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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 一括質問方式で。
 まず、しずおか型DMO形成事業。説明資料の6ページに要旨が書いてあります。この要旨を読んでわかる人は一体何人いるのでしょうか。
 まず、その前にお尋ねしますけれども、DMOというこの単語は国際用語になっているのかお尋ねします。
 そして、この要旨――地域資源を活用した体験やアクティビティを売れる商品として磨き、また新たに開発し、現地の着地型観光商品として一元的に管理し、花や食などの旬な情報と合わせて旅行者に販売するツアーセンターの構築と運営を支援する――を1回読んでわかる人がいますか。なぜこんなわかりにくい言葉を使うのか。総じてこれだけではありません。あらゆるところで芥川龍之介も参っちゃうような言葉を使っているのがしばしばあるのです。そういう点については、私はわかりやすい単語を使うべきだと。そしてDMOもここにデスティネーション マネジメント(マーケティング) オーガニゼーションと書いてありますけども、こんなの書いたってわからない人はたくさんいます。やはりもう少しわかりやすい、誰にもわかりやすい、これは県議会議員がわからないだろうから多分質問しないだろうという考えがあるとしたらそれは大きな間違いです。わからないから質問するわけです。ぜひこれを日本語に訳していただきたいなと思います。

 次は、7ページで若者移住希望者交流会。
 こんなことをして静岡県に移住してくれないかというわずかな可能性にかける、そんなことをしている暇があるのですか、静岡県は。今や人口流出は北海道に次いで第2位。その静岡県がわずか数名をターゲットにしている。そんなことではなくて、朝、テレビをつければNHKでもきょうの天気をやっています。あの天気予報をもし東京・名古屋じゃなくて、東京・静岡・名古屋というふうにしたら恐らく静岡はなんていい場所だろうと思うはずです。天気予報に静岡県を加えていただく努力こそが私は県政の今の大きな課題だと思っています。ぜひそのことについては手を挙げて働きかけたらどうでしょう。静岡県がまず一番できるのは残念ながら自然の力です。人間の能力ではありませんでした。そういう意味でもっともっと静岡県を売り出すような手法を努力してくれたほうがいいと私は思っております。

 次に、ワールドカップ2019。
 これはラグビーでありますけれども、ラグビーを誘致にするに当たってグラウンド整備費用というのはどの程度かかるのかちょっと教えてください。
 そして、その終了後はまたサッカーグラウンドに戻すのではないかと思うのですけれども、その辺について本当にそれが静岡県にとってメリットがあることなのかどうか、もう一度お尋ねしたいと思います。

 最後に、富士山静岡空港・杭州蕭山国際空港定期便就航促進に関する意向書の締結ということでこれから話し合っていくのでしょうけども、上海便があり、それとは別に今度は杭州蕭山国際空港。果たして可能性があるのだろうか。今多くの中国から来ている方々――彼らは買い物ツアーとして来ていると言っても過言ではない。例えば今、富士山静岡空港の中に物すごいお土産が置いてありますよね。デジタルカメラとかいろいろなものが円安ゆえに、びっくりするほど売れているようであります。そうするとこの円安がいつまで続くのか。もしそれが元に戻ったらまた来なくなってしまう可能性が十二分にあるのではないかと思うのです。そういうことを考えるとこの杭州蕭山国際空港との定期便をというのは、本当に可能性があるのかちょっとお尋ねしたいと思います。

○藤原観光交流局長
 しずおか型DMO形成事業の関係について最初にお答えします。
 わかりづらい説明で申しわけございませんでした。この意味するところは静岡県は地域の観光地がいっぱいございますので、それを活用して皆さんがツアーをつくってくださいます。ツアーをつくるのは得意かもしれませんけれどもそれを紹介し、予約をとって決済をする、つまり売るという意味ではちょっと苦手な部分がございます。
 地域の観光資源を活用したツアーを皆さんがつくってくださいますので、それを一元的に紹介し、そして予約を受け付け、そして決済、お金のやりとりをするというところまでを一元的にやるシステムをつくり、それを支援しようと思っております。
 用語ですけれども、DMOという言葉そのものは最近観光業界で使われ始めたものかと思いますが、済みません、少し考えてみたいと思います。

 次に、首都圏若者移住希望者交流会ですけれども、移住・定住に関してはこれだけではなくて、まず例えば中学生、高校生の修学旅行の際に静岡県に寄っていただくとか、そういった地道なところから首都圏での商談会をやりつつ、あるいはこういったものを含めてできるだけ数多くやって、1人でも多くの皆さんに来ていただこうとやっています。その中の1つで、これが今年初めてだったという御紹介をさせていただきました。

