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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一括質問方式で2点お伺いいたします。
 最初に、特殊詐欺事件の首謀者の検挙についてであります。
 報告を頂いていますように、特殊詐欺の認知件数は増えて残念ながら検挙件数と検挙人員は少なくなっている。被害額は多くなっている。なかなか相手も巧妙にやってくるのでつかみどころがなく、予知できるわけでもないので難しい面もあります。高齢の人ばかりじゃなく、何でこの人がという若い年齢の方も引っかかってこの犯罪が起きています。
 認知されてその段階で受け子や出し子などは比較的捕まるんです。だけど本当の首謀者は捕まらないんです。全体の9割方の事件で首謀者が捕まらないと言われていますけれども、実態はそうなんですか、お聞かせください。

 次に、運転免許証制度についてです。
 いろいろと認知の問題もあって、事故件数を少なくするための手だてとして免許更新のやり方も変わってくるでしょう。これはこれとして当然やってしかるべきだと理解しますが、高齢者の免許証は警察署に行ってやめますよと言わないとやめられない。更新しなきゃ自動的になくなることもあるでしょうが、家族からある程度もうやめたらどうだと合意を取っても免許証で許されている期間の途中でやめるのは警察署に行かない限りできないんです。静岡県警はそれしかできないことになっていますが、この簡素化について全国的に見るとそうじゃないと思うんです。それについて改革は考えられないんですか。

○豊田組織犯罪対策局長
 まず、特殊詐欺の検挙状況について御説明します。
 令和2年、3年中に検挙した特殊詐欺の被疑者は令和2年中は79人、令和3年中は暫定値ですけれども54人となります。そのうち受け子等末端被疑者以外の首謀者、かけ子、指示役、リクルーターなどの中枢被疑者については令和2年中が19人、令和3年中が6人検挙しております。そういった中で特殊詐欺犯行グループの背景に暴力団など犯罪組織がいることは周知の事実であり、それを受けて当県と静岡県警察におきましても特殊詐欺事件捜査について暴力団事件を担当する捜査第四課に業務を移管して現在取り組んでおります。ただ近年犯行グループの役割の分業化がさらに進み、突き上げ捜査は非常に難しくなっているのが実情ですが、これまでどおり受け子の検挙被疑者に対する徹底した取り調べによる突き上げ捜査や様々な警察活動を通じて得られる犯行グループに関する情報を基に、犯行グループのアジトを急襲するなど中枢被疑者の検挙に向けた捜査を推進していきたいと思います。
 また、都道府県警の垣根を超えて情報共有し、積極的に他県との合同、共同捜査を確立するなどしてさらに取組をしていきたいと考えております。

○有馬交通部参事官
 運転免許証の自主返納に係る申請方法についてお答えします。
 現在本県では3か所の運転免許センター及び27警察署において自主返納の受付を実施しております。自主返納は運転免許証の取消しという重大な処分であることから、本人の意思に反した手続は認められません。このため申請者本人の明確な返納意思の確認などを行った上、自主返納の手続を法に基づいて行っております。しかしながら本人が病気等のため免許センター等に赴くことができない場合にも対応できるよう、令和元年7月からは家族など代理による返納の受付も開始しております。

○中澤(通)委員
 特殊詐欺ですけれども、検挙実数を聞いても認知件数の半分もいっていない、首謀者逮捕までいっていないのが現実ですよね。なかなかこうすればいいとはっきり言えないし、また皆様方も暗中模索とは言いませんが努力していてもそこまでいきにくいのが現状だと思います。これは市民喚起、世論喚起、そしてそういう中でなるべく早く犯罪をキャッチし、中途でそこの根城にたどり着けるような努力をするしかありませんので、多方面からアピールして早く情報を警察等に出してもらう。それが第一だと思います。日常の業務、交番の業務も絡んできますが、そんなところから始まってくるのかと思います。どうぞこれからも御努力を頂きたいと思います。

 免許証のことですが、確かに重大な御本人の公の許可を本人の明確な意思表示がなければ取り消せないことは分かり切ったことなんです。ただ私は特殊な場合を除いて一々警察署やセンターまで行かなければできないのですかと聞いています。他の警察署でできているのに何で静岡県警はできないのか疑問なんです。何か静岡県警は特別な要因があってやれないのか、やろうとしないのか、どちらなんですか。

○有馬交通部参事官
 全国的には、本県と同じように窓口に赴いて手続しているところが大多数だと把握しておりますけれども、昨年から郵送でも可能になったところが2県ほどあると把握しております。ただ本県におきましては、免許証の取消し処分や停止処分の対象者は自主返納の申請ができません。自主返納申請時には違反歴や処分歴を確認しますが、これらの情報は個人情報保護の観点から慎重に行う必要があり、本人確認等を確実に行う必要があると考えています。またなりすましや本人の意思によらない手続を防止するためにも窓口での手続が必要であると考えております。

○中澤(通)委員
 それは御無理ごもっともでしょうけれども、他県でもというのは御承知なんですよね。建前は分かります。やっている県は不都合な面があったんですか。あったから静岡県は二の足を踏んで要はやらない、そこまでは踏み入らないという結論なんですか。
 それからもう1つ、自主返納であるけれども処分という言い方は警察用語かもしれませんが、一般の人たちに対してはちょっと失礼な言葉です。皆さん方の用語では処分になるかもしれませんが、どちらかというと措置ですよね。そうじゃありませんか。それが結局警察と一般の人たちとの壁をつくっている1つの要因でもあるんです。あなた方は当たり前に使っている言葉かもしれない。だけど一般の人たちからすると自分の意思で出したのに処分と言われることは通らないんじゃないかな。やっぱり上から目線になっちゃうんです。別に同等であればいいというわけじゃないけれども、一般の人たちの立場を考えれば決して処分と言う言葉が正しい言葉ではないと私は思います。
 それは置いといて、もうちょっと気楽と言っちゃいけないけれども、御本人の意思があればそこまで出向かなくてもいいじゃないですか。偽造とか何とか言いますが、今は捺印も要らなくなってきた、そういう時代ですよね。警察業務はそれではいかないんですか。国ではデジタル化も含めていろんなことが簡素化されています。一般の人たちが入ってこれるようになっているけど、警察業務は違うのか、外されているのか。なぜできないのか、どっちが一般の人たちに対してのメリットなのか。そこを考えればやる方向で問題点をクリアしていくことが大切だと私は思います。どうしてもそれに御理解頂けないんですか。どうなんでしょう。

○三原交通部長
 私のほうで御説明させていただきますと、静岡県では3センター及び全ての警察署におきまして経歴証明書の即日交付をしており、警察署または3センターで自主返納と同時に即日その場で経歴証明書を受領することができます。しかしながら郵送した場合は手続等を要するため、他県警ではおおむね1か月ほど経歴証明書の交付にかかります。今まで長年にわたって免許証を保持している方の経歴を証明する経歴証明書が速やかにもらえるか、1か月後にもらえるか等々を考慮し、また先ほど言いましたなりすましや本人の意思等々確認することも必要であり、警察署または3センターに来ていただいたほうがよろしいのではないかと考え、まだ郵送はしない状況でございますので御理解頂ければと思います。

○中澤(通)委員
 お立場上は分かります。そういうメリットがありますと。1か月が果たして本当の期限なのか私は分かりませんが、1か月かかっても交付すればいいじゃないですか。1か月たてば経歴証明書がもらえるけど、警察署に来れば即日交付できますと、どちらを選びますか、どちらでもできますで私はいいんじゃないかと思うんです。選択権は全部こちらで持っているんじゃなくて、お互いにそうすればいいんじゃないかと私は思っています。今の警察署が敷居の低い警察署、親しまれる警察というんだったらこれだって1つの手だてですよね。そういうところから始まってくる。警察署はもう一般の人たちと同じレベルでいろんなことを考えていますから、それぞれの意思疎通を図っていきましょうと進んでいくのが、まさに警察本部が進める「正・強・仁」に突き進んでいけることだと信じています。そういうことをよくお考え頂いて、業務を進めていただきたいと思っています。終わります。

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