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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:10/06/2022
会派名:無所属


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、建設委員会説明資料3ページの街路事業工事契約(焼津広幡線)の債務負担行為の補正についてお伺いいたします。
 本案件は、東名高速焼津インターチェンジの高速道路下において令和元年度から進めている函渠工事に係る債務負担行為ですけれども、今回限度額が5億6400万円増額になったと同時に期間も1年延長していますが、それぞれの理由をお伺いいたします。

○佐藤街路整備課長
 当工事は、東名高速本線における一般車両の高速走行を維持しながら、その直下に函渠を押し込んで貫通させる難易度の高い工事です。施工に起因する重大な交通事故を防止するためには安全かつ確実な工法で施工する必要があります。
 当工事に着手しましたところ、事前のボーリング調査で確認されなかった巨礫や粘着力の弱い地盤が東名高速本線直下の地中で確認されました。これにより当初予定していた工法での施工が不可能となりましたことから、追加調査の実施と工法変更の検討を行いました。その結果巨礫を破砕しながら掘進できる工法への変更や粘着力の弱い地盤が掘削時に崩れないようにするための薬液注入範囲の拡大などが必要となり、債務負担行為限度額が5億6400万円増額することになりました。
 また、これらの調査の検討と工法の変更に伴って、工事期間も1年延びることとなりました。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 その地区は、潮と言われるぐらい地盤が弱い地域ですから、想定外のことも起きるのだろうと思います。地元に住んでいる多くの人たちが早くできてほしいという思いがありますので、ぜひできるだけ早めに完了するようによろしくお願いします。

 では次に、説明資料4ページの債務負担行為ゼロ債務設定についてお伺いします。
 今議会では、債務負担行為の補正のうち追加案件として15件の契約が計上されております。これらの債務負担行為は、いわゆるゼロ債務と言われるもので一般公共事業と県単独生活環境整備事業に関するものが計上されていると承知しております。
 そこで、これらゼロ債務を計上する目的とその効果についてお伺いいたします。

○蕪木経理課長
 今議会にお諮りしております15件の追加案件のうち社会資本整備総合交付事業等(一般公共事業)と県単独生活環境整備事業の計13件についてはゼロ債務と言われるものです。
本年度の予算計上はゼロですが、債務負担行為を計上することにより事業の発注を前倒しして、今年の後半から来年早々に締結することを可能にするもので、発注工事量の平準化や雨季前の工事完了などを目的としております。
効果については来年度の事業契約を今年度中に締結することができるため、早期の事業着手が図られます。このことにより道路における防災対策や河川における浸水対策など雨季の前に工事を完成させることにより集中豪雨等による災害の未然防止などに効果があると考えます。それ以外にも年間を通じた切れ目のない工事の発注ができることにより、受注者側にとっては安定的な受注による経営の健全化が図られるなどがあります。また私ども発注者側にとりましても、発注・監督業務などの平準化や業務の生産性の向上が図られますので、非常に効果があるものと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 工事の平準化につながるということで非常に期待されます。事業者の方にとっては工事が偏って発注されるのは非常に大変であり、すごく大きな課題となっていますので、ぜひその効果を実現できるようによろしくお願いします。

 次に、説明資料75ページの焼津港のにぎわいづくりについてお伺いいたします。
 まず、焼津漁港内港地区エリアデザイン検討会議についてお伺いいたします。
 焼津漁港内港地区のにぎわいづくりに関して、焼津市が焼津漁港内港地区エリアデザイン検討会議を設置し、県もこの会議に参画して海岸保全施設等の在り方を検討していると伺っておりますけれども、その検討会議における具体的な検討内容とスケジュールについてお伺いいたします。