 次に、ラグビーワールドカップです。
 実は、8ページに記載の立候補地の中では、エコパスタジアムもそうですが、京都市の西京極総合運動場公園陸上競技場、あるいは九州の競技場はそもそも陸上競技場で立候補したところです。それらの競技場につきましてはインゴールの部分については芝生化等々が求められております。これは共通の課題でありますので、例えばソールの部分を剝ぎ取り芝生を植え直すという手もございますし、共通の課題だということでタータントラックの上にゴムを敷いてその上に芝生を置いて、できるだけ安価でかつ安全性が確保できるような方法がないのかということを組織委員会が検討しております。それによって随分金額が違うと思っておりますので、できるだけ安全性を確保した上で安くとお願いをしているところでございます。
 そういうことでラグビーワールドカップ2019については工事費、あるいは工事期間のこともございますので、そういうお願いをして組織委員会で検討してくださっているところでございます。以上です。

○服部県理事(空港担当)
 富士山静岡空港と杭州蕭山国際空港との間の定期便就航促進についての意向書についての御質問にお答えいたします。
 御承知のとおり、浙江省と静岡県との間は1982年以来、32年にわたる友好交流の歴史がございます。私も何回か杭州まで行くときには、富士山静岡空港から中国東方航空の便に乗りまして上海の浦東空港から杭州まで向かうわけでございますけども、その間、高速道路を使って行ったとしても実に3時間かかります。途中のトイレ休憩とか、さらには夕方に着くものですから夕食とかも含めますと大体杭州に着くのは夜中の11時を回った時間という形になってまいります。そのようなかなり遠いところでございまして、距離的に見ても180km以上あるようなところでございます。
 この杭州蕭山国際空港との直行便がなければその不便を押してでも上海浦東空港を利用して静岡県との間の直行便に乗るという形にしていますけれども、180km以上の距離がありますので、もう別の市場だと捉えることができるのではないかと思っております。現に、現地の浙江省の旅行会社などに聞いても浙江省のお客さんが今は上海浦東空港経由、あるいは杭州蕭山国際空港から成田空港への全日空便、あるいは関空への全日空便などで訪日旅行をしているけれども、全日空便は少し高いということもある。また上海へ行くと3時間以上の道のりがあるということもあって、富士山静岡空港への直行便ができればそちらを当然使うと。そのお客さんが今かなり爆発的にふえているという状況にございます。加えて静岡県内の企業の中には、県の調べによると40社以上の企業が浙江省、そしてその中でも杭州周辺に事業所を構えているという状況にございますので、定期便が就航しますとビジネス利用もある程度期待できるのではないかということで、中国東方航空の上海便と杭州蕭山国際空港のこの定期便が実現した場合は、すみ分けができるのではないかなと我々は期待しております。以上です。

○天野(進)委員
 まず最初に、杭州蕭山国際空港の定期便就航から話をします。
 今、服部県理事から話がありましたけれども、すみ分けができる。確かに杭州周辺にある企業関係者はそれを利用するでしょうけれども、実は静岡県内で中国に工場を出している多くの企業はむしろ上海周辺が圧倒的です。そういうことを考えてみるとその上海ですら利用客は非常に厳しいという状況を考えれば、私は杭州蕭山国際空港に就航するのはいささか難しいのではないのかなと。これは、促進に関する意向の締結でありますからあくまでも航空会社はそろばんが合うかどうか、そこに全てが帰結してくると思います。そういう意味で私はただ単に就航するところをできるだけつくればいいということでやることによって、実は静岡県の負担がまたふえてくるのではないのかなと、いささか心配をせざるを得ないところです。
 そしてまた、果たして今後、日中の政治的な関係がいい方向に進んでいくだけならいいのですけれども、富士山静岡空港の厳しい経営の足をさらに引っ張ることがないだろうかと、そのことを私は心配をしております。

 次に、ラグビーワールドカップ2019の問題でありますけれども、タータントラックにすれば安くなるということでありますけども、果してそれが認められるかどうかわかりません。しかしそんなことよりも本当に静岡県がラグビーワールドカップを招致する県だろうかと私はむしろ思います。全国でも決してラグビーに対して熱心な県ではありません。サッカーについては特別ではありますけれども、ラグビーで高等学校にしても名前を出したことはありません。そういう意味でせっかくだからワールドカップを誘致してやろうと。しかしすぐにまた元に戻すと、いっときのために大きな経費を使うことが果たして静岡県のためになるのだろうかという疑問を感じざるを得ません。これは質問ではなくて意見だと思ってください。

 また、最後のしずおか型DMO形成事業。
 先ほど申しましたけれども、私はここの事業概要の中身ではなくて、要旨、あるいはそこに書いてある文章をもっとわかりやすく親切な表現でもってやって欲しいと思います。概して最近の県政というのは訳のわからない日本語を使用するのが大変お好きです。恐らく静岡県で使っている言葉を他の県議会で聞いたら、それはなんじゃというふうに思うでしょう。非常におもしろい日本語がしばしば使われております。その点についてはぜひ、もう少し誰にもわかるような、県民にわかりやすい県政というならばぜひそういう点で表現をできるだけ自分たちで練って使っていただきたいと、以上、意見として申し上げておきます。

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