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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:10/08/2013
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 一括方式で質問をしたいと思います。田子の浦港における石炭火力発電施設立地に伴う石炭の取り扱いについて質問したいと思います。
 平成28年5月から操業開始を目指して、御案内のとおり、先週三菱商事が出資し、日本製紙鈴川事業所内に中部電力が石炭火力発電施設を建設すると聞いておるわけですが、当然操業開始による田子の浦港での石炭取扱量の増加が見込まれるわけでありますが、そこでまず1点。田子の浦港における現在の石炭取扱量をお伺いしたいと思います。

 2点目は、石炭取扱量の見込み、荷役の対応についてお伺いをしたいと思います。

 3点目、石炭を輸入する国はどこと聞いておりますか、それをお伺いしたいと思います。

 2点目、民間による農業用水を利用した水力発電の取り組みについて、これは富士宮市北山用水で行われておりますものでお伺いしたいと思います。
 我が国は三・一一を境に原子力から代替電力の開発が今日注目を集めておるわけですが、このような中で富士宮市では市、そして地元、大手企業、そしてさらには大学が連携して、御案内のとおりマイクロ水力発電の実証実験が北山用水で開始されたと。今後、実現に向け機器の普及や地域での利用が期待されているわけでありますが、そこで水力発電の普及拡大は、県は大井川用水で取り組んでいますが今後より普及拡大するには、どうしても私は民間企業が主体となった取り組みを推進する必要があると思っております。
 そこで、県の普及拡大に向けた取り組みの状況、さらには今後の見通しをお伺いしたいと思います。

 3点目、富士山周辺の、わけても朝霧地区の景観施設の取り扱い、取り組みについてお伺いしたいと思います。
 富士南麓の景観のすばらしさは地元の私が言うのはおこがましいんですが、既にして言わずもがなであります。その理由はさまざま考えられますが、今日よいか悪いかはともかくも、都市計画法において調整区域に朝霧地区が指定されているということも、この景観を保全してきた1つの理由ではないかと思っているんですが。私からしますと、富士山を中心としたこの南麓地域の観光振興のためにも、また経済の活性化のためにも一部調整区域を除外し、ホテル等の建設もできる一部地域があってもよいと考えておりましたが、このたびの世界文化遺産の指定により、これはもうより一段とハードルが高くなったと考えております。
 そこで、むしろ今後は文化遺産登録に当たって、より景観への取り組みの配慮が求められているのが現状だと思います。国、県、市さらには地元観光業者、地区区長から成る朝霧地区景観形成ワークショップが中心となって景観の保全、創出に向けて、その取り組みの1つである屋外広告物の集約化に取り組んでいるわけなんです。
 そこで、この屋外広告物の集約化、その具体的な事例をお聞かせください。並びに普及に向けての取り組みについてお伺いをしたいと思います。
 さらに、県としては景観保全、創出の取り組みの重要性をどのように認識しておられるのか。当然、これはもう世界文化遺産登録を契機として当然と言えば当然だと思うんですが、もう一度改めてその重要性の認識についてお伺いしたいと思います。

 そしてさらには、景観を保全もしくは創出していくために、県としては今後どのような点に配慮をしていかなければならないと考えているのかお伺いをしたいと思います。以上です。

○梅原港湾整備課長
 田子の浦港では現在15万トンの石炭を取り扱っております。これらにつきましては、背後に立地する製紙企業が生産活動で発生する廃棄物を燃やしますバイオマス発電に使う火力を補う補助材として使っている石炭でございます。バイオマス発電につきましては、製造業の産業廃棄物を削減する取り組みから助燃用石炭は今後倍増するものと考えてございます。

 さらに新たに立地する火力発電所でございますが、年間の使用量は約30万トンに及ぶということを伺っております。これらを合計しますと将来的には約60万トンになるということを見込んでいるところでございます。
 次に、石炭の荷役の状況でございますが、現在の石炭15万トンについては田子の浦港のメーンバースでございます中央埠頭の12メートル岸壁で荷おろししてございます。バイオマス発電の石炭、倍増する石炭の取り扱いにつきましては、現在沼川の貯木場に置いております。それを今年度から野積み場を拡張してございまして、それについて対応できると考えております。あと、さらに火力発電所に伴う石炭の増分については、現在これまで日本製紙が扱っておりましたチップヤードを石炭ヤードに転用して使われるということを聞き及んでおりまして、そのチップヤードの改造につきましては長期貸し付けしております日本製紙さんのほうで改良していくと承っております。あと、荷役機械につきましては、現状も船舶についている荷役機械とさらに県の田子の浦埠頭で所有しているクレーンで荷おろししておりますが、今後に渡っても新たな荷役機械等をつくることなく荷役できるものと伺っておるところでございます。

 3番目の質問の石炭の輸入先でございますが、中国並びにオーストラリアから輸入するということで承っております。以上でございます。

○絹村農地計画課長
 民間による農業用水を利用した小水力発電の取り組みについてお答えいたします。
 委員のお話の北山用水での実証実験につきましては、大井川用水に次いで2事例目ということでございまして、本事例につきましては小落差において効率的な発電を行って地域振興につなげるための実験というものでございました。ほかにも実証実験の相談が寄せられておりまして、県では実験のフィールドを提供ということで施設管理者との調整等の支援を行っているところでございます。また、今後につきましては売電のための発電需要から北山用水の事例のような小規模な発電施設によります農村振興や、環境に配慮したまちづくりというような取り組みが増加すると考えておりますので、防災、観光、環境教育などというような新たな活用方法につきまして情報提供を行うことなどによりまして新たな需要の喚起、それから製品開発などにつなげられるよう民間による普及拡大に努めてまいりたいと思っております。以上でございます。