○石井漁港整備課長
 焼津市からは、今年度4回開催し、にぎわい交流拠点の形成に向けた漁港背後地や防潮堤の在り方、将来構想を検討すると伺っております。
 具体的には、民地を含めた背後地の集客施設への活用を図るには岸壁に漁船が係留しているような漁港ならではの景観の活用や来訪者に対する安全で安心な歩行動線の確保などが求められることから、これらに対しどこにどんな形で防潮堤を整備していくのかを検討していくことになると考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 それでは、引き続いて行政以外の方の意見の反映についてお伺いいたします。
 にぎわいづくりの検討に当たっては、漁港の利用者である漁業関係者や近隣の住民、商工会議所等の関係団体の意見を伺い反映していくことが重要と考えます。この検討会議において行政以外の意見等をどのように取り込んでいくのかお伺いいたします。

○石井漁港整備課長
 この会議と並行しまして、今年度近隣街区の地権者との意見交換会などを年4回実施し、にぎわい創出拠点の形成に向けた漁港背後地や防潮堤の在り方、将来構想を検討し、その結果を先ほど述べた防潮堤の検討に反映していくと焼津市から伺っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 引き続いて、にぎわいづくりと調和の取れた防潮堤の整備手法についてお伺いいたします。
 検討会議において、にぎわいづくりと調和の取れた防潮堤の整備手法を検討していくとのことですけれども、具体的にどのような整備が考えられるのかお伺いいたします。

○石井漁港整備課長
 検討会議での検討結果にもよりますが、現時点では背後地の利用の妨げや歩行者動線の分断とならない構造を想定しておりまして、整備済みの地区では、現地盤から高さ約1.5メートルのコンクリートの直立壁の形にしているのですが、例えばこれを階段状に幅を広げて、訪れた方が休憩したり景色を眺めたりできるようにするといったことが考えられます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 この件については、毎年私も本会議の一般質問で取り上げさせていただいております。焼津市のこれからの発展のためには漁港のにぎわいづくりが非常に大切になってきますので、ぜひこれからもよろしくお願いします。

 では、昨日に続いて野球場のことをお伺いいたします。
 まず、いつまでに造らないといけないというデッドラインがあるのかをお伺いします。

○伊東公園緑地課長
 野球場を含めた遠州灘海浜公園(篠原地区)の整備の目標というか、完成の時期については明確には決まっておりません。そうはいいましても、御要望もたくさんありますので、1日も早い完成を目指してまいりたいと思います。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 デッドラインが決まっていないということは、早く造ってほしいという希望もありますけれども、じっくり考えてほしいという声もありそれも検討に値すると思いますので、じっくり考えてもらいたいと思います。

 次に第3サブ球場のスタンド席の質問ですが、
 これは5億円で造られていますけれども、どれぐらいの席を想定しているのかお聞かせください。

○伊東公園緑地課長
 スタンドのある席は、1,000席を考えております。高校生、大学生、社会人といった一般利用の小さな大会を平均しますと大体1,100人ぐらいという計算が出ています。ですから1,000人と考えています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 第3サブ球場は、アマチュアの方々が要望している大会ができる規模ということでよろしいでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 サブグラウンドで観客席がないものもございます。観客席のないものであったり1,000人程度の観客席の利用があると考えています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 普通に考えたら80億円かかるのが、第3サブ球場になったら5億円と大分違いますね。やっぱりそこら辺は観客席によって大分違うのだと感じました。
 これから委員会でも議論をしていく中で、今ここに出ているプラン以外にも新しい発想でこういうプランはどうですかとかいろいろ出てきたときには、それも追加したり検討することも考えられるのかお聞きします。

○伊東公園緑地課長
 様々な御意見もありますので、選択肢の1つとして考えていきたいと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、この場から出てきたいろいろなアイデアを取り上げていただいて、議論を深めていただけたらなと思います。

 昨日の委員会の答弁で、全ての卵を保護し影響がない時間帯に放流しているという情報を知っていると言ってくださいました。それにもかかわらず、調査はやってしまったわけなのですね。そのことに対しては報告書に一切記載がありませんでした。論点の前提になる大切なところが私から見ると隠されて報告されてしまったのではないかと思ってしまって、そういうところから県の中立性が揺らいでいる部分が私の中ではあります。私だけだと思いますけれども、県はドーム球場を造りたがっているのではないかなと。そういうところからイメージを膨らませてしまうと、それはないとは思うのですが誰かに忖度しているのではないかなというところまでいっちゃうのですけれども県はドーム球場ありきではなく、中立な立場かどうなのか、あえてお伺いいたします。

