• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:03/11/2014
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 分割質問方式でお願いします。まず、このたびの大雪で被害に遭われた皆様に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。そしてまた、昨日来、被害に遭われた方への支援策につきましては、質問がございましたけれども、私は、視点を変えて経済産業部の危機管理について、このたびの大雪の災害を通じて、質問させていただきたいと思います。
 私は当事者として、全く生まれて初めての雪の中に閉じこもったわけでございますけれども、隣の町とは雪の量が全然違うんです。伊豆の国市は全然降ってないんですよ、大したことはない。伊豆市は物すごいんですよ。その中にありまして、国の農政局、それから東部農林事務所、それから本庁の新田農業振興課長とか、JAとか、市とか、大変だ、大変だって言って、あの雪の中を駆け巡っていただいたのは、大変ありがたいと思っているわけでございますけれども、果たしてこの情報や調査をどこで誰がコントロールして、どういう指示がなされたのかということについて非常に疑問な点が多い。
 伊豆市は県会議員が10人も20人もいるわけじゃなく私1人しかいないわけでございますから、私にさまざまな情報が上がってきて当たり前なんですね。これが全然ないわけですよ。大変だ、大変だって、みんなが市も県も国もJAも、みんな走り回っているんだけれど、大変だ、大変だで、その情報管理と調査はどうなっていたのかと、その反省はないのかということです。
 もう1つは、災害が起きたときの装備の状況です。雪に備えたタイヤとか、四輪駆動車があるのかないのか、装備が不十分ではなかったのかと、そういった点につきまして、何か反省なり、お気づきの点が今回の災害を通じてありましたら、お知らせしていただきたいと思います。

○吉田農林業局長
 今回の雪にかかわらず、農林業被害につきましては、私どもの農業振興課で被害などの情報を取りまとめることになっております。
 今回の事例におきましても、8日のときにしろ、14日から15日のときにしろ、土日でしたので、組織的に動き出したのは、週が明けた月曜日からでございました。それとは別に、これは組織的でないので対応していたと言えるかどうかは別なのですが、担当の職員が、やはり自分の管轄が気になって、様子を見に行って情報をある程度つかんでおりました。
 週が明けて月曜日から、実際の状況をつかむようにしていましたが、被害の実態をつかむのは、基本的にはJAや市町から情報をいただいて、それが農林事務所を通じて上がってきて、農業振興課で県全体の農林業、農業被害をまとめるという形で、組織的に動いているところでございます。
 それと並行して、直接県の人間も、特に農林事務所なんかはもちろん市町と一緒に回ったり、あるいは先ほど新田農業振興課長という名前も出てまいりましたが、現場をやはり見ておかないといけないということもございまして、直接見に行く場合もございます。組織的な取りまとめとしては、先ほど言ったようなルートで上がってくるということです。

○芦川政策監
 今回は農業の被害が大きかったので農業の担当が主体になって動いたわけですが、それ以外にも、例えば商工関係でも渋滞で物流が滞ったというものがありましょうし、水産とか林業などでもそのような可能性があります。そういう意味で、部局をまたがった情報は、私どもの管理局の政策監のところで取りまとめまして、あわせて、経済産業部だけの被害でもないので、危機管理部のほうで取りまとめて一括で情報処理をしている状況でございます。

○吉田農林業局長
 申しわけございません。装備が不十分ではなかったかというお話がございました。今回の雪に関しましては、想定外と言ったら怒られますが、雪に対応した装備を持って、そういうところへ見に行けるような状態にあったかといいますと、まさに想定外で、それがなかったのは事実でございます。

