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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:自民改革会議


○山田委員
 分割質問方式で伺いたいと思います。
 まず、リニア中央新幹線について、大井川利水関係協議会をつくって開催し、そして南アルプス自然環境有識者会議も開催したとのことです。危機管理くらし環境委員会説明資料にも書いてあるとおり、今後は検証をもとにJR東海と交渉を進めていくと聞いております。
 この有識者会議は大体いつごろ最終的な結論を出すのでしょうか。

 また、水の問題だけではなくて、自然環境や高山植物、ライチョウなど本当に貴重な動植物等も含めて話を進めていくのでしょうか。

○織部環境局長
 有識者会議につきましては、年度内に検証して、JRに働きかけていきたいと考えております。

 また、水の問題だけではなく生態系も含めて検討するということで、生物多様性部会と水資源部会を設けており、それぞれ検証していただきJRに働きかけていきたいと考えております。

○山田委員
 先ほどから話が出ているわけですが、水の問題だけではなくて、ユネスコエコパークにも選ばれているところでもあり、静岡県にとっても本当に貴重な財産であることを前面に出して、簡単に話し合いが済む問題ではないかと思いますが、ぜひとも努力して頑張っていただきたいと思います。これは要望としておきます。

 次に、三保半島の塩化地下水の取り扱い方針について、塩化地下水がなかなか有効なものであるという話があったわけですが、大体今どのような用途で、どのくらい取水されているのか、そういったデータがあるのかどうか伺いたいと思います。

○前島水利用課長
 三保半島の塩化地下水につきましては、特徴として水温が一定、あと好気性細菌がいないということで、魚の陸上養殖に有用だということが大学の研究等によって明らかになっております。現在事業者としてカワハギの養殖をしている事業者が1社あるとお聞きしております。
 そういった三保半島の地下水の特徴から、養殖魚用で使われているのが多いということです。ただ量につきましては、少量ということもあるので、県としては把握しておりません。

○山田委員
 最近では、マグロなどの陸上養殖があります。静岡県内でも、天竜のほうでたしかアワビをやっているかと思いますけれども、いろんなものが盛んになることはいいことだと思います。
 取扱要領案が書いてありますが、やっぱり一番心配するのはほかの地下水に塩分が入ってしまうことです。
 もう1つは、地下水を余りにも吸い上げることにより、逆に地下水に海の塩分が入ってしまい地表面に上昇してくる、これはオーストラリアなどでは牧草地などで大分前から非常に問題になっています。そういったことはならないように、今回特にきちっとしていく考えでいいのかどうか伺います。

○前島水利用課長
 委員会説明資料22ページの2の概要(3)の取扱要領案に淡水の地下水採取に影響を与えずに塩化地下水を採取するために必要な事項を定めてあります。
 三保半島の塩化地下水につきましては、非常に特殊な地質構造、地下水の分布でして、地表面から淡水層、塩化水と淡水がまじっている汽水層、さらにその下に塩化地下水が分布しております。一番上にあります淡水は農業用水等に利用されておりますので、淡水層に影響がない範囲で塩化地下水をくみ上げるように井戸間の距離あるいは深さ、さらに取水後のモニタリングを事業者に課す取扱要領を定めて、万全を期すようにしております。

○山田委員
 大変細かい説明をいただきありがとうございます。
 そういう形であればしっかりとやっていただきたいと思います。今回取扱要領という形で制定すしますが、今後のことも考えれば条例化、条例の中にも入れていくことになっていくのかどうか伺います。

○前島水利用課長
 現在施行されております条例につきましては、施行当時の社会的背景から淡水の取水の塩化あるいは水位の低下、地盤沈下等の障害が起きないようにつくられた背景がございます。ですので、当時は塩化地下水を使う発想自体がない社会情勢でございました。その時点では、地下水は淡水と理解されていたんですけれども、今後塩化地下水の取水の事例が多くなって地下水障害等が起きた場合、条例化についても検討していく方向になるのではないかと考えております。

○山田委員
 大変詳しい説明ありがとうございました。
 有効に使えるものは使って、ほかのところに影響を及ぼさない形でしっかりと考えておいていただきたいと思います。条例化するとなると時間もかかるかと思いますが、先手を打っていくこともぜひ考えておいていただきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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