○伊東公園緑地課長
 中立でフラットな立場でやっておりますので、忖度も何もございません。

○諸田委員
 ありがとうございます。それを聞いてほっとしました。
 まずは、これからいろいろな方々の質問への答弁を聞かせていただきながら判断させていただきたいなと思います。根拠の乏しいことを殊さらに引っ張ってきてドームにつなげようなんてことがあってはいけないと思いますので、その点はよろしくお願いいたします。

 では、アカウミガメ保護とドームについての論点を1つずつ整理したいと思います。
 まず、ふ化してから海までの報告については、昨日の委員会で、卵の保護を行い明るい時期に海に放流していることからそもそも照明の影響はないと結論づけられたと思いますけれども、それについて異論はありますか。

○伊東公園緑地課長
 アカウミガメの子亀の行動に対する影響は、LED照明、そこから出る紫外線の影響があると私は位置づけています。実際に浜松市の市街地の上空光に子亀が寄っていくのを今回の実験の中でも確認できております。それは岡山理科大学の亀崎教授もそうですしサンクチュアリエヌピーオーの馬塚理事長も同じ意見です。

○諸田委員
 現実には100%昼間アカウミガメを放流している、それは照明があろうがなかろうが関係ない点については異論はないですね。ということは、現実的にはあり得ないことを殊さら問題視しているように思えてしまうのですけれども、その点についてのお考えをお聞かせください。

○伊東公園緑地課長
 その点につきましては、サンクチュアリエヌピーオーとも話をしておりまして、今現在サンクチュアリエヌピーオーで確かに100%保護して昼間に放流しています。ただ近い将来か遠い将来か分かりませんけれども、その保護活動が続けられない可能性がある、ですから県もしっかり検討してくれということを受けて今回の調査を行っています。自然ではアカウミガメは砂浜に産卵して、それは夜か昼かは分かりませんけれども、そこでふ化します。そういったときに野球場の照明が影響するのではないかと相談を受けて調査を行いました。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ということは、今は全然影響ないけれども将来もしかすると影響があるかもしれないので調べましたというところなのですね。根拠とすると非常に遠いし薄いなと思いますので、それをもって短絡的にドーム球場が必要だねとするにはちょっと遠いなというのが私の今の感想です。
 そして、昨日も9番委員が聞いた中では、保護活動については将来的には全く問題ないようなことを言っていましたね。参加してくださる方もどんどん増えていますし、懸念されている近い将来か遠い将来か分からないということを言われていましたけれども、それすらも全く問題ないと当の本人が言われていましたので、将来について今後の継続性はどうですかという質問をされたときに全く問題ありません、逆に参加してくださっている方が増えていますと言っていたことは聞いていたと思います。ということは近い将来、遠い将来においてもそれが継続できない可能性はもう限りなく少ないと思っていますけれども、認識はいいですね。

○伊東公園緑地課長
 サンクチュアリエヌピーオーの放流会に参加されている方はいろいろな企業であったり地元の方、子供たちは増えています。実際に早朝の産卵の確認をされているサンクチュアリエヌピーオーの会員の方々が高齢化しているのは聞いております。限られた人数で高齢化されている人が調査をやって産卵した卵を掘り返している状況で大変なのですよと。ですから増えている人と実際保護している人は違うという認識であります。

○諸田委員
 確かにそういう認識はあるかもしれませんけれども、昨日の継続性はどうですかという質問に対して本人は継続性に対しては大丈夫ですと言っていたので、それは県もしっかり承知しておいていただきたいなと思います。