○石橋委員
 多分そうじゃないかと思っていたのですけれども、地震や津波の対策は、皆さん一生懸命やっていますが、まさかこんな雪が来るとは思っていなかったと思います。これ盲点を突かれたといいますか、そういった面では、禍を転じて何とかにす、ということでございまして、ぜひこれからもいい教訓にしていただきたいと思います。
 もう1点、私は申し上げたいのは、何しろ国の支援策が早かったですよ。ドーンと出たんです。しかし、県の支援策が遅いんです。この支援策を知事が本当に見ていたのかどうか。この支援策で十分と言えるかどうか。県の支援策、これに本当に知事が印鑑を押したのかと、川勝知事の仕事がどうかということが甚だ私は疑問に思う点であるということを申し上げます。
 やはり皆さんのお仕事は、想定外ということを想定内にする仕事だと私は思います。想定外だったということのないようにするのが皆さん方のお仕事だと思いますので、あらゆることを想定して、準備怠りなくお願いします。目的地まで行けなかったとか、チェーンソーがなくて行けなかったとか、スタッドレスタイヤがなくて目的地まで行けなかったとかという情けないことでは困るわけでございます。
 今回のことで皆さん方に一番申し上げたいのは、倒木なんです。大きな木が倒れちゃって、行き来できない。この対策が全くなされていない。この費用はどうするのか、誰が責任持ってやるのかということが決められていないということを、ぜひ御留意いただいて、これからの対策に生かしていただきたいと思います。

 それから、次に、県では平成26年度から総合計画の後期アクションプランが始まります。また経済産業部では、このたび後期アクションプランを受け、経済産業ビジョンを策定したということでございます。
 平成26年度はこれらの計画の最初の年度になりますが、これら計画の要素を盛り込んだ平成26年度の経済産業部の当初予算の特徴についてお伺いしたいと思います。

 また、経済産業ビジョンの農業・農村編では、本県農業を成長産業として一層発展させていくため、生産現場の強化を図るとしておりますが、伊豆地域などの中山間地域では、規模拡大など、効率化一辺倒では進めにくいと考えるが、どのようなビジョンの実現を図るのか、お伺いしたいと思います。

○古澤経理監
 平成26年度の予算の特徴でございますけれども、渥美部長のほうでも説明をされたと思うんですけれども、総合計画の後期アクションプランを着実に推進するために、主眼に置いて予算化したものでございます。
 経済産業部につきましては、一流のものづくり、ものづかいの創造の大柱を担うものということと、あとは5本の柱を着実にやっていくために予算化したものでございます。
 特に、場の力を活用した地域経済の活性化、次世代産業の創出、次代の産業を拓く人材育成と就業環境の整備、豊かさを支える農林水産業の強化、豊かさを支える地域産業の振興ということで、その5本を念頭に、予算編成させていただきましたのでよろしくお願いします。

○細谷農林業局技監
 経済産業ビジョン、農業・農村編における中山間地の農業振興についてお答えします。
 本県の中山間地域では、ワサビやソバ、シイタケなど、地域の特色を生かした農産物が生産されております。
 こうした農産物の加工や販売、さらにはグリーンツーリズム、6次産業化やブランド化など、農産物の付加価値を高めて、地域の魅力を生かした農業の振興を図ることが重要だと考えております。
 このため、経済産業ビジョン、農業・農村編では、具体的な取り組みとして、薬用作物の振興や、農産物の加工や販売に取り組む農山村女性の活動の支援、シイタケのブランド力の強化などの向上を掲げております。
 このような取り組みによって、中山間地域の農業の生産現場の強化につなげてまいりたいと考えております。

○石橋委員
 ありがとうございました。特に、中山間地域の関連でお話のありましたシイタケでございますが、風評被害で御案内のとおり、全国的に産地がなくなってしまうような地域もあるようでございます。和食が無形文化遺産になったわけでございますし、シイタケは和食になくてはならないものでございますから、ぜひしっかりとした御支援をお願いしたいと思うわけでございます。

 次に、産業委員会説明資料の報告事項として、農林水産業と工業の報告事項はたくさんあるんですが、商業が1つもないんですね。静岡県から商がなくなっちゃったのかと誤解されるぐらいに商の項目が1つもない。これに対してどのようにお考えになっているのか、お伺いしたいと思います。