○森田都市計画課長
 朝霧地区の景観を向上させるために国土交通省、静岡県、富士宮市、NPOの4団体が共同しまして、幹線道路の主要交差点5カ所において既設看板の集約化を図るなど、集約案内サインの新たな取り組みを展開しているところでございます。国土交通省で1カ所、静岡県として3件、根原財産区で1件実施しております。
 平成24年度は設置した集約案内サインの周辺環境への調和、視認性などの向上につきましてモニターアンケートを実施し、その結果を踏まえまして今後の集約案内板のガイドラインを取りまとめたところでございます。周辺の民間施設につきましてもこのような取り組みが理解されておりまして、昨年度には朝霧地区の2カ所の集合案内板が設置されました。今年度につきましては、こうした富士山周辺地域に普及させまして良好な景観保全に向けた取り組みを行っていきたいと思っております。
 富士山周辺地域につきましては、周辺地域の市町が景観行政団体に移行できるように進めております。この12月には町としては県内初となります景観行政団体へ移行ということで、長泉町が移行することとなっております。また、来年4月1日から景観行政を進める上で――先ほども午前中も質問がありましたけれども――御殿場市、沼津市におきまして屋外広告物条例ということで独自の条例により富士山の景観保全を進めていることとしております。このような取り組みの成果を生かしまして、富士山周辺地域全体に同様な取り組みができるよう情報発信をして、本県における景観施策の推進に努めていきたいと思っております。
 景観に関しましては大変重要だと思っていますことから、各市町が景観行政団体へ移行しまして、地域の実情にあった景観に配慮していくよう支援していきたいと思っております。

 今後どのような点にさらに配慮していくかということですけれども、富士山周辺地域に関しましてはワーキンググループということで進めておりまして、今年度6回景観施策についての共通意識と先進事例をもちまして、静岡県のほかの地域よりも進んだ取り組みをしていますことからこれを引き続き行っていき、富士山が文化遺産登録されましたので美しい景観をつくっていきたいと思っております。以上でございます。

○吉川委員
 富士山の周辺の景観なんですが、遠回りしたような問いかけでまことに申しわけなかったんですが、実は富士山周辺に及ぼしていきたいということで富士山周辺地域には白糸の滝とか田貫湖があるわけなんです。これは私からの要望というか、この辺について県当局がどのように考えられているのかちょっとお伺いをしたいと思います。というのは、電線の地中埋没化と申しますか、地中化と申しましょうか、あの辺に行っていただければわかるんですけれども、白糸の滝から朝霧高原にかけてずっと電線が非常に目立つんですよね。ですから、私は今後どのような点に配慮していきたいかという遠回ししたような質問したんですけれども、その辺にどのくらいの方が気づいておられるのか。電線の地中埋没化はぜひともやっていただきたいということでそれについても必要性を認識しておられるのか、今後取り組んでいくことにおいての可能性があるのか、その辺をちょっとお伺いしたいと思います。

○森田都市計画課長
 電線の地中化に関しましては、田貫湖、白糸の滝だけではなく、富士山の景観に対して配慮すべきだという意見がほかの地域でも上がっておるということで認識しております。電線の地中化に関しましては、現在電線類地中化計画ということで道路局のほうで行っておりますので、これらも景観計画に入れて早く取り組みができるように進めていいきたいと思っております。以上でございます。

○吉川委員
 白糸の滝あたりが非常に目立つんですね。あの辺に集落があるもんで、あの辺の電線が特に目立つものであえて私言ったんですが、この電線の地中化というのは当然公共事業の拡大にもつながりますし、それが経済の活性化にもつながっていくでしょうから、当然これは何としてもやっていただきたいことだと特に思います。特に富士山が世界文化遺産になったということで、あの南麓地域にはわけても力を入れていただきたいんですが、その辺長島部長どうですか。

○長島交通基盤部長
 富士山を見たときに、いろんなところで電線がいやが応でも入ってしまうというのがあっちこっちで本当に見られます。僕も聞いたところと記憶で覚えてるといいますか、実際にあるんですが、富士山をバッグに写真を撮ってうちに戻ったら、電線が入っていて何だこれはというようなことでがっかりしたというような話を聞いております。本当におのおのの箇所の電線を地中化するには非常にお金もずっとかかる話ですけれども、重点化地区というような形で今計画をつくって、富士山が見ごろのところといいますか、観光客の方が常に訪れるところについては景観の保全対策を重点化してやっていこうということで今考えていますので、電線の地中化等についてもしっかり検討していきたいと考えてます。以上でございます。

○吉川委員
 要望を最後ちょっと述べたいと思います。電線の地中化についてはぜひともその緒についていただいて、まずもって計画を立てるところから、予算を計上する作業からぜひともお願いをしたいと思います。

 もう1点要望なんですが、田子の浦港における石炭火力発電についてなんですけれども、富士地域の経済の活性化のためにもこれにかかわる業者、例えば運送業においてもしかりですが、できる限り地元業者を使うように行政としての指導をよろしくお願いしたいと思います。特に先ほども申し上げましたように、富士市の運送業に関しては日本製紙の撤退により今日壊滅的な打撃を受けております。この点をぜひともしんしゃくしていただいて、富士貨協、協同組合があるわけですが、トラックの業者への御配慮もよろしくお願いしたいと思います。この石炭の運送に関して要望をしておきます。以上です。

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