。
 そういったことで、こういった事態の中ですので、特に自重をしていただきながら、先ほどから何回も申し上げますように進めていただきたいということで、火種といいますか、問題が勃発するようなことをなるべく極力避けて、非効率的な行動は避けて、建設的に時間の無駄なく皆様に透明性を持っていただくことが、私は最終的に必要だと思っています。
 最後の一言は、1日目におっしゃったように、皆様が本当によりよいものをつくって、立場こそ違え見ている方向は一緒ですので、その点は御理解をいただきたい。
 執行部の皆様と我々議会。我々は先ほどから何回も申しますように、県民の負託をもって代弁して、評価をしていく。そして実行に伴ってそれだけの自負心があるということは、それだけの責任を持たされるということ、逃れることはできないということですので、しっかり皆様の行動や進捗状況を見させていただきますので、御理解をいただきたい。

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