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委員会会議録

質問文書

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平成31年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:02/27/2019
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 冒頭、委員長が4日間の審査日程だと話されました。ゆっくり1問だけやりたいと思います。
 まず、冒頭の平野交通基盤部長の説明の最後にパワーハラスメントの件についておわびの発言がございました。これは表に出てきたのが先月1月18日、交通基盤部の課長級職員のパワーハラスメントによって部下職員が精神的な苦痛を与えられたことを根拠に懲戒処分をなされたということです。それを受けてどういった対応をしているのかという発言がございました。このことについては知事も痛恨のきわみだと発言もされています。
 こういった、意外に表に出にくい事象、事案があると思いますけれども、それはさておいて今回のことを受けて、もう少し実効性のある対応を具体的にどのように対応するのかを改めて問いたいと思います。答弁をお願いします。

○三沢総務監
 職員がお亡くなりになられたことにつきましては非常に残念なことであります。所属職員がこのような状況に置かれていましたのを把握できなかった我々も申しわけないと思っております。今後二度とこのようなことが発生することのないよう、職員のハラスメント防止に関する意識の徹底に努めてまいりたいと思います。
 具体的には、事案が発生した翌月からは部内の相談窓口の周知を徹底いたしまして、掲示するなり各職員にメールするなりで、私の電話番号、メールアドレスを通知しています。ただ私のことを知らない職員もいますので、人事課監察班の電話番号も添えて掲示するように指示を出しております。また1月18日に懲戒処分がありました折には、先ほど平野交通基盤部長からもございましたが、臨時の局長会議、臨時の次長、総務課長会議を開催いたしまして趣旨の徹底を図ったところでございます。
 今後、全庁の取り組みが検討されているところでございますけれども、交通基盤部といたしましては職場のハラスメントをなくす、防止するということではなくて、ハラスメントの起きない職場をつくるという積極的な目標を設定いたしまして対策を講じていきたいと思っております。
 高い年齢層の職員の中には、自分が若いころには今よりも厳しい指導を上司から受けて、それによって成長してきた自負を持っている職員もおります。それが管理職となった今、そのような指導をしてはいけないと言われても困るという思いを抱いている者も少なからずいると。私もそのような時代を生きてきた1人といたしまして、その心情につきましては若干理解できるところでございます。
 しかし、自分にされて嫌なことを決して他人にはしないという発想に全員が切りかえて、パワーハラスメントの連鎖を断ち切るという自覚と覚悟を管理職全員に浸透させていきたいと思っております。
 また、管理職だけでなく部内の全ての職場において、全職員が自分の職場での言動を振り返り、常に自己点検ができるところまで職員一人一人の意識を高めていきたい。具体策につきましては今後経営管理部が全庁的な取り組みとして研修、啓発等を実施していくことになりますが、今申し上げました基本的な考え方を交通基盤部として徹底してまいる所存でございます。

○中谷委員
 ありがとうございました。
なかなか難しいことだとはよくわかっています。それと私もあなたと同じように、かなり以前に県庁を退職された職員にも聞きましたら、おまえはばかだとか、そんなの普通に言われて育ってきたと。それでへこたれるやつはやっぱりだめなんじゃないかという発言もありました。しかしやはりこういった時代でありますし、2度と起きないようにきちっとした対応をとっていただくように申し上げたいと思います。