○望月商工業局長
 大変申しわけございません。商業振興施策について、報告事項の項目に入れなかったことについては大変失礼いたしました。私としては、最近の県内の商業環境、商業活動を見ますと県外資本の、大型のいわゆるモールと言われるような超大型の商業施設、また大型スーパー、こういったものの出店がございます。県内の地域の経済循環、こういったことを考えれば、やはり地元の商店、商店街、こういった商業者が良質なサービス、また製品を供給していくということが、地域経済の循環にとって、非常に好ましいと思います。大型店が出店したり、場合によっては撤退するというようなこともございまして、そういったことに消費者が振り回されて、買い物弱者が非常にふえたりだとか、そういった事態にもなってきているということで、やはり地元の商業者が安定して経営していただくということが、消費者にとっても非常に重要なことなのかなと思われます。また、地域のコミュニティーを守っていくという観点からも、好ましいことだと考えております。
 平成26年度当初予算の主要事業概要の121ページのところに、商業振興関連事業費という形で記載させていただいております。この中では、2月の本会議の質疑にもありましたが、魅力ある個店をふやしていくことが非常に重要だということもございます。
 また、商店街の振興もあわせてやっていくということで考えておりまして、特にエリアマネジメント、これはタウンマネジャーというものをことし小山町に配置をしておりますが、こういったものも今後充実はさせていきたいと思います。
 また商業パワーアップ事業の中で、補助限度額の下限を50万円から30万円に引き下げるというような制度改正によって、より地域の実情に合った小規模な事業に対しても、市町ともに商店街を支援していくというようなことを考えております。
 いずれにしても、第一義的にはやっぱり市町、また商工団体、商店街、こういったものと連携を図りながら、きめ細かな対応を図ることによって、地域の経済、商業の活性化がなされるように努めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。

○石橋委員
 やっぱり商業が町のにぎわいにとって非常に大事なことでございます。この話をすると非常に時間がかかるものですから、簡単に私見だけ申し上げますと、空き店舗対策とか、商店街の活性化なんかということになりますと、もう経済産業部だけのアイデアと力では難しくなってきていると、私は思います。
 ですから、先ほど申し上げましたようにコーディネーターとか、商店街の全体をコントロールできるような方によって、シルバー人材センターの力をかりるとか、NPOの力をかりるとか、あるいは教育委員会、高校とか、学校の力をかりるとか、あるいはボランティアの力、JAとか組合の力、いろんなものをやっぱりこう総合して、地域づくり、商店街づくりに活用していくと、そういう時代を迎えていると思いますので、参考までに申し上げておきます。

 さて、続きまして、本日のメーンイベントでございます。
 年度末を迎え、産業委員会説明者のうち、経済産業部では渥美経済産業部長、古山組合検査課長と渥美水産資源課長が、静岡県労働委員会事務局では岡本事務局長が県を退職されると伺っております。
 長きにわたり、県行政の推進に多大な御尽力をされましたことに心から敬意と感謝を申し上げます。
 渥美経済産業部長におかれましては、昭和54年4月に奉職されて以来35年間の長きにわたり、一般行政職員として県行政の推進に多大な御尽力をされました。
 この間、磐田市副市長、商工業局長、経済産業部部長代理などの要職を歴任され、平成25年4月からは経済産業部長として、農林水産業から商工業までの産業振興や雇用対策など幅広い分野を所掌する組織において、強いリーダーシップを発揮され、本県経済の本格的な回復と一層の成長に向けた取り組みの道筋をつけるなど、直面する様々な課題に対し積極的に取り組まれ本県産業の振興に御尽力されました。
 岡本労働委員会事務局長におかれましては、昭和55年4月に奉職されて以来、34年間の長きにわたり、一般行政職員として県行政の推進に多大な御尽力をされました。
 この間、県民部管理局総務監、経済産業部管理局長、経済産業部部長代理などの要職を歴任され、平成24年4月からは労働委員会事務局の事務局長として、労使紛争の解決に積極的に取り組まれ、労使関係の正常化や安定化に御尽力されました。
 古山組合検査課長におかれましては、平成10年4月に奉職されて以来16年間の長きにわたり、一般行政職員として県行政の推進に多大な御尽力をされました。
 この間商工金融室専門監、組合検査課組合検査監などの要職を歴任され、平成25年4月からは振興局組合検査課長として農協、漁協などへの検査を総括し、指摘事項の改善を通して本県の協同組合の健全な事業運営及び発展に御尽力されました。
 渥美水産資源課長におかれましては、昭和52年4月に奉職されて以来37年間の長きにわたり、水産技術職員として県行政の推進に多大な御尽力をされました。
 この間水産試験場浜名湖分場長、漁業高等学園長などの要職を歴任され、平成23年4月からは水産業局水産資源課長として水産資源の維持、増大のため先頭に立って漁業関係者との調整に取り組まれるとともに、平成23年5月の浜岡原発停止に伴い運営が危ぶまれた温水利用研究センターの運営継続、ウナギ、アサリを初めとする資源減少への対応などたいへん困難な課題の解決に尽力されました。
 皆様におかれましては今後も健康に留意されるとともに、これまで養われた豊かな経験と見識を生かし、地域社会においても御活躍されることを祈念申し上げます。
 御退任に当たりまして、これまで携わってこられた県行政を振り返り、後輩へのアドバイスなどがありましたら一言ずつお願いしたいと思います。

