• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:10/02/2012
会派名:自民改革会議

    ○渥美委員
     1点だけにしておきます。
     もう既に相当議論もされたわけですが、中国、韓国との交流の問題です。
     中国、韓国とは御案内のように領土問題、あるいは歴史問題など、国対国の非常に難しい課題を抱えての交流を、県としてはその時々の両国間の状況を勘案しながら、精いっぱい進めてきていただいたと評価しております。今回の中国との問題につきましては、私も幾分その交流の活動にかかわっている立場で、非常に困惑しています。これまで浙江省と静岡県の30年間は何だったのだろうという思いでいっぱいなのですが、そういう中で、30年の交流、しかも今年はその記念すべき年であり、こういった本県と浙江省との間を考えると、今起こっている中国の行動が、静岡県だけは多少違うのかなということがあり得るのかなということで、特別補佐官でもあります東郷先生ほか、見識のある方々何人かに伺いました。
     東郷先生は静岡県の立場はほかとは幾分違うんじゃないかということをおっしゃっていただいたのですが、なかなか難しいのは、そういう実績があっても難しいのは中国の体制でございまして、挙国一致の行動をとっていくと。11月についてかすかな望みを持ちながら、記念式典に向けての準備が進められてきましたけれども、これも多分難しいなというふうな、私は個人的には感触を持っております。まさかという思いです。
     でもこれが実態でございまして、そういうことがあっても、一切おつき合いはしない、あるいは相手方の行動に対して対抗措置をとるといったことではかえってよくないだろうという思いを、こんちくしょうと思いながらも奮い立たせて、県下各地区の協会の皆さんにもその旨伝えて、やれる限りのことを無理のない範囲で粛々とやっていこうと。やっぱり交流は途絶えさせてはいけない、やれる限りのことをやっていこうと。おもしろくなくても、報復的なことを、向こうが向こうならこっちもこっちだというふうなことではかえってよくないということで、対応しなきゃいけないということは、先ほどの御答弁のとおりじゃないかなと思います。
     難しいのは経済活動はかなり民間主導で、中国もそういう体制になってきたわけですが、民間の交流であっても友好交流はこちらは民間団体なり個人なりが自主的な活動をしますけれども、向こうはそうした団体は全部政府ですよね。ですから、一斉に同じ方針が出てしまうんですね。それまでの交流の蓄積とかそんなのはあんまりないんですね。これから考えていかなければならないのは、交流というのは相手があることですから、相手の体制や考え方、やり方に合ったようなことをやっていかないと、とてもやっておれないなということになってしまうんですね。例えば県の行政であれば、行政でやることですので、行政同士のお話で調整できるのですが、民間はもう完全に裏切られてしまうし、場合によっては経費が発生したり、ほとんどがボランティアでやっている活動ですので、とても続かないということにもなってしまい、恐らく今回のことは非常に尾を引くし、今後の活動のブレーキというよりもマイナスになると非常に危惧しています。
     そういう中で、私は基本的な県の方針というのは、企画広報部の地域外交課が中心となって、つき合いの方針、交流の方針等々を打ち出して、あとは方針に基づいて、それぞれのセクションで交流活動をやっていくと、こういうことになっていますから、文化・観光部についても、観光あるいは民間交流、そういったことをやっていく立場にありますのでその進め方ですね。一般質問で私も2度ほどこの問題については触れさせていただいたことがありますけれども、要は県民の各地域の活動が活発になっていかなければならないですね。それが県の役割であると思いますが、中国となると行政がかなり主導的な立場で、県下各地区の団体の活動の自主性は尊重しながらも、その一番のこの根本になると言いますか、支えのところをもっと充実していかないとなかなか難しいと、今回強く思っています。
     そういうことで、これからの民間交流の進め方に対する県のあり方についてはどのようにお考えになっているか、その1点だけ伺いたいと思います。お願いします。

    ○加藤観光・空港振興局長
     これからの民間交流の進め方ということで、御質問をいただきました。
     中国は、委員の御指摘のとおり、なかなか民間の考え方が入っていかないという状況でございます。そういう中で我々も各団体から相談を受けるわけですけれども、そのときに大事なことは、やはり県がどれだけ情報量を持っているか、的確に情報を出してあげることが大事だと思っています。例えばテレビ、新聞等のメディアで報道されていることはその地域だけなのか、あるいは全国的になっているのか、それによっても交流の場所が違いますし、交流の中身、例えばスポーツ交流であればある程度できるとか、政治的なことが絡まれてくるとなかなかできないとかそういう種類の問題もございますので、そこは的確に県で情報を収集し、各団体に助言していくということが大事かと思います。そういう意味では、今回はまさにその我々の上海事務所が大いにいろいろな形で情報収集の役割を担っているところでございますので、そうした県の機関をしっかり使いながら、的確な情報を集め、助言していきたいと思っています。以上です。

    ○渥美委員
     非常に難しいことですが、これは地域外交課の範疇になると思いますが、要するに浙江省との30年の交流というのは、全く伝わらないんですよ。それでも具体的に浙江省政府とその点を基本にして話をしたら、もっと詰めた話ができるならば、向こうの方針が出る前に、何らかの対応ができたのかなとも思います。
     文化・観光部としては、県下各地域、あるいは各団体のいろいろな分野の交流があるんですが、民間交流の活動をもう少し緻密にと言いますか、連携を強くしていくという、そのことが大事かなと思います。相談の窓口にもなってもらいたいし、さあというときには県の行政をして向こうへ伝えるとか、そういったことでもしていかないと、民間の活動のバックアップにはなっていかないなと思うんですね。
     新聞に載ったのですが、中国人民対外友好協会に翻意を促して、たとえ規模が縮小しても来れる人だけでも来て、県下二十数校、そして一般公開1カ所、10月の半ばから2週間にわたってやるつもりでした。それが半月前になってキャンセルです。大変なことです。何とか静岡県との関係の中で、少しでも実現できないかということでずっとやってきたものですから、新聞広告も1週間送らせてもらったのですが、結局だめでした。その一番大きな理由は何だと思いますか。報道されていますけれども、対日感情はもちろんあります。それよりも大きいのは、中国の反日行動、暴動、略奪とか、ああいった行動に対して日本の国民の皆さんが非常に中国に対して悪い印象を持って、それによって例えば子供たちが日本へ来たら報復されるんじゃないか、危害を加えられるんじゃないかという保護者の意見が一番大きくてだめですということなのですよ。何度説得しても、学校と保護者からそうした意見が多いということですから、必ずしも日本に対する反日感情だけじゃないなということです。私は、日本は安全を保障すると、学校に行って保護者を集めてくれて本会議がなければ説明に行きたいぐらいだと言ったのですが、なかなか通じませんでした。
     そういったことで、民間交流のバックアップを県として構築し、これまでの実績をもとにさらなる発展ができるように、また安心して交流ができるように、両国にとっても利益になると思っていますので、ぜひそういったことの研究をお願いして、質問を終わります。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp