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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 一問一答方式でお願いします。
 先ほどからお話が出ています富士川工業用水と東駿河湾工業用水の事業統合についてでございます。
 コストの縮減効果は30億円程度とお話があり、それと併せて経営基盤強化のための料金改定をするとしておりますが、料金改定に向けてのスケジュールはどのように考えていらっしゃるかお聞かせください。

○内藤経営課長
 現在、ユーザーの皆さんに料金改定案を示しているところであります。まだ全てのユーザーから同意を得られていない状況ですけれども、案としては富士川工業用水の基本料金単価が6.8円から11円、使用料金単価については0.5円から1.4円に上げます。東駿河湾工業用水につきましては基本料金単価が13円から17円、使用料金単価を3円から4.6円に上げることを予定してございます。
 ただ、料金の上がり幅が大きいじゃないかと思われると思うんですけれども、ユーザーの皆様から要望が非常に多い契約水量の見直しとセットでやっておりまして、今まで物すごく契約水量が多くて、使っていないのにかなり金額を払っていたユーザーについては、水量の見直しにより逆にメリットになるということで協議をしているところでありまして、実は富士川工水については10社全て同意の御回答を頂きました。東駿河湾工水のユーザーについては94社あるんですけれども、そのうち89社が同意、4社が不同意、1社が回答待ちの状況でございます。
 回答が出そろったところで、不同意となっております企業にいま一度訪問して、企業局の経営状況や経営方針について説明して御理解を得ていきたいと考えております。それを9月ぐらいまでに終えまして、10月ぐらいには経済産業省に協議していきたいと思っており、承認が得られれば、多分年明けぐらいになると思うんですけれども、2月定例会に条例改正の議案をお諮りする考えで進めております。

○小長井委員
 ありがとうございます。
 料金は上がっても支払総額は下がる可能性もあるという説明だと思うんですけど、富士川工業用水と東駿河湾工業用水の料金が違うとのお話がございましたが、事業統合しても料金は違ったままということですか。

○内藤経営課長
 産業委員会提出資料3ページの図にもありますけれども、事業は統合しますが、富士川工業用水については今までどおり浄水していない芝川水源の水をそのまま流し、東駿河湾工業用水は厚原浄水場で浄水するコストがかかっておりますので値段が違うんですね。事業は同じだけれども、商品が2つあるとお考えいただければいいかと思います。

○小長井委員
 分かりました。
 料金改定というと、企業の同意を得るのは大変な作業だと思います。来年に向けてだと思いますけど、しっかり取り組んでいただくようにお願いしたいと思います。

 それと、東駿河湾工業用水は日本軽金属の蒲原工場の発電した後の放流水を利用していると思うんですけど、たしか発電のための許可申請が遅れているとか取っていないといった報道があったと思いますが、これらについて今後の取水に影響することはありませんか。

○青山水道企画課長
 日本軽金属の発電所につきましては、蒲原上流の波木井発電所の水利権について問題になっているという話は聞いております。
 水利権につきましては、日軽金の発電所が富士川沿いに幾つかございますけれども、それぞれ独立した水利権を持っております。一番下流の企業局が水を取っている蒲原のところで75トンぐらい放水していただくことになっておりますので、独立しているという観点からいうと、上流の波木井発電所が万が一なくなったとしても、特段の問題はないと考えております。

○小長井委員
 先ほど、芝川水源がかなり豊富にある、それから統合後には富士川水源が3分の1ぐらいというお話だったものですから、多分ここが切れても芝川水源で確保できるのかなと思って聞いていたんですけど、その辺のところはいかがでしょうか。

○青山水道企画課長
 そこが切れてもという話ではございません。あくまでも効率的な水運用を考えた場合に芝川から水をできるだけ取ったほうがメリットがあり、災害時には両方からある程度取れることで全てのユーザーがいきなり断水してしまうことがないという安全面のメリットもあり、こういった仕組みにしております

○小長井委員
 同じく日本軽金属の関係ですけど、発電用の水が早川上流から来ているということで、特にこの上流には高分子凝集剤のアクリルアミドポリマーが含まれていて、汚泥が有害だと問題になっているとのことです。
 上流から発電用の送水管を通って、蒲原へ落ちていて、汚泥、泥水など濁ったものが来ると思うんですけど、この水をくみ上げて富士川浄水場で沈殿させるわけですよね。その沈殿した汚泥は問題になっているアクリルアミドポリマーは含まれていないのかどうか、その辺の検査状況を教えてください。

○青山水道企画課長
 工業用水道の水質管理の関係ですけれども、日本工業用水協会の基準がございまして、9項目の水質検査を入り口と出口でしております。項目の中に9番委員のおっしゃるアクリルアミドポリマーは入っておりません。
 ということで、現段階では水質検査はしておりませんけれども、富士川浄水場であれ、厚原浄水場であれ、取水した水を沈殿池で凝集剤を加えて沈殿させております。アクリルアミドポリマーでありますと、今使っている凝集剤――主にポリ塩化アルミニウムに付着して落ちて、ユーザーに供給する水には影響がないことは確認できております。

○小長井委員
 最終的にユーザーのところへ行く水は汚染されていないということだと思うんですけど、沈殿したものですよね。
 これは今一般の土砂として取り扱われて、例えば園芸用などどこかに書いてあったと思うんですけど、その辺の検査はどんな状況になっていますか。

○青山水道企画課長
 再利用するために引き渡す汚泥につきましては、必要項目の検査はしておりますけれども、そもそもアクリルアミドポリマーに関しては物質の量も分からない状況でして、企業局では検査をしていないというお答えになってしまいます。いずれにしても産業廃棄物として適正に処分しております。

○小長井委員
 富士川の汚泥の問題については、今非常に注目されているところでもありまして、今後いろいろ出てくると思いますが、法にのっとってやっていただきたいなと思っています。

 それから、企業誘致の取組についてですけれども、企業局内に国内産業振興プロジェクトチームを設置して企業誘致に取り組んでいると。
 総合政策課、企業立地推進課、新産業集積課、商工金融課とプロジェクトチームを組んで企業誘致に取り組んでいるところだと思いますが、具体的にどのような取組をしているのか紹介していただければと思います。

○福石地域整備課長
 昨年度までは、富士山麓フロンティアパーク小山の企業誘致を最優先課題として取り組んでおりました。
 具体的な例を御紹介いたしますと、企業局が引き合い企業に訪問する際、企業立地推進課、商工金融課、小山町などの関係機関と一緒に訪問し、補助金、制度融資などの支援制度を一緒に説明させていただくと。疑問点がある場合にはできるだけその場で回答する、まさにワンストップの対応で企業誘致を図ってまいりました。こうした対応により企業の購入判断が早まり、成約に大きく貢献していると考えております。今年度以降は富士山麓フロンティアパーク小山の進出企業の操業支援に取り組んでまいります。
 さらに、工業用地安定供給のため市町の開発構想の把握やヒアリング調査による開発候補地の掘り起こしなどをプロジェクトチームで情報共有しながら取り組んでおります。
 今後も、まちづくり施策の方向性や開発構想などを早期に把握し、県による効果的な支援等に資するための取組を進めてまいりたいと考えております。

○小長井委員
 企業局として団地の造成だけじゃなく企業誘致にも取り組んでいただいて、成果としてはかなりのものが上がっていると理解しております。大変だと思いますが、今後ともしっかり取り組んでいただくようにお願いいたしまして質問を終わります。

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