○渥美経済産業部長
 ただ今、身に余るねぎらいのお言葉をいただきまして、大変ありがとうございます。
 また、このような貴重な時間に発言の機会をいただきまして、感謝申し上げます。
 昨年4月にこの経済産業部長に就任いたしましたが、今年度、ただ今御審議をしていただいていますが、総合計画後期アクションプランの策定、あるいはその下位計画の経済産業ビジョンを策定するという、大変な時期にこの立場に立ったということで、大変身に余る、身が引き締まるような緊張感を持ってスタートしたわけでございます。
 事業的にも、新年度早々には3年ぶりの世界お茶まつりの初めての春の開催、あるいは茶草場の世界農業遺産の認定等々と、あるいは都づくり、茶の都、花の都等の構想づくり、計画づくりということ、そして、ファルマバレー構想では、さらに事業を進展させるために、旧長泉高校の跡地を活用した新たな施策展開ということで、事業がめじろ押しの1年でございました。年度末には最近の本県の経済が、全国に比べて少し回復が遅いということで、産業成長戦略会議を創設するということとなり、大変バタバタ駆け足のような年度末でございました。
 それも委員の皆様を初め、多くの職員の方々と議論を重ね、御意見をいただきながら、皆さんに支えられ、この1年を乗り越え、経済施策を展開させていただきまして、本県の経済に少しは貢献できたのかなと、前へ一歩進んだのかなという思いを持っております。
 この3月に定年退職でございますが、35年間、あっという間のときを過ごして、目の前にもうこういう時期が来たんだということで、正直驚いています。といいますか、もうそんな時期なんだというような思いを持っております。
 先ほど御紹介いただきましたように、昭和54年に私は伊豆の下田土木事務所の用地課から、公務員生活をスタートさせていただきました。職場、上司、同僚に恵まれ、大変楽しく、やりがいのある仕事に携わらせていただきました。仕事に当たっては、情報アンテナを常に高くして、これまで前任者が携わった仕事を少しでも一工夫を加えて、少しでも前へ、一歩でも半歩でも前へ出て、貢献できればという思いを持ち、あるいは管理職の立場に立っては、まずは方針を定め、その後は職員の皆様に、気持ちよく120%の力を発揮できるように心がけてきたつもりでございます。
 また、先ほどの御紹介にございましたが、磐田市役所、その前には藤枝市役所、そして国の自治省にも勤務する機会に恵まれて、その経験から、県庁で当たり前というのか、当然と思っていることが、そういう組織に行くと全然当たり前ではないと驚かされることがございました。県庁で普通に考えていることが、それぞれ市町では通用しないようなことがございました。ぜひ、職員には、幅広い体験、経験をしていただいて、現場あるいは住民の声に耳を傾けていただき、一緒になって静岡県の発展のために尽くしていただければと思っております。
 ここで、先ほど申し上げましたように、総合計画とか経済産業ビジョン、あるいはいろいろな都の構想の策定に携わったわけでございますが、その実行、これからが実施する段階でございます。そしてその成果も見ずに、これからこの場を去るということは、大変心残りでもありますし、少しやり残した感が伴っております。ぜひ、委員の皆様のお力をかりながら、産業界の皆様と一緒になって、策定いたしました計画、ビジョン等を着実に実施して、本県がさらに発展することを念願をしております。
 本県はまだまだ底力があると思いますので、必ず本県は発展すると思っております。私も、この事業に携わった者の責任として、一県民として微力ではございますが、少しお手伝いをしていきたいと思っています。
 実は平成18年に商工金融室長を拝命してから、一貫して、この産業関係の委員会に所属をさせていただきました。大変思い出に残る委員会でございます。多くの委員の皆様と議論をさせていただきながら、本県の発展のために施策展開をさせていただいたということで、大変うれしく思っております。今後とも皆様に御支援、御指導を賜りながら、本県の発展のために少しでもお役に立てばと思っています。本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。