○太田交通基盤部長
 将来にわたっての継続性の話の件ですが、昨日の参考人のお話の中で、午前中の亀崎教授は、人工的に保護していくこと自体が必ずしもいいことなのかと疑問を投げかけています。それと馬塚理事長においては、現状では保護せざるを得ないという言い方もされています。そうしたことも昨日の委員会で明らかになったことだと認識しております。

○諸田委員
 ありがとうございます。太田交通基盤部長の考えは考えとしてお伺いいたしました。
 海に行ったけれども戻ってきちゃうのではないかという論点が昨日新たに出たように私は思ったのですけれども、それについては、まず亀崎教授は分からないと明確に言っていました。そしてサンクチュアリエヌピーオーの馬塚理事長は懸念しているものの日没前2時間ぐらいと考えて2時間あれば大体海流に乗るだろう、ですからそういう対応をしていますよと。総じて要約すると、やっていないから分からないということですね。そう考えると、これをまた新たな論点だとしたとしても、分からないことに対して殊さらにドームにくっつけることは根拠としては遠いなとすごく感じたのですけれども、その点についてはどうお考えなのかお聞かせください。

○伊東公園緑地課長
 非常に分かりにくい部分はあるのですけれども、そこは再度また、亀崎教授やサンクチュアリエヌピーオーの馬塚理事長へ相談していきたいと思います。また世界的にいろいろ文献もございますので、そういったものを調べ対応してまいります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 再度しっかりと検証するのが1つの考え方かもしれませんが、難しいとは思いますけれども検証する考えはありますか。

○伊東公園緑地課長
 再度検証も含めて、学識者と相談してまいります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 検証もなく結びつけるのは根拠が乏しいと思いますので、もし結びつけるのであればしっかりと検証していただいて根拠に基づいてやっていただくことが大切だと思いますのでよろしくお願いいたします。
 ここまで私はドームのことと結びつけるのはどうなのかとか、いろいろ言わせていただいたのですけれども、私自身はドームが絶対反対かというとそうではないです。県民が納得するような根拠が明確に表れれば、別にそれはそれでいいのかなと思うのですけれども、今の段階では腑に落ちるような根拠がないというのが私の気持ちです。
例えば、東中西、愛鷹球場、草薙球場とのバランスを考えたときにもドーム球場は私の中では腑に落ちない部分があります。私の中でこうなったならばドームはありかもしれないとするならば、昨日の委員会でも言ってくださったように、浜松市の経済界もドームにすることによって経済波及効果が大きいのでPFI――県が下を造って上物は民間業者がやる形であれば、私はその可能性はあると思います。ただ大前提として、県の基本スタンスはそのときにも示さなければいけないと思っていて、県はドームをやりませんと明確に表して、でもPFIをしたいのであれば柔軟に対応しますというスタンスだったならば県民は納得するのかな。そして同時にPFIでそういうものをやって、県負担は当初80億円で考えていたとしたならば、その80億円の中からサブ球場のほうにしっかりとお金を回せば、大会ができるようにというアマチュアの方々の意見も集約できますし、そしてPFIでしっかりと造る。本当に造りたいのであれば経済波及効果も考えて稼げるというのであれば出していただくこともいいのかな。要するに私が御提案させていただくのは条件付のプラン、基本的には県はドーム球場はやらない、けれどもPFIをどうしてもやるのでしたら対応しますよというぐらいの条件付なプラン、これが私の思っている落としどころではないかと思うのですよ。これはまた皆さんの御意見を聞きながらもんでもらうのが大切だと思いますけれども、それはまたぜひ上げていただきたいなと思っております。
 先ほど、完成時期のデッドラインがないと最初に聞かせていただいたのですけれども、それはなぜかといったらPFIどうのこうのといったら関係各所の方々がいろいろなことを考慮しなければいけませんから当然時間はかかります。最初に時間のデッドラインはありませんよと言っていただきましたので、それも全然考慮できるのではないかなと思って聞いたのですけれども、ぜひ慌てることなくじっくり時間をかけて議論していただけたらと思います。

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