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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年12月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:平賀 高成 議員
質疑・質問日:12/15/2016
会派名:日本共産党静岡県議会議員団


○平賀委員
 日本共産党の平賀高成です。一問一答方式でお願いします。
 最初に、東富士演習場の県道104号線越えの実弾演習について、前回に続いて聞くわけですけれども、この問題で104号線越えの実弾演習を本土に移転する場合、米軍が沖縄県でやっていないことは本土でもやってはならない同質同量の原則が確認されております。しかし本年9月に行われた実弾演習では朝7時から夜10時まで訓練が何日かやられまして、これは協定に違反しているんじゃないかと私は思っているわけです。
 その点で、東富士演習場使用協定を結んだときに、県は立会人として参加しているわけですが、これに間違いありませんか。

○朝比奈県民生活課参事
 104号訓練受け入れに当たりましては、平成8年から9年にかけて種々協議をしたところでございますけれども、その会議におきまして、県は国や地元から依頼を受けまして会議の議長を行って調整を務めたところでございます。

○平賀委員
 立会人という認識だと思いますが、立会人とは一体どんな仕事をするのか調べますと、大辞林などでは立会人とは後の証拠のためにその場に立ち会う人だと、立会証人だと説明があるんです。
 ですからこの立場から言いますと、例えば演習場の実弾演習に当たって現状をさらに悪い状況にするとか、新しい兵器が参加するとか、そういう全面返還に逆行する問題が出てきたときには、これは幾ら地元が合意したときでも立会人として最初の協定がちゃんと守られるように警告を発するとか、そういう役割を発揮するのが立会人の仕事ではないのかと思いますけれど、その点についてはどうなんでしょうか。

○朝比奈県民生活課参事
 米軍東富士演習場の全面返還につきましては、使用協定の成立基盤でございます。104号訓練に関する協議、またオスプレイもそうでございますけれども、その協議におきまして地元も最も重要な事項として捉えて取り組んできたものと理解しております。
県といたしましても、これらの地元の意向を尊重して東富士演習場の使用協定の成立基盤は堅持することを基本姿勢として対応しておりましたし、今後ともそういう姿勢で取り組んでまいりたいと考えております。

○平賀委員
 ありがとうございました。
 その立会人の立場を今後とも堅持していくという答弁だったと思います。
 それで、1997年に沖縄県の実弾演習が余りにも負担が大き過ぎて全国に分散して移転すると、その中で東富士演習場にも実弾演習がやってくることになって、この使用協定に基づいていろいろ議論されましたよね。そのときに、実際に沖縄県から来る実弾演習が一体何日演習をやるのか、何人来るのか、弾は一体何発撃つのか、それから演習時間は何時から何時までなのかがはっきりしていないと、地元の住人たちは一体どんな訓練がされるのかわからないですから、沖縄県の訓練がどういう内容、全容なのか確認はされているんでしょうか。

○朝比奈県民生活課参事
 104号訓練の受け入れの協議は平成8年から9年で、当時の詳細なやりとりの記録が残っておりませんけれども、平成10年1月に行われました運用委員会におきまして、射撃日数ですとか通報の仕方ですとか安全管理、あと6番委員御指摘の夜間訓練等についても合意した記録がございます。

○平賀委員
 夜間訓練についても同意した記述が残っているということですね。
 私もこの実弾演習が初めて東富士演習場に来るときに、一体沖縄県ではどうやられていたのかを沖縄県議団の日本共産党に確認しました。そうしましたら、沖縄県が本土に復帰する以前は米軍はもうやりたい放題やっていましたと。ただ本土に復帰した後は、米軍からこの実弾演習の訓練は日没までだと話があって、日没で終わっていたということでした。ですから確かに今言われたように、地元の協議の中では夜間訓練について何時までですかと質問があって、そのときに防衛省側は、いやこれは自衛隊が夜間やっているからそれに準じてやってもらいたいと話があって、それを黙認したということで終わっているわけですよね。
 ですから、私は沖縄県でやっていないことを今度東富士演習場でやられるわけですから、このときに県は立会人として、これは協定の大前提が崩れますよと警告を発する責任があったと思うんですけれど、その辺についてどう思っていらっしゃるのか伺います。

○朝比奈県民生活課参事
 先ほど申しました平成10年に合意したことで、その後、平成12年の運用委員会等でも夜間訓練について再度質疑があったと記憶しております。先ほども申しましたけれども、県としては演習場の使用協定の成立基盤は堅持しなければいけない姿勢でございますので、これから今後のことも含めまして、そういった姿勢をしっかり貫いてまいりたいと考えております。

○平賀委員
 原点は堅持しますということですけれども、やっぱり警告を発する、原点の約束からずれていますよと言うのが、私は立会人としての責任だと思うんですね。

 もう1つ伺いますけれど、例えば今大きな問題になっているオスプレイの問題がありますよね。これは2012年に日本に配備するということで、全国のいろんなところに分散してその訓練をやるとなって、東富士演習場でも同じように協議会の中で議論されました。そのとき東富士演習場の問題で、オスプレイがどういう訓練をするのか協議があったときに、県側代表として静岡県くらし・環境部の伊熊部長が議長をやっていたんですね。そのときに地元の人たちのいろいろな心配があっても、最終的にこの協議は無事終了されたことに対して立会人としてお礼を申し上げますと、全体としてはオスプレイを受け入れることでまとめたいと取りまとめをやっているわけです。それに対して御殿場市の若林市長は、そうなったんじゃ自分たちの思いと違うんだと、まだいろんな問題が未解明のまま残っているんだということで、会議が終わった後で記者の人たちの質問にぶら下がりで答えて自分のいろんな不安な思いを語っているわけです。静岡新聞の2014年の12月22日付にこの記事があります。
 こういういろいろな事例を見ますと、やっぱり立会人じゃなくて防衛省と地元の間に入っていろんな調整をしている役割を果たしているんじゃないのかと私は思うんですよ。原点の立場を堅持していきたいと言われるわけですから、この点についてしっかり貫いていただきたいと思いますが、木くらし・環境部長に伺いますけれども、やっぱりこの原点は今後もしっかり守っていくべきだと考えられますでしょうか。

○木くらし・環境部長
 6番委員がおっしゃる立会人の立場というお話だと思うんですけれども、基本的には今、朝比奈県民生活課参事が話したように2市1町、地元の運用委員会の中で新たに合意していたものに対してどうするかにあると思います。立会人は先ほどお話ししたように、そういったことがしっかり守られているかどうか、しっかりと堅持しなおかつ国と米軍と地元ともある面での調整役が必要だと思っています。その中で今回のオスプレイの話もそうですし、この104号訓練の話もそうですけれども、ある面でしっかりやっているつもりでおります。
 今回104号訓練につきましては、9月の中下旬に行われましたけれども、その段階で、104号訓練が本当に安全・安心に行われるかどうか、それからまさに米軍の規律保持をしっかりするようにと私みずからキャンプ富士の司令官に伺いまして申し合わせたところです。
 残念ながら事件が起こってしまいましたけれども、そういうところはしっかりやっておりますので、今後も引き続き2市1町との合意の中でしっかり私どもとして立ち会いの仕事をしてまいりたいと思っています。

○平賀委員
 ありがとうございました。
 きょうの新聞各紙にオスプレイの問題がいろいろ出ていまして、川勝知事も米国からの2次情報をうのみにして国民に対して説明してきたが頼りないと、もう米国から安全と言われているという説明は通じないということで、危険なままなし崩しに配備されることに強い懸念を感じると述べていて、私も全く同感ですけれども、こういう問題が直接静岡県にも降りかかってきておりますので、ぜひそういう立場で頑張っていただきたい。

 それからもう1つ、木くらし・環境部長に伺いたいのは、この実弾演習の問題で富士山が世界遺産に登録されて、その麓で富士山に向かって実弾が撃ち込まれているわけですけれども、世界遺産に対してこんな乱暴なことをやっている国や県はないんじゃないかなと思うんですけれども、そういういろんな問題が富士山の麓でやられているわけです。訓練のあり方に対してどのように考えていらっしゃるのか、この点について伺いたいです。

○朝比奈県民生活課参事
 世界遺産に関することになりますと所管外ではございますけれども、ことしユネスコ世界遺産センターに提出して承認されました富士山保全状況報告書・包括的保存管理計画がございまして、その中では、東富士演習場で行われている演習は日本の防衛上の観点から必要なものとされており、さらに災害時の派遣活動にも有用なものとされておりますとの記載がございます。演習場の地元もこうした考えを理解し、場内における演習について了承した上で使用協定を締結している経緯があると考えております。
 県といたしましては、国と地元で締結されている使用協定が適切に運用されるように、今後も国と地元の間で調整を進めてまいりたいと考えております。

○田口委員長
 6番委員、所管の範囲でお願いします。

○平賀委員
 世界遺産に登録された富士山がちゃんと守られるように頑張っていただきたいとお願いしておきたいと思います。

 次に、オスプレイの問題ですが、既にテレビや新聞で大きく報道されていて、これは空中給油を受けるときにうまくいかなくて墜落したということですけれども、原因や再発防止策がしっかり明らかになるまでは絶対飛ばないでもらいたいと私も思っているわけですが、県としてはどう対応されるようになるんでしょうか。

○朝比奈県民生活課参事
 既に新聞等でも報道されておりますけれども、事件発生を受けて国はアメリカに対し事故原因の究明、日本側への情報提供、あとは再発防止策を求めるといったこととともに、安全が確認されるまでは日本でのMV―22オスプレイの飛行停止を求めておりまして、アメリカ側もこれを受け入れる旨の回答をしているところでございますので、まずはこれを見守りたいと考えております。

○平賀委員
 次に、演習通報について質問しますが、この東富士演習場やキャンプ富士でオスプレイなどの演習をするときには、1週間前までに演習通報で知らせるとなっております。ただ飛行で移動の場合は別に演習ではないわけだから演習通報には載せないで、実際には演習はやられている問題が、現地からはいろんな声が上がってくるわけですね。そういう中で、御承知かもしれませんが例えば以前小山町の中学に空砲が落ちたのも、ハッチをあけたまま飛んでいるんですね。ですからそういうことが現にやられているわけで、やっぱり訓練であれ飛行であっても地元の人たちからちゃんと演習通報に載せてもらいたいという声が上がっているわけです。
 赤旗新聞の11月25日付に出ておりますけれども、これを見るとオスプレイの訓練で普天間基地から東富士演習場まで約1,000マイル――1,600キロを空中給油機で給油を受けながら飛んできて、実際に戦争をやっていたら戦線の敵の裏側に海兵隊員をおろして攻撃して、終わったら隊員をオスプレイに乗せて普天間基地に戻る長距離急襲訓練をやられているんです。
 ですから、移動であっても訓練の一環だというのはそういう場合に当たると思うんですけれども、そういう問題も含めて地元の人たちが言っている、飛行であってもちゃんと通報に載せてもらいたいとぜひ要請していただきたいんですが、どうでしょうか。

○朝比奈県民生活課参事
 オスプレイの飛行に関しましては、演習場に来る際には必ず1週間前には演習通報すると規定がございます。キャンプ富士は規定上対象外ですけれども、県からも国に依頼しまして通報していただくようにお願いしておりまして、国もそれに応えて、可能な限りではございますけれども通報していただいているところでございます。
6番委員御指摘のような件に関しましては、地元の2市1町等ともよく相談しまして対応を考えてまいりたいと考えております。

○平賀委員
 ぜひそういう立場で頑張っていただきたいとお願いします。

 それから、これもオスプレイの問題で、5月それから7月、8月と訓練期間中毎回1機は故障して、これが厚木基地で修理のために駐機していると。これが今オスプレイの実態なんですね。これほど故障の多いオスプレイは欠陥機だと私たちはかねてから指摘してきているわけですけれども、原因究明と対策がとられない限り、今後の訓練は中止するように政府や防衛省、米軍に強く要請していただきたいと思いますが、この点についてはどうでしょうか。

○木くらし・環境部長
 今回事故の報道がございまして、きのう川勝知事もぶら下がりがあって御説明しているんですけど、川勝知事としてはまず自衛隊がみずから運転して安全性についてしっかり確認すべきだという御意見をお持ちです。今回につきましては、沖縄防衛局がしっかりまずは米軍に対して申し入れをしたと、それから稲田防衛大臣もアメリカに対して今回のような事故の原因をしっかり究明して、それが解明されるまでは飛行しないと申し上げております。これはオスプレイではございませんけれども、ことしの全国知事会でもやはり沖縄県知事が沖縄県の基地の現状について御説明されて、全国の知事がその状況を勉強しようと勉強会が始まりました。
 ということも含めて、今回オスプレイにつきましては、しっかりとその原因の究明をしていただいた上での運行開始とかの判断になると思います。また我々としては、知事会の関係では渉外知事会――15都道府県で構成してますけれど――がございますし、2市1町の意見もありますし、それからあと基地のある県内6市町についても同じような形での基地連絡協議会を持っておりますので、今後の対応としまして、安全対策について申し入れるかどうかについて検討していきたいと思っています。

○平賀委員
 ありがとうございました。ぜひ頑張っていただきたいと思います。

 それからもう1つ、オスプレイの問題で、今事故を起こしたオスプレイの機体ではなくて別のCV―22という特殊作戦用に使うオスプレイですけれども、昨年10月に米軍が発行した環境レビューでは、CV―22の弾薬収容の場所として東富士演習場の名前が挙がっているんです。要はオスプレイから銃撃する訓練も今後やっていこうと計画されているわけですけれども、これは明らかに演習場の使用協定に反すると思うものですから、立会人としてこういうことが出てきた場合はしっかり意見を述べていただきたいと思っておりますが、この点について質問します。

○朝比奈県民生活課参事
 アメリカ空軍のCV―22オスプレイでございますけれども、東京都の横田基地に平成29年度後半に配備されるということでございます。まだ詳細な事項がわかりません。配備が平成29年後半でございますので、県といたしましても県の基地関係連絡協議会ですとか渉外知事会、そういった場でCV―22オスプレイに関して速やかに情報提供していただくように要望しているところでございます。
詳細が明らかになりましたら、また2市1町と使用協定運用委員会を開きまして、しっかり協議してまいりたいと考えております。

○平賀委員
 これは明らかに使用協定に違反する内容だと思うものですから、ぜひそうならないように強く要請しておきたいと思います。よろしくお願いします。

 それでは、有害鳥獣の管理について質問いたします。
 先ほども7番委員からお話がありましたけれども、実際に有害鳥獣の実態はなかなか大変な状況があって、我が党の南伊豆町会議員の方から要請があって聞くわけですけれども、弓ヶ浜地域――住宅が密集してる地域ですね、観光客も非常に多いところなんですけれども――こういうところで90キロから100キログラムのイノシシやシカなどが出没する状況なんですね。それで9月の委員会のときにも7番委員がいろいろ聞かれまして、要は個体数が一体どれぐらいあるのかを推計する計算として中央値を使っていて、これが甘いじゃないかということで、今度上限値で計算して個体の推計をしてそれに見合う管理捕獲などをやっていくと御答弁があったと思います。
 それで、現状は捕獲してもそれを上回る規模で繁殖している状況ですから、被害の状況をどのようにつかんでおられるのか。それから対策ですね。これが計算方法、推計方法を変えてどの程度今進んできているのかについてお聞かせください。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 まず、被害の現状把握につきまして、基本的には経済産業部で農林業被害ということで市町を通して毎年把握していただいています。
 生息頭数の推計方法ですけれども、先ほど申し上げましたように、イノシシについては目撃情報で基本的に農林業に被害を与える里山の個体を捕獲することで生息頭数は管理している。ニホンジカにつきましては、面的に被害を与えるということで、生息頭数を目撃のほかに糞粒法という調査方法を使ってやっています。それが今、3年に一遍の順番で回っているので毎年の調査にならないか、要するに精度が高まらないかは検討中です。カモシカについては、生息頭数を調査によって市町の方々に把握していただいています。大まかにはそんな状況です。

○平賀委員
 ありがとうございました。
 ぜひ、そういう被害が少なくなるように頑張っていただけますようによろしくお願いします。

 最後の質問にしますが、先ほども議論がありました男女共同参画の問題ですが、以前私も男女が共に創るしずおか議員連盟の県内視察で、浜松市の浜北区に浜松信用金庫のきらりタウン支店という、きらりタウンという住宅街の一角にあって、全部女性で運営して、預金目標も1年も前倒しで達成したところに行きました。女性がいかに働きやすい職場にするかということで、みんなが協力して、地域に支えられた銀行ということで休日などは銀行のフロアを近隣の人たちに開放して、いろんな展示会をやったりですとか話し合いを持ったりして、地域に守られて支えられる銀行ということで随分頑張っておられました。
 それだけ頑張っていらっしゃるんだったら、さぞかし給与の面でも男女の差がないんだと思いますけれどもと聞いたら、責任者の女性の方が予想外の質問を受けましたといろいろしゃべってくれたのは、やっぱり格差があるんですよ。男性よりもやっぱり安いんです。だから少なくともそういう部分は本当に名実ともに男女共同参画になるように、ぜひ目を光らせてもらいたい。これは所管外のことになりそうですから、要望をお願いしておきたいと思います。よろしくお願いします。終わります。

○田口委員長
 それでは、ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分とさせていただきます。

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