○岡本労働委員会事務局長
 先ほどは過分なお言葉を賜りまして、まことにありがとうございます。
 果たして、県民福祉の向上に少しでも貢献できたかと考えますと、少し面映ゆい気もいたしますが、あと3週間程度残されておりますが、無事公務員生活を全うできまして、安堵しているところでございます。
 私が県に入ったころは、地方の時代と言われまして、私どもの仕事の中身も質、量ともに、これから向上していく、成長産業であるなという思いを強くした中で仕事に励んでまいりましたが、ことはそう単純に進みませんで、地方分権も道半ばというか、私の感覚から言えば、まだほとんど緒にもついていないというような感もいたしますけれども、その大きな原因の1つに、やはり中央といいますか、東京方面からは、やはり公務員の質というか、力量というかに大きな疑問を持たれているという部分も否めないかというように思っております。
 平成の時代に入りましてからは、長期景気低迷という中で、県民の皆様方からも、公務員を叱咤激励する声が大きくなる中で、相対的に私どもの立場もつらいものがふえてまいりましたし、さらにまずいことに、たび重なる不祥事が一層の信頼を裏切るというような形で、公務員生活の後半は非常に厳しいものがあったなという感がいたしておるところでございます。
 加えて、昨今は政治家諸氏からも、公務員を無視するというと、ちょっと言葉がきつ過ぎますけれども、公務員とともに、私ども皆様方の力になるべく努力してきたつもりではございますけれども、公務員を外した中での行政運営というようなことの動きも見られるようになりまして、非常に残念に思っているところもございます。
 こういった負の遺産を残して出ていく者が、後輩諸氏に何かを言う立場でもございませんけれども、フーテンの寅さんじゃないですが、一層奮闘、努力して、失地回復、信頼を回復するように、じゃあ何をなせばよいかというと、なかなか答えは見つかりませんけれども、それは皆さん方に考えていただくということでもございますけれども、ぜひ頑張って、私どもが開けた穴を埋めるべく努力をして、県政発展に貢献していただければというように思って、私の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。

○古山組合検査課長
 平成10年4月に、いわゆる社会人枠で採用されてきたため、多くの後輩よりも経験が浅くなりまして、アドバイスの資格の有無ということは不明でございますけれども、組合検査課長という立場から、協同組合の検査について一言申し上げます。
 現状、農協の監査というものは、役員である監事、それから内部組織であります監査室、それから上部団体であられますJA全国監査機構といった、いわばグループ内の監査だけにとどまっておりまして、いわゆる公認会計士といった外部監査というものは義務づけられておりません。
 その中で、唯一の例外が、私どもが実施しております組合検査でございます。組合の業務の状況や会計の中身につきまして検証するというのが業務でございます。
 したがいまして、我々検査職員は、相当の緊張感と使命感を持って検査業務に当たること、これはもちろんのことながら、日々検査業務につきまして、自己研修、これを地道に励行して、検査能力のさらなる高度化を図るということが重要でございます。
 こうしたことによりまして、被検査団体からの信頼をかち得る検査につながり、おのずから組合検査業務の使命あるいは役割というものを果たすことができると確信しております。
 発言の機会をいただきまして、ありがとうございました。