 それでは恒例ということですが、最後にこの委員会の説明者から本年度末で御勇退をされる方が5名おいでになるということで、まず御紹介をさせていただきます。
 交通基盤部長の平野忠幸さん、交通基盤部理事営繕担当の早津和之さん、工事検査課長の藤牧俊彦さん、河川砂防局技監の梅原正さん、本日は欠席をされております。そして港湾整備課長の安藤一整さんの5名の方が本年度末をもって定年を迎え退職されます。
 皆様が入庁されたのは、昭和50年代の後半、2度目の石油ショック後の景気回復に向けて動き出した時期でもあります。その後、公共事業費が右肩上がりで増加してまいりましたが、バブルがはじけ、それを契機に県財政も厳しくなり、今度は公共事業費が縮小していくという中で、必要な交通インフラの形成、災害対策などそれぞれのお立場からすぐれた手腕を発揮されてこられました。交通基盤部でも多くの方々が本年度末をもって退職されますが、代表してこちらにいらっしゃる5名の方の略歴を披露させていただき、感謝の言葉を申し上げたいと思います。
 初めに、平野交通基盤部長は、昭和57年4月、熱海土木事務所維持調査課技師として入庁。道路企画課長、下田土木事務所長、道路局長を経て昨年までの2年間は文化・観光部理事、本年度は交通基盤部長として建設行政の全般にわたってさまざまな施策を先頭に立って推進してこられました。
 次に、早津交通基盤部理事は、昭和58年4月、都市住宅部建築課技師として入庁。公営住宅課長、営繕工事課長を歴任され、今年度から営繕担当の交通基盤部理事として、日本平夢テラスの整備や富士山静岡空港旅客ターミナルビルの増築、改修工事などの総括として御尽力されてまいりました。木造建築のスペシャリスト、一級建築士としての活躍に対して心からお礼と感謝を申し上げます。
 次に、藤牧工事検査課長は、昭和57年4月、土木部河川課技師として入庁。静岡土木事務所技監、静岡市建設局理事を歴任され、本年度から工事検査課長として建設工事の検査や工事事故対策などの総括として御尽力をされました。
 本日欠席されておりますが、梅原河川砂防局技監は、昭和56年4月、土木部港湾課技師として入庁。港湾整備課長、田子の浦港管理事務所長を経て今年度から河川砂防局技監として交通基盤部内の防災対策や砂防事業の総括として御尽力をされてまいりました。部下の教育の難しさ、上下関係に悩まれた時期もあったのではないかと拝察をいたします。
 次に、安藤港湾整備課長は、昭和56年4月、沼津土木事務所修善寺支所技師として入庁。下田土木事務所技監、熱海土木事務所技監を経て一昨年度から港湾整備課長として港湾整備の推進に御尽力をされてきました。
 皆様方それぞれが、おのおのの立場で御尽力された結果が本県の発展にさまざまな形で寄与されたことに改めて感謝を申し上げます。
 そこで、皆様方から今ここにいる後輩の職員、また我々県議会議員に対して、これまでの貴重な経験を踏まえ一言ずつお話をいただければと思います。平野部長、早津理事、藤牧課長、安藤課長の順でお願い申し上げます。

○平野交通基盤部長
 ただいま2番委員からは身に余る温かいねぎらいの言葉をいただきまして、まことにありがとうございます。
 県に入りまして37年たちました。今2番委員からお話がありましたように、平成の始めのころまでは景気刺激のために補正予算が組まれまして、国を挙げて公共事業を推進した時代であったかと思います。平成10年代以降になりますと社会資本はもう十分整備された、公共事業による景気刺激効果は薄れたという言われ方をされまして、公共事業は悪者という空気が蔓延していたように感じております。公共事業予算が大幅に削減されていたところでございます。公共工事イコール土木というイメージが定着しまして、大学の土木学科という名称がいつの間にか消えていったと、そんなころではなかったかと思います。その当時は交通基盤部の職員が萎縮してしまったような懸念を持っておりました。
ちょうど新東名の工事が始まったころでありまして、計画が6車線から4車線に変更されました。工事は進められて平成24年に完成しましたけれども、実際に完成後走ると部分的にできた6車線の効果は大きいと、多くの方が実感したのではないかと思っております。昨年からは自動運転の導入などに向けて6車線化の事業が始まっています。社会資本が十分に整っていると思われる東京でさえも、今環状2号線、外郭環状道路などの大きなプロジェクトが進められています。また羽田空港への新たなアクセスとなるJR東日本の鉄道整備もこれから始まるというところでございます。
 技術の進展や人の生活様式が絶えず変化していく中で、まちや地域も常に進化していくものだと思います。そのまちの進化に合わせて社会資本の整備が必要だと私は思います。それは都会でも、地方都市でも、中山間地でも、過疎化が進む地域でも、そこに人々が住み社会が変化している限り、社会資本の整備、公共投資が必要だと感じております。また社会資本整備には長い年月を要しますことから、二歩、三歩先を見据えた整備が重要ではないかと考えているところでございます。
 私がそういうふうに思ったのも、地元の道路整備によりまして、この二、三年でまちの雰囲気が大きく変わったのを目の当たりにしたことがあるからです。
 交通基盤部の職員の皆さんには、社会資本整備の必要性をしっかり社会に訴え、臆することなく社会資本整備に取り組んでいただきたいと願います。社会資本整備は、いわゆる地図に残る仕事です。自分の仕事に自信と誇りを持って精進していただきたいと思います。この1年、そんな思いを持って私としては仕事をしてきました。
 委員の皆様には、長い間本当に大変お世話になりましてありがとうございました。特に今年度はさまざまな面から御指導、御鞭撻をいただきまことにありがとうございます。引き続き交通基盤部への御支援、御指導をお願いいたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)

