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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 非常に多方面にわたる項目について議論してきました。私は、非常に大くくりな話を2つ、一問一答方式でお願いしたいと思います。
 この富士山世界遺産センターの建設事業については、当局側の皆さんも長年にわたって御努力をし、議会との議論もしっかりとしてきた上で進めてきた事業です。その積み重ねの事業が大変残念なことに6月9日の入札不調によって、私は迷走という言葉を使わせてもらいますけれども、迷走が始まったと思っています。9月議会に建設費の増額、債務負担行為の設定の議案を提出したかったわけですけれども、結果として断念せざるを得なかった。そして、さらに建設費の圧縮を図った上で、今議会に提案されていると。この迷走してしまった原因はどういうところにあると分析していらっしゃいますでしょうか。

○落合世界遺産センター整備課長
 やはり9月議会の段階で私たちが再入札に関してしっかりとした分析ができなかったことだと思っております。それによりまして、数字の出し方、見直しも何もない中で、やはり県民目線が私たちとしては欠けていたのかなと。あくまでも税金を使うというしっかりとした観念が欠落してしまったのかなと反省しております。予算の関係とかで、どうしても入札の差額の部分だけを先に早目早目に出していってしまったことで、先ほどから言われている県民目線でしっかりした説明がなかったことが迷走の原因だと思っております。

○小楠委員
 率直にまとめて言ってもらったと思いますが、県民目線はもちろん重要です。それは実は私たち議員を通じて県民の皆さんに説明するという我々議会の責任も非常に重要なわけです。6月9日の入札不調以降の当局側の再入札に向けての動きが、実は私たち文化観光委員会のメンバーあるいは各会派の役員等々の県議会の皆様方に十分な説明がされてこなかったと私は思うんですね。これは、実はこの案件にかかわらず、今までにもたくさんあったことなんですが、改めて私の思いを申し上げますと、私どもの会派が8月17日に9月議会で提案される議案の事前説明の場を設けました。そこで説明に当たったのは、経営管理部です。経営管理部から実は富士山世界遺産センターの予算について、5億4100万円の増額と債務負担行為の設定をお願いしたいと考えている。経営管理部は数字のことをやっているだけでございまして、当然そこで、一体何なんだと各議員からたくさん質問が出たわけです。経営管理部が答えられるのは、数字合わせの話だけです。そこが発端なんですね。それから文化・観光部の説明の機会を8月31日に設けました。しかし一旦燃え上がった炎は簡単に消せないんですよ。それが実は、この12月議会まで皆さん方に何度説明していただいても消せない、鎮火しないで今日に至っている。
 この県政の重大案件については、もう少し丁寧な説明をしてほしい。我々議会、我々議会を通じて県民の皆さんに。それがあればこんな事態にはならなかったと私は思っているんです。皆さん方と私ども議会は県政の両輪、目指す目的は静岡県の発展と県民福祉の向上です。一緒にやっていきましょう、今こういう問題で壁にぶつかっています、議会の皆さん、一緒に考えてくれませんか、あるいは地域代表の皆さんの声を聞かせてほしい。そう言ってきてくだされば、一緒になって考えて汗を流しますよ。そういう手順が9月議会の前には何もとられていなかったと私は思っています。
 もう一度お伺いしますけれども、こういう迷走の事態を引き起こしてしまった責任について、西田文化・観光部長に答弁いただけますでしょうか。

○西田文化・観光部長
 最初に、本年6月に入札が不調になった後、再入札に向けまして、文化観光委員会の委員を初め議員の皆様方に説明の時期がおくれてしまったこと、さらにその説明の内容が十分でなかったことにつきまして、私が担当部長でございますので、深く責任を感じているところでございます。まことに申しわけございませんでした。
 さらに、当初設計者の積算につきまして、数量仕様、数字内容等の確認を実施いたしまして、県といたしましては問題点が見つからなかったため、これで入札できると思ってやったところが、実際には人件費が高騰している現下の市況等におきまして、精度等の確保のために慎重に対応しようとした業者、応札者との間に見解の相違を生じまして、入札不調という結果になりまして、さらに今回見直しをお願いしておりますように、増額をお願いすることで、そういう混乱を招いたことにつきましても、強く私としては責任を感じているところでございます。

○小楠委員
 御答弁ありがとうございました。
 こういう場で西田文化・観光部長のそういう心のこもったお話をいただきましたけれども、できればないように、事前に何でもできますよ。これから当委員会でも、空港ビルの案件などもあります。もちろん県全般でさまざまな施設整備が行われていきます。やはり先ほども申し上げたとおり、議会そして議会を通じて県民、皆さんと一緒になってやっていくんだというふうに、こちらが呼ぶから来るのじゃなくて、皆さんからどんどん相談に来てほしい。説明に来てほしい。一緒になってやろうじゃないですか。そう思います。

 もう1点。この文化観光委員会の議決があすあります。そして、それをもとにして、本会議での議決がされ、迷走してきた富士山世界遺産センターが今後どうなるのか先行きが見えることになるわけです。
 西田文化・観光部長の午前中の説明の最後にも一部触れられていましたが、重大な決意を持って取り組んでいると。
 また、7番委員のお話にもございました。7番委員からは辞表だなんて言葉も出ましたが、私はそれを使ってほしくはありませんけれども、この議案を成立させる皆さんが本当に努力してきた。この議案を成立させるためのもう一度最後の決意を西田文化・観光部長にお聞かせいただきたいと思います。

○西田文化・観光部長
 今回の富士山世界遺産センターの建築に当たりましては、これは本県が世界に建築を約束した案件でございます。これにつきましては、ぜひとも我々としては早期に完成したいと思っているところでございます。
 ただ、これまでのいろんな混迷を招いたことにつきましての反省を踏まえた上でございますけれども、ぜひ御理解をいただきまして、一日も早い完成ということでお願いしたいと思っております。
 さらに、もう1つつけ加えさせていただければ、地元富士宮市がこの世界遺産センターの用地もみずから確保して、まちづくり等に富士山本宮浅間大社とともに、このセンターを生かしていきたいという気持ちで、我々に対して説明していただきまして、我々もそれに応えていきたいと思っております。
 このセンターにつきましては、いろいろ御批判はあろうと思いますけれども、逆円錐形の建物で、富士登山を疑似体験しながら上に上りまして、一番上に出ますと、ピクチャーウインドウから神聖なる富士山が見える趣向でございます。さらに外観と相まって、これは多くの方々が必ずやこの富士宮、富士地区に足を運んでいただける建物だと思っております。
 そういうことで、県としては非常に有意義な施設と思っておりますので、ぜひ今回の整備に当たりまして、御理解賜りたく伏してお願い申し上げます。

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