○渥美水産資源課長
 ただ今の過分な温かいお言葉、まことにありがとうございました。
 私、県の水産技師として昭和52年に、当初水産試験場と言いましたけれども、浜名湖分場からスタートいたしまして、以来、県庁には6年、それから漁業高等学園に2年、そのほかの29年というのは、水産試験場なり栽培漁業センターという本当に出先、現場にいました。
 現場の29年のうちでも栽培漁業――放流した魚を調査するとか、魚やその子供をつくるとか――に19年、それから県庁の6年間も、ほぼそれに近い部署におりました。先ほども答弁させていただきましたけれども、温水利用研究センターとのつき合いは非常に長いものがございます。私が栽培漁業センターにいた時代は、温水利用研究センターの職員のほうが技術的にちょっと先輩でして、なかなかそこに追いつけないのが非常に悔しくて、日々魚の様子を見ながら、少しでもこの成績がよくなるように、年に365日必ず魚の顔を見ると、そういった生活を栽培漁業センターでは13年ほどやってまいりました。1日1回でも池を、魚を見ないと気が済まないという生活が非常に長くて、その中で今回の温水利用研究センターというのは、本当に仕事の中身から、その役割から、手にとるように私は実感できるわけなんです。
 そうしたところで、今回、思いも寄らぬ震災の影響で突然水が来なくなったと、魚が干上がってしまう、そういった事態が急に起こりました。非常に困っておりましたけれども、当時の局長、歴代の部長、さらには漁業関係者、県議会議員、国会議員の方々に助けられまして、多方面にわたる非常に難しい調整をやっていただきまして、何とか、今年度につきましても、また降って湧いたような復興予算の流用ということで、急に返せと言われたり、非常にこの3年間というのは、温水利用研究センターに振り回された部分が大きかったかなと思います。大変難しい問題でも、歴代の部長、局長、課長に助けられまして、何とか来年度以降の道筋が見えたということが、非常に私にとっては、ほっとするところでございます。
 それから、今年度はまた、私の生まれ故郷であります浜名湖のウナギやアサリが非常にクローズアップされまして、その問題の解決につきましても、地元との協議をいろいろ重ねまして、何とか来年以降の道筋も見えてきたということです。ウナギについてももう少し、ちゃんとした道筋を確立できればよかったかなと思いますけれども、そのあたりは後輩の方々に努力していただきたいということで、しっかりと引き継いでいきたいと思います。
 今後、やり残したことは、まだほかにもたくさんありまして、水産資源課というのは、魚をふやす仕事もありますけれども、規制する仕事が半分以上あります。規則や法令に従いまして、取り締まったり、漁業に制限を与えたり、許可をしたり、そういったところがありますけれども、漁業者が減少している中で、水産資源は栽培漁業などの進展によりまして、そこそこ確保していると思います。しかし、どうもやり方が旧態依然としているというか、こういうルールがあるからとれないとか、そういった現実に合わないようなルールがまだ幾つか残っておりまして、そういった規則の見直し、改正、そういったものをやり始めてはおりますけれども、まだまだ十分に達成できないでおります。
 それも、今後の大きな課題ですけれども、何にせよ、海に魚は残ったけれども、漁業者がいなくなると、そういった情けない事態だけは何とか回避できるような格好で、漁業者の視点で、いろいろなルールも考えていければなと考えております。
 終わりに当たりまして、皆様に日ごろから御指導、それから御協力いただきまして、まことにありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp