• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:11/15/2010
会派名:民主党・無所属クラブ


○鳥澤委員
 初めに、安村警察本部長に所見を伺いますが、本部長が本県に就任のときに、強い警察ということを述べられまして、私も鮮明な印象を受けました。私なりに強い警察という意味は、単に法を犯す者、暴力団などに対してたじろがない、立ち向かう、あるいは法を犯す者に対して毅然としてそれを許さないというだけではなくて、精神的にも強い、そしてやっぱり国民あるいは県民から支えられる、そういう背景があって強い警察、警察官ができると思うのです。そうした点から言いますと、今回の不適正な経理問題。
 本県の歴史を振り返ってみますと、私もかつて代表質問で取り上げさせてもらったときもありますけれども、この警察の正義感、悪い者を懲らしめるという国民、県民の信頼がこうしたことで揺らぐということは、極めて私も残念で遺憾なことだと思っております。その点、この再発防止を見ますと、さすがに警察のところは毅然として信賞必罰ということが載っておりますので、私はほかの決算審議のときにも、いろいろそれは再発防止はあるだろうけども、やはり信賞必罰ということを、民間などと比べたときに非常にそれが劣っているのではないかと。かつて私は、交通違反などを起こしたときの知事部局の信賞必罰は、非常に民間と比べても甘いし、また各市や町で取り上げているように、飲酒運転などしたらたちどころに懲戒免職、これに比べて県の知事部局のところは非常に甘いということも指摘をしたこともありますけれども、やはり信賞必罰ということが大事だと思うのです。
 そうした点では、ここではっきりと述べられておりますから、評価をいたしたいと思っております。そうした点で、強い警察、強い警察官という点につきまして、県民にわかりやすくその辺の御所見をいただければありがたいと思っております。

 その上で、この差しかえという問題ですけども、ほかのところでも申し上げましたが、この不適正経理といわれる中で差しかえというのは一歩間違うと大変な要素を持っている事項でございます。その中で、この差しかえが各現場の総元締め、総本部であります事務の司の総務部会計課のところが158万円弱となっております。これはなぜこういうことになるのか、特徴的なことをお尋ねしたいと思います。矛盾するかもしれませんけれども、この再発防止の中で、物品調達と物品管理システムの見直し、本部による消耗品の集中調達ということが掲げられております。これが権限と実際の実務が集中をしているということと関係はないのかどうか。私はむしろ、年間の年度予算をとった場合には、各現場に予算は幾ら確保したと、そしてその上で必要なものは、警察の署長であるとか、その機関の責任者の責任、会計責任者の責任において、真に必要なものは手当をしていく。権限の集中した調達も、コストの面や何かで非常に有利だということはわかりますけれども、やはりそういう柔軟な方法で責任を持ってやってもらうということをしないと、なかなか現場の実態などもわからないままに、現場から言われて何とかしてやらなきゃというものも働いてくるのではないかと。矛盾をした言い方ですけれども、その辺との関係はないのかどうか。

例えば私、地元は下田警察署ですけれども、地元からしますと経済波及効果などは、私の地域では大企業と言ってもいいと思うのです。農協とか漁協とか民間企業、警察、それは物品の調達の規模あるいはお昼のランチタイムのランチをとるとか、すべてにわたって経済波及効果は大きいわけです。消耗品を集中で調達するというのは、コストの面ではわかりますけれども、できれば地域経済という面からすると、鉛筆1本、消しゴム1個、すべてこの本部で調達してしまうといいますと、地域経済から見ますと、警察を支えるという人たちからとりますと、――それはコストという点からすると、なかなか相容れないかもしれないけれども――消しゴムを1つぐらいは調達してほしいという気持ちもあると思うのです。今は電子入札ですから、どこからも参加できるという建前にはなってますけど、なかなか地方で調達に参加して入札をやるというのは難しいと思うのです。その辺はどういうふうにお考えになっているのか、お伺いをしておきたいと思います。

 それから次に、執行実績についての説明書、交通管制関係の中で、伊豆半島の東海岸交通転換対策事業としまして、いろいろと信号機の新設であるとか、信号機の改良だとか取り組んでいただいております。前警察本部長のときですけれども、警察は市民とともに歩むと、市民の声に耳を傾けて取り組むと、これは3月に私が代表質問でしたときの答弁でしたけれども、これはがらっと変わったなという印象を受けました。早速地元の旅館関係の団体が、熱海市から国道135号を下田市まで、つぶさに信号機を1件1件点検した結果、大まかに言って伊東市の吉田付近というところまでは、いわゆるハイテク信号機は進めてもらっている。だからそれ以降についてぜひとも進めてほしいというような要望もいたしたりしました。この実績を見ますと、伊豆東海岸の交通転換事業費として数字が、2基とか15基とか、あるいは信号機関係で80基とか、それから高度化の更新258基とか、これは伊豆半島だけではないでしょうけど、取り組んでいただいております。かねがね、お金を使ってただ道路を新設しろとか、前知事のもとではいろいろ路側帯をつくったり、左折あるいは右折というようなことで、改良で成果を上げましたけれども、この国道135号は信号機の改良によりまして、今まではややもすれば信号機渋滞ではないかと言われたようなことも、非常に前進もして進んでいるということは評価をいたしたいと思います。
そこで、伊豆地域の国道135号については、いわゆる高度化であるとか、ハイテク信号機というものはどの程度の実績を上げられたのか。そして今後、これがどのような見通しに立って進められようとしているのか。その点をお伺いしておきたいと思います。以上です。

○安村警察本部長
 お答えいたします。
 まず、委員御指摘のように、私は着任以来、強い警察、特に悪に対して強い警察ということを職員に求めてきております。ただ、言わずもがなのことですけれども、委員の御指摘にあるまでもなく、ただそれのみならず、警察官、警察職員の内部において強いもの、つまり自己を厳しく律する、あるいは正義感を持つ、そういうことも含めて内部的な強さを当然求めてきているところであります。そういう中にありまして、平成20年度までの決算で出てまいりました不適正経理の問題ですけれども、これは一言で申しますと、組織の問題ではありますけれども、警察職員一人一人のおのれの弱さが露呈したものとも言えるのではないかというふうに考えております。例えば翌年度納入の問題にいたしましても、年度を超えてはいかんということで、正しい手続、例えば繰越明許とかそういう手続があるわけですけれども、やや簡便な方法をとってしまった。また、執行残の問題などにしても、本来執行残が出れば返納するわけですけれども、仮に返納した場合には、来年度の予算要求に悪い影響、ありていに言えば減らされてしまうのではないかという気持ちが出て、できるだけということで、そういうものを年度内に消化しようとしたと。申し上げれば切りがありませんけれども、そういう弱さが出たのではないかというふうに思います。ただ、もちろん、警察業務は24時間緊急事態にも備えてやっているわけですけれども、法は法、制度は制度ですので、そういうものを破っていいというものでないのは、これも至極当然のことであります。したがいまして、現在警察はそういう意識を変えて是正できるもの、あるいは知事部局との交渉で検討して、可能な改善ができるもの、そういうものについては早急に手だてを講じたいというふうに考えております。ただ、いかんせん会計業務については、会計法を初めといたしまして非常に厳しい――これは不正経理があってはいけないので、当たり前と言えば当たり前ですけども――そういう縛りに基づいて行っておりますので、国とも相談をしながら、また各県にもいろいろ、こういう同じようなものがありますので、必要に応じてそういう法の改正なり、制度の改正、あるいは別のやや緩やかな運用、そういうのが可能かどうかということも含めて検討し、そして最善を期してまいりたいというふうに思っております。県民の負託にこたえる警察、これは正しいことを県民に求めておるわけですし、法の遵守を旨としているわけですから、その警察自身が規則を守らないということは、その存在すら脅かされることになりますので、今後はそういうことのないようにしっかりと努力してまいりたいというふうに思っております。