○早津交通基盤部理事(営繕担当)
 このたびは、貴重なお時間をいただき退職の挨拶をさせていただきますことに対してまことに御礼を申し上げます。
 私は、大学時代に宮城県沖地震を経験しまして、県庁で地震対策の一翼を担えればと思って入庁した経緯ではや36年たったところでございます。自分は建築職として入りましたものですから、最近3つの建物にかかわることができましたものですから、その件について少しお話をさせていただきたいと思います。
 1つ目は、沼津の「プラサ ヴェルデ」です。焼津市出身の建築家で長谷川逸子さんの設計でございますが、そのときに工事の段階から携わりまして、設計は終わっていたんですけれど、私は女子トイレの数が少ないなと感じて言ったところ、可動式で動かす工夫をしてあるから大丈夫と言われたんですが、それを動かす人は管理者なのでほぼやらないだろうと判断しました。ほかの施設の女子トイレはすごく並んでいる光景をよく見ていたものですから、そういうことが起きないようにと訴えまして、それが受け入れられて女子トイレの数を1.5倍にふやし男子トイレを少し減らす形で使い勝手をよく、設計変更といいますか現場で変わりまして、今管理者に聞いたところでは苦情もなくて、いろんな意味でいいよと聞いて安心しているところでございます。
 2つ目は、このはなアリーナです。設計は県のアドバイザーをやっている建築家の内藤廣さんという東京大学の副学長まで務められた方で、本当に有識な方なんですけれど、このときはプロポーザルのお手伝いをしました。自分は市街地整備課という今は景観まちづくり課になっていますけれど、そのときに県庁の人がいないものですから手伝ってくれと言われて公園緑地課から要請を受けまして、県でも久しぶりの大きめのプロポーザルがございまして、やり方とか不明だったものですからいろんなところに聞きながら実施した物件でございます。
そのときに天竜材を指定しましたものですから、特にこれは1つの地域で大丈夫かと心配もされましたが、何とかなる、何とかするということで調整しまして今現状建っております。本当に全国に誇れる木の殿堂をつくれたと自負しております。もうすぐ4年になるんですけれど、4年たっても建築関係者や建築を学ぶ学生の視察が相次いでおりまして、説明を受けないとわからない建物なものですから、自分がそのタイミングが合えば説明して建築の理解というか、木材の理解も深めてもらうことを努めてきているところでございます。
 3つ目としましては、最近オープンしました日本平夢テラスです。これには設計段階から携わりまして、新国立競技場を設計した隈研吾さんの事務所の方と、一生懸命に設計とか予算に合うように何とかやろうと進めてきました。工事を請けたところが県内トップの業者でございまして、本当に施工精度もすばらしく、夏休みも返上してやっていただきました。木材の加工は簡単にできたように見えるんですが、3次元CADとかモックアップとかいろいろやりながら、図面は平面図ですので立体にする難しい工事を地元の木材の建築会社が一生懸命に、大工さんが総出でやったということで、県内の技術レベルはすごく高いなと実感した次第です。
 それ以外にも県立高校や県営住宅の大規模改修に携わってきましたけれど、そのような多くの機会に恵まれたなと感謝しているといいますか、そういうことを考えております。
 最後に自分の信条として、景観について一番考える建築の職員と思っていますので、建築をつくったら景観に対する影響はすごく大きいものですから、一番大事だよと部下にも伝えていますし、あと使い勝手がよく愛着の持てる建築物になるように心がけてものづくりをやってきたつもりです。
 最後に、建築工事を皆様から支援していただき、まことにありがとうございました。お礼の言葉といたします。どうもありがとうございました。(拍手)

○藤牧工事検査課長
 ただいま2番委員より身に余る言葉をいただき、まことにありがとうございます。
 私は、入庁以来37年間、土木職員として勤めてまいりました。振り返りますといろんな業務に携わってまいりました。まず県の水防システム、サイポスが昭和61年に完成したときにサイポスの担当となり、維持管理を担当しておりました。サイポスは各事務所が観測している雨量、水位の情報を一元集中化して、降雨、水位の状況が監視できるもので、当時としては本当に画期的なものだったと思います。今でもサイポスは進化しておりますけれども、現在大規模洪水に対して防災情報の内容、伝達などの強化が必要ですので、今後ますます発展充実したものになっていくと思っております。
 その後は、大規模プロジェクトの太田川ダムの建設、富士山静岡空港の建設にも携わってきました。太田川ダムの建設ではダムの掘削のときに、また富士山静岡空港の建設では開港の前後の時期に携わることができまして、それぞれ思い出深いものがあります。
 このように、ソフト・ハードで社会資本として整備したものが、今それがすごく大きな成果を上げていると思います。今後もますます成果を上げ続けていくことは、土木職員として大変喜ばしいことだと思っております。
 最後に、委員の皆様方を初め県職員として支えてくださった先輩、同僚、後輩の皆さんに心から感謝を申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)

○安藤港湾整備課長
 先ほどは過分なるお言葉、ありがとうございました。またこのような機会を与えてくださって、まことに感謝しております。
 私は県の職員として38年間、そのほとんどを現場の事務所で工事を担当しておりました。おかげをもちまして県内8土木事務所中、7土木事務所に所属しまして、県内幅広くその地域の文化や歴史を堪能することができました。またその中には環境を守る団体、あるいはまちづくりをやっている団体がいまして、その人たちとワークショップなどを通じて政策を立案して、それをまた現場でつくり上げて喜びを共有することを繰り返してきました。今でもその人たちの笑顔を思い浮かべると、本当にいい職業に出会ったなと誇りに思っております。
それらの団体の多くには強力なリーダーと熱い心を持った人がいました。その人たちの何人かは今でも市民活動を通じて、例えば静岡流域ネットワークや静岡防災かるた委員会を通じて交流を持っております。そのことは私の一生の宝物と思っております。現場の経験が長く本庁の仕事がよくわからない中、最後の3年間は港湾整備課長に呼んでいただきまして、上司や部下には大変迷惑をかけたと思いますが、一生懸命支えてくれた職場の皆様には本当に感謝申し上げます。
 また、県議会の議員の皆様におかれましては、県民の代表としてより住みやすい県土の実現のために粉骨砕身努力している姿を拝見させていただきました。頭が下がる思いでございます。これからも御指導、御鞭撻をよろしくお願いしたいと思います。
 今はICTやインバウンドなど変化の激しい時代ですが、人と人との交流により心を通わせて、意見の違いを乗り越えて住民の思いを1つにすることが私たちに課せられた大切な使命であると同時に、喜びであると感じております。どうか皆様におかれましても、世界一愛情あふれる公務員を目指していただきたいと思います。
 私もこれからは一県民として、また一市民活動家として全力で応援していきたいと思います。本日は大変ありがとうございました。(拍手)

○中谷委員
 ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
これから第二の人生といいますか、次の新たな生活が始まると思いますが、御壮健でお過ごしになられることを御祈念申し上げて、お礼と挨拶にかえます。ありがとうございました。

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