 個別に、御指摘のありました、例えば差しかえにつきましても、少しのものであれば一つ一つ本来は規定しなければいけないけれども、これぐらいいいだろうというような、これも職員の弱さに起因しているものというふうに考えますけれども、非常に事務的なことでありますので、これ以降につきましては事務方から御答弁申し上げたいと思います。いずれにしても、法を守るべき警察が今後ともしっかりとみずからの襟を正し、外部に対しても、あるいはまた内部においても、強い警察官、警察職員としてしっかりと再生していくことをお誓いするものでございます。

○太田総務部長
 物品調達につきまして、本部による集中調達については、地域経済への影響等も考慮すべきではないかというお話でございました。本部長のほうからるるありましたけれども、今回の調査でわかったことは、正直申し上げてやはり第一線の会計事務をやっている会計課員が少ないという現状です。したがって、一つの業務につきまして、職員に過重に業務負担がかかっているというようなこともございます。そういうようなことを含めて解消する、また全体的に、委員のほうからは何も経済性だけをやるのはどうかという御意見もございましたけど、私どもの立場から申し上げれば、より良質なものをより安価に多く仕入れて、それを望んでいる職員に届けたいということもございますので、職員への業務負担でありますとか、そういうことを踏まえて、とにかくいいと思う方向を考えて、今からやってみようと。もしこれがやっていって、委員がおっしゃるとおりに地域経済に対して極めて疲弊させるような大きなダメージを伴うものであれば、また公の立場としての警察ですから、考えなければならない側面もあるかもしれませんが、今回の反省を踏まえてやるべきことをやろうということで、現在そういう形を考えているところでございます。
 なお、例えばガソリンのようなものにつきましては、やはり本部で調達してもう一度、例えば下田警察署に送りつけるというようなことになると、これは経済的に極めてまずいものですから、当然ながら地域を指定して、そのお店とか範囲の業者さんを選んでいただいてやってもらうというようなことは引き続きやっていくというところでございます。何せ過渡期的といいますか、大変な事態がございまして、それを何とか乗り越えようという趣旨で取り組んでいくところでございますので、その辺につきましては御理解をいただければありがたいというふうに思っております。以上です。

○武村交通規制課長
 伊豆半島の交通渋滞対策についてお答えをします。
 まず最初に、伊豆東海岸交通転換対策事業につきましては、これは警察と道路管理者――県のほうと協議しまして、国道135号の渋滞緩和対策としまして、国道135号が渋滞している場合に、伊豆スカイラインへ誘導しようとする事業であります。これにつきましては、委員御承知のとおり、交通情報板等を設置しまして、交通情報を提供して、ドライバー側のニーズにこたえて、伊豆スカイラインへ誘導するということで、交通情報提供装置の光ビーコンを15基、交通情報板を2基設置したところであります。それに加えて、委員に評価していただいておりますけども、国道135号の渋滞対策としまして、熱海のビーチライン入り口から伊東市付近までの約8カ所の交差点の信号、これの改良や見直し等を行っているところであります。
 引き続き、国道135号に設置されている信号機、これらの地域制御化、時差式等の導入を進めてまいりまして、国道135号の安全と円滑化に取り組んでまいりたいと考えておるところであります。

○鳥澤委員
 安村県警本部長から、おのれの弱さの露呈であるというようなこともお伺いしまして、非常に本部長の言わんとするところが、これでよく理解ができました。ありがとうございました。

 総務部長のところで、会計の関係ですけれども、私の言わんとするところはおわかりいただけていると思いますから、一極集中でするということもコストの面ではわかりますから、参考までに。
 やはりそれぞれの責任ある現場の皆さんが、責任のある立場で必要なものを購入する、取捨選択して必要のないものは買わない。それぞれがそれぞれの責任を持ってこの会計というものをやらないと、やっぱり中央の例えば会計課長であるとか、一極集中して少ないスタッフの中でやろうとすると、やっぱり的確な情報の、必要性であるとかないとかという判断も誤りますので、そのことが言わんとする趣旨でございますから、どうかひとつ御参考にしていただきたいと思っております。

 それから交通規制の問題は、ありがとうございました。国道135号対策、これからも引き続いて取り組んでいただくということでございますので、伊豆半島も御多分に漏れず疲弊をしているところでございますから、ぜひひとつ取り組んでいただきますように要望をいたしておきたいと思います。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp