• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:03/08/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○中沢(公)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○曳田委員
 よろしくお願いします。
 先ほど、本部長のほうから平成24年度、県警察運営指針ということで「県民の期待と信頼に応える警察」を目指すというお話がございました。
 私も過日――3月4日に警察の音楽隊の定期演奏会を拝見させていただいて、非常に警察を身近に感じました。女房と行ったんですけど、非常に今までと違ったイメージを受けました。本当に私ども、これから県警の方々ともども、県民の安全と安心を守るためにいろんな形でまたやっていきたいなと思いました。
 つきましては、7点ほど、さらにその趣旨に沿う形で質問をしたいと思いますのでよろしくお願いします。
 まず1点目でございます。
 運転免許の返納制度の支援について伺います。先ほどの5番委員と逆の立場で、年配の方が免許を返納するということにつきまして質問したいと思います。
 高齢者の方がアクセルを踏み間違えたとか、あるいはコンビニに突っ込んだとか、いろんな悲惨な事故が結構マスコミをにぎわしています。最近も西部のスーパーの駐車場で乗用車が店のコンクリートの柱に衝突して、運転されている80歳の御主人と助手席の76歳の奥さんが死亡したという報道があったばかりでございます。そういうことを踏まえまして、やはり免許返納制度について考えさせるところが多いなと感じております。
 三島市では来年度から運転免許を返納した70歳以上の高齢者に1万円分の交通券を交付する制度を始めるということが、マスコミに報じられました。先ほどの悲惨な事故も踏まえて、免許返納制度を支援することは非常に重要なことだと思います。
 2点お伺いしたいんですが、1点目は三島市がそういう形で返納制度を支援するということでございましたけれども、これは県警から何かしら働きかけがあったのかどうか。
 それから、2点目ですけれども、全県的にこの運転免許証返納制度について、より浸透を図るためにどのような取り組みを行っているのかお伺いいたします。

 2点目でございますけれども、合法ハーブについてでございます。
 これも過日の新聞に載っていたんですが、麻薬に似た作用がある合法ハーブが若者を中心に広がっている。違法薬物に極めて近いが化学構造を少し変えることで法の網をすり抜け、健康被害を引き起こしている。国は類似薬物を一括して規制することなどを検討しており、警察も摘発に乗り出している。これが深刻なのは、やはり若者の被害がふえている。もう1点、やはり、これをきっかけに深刻な薬物依存とか、あるいは健康被害を引き起こす可能性があるというふうに報じられています。
 それで、冒頭申しましたように、麻薬に近い成分が含まれている植物片が法律で規制されていないためになかなか取り締まれないというのが実情のようでございます。
 薬事法では規制対象となる指定薬物に指定しても、化学構造を少し変えたものがすぐに出回るイタチごっこの状態であると。類似する薬物を一括指定する法改正も検討されているように聞いておりますけれども、県警において県内の脱法ハーブ等の検挙の状況。
 それから2点目は合法ハーブ乱用防止対策の状況、この2点についてお伺いをいたします。

 それから、先ほど本部長から安全で安心できる犯罪の起きにくい社会づくりに努めますというお話がございました。若干話がそれるんですが、警察犬についてちょっとお伺いしたいと思います。
 私も県議会議員になって初めて、1月に駿府公園で行われた視閲式というのに参加させていただきました。そのときに白バイとか、それからパトロールカーとか、勇ましくこれは非常に頼れるなということの中で警察犬の訓練がございました。臭気選別訓練というものだったんですが、警察犬も大勢の観客がいたものでかなり緊張ぎみだったんですけれども、確実ににおいをかぎ分けていました。後で聞きましたら、本県の警察犬は嘱託の警察犬としては全国でも賞を取るほど非常に優秀だったということでした。
 ですから、テレビドラマではございませんけれど、やはり警察犬が検挙に大変役立っているということも非常に実感しているところでございます。そこで何点かお聞きしたいと思います。
 1点目、いわゆる警察犬の委嘱をする基準をお聞きしたいと思います。それから警察犬の養育費等の補助を行っているかどうか。警察犬の出動に対する費用がどのぐらいかかっているのか。それから警察犬の出動実績と功績についてお伺いをいたします。

 次に、安全で安心のできる犯罪の起きにくい社会づくりに努めますということで進めていらっしゃると思うんですが、熱海駅前の交番が移転するということで、地域の住民に戸惑いがあるという声が私どものところに届いております。
 この移転に当たっては十分に地域住民に説明がされて、移転と移転場所の理解が得られているとは思うんですが、市民の反応にはその辺のところで、非常に、えっという部分があるようでございますので、この辺の地域住民に対する説明はどうだったのかお聞きします。
 それから、2点目として、この熱海駅前の交番というのは駅をおりてすぐに右手のほうに曲がった、本当に一番人通りの多いところで、特に観光客も多くて非常にいい場所にあったと伺っております。これが残念ながらいろんな事情で、今度は駅をおりて東京寄りの左のほうに、足湯のある先のほうに移転するということで、冒頭の質問に関連するんですけれども、地域住民や近隣の商店街の方々から非常に不安の声が聞こえてくるということです。そういう不安の解消をするためにどのような対策を考えておられるのか、お伺いいたします。

 それから、エスピーくん安心メール。
 先ほど、本部長が触れておられましたけれども、資料の5にエスピーくん安心メール登録者の推移というのがございます。
 これを見ると、着実に登録をしているという方がふえていると思うんでございます。先ほど本部長が言われているように、犯罪の予防にかなり効果を上げているなと。
 ですから、私の気持ちとすれば、やっぱりもっと多くの方々に登録をしてもらって、身近なところでこういう犯罪が起こっているから注意しなさいよという形の情報を受け取ってもらえるようなことがもっとふえたほうがいいなと感じております。
 そこで、このエスピーくん安心メールの、いわゆる概要とメールの配信状況。それから2点目は――これちょっと済みません、お恥ずかしい話で恐縮なんですが――登録の方法、仕方。それから3点目ですけれども件数で見ると登録者数が1万5000人と、県民の数からするとまだまだ少ないということで、今後の広報等周知の方針についてお伺いをいたします。

 それから6点目です。
 本部長が本会議でも触れられておりましたけれども、POについてお伺いをいたします。
 最近の事例でいいますと、ファミリーレストランで暴力団とおぼしき方々が拳銃で撃たれて亡くなられたと、私その場面を想像すると、本当にぞっとするわけですね。当然、本県ではございませんけれども、やはり暴力団排除に積極的な企業や、あるいは個人が暴力団と思われる者から襲撃される事件が多発してるという意味で、警察庁では暴力団排除に絡んで、暴力団の標的とされるおそれのある方を保護する暴排版SPであるPOを設置するというふうに聞いております。
 このPO――プロテクションオフィサー――身辺警戒員、何かいかめしい名前なんですけれども、まず1つは任務についてお伺いいたします。
 もう1点は、やはり、こういう新たなるPOを導入することにより、期待される効果としてどのようなものがあるかお伺いをいたします。

 最後に、安全で安心できるまちづくりで、冒頭申しましたように、私も警察官の方々が日夜、治安も含めて頑張っておられるということを非常に間近にしておるんでございますけれども、1点、私ども議員で相談を受けるのが、ストーカー、あるいはDVです。
 一概にストーカーといいましても、男性が女性に対するものばかりではないんですね。この前も実は、ちょっとこれ該当するかどうかわかりませんけれども、同じ会社の中で、どうも何か出世競争に絡んで車でつけられているとか、あるいは深夜歩いているとこつこつ後ろから追われると、相談を受けるわけですね。私も相談を受けて、当然、警察を御案内をするんですけれども、なかなか、今の警察の状況で非常に相談が多いということの中で、実は返ってくる答えが、何かが起こったら動きますよとかという声を結構耳にするわけです。
 ですから、いい悪いは別にしまして、非常に相談をしたいんですが、事例によっては相談になかなかならないようなケースも多いと思うんです。
 ただ、犯罪につながる、つながらないというのは非常に見きわめが難しいと思うんです。こういう、いわゆる安全で安心できる犯罪の起きにくい社会づくりに努めますということを常日ごろ言っている以上は、やはり、私どももそれにこたえなきゃならんという気持ちがうんとございます。ただそのためにはやっぱり皆さん方の御理解と御協力も非常に必要だなと感じております。
 それで、2点ほどお伺いしたいんですが、いわゆるストーカー、あるいはDVなどの相談を受けて――それが先ほど言いました凶悪犯罪という言葉が妥当かどうかわかりませんけれども――要するに犯罪に発展するおそれのある相談の受理の状況はどんなであるか。
 それからもう1点目は相談を受けて、その対応状況はどのようになされているのか、お伺いをいたします。以上でございます。よろしくお願いします。

○山下交通部参事官兼交通企画課長
 初めに、三島市が計画しております運転免許証を自主返納した高齢者に対し助成券を交付する制度について、警察からの働きかけによるものかについてであります。
 昨年の6月から三島警察署と三島市との担当者の間で、運転免許を自主返納した高齢者に対する支援について何かできないかということの協議を続けておりました。
 その結果、三島市から今回の支援制度について提案がありまして、警察と三島市で連携を取りながら制度策定に至ったと聞いております。
 次に、運転免許証返納制度について、さらなる浸透のための取り組み状況についてであります。
 警察としましては、ホームページや警察署窓口へのポスター掲示による広報に加えて、自治体や交通事業者に対して、自主運行バスの路線拡大、また運賃割引制度の拡充、自治体による住民基本台帳カードの交付手数料免除や、運転経歴証明書交付手数料の補助など、新たな支援策についての働きかけを実施して運転免許の自主返納制度の浸透を図っております。
 例えば、住基カード等の申請手数料の無料化につきましては無料化にする市町が増加している状況にあります。またコミュニティーバスにつきましても、菊川市では昨年の4月から乗車時に運転経歴証明書を提示すれば――コミュニティーバス運賃100円でありますが――これの半年間免除という制度をしているということで、徐々に働きかけをしながら浸透させていきたいと思います。以上です。

○渡辺刑事部組織犯罪対策局長
 まず、合法ハーブの関係についてお答えをいたします。
 合法ハーブは現在、薬事法で69品目が指定をされております。厚生労働省のほうで類似のものが出てくれば追加をされてきて、これだけの品目になってきているわけでございます。委員からお話のあったとおり化学構造を少し変えれば、そういう変えた新種がどんどん出回ってくるということで、迅速な取り締まりというのはちょっと困難な状況にあります。
 本県においては、昨年の8月に静岡市の葵区内のハーブ専門店で指定薬物を含有するハーブを販売していた経営者の男を薬事法違反という形で検挙をさせていただいております。
 今のところ、本県ではこの薬事法の検挙は1件にとどまっておりますが、合法ハーブの乱用防止対策の上でも、今後取り締まりというものを十分に進めてまいりたいと考えております。
 それから、広報啓発活動の推進でございます。 
 県警ホームページ、こういったさまざまな広報媒体を活用いたしまして、この合法ハーブの危険性について訴えていくということも進めてまいります。
 それから、対策の大きな柱になろうかと思いますけども、薬物乱用防止教室というのがございます。これは平成23年中に315回、475校、約12万4000人が参加して、薬物乱用防止教室というのを私どもで推進させてもらっております。
 こういった機会をとらえて、この合法ハーブの危険性というものをしっかり訴えてまいりたい。後の、いわゆる合法ハーブからさらなる悪性の高い薬物に進む、それも防止をしてまいりたいと考えてございます。
 それから、さらに1点、その対策の面では県の薬事課との連携でございます。県内で扱う店舗数が現在のところ10店舗でありますけれども、この薬事法に基づく立ち入り調査権限を持つ薬事課のほうと連携をいたしまして、情報交換を常々密にしまして違法なものがあればどんどん摘発していくということを進めてまいりたいと思います。合法ハーブの関係については以上でございます。

 あと1点、私の担当になりますので、プロテクションオフィサーの関係について説明をさせていただきたいと思います。
 プロテクションオフィサーの任務の関係でございますけれども、これは暴力団等から危害を受ける可能性があるとして、私どもで保護対象者として指定した方――これも保護対象として指定する方というのは、その危険度に応じていろいろあるわけでございますけれども――その危険度の高い方たちの身辺警護を行うことを主なる任務にいたします。
 このプロテクションオフィサーの導入による効果でございますけれども、まず保護対象者の安心感の醸成、それから暴力団等による被害を未然に防止できると。保護対象者の安全確保に万全を期していくということが効果としてあらわれてくると思います。
 それと、この保護対策をきちんと行い安全を確保するということで、私どもに対する暴力団に関する県民であるとか市民であるとかの情報提供をしやすくする。それから暴力団排除活動を推進していく上での危険感といいますか、その危険な度合いを減らしていくということで、そういう暴力団排除活動の意識が醸成されていくんではないかという効果も期待しております。以上でございます。

○山路刑事部参事官兼生活安全部参事官
 警察犬についてお答えいたします。
 まず、嘱託の基準でありますけど、日本警察犬協会において、警察犬として登録されたシェパード、コリー、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ドーベルマン、ボクサー、エアデールテリアの7犬種で、この7犬種はいずれも血統書を有し狂犬病等の予防接種を受けている犬であるということ。
 それから、訓練者、所有者の住所及び犬の飼育場所が県内であり、昼夜を問わず出動要請に応じられること。嘱託警察犬審査会において、警察犬としての能力を認められた犬であること。それから最後に、これまでの出動実績、犯罪捜査等の出動に必要な的確性の有無を判断して嘱託警察犬として嘱託としております。
 それから、警察犬の養育費の補助は、一切ありません。
 それから、出動費用ですが、犯罪捜査で警察犬の出動を要請した場合、1回3時間以内の出動で、訓練者に8,000円、所有者に2,000円の合計1万円の謝金を交付しております。そのほかに日中3時間を30分超えるごとに250円を加算すると。さらに午後10時から翌午前5時までの深夜の出動には30分につき500円を追加交付としております。
 最後に、警察犬の出動実績です。
 平成23年中は55回で65頭の犬が出動しております。
 委員言われました功績、効果的な活動事例ですけど、2点ほど申し上げます。
 昨年4月未明、午前3時半ごろ、浜松市内で発生しましたコンビニエンスストア対象の強盗事件、これで犯人が逃走途中に放置した自転車のサドル部分、これを原臭にしまして犬の追跡を開始しました。そうして犬が約300メートル追跡して、犯人が逃げ込んだアパートを特定して、その後犯人を逮捕したというような事例があります。
 それから、昨年の8月の昼間でございますけど、御殿場市内で発生しました窃盗未遂事件、これは空き巣でございます。この事件で侵入口に犯人が残したと思われる足跡があったということで、この足跡を原臭に、犬が約100メートル追跡したと。そして100メートル追跡した時点で犯人が逃げる途中に遺留した部屋のかぎを発見して、犯人に結びつく有力な証拠の収集に努めることができたというような状況でございます。以上です。

○植田地域部参事官兼地域課長
 委員御質問の2点についてお答えしたいと思います。
 まず1点目は、熱海駅交番の移転について地域の理解を得られているのかという質問でございます。
 まず、現熱海駅交番は、熱海駅の改築を初めとした駅周辺の整備にあわせた移転となりまして、そのような関係から関係機関と協議した結果、現在の交番からおおむね200メートル北東にありますロータリー内の北東角に交番建設用地として確保のめどがついたものであります。
 そこで、説明の関係でございますが、昨年より熱海駅前広場計画策定市民協議会――これは地元の町内会連合会、あるいは熱海駅デパート商栄会、仲見世振興会、熱海駅前本通り商栄街、そのほか関係団体とで構成されるわけでございますが――その皆様と会議の中で説明をさせていただきまして、理解をいただいているものと考えております。
 ただ、やはり改札口から北東へ、少し北側に行くということで、従来の現場から少し離れるわけでございますので、ぜひ今後とも説明会等は開催して、不安をできる限り解消していきたいと考えております。
 次に、2点目、不安の解消方策でございます。
 交番は現在6名、それと相談員が1名の計7名で運用しておりますが、1点目は常に交番にいて常に対応できる状態で対応していきたいと考えております。また交番につきましては、本署と約1.2キロメートルぐらいの近距離にありますので、その連携をさらに確認しつつ皆様の不安を解消していきたいということであります。
 2点目は、街頭活動の強化ということで、まず立番、あるいは警ら活動、巡回連絡ということで、住民の皆さんにできる限り安心を与える徒歩、あるいは自転車による警ら活動を中心に実施をしていきたいと考えております。
 また、パトロールメモというのが好評でございまして、これらを活用して、常に、これは相談によって、不審者とかそういう要望に応じて夜間に巡回した際にポストとか、そういうところへ、安全でしたというような内容を個票を使って投函することを地域活動でやっておりますので、そういうもので不安を解消していきたいと考えております。それと最後に、広報活動ということで、やはり、全市民の皆さんに周知、理解していただくために活動をミニ広報、あるいは交番速報などで周知していきたいと考えています。以上です。

○佐藤生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 委員のエスピーくん安心メールについてお答え、説明をさせていただきます。このエスピーくん安心メールについては3点ほど御質問がありましたので順番に説明をいたします。
 まず最初に、エスピーくん安心メールの概要とメールの配信状況です。
 警察本部が集約した子供や女性に対する不審情報、いわゆる声かけ、つきまとい事案や防犯対策情報を登録者の携帯電話、あるいはパソコンに電子メールで提供しております。平成23年中に声かけ、つきまとい等の不審情報を1,071件、警告、あるいは検挙しましたという解決メール、あるいは防犯対策情報等で109件のメールを配信しておりますので、昨年は合計で1,180件情報を配信いたしました。月平均にしますと100件弱ということになります。
 配信した情報は、子供と女性に対する性犯罪等の未然防止などの防犯対策に活用していただいているところでございます。
 具体的に一例申し上げますと、昨年の6月、小学生、幼児に声をかけている行為者の男性とメールで送られた行為者の男の特徴が似ていたことから、その男を携帯電話で撮影いたしまして、これを警察のほうに通報していただいて、その後、特捜イージスと管轄捜査員が行為者を特定して、指導、警告したという好事例もございます。
 続いて、2点目の登録方法についてであります。広報用のポスターとかチラシがあります。また県警のホームページにも掲載しておりますQRコードへのアクセス、または空メール用のアドレスを送信することによりまして返信メールから登録することができます。
 登録に際しては、情報が欲しい地域、県下全域、あるいは市町ごとといったことで選択ができます。登録料は無料ということですが、どこもそうですが、メール受信料につきましては携帯電話の契約内容によりまして登録者の負担ということになります。
 なお、エスピーくん安心メールの広報用チラシにつきましては、県警ホームページからダウンロードすることができますので御活用いただければと思います。
 続きまして、3点目の登録方法の周知についてはどのように考えているのかということですが、委員おっしゃるとおり、まだまだ登録者をふやしていきたいと考えております。広報用のポスター3,000枚、チラシ5万枚をさらに増刷いたしまして、現在配布しているところでございます。
 具体的に今推進している内容につきましては、私鉄電車、あるいはバスなどの公共機関の駅、スーパー等の店舗内にポスター、チラシを配布してもらっております。それと主婦の目が届くスーパーとかドラッグストアの広告チラシにも掲載をさせてもらっております。
 あるいは、ひとり暮らしの女性に周知するために、社団法人静岡県宅地建物取引業協会への機関誌へも掲載をしていただいて、企業や事業団体に対する協力をお願いしているほか、警察広報誌への掲載、あるいは防犯教室を通じての広報、それとあと教育委員会、学校、幼稚園等に対する協力依頼も実施しておりまして、現在、おおむね1万6600人の方に登録をしていただいているところでございます。平成25年度までには2万5000人登録を目指して今周知を図っているところでございます。
 エスピーくん安心メールにつきましては、以上です。

 引き続き、ストーカーや配偶者暴力、いわゆるDVなどの相談についてということで御質問がありましたので、これについてお答え、説明をいたします。
 まず、2つ質問の要旨があったと思いますが、ストーカーとか、いわゆるDVなどの凶悪犯罪に発展する恐れのある相談の受理の状況につきまして説明いたします。
 ストーカーとか、いわゆるDVなどの凶悪犯罪に発展するおそれのある相談の受理につきましては、平成23年中のストーカー相談受理件数は532件、前年に比べますと12%ほどふえております。DV相談は608件で前年とほぼ同数という数字になっております。
 ストーカー相談につきましては、ここ5年間は約500件台で推移しておりまして、DV相談は500件から600件台で推移しております。
 これらの相談への対応になります。
 まず基本的な考えなんですが、ストーカーやDV相談は凶悪犯罪に発展する恐れがありますので、相談者だとかその関係者の生命身体の安全を最優先に考えまして、相談事案の解決のため、支援を迅速、的確に積極的に実施しております。
 ストーカー相談につきましては、行為者をストーカー行為等の規制等に関する法律により検挙することが一番いいんですけども、そのほか、警告書の交付、禁止命令の発令等を実施しまして、被害者に対する援助と防犯ブザー等何かあったときの防具を物品貸与いたしまして、それと110番システムへの登録等を勧めております。
 DV相談につきましては、行為者を傷害暴行等により検挙、または指導、警告するほか、裁判所のほうで保護命令違反があれば、配偶者暴力防止法違反で検挙しております。
 被害者に対する援助としては、相談者の希望で保護施設への入所の支援、それと保護命令制度の教示、保護命令を申請したらどうですかと。あと、110番システム登録の実施、これを勧めております。
 実際に昨年事件検挙をした事例を申し上げますと、昨年の6月なんですが、近隣に居住する被害の女性に一方的に好意を持った男性がおりまして被害者の女性につきまとって、髪の毛をわしづかみしたことをとらえて、暴行ということで逮捕しております。
 このようなストーカー行為で昨年は49人検挙することができました。これは対前年比17%増ということでございます。
 また、昨年の1月には、元妻と元夫に対する保護命令期間中に連続電話をかけた事実によりまして、これは保護命令違反ということで逮捕しておりまして、このようなDV行為者に対して昨年は55人検挙をしております。
 これにつきましては、前年と比べると、マイナス約8%ということになっております。
 平成23年中、先ほども出たように千葉県、長崎県、三重県の事件など交際相手による暴力、いわゆるデートDVの相談を本県では約50件受理しておりまして、4月には交際相手の女性が電話に出ないことに憤慨し、同女性に対して暴行を加えた交際相手の男性を暴行で検挙しております。
 また、ことしの2月に元交際相手の女性に対して復縁を求め連続電話をかけたという事実によりまして、元交際相手の男性を禁止命令違反で逮捕しております。
 いずれにしてもストーカー行為等の規制等に関する法律等を積極的に適用して対応を取っております。以上でございます。

○曳田委員
 ありがとうございました。
 要望と、ちょっと2点ほど再質問させていただきます。
 まず運転免許の返納制度につきましては本当に連携を密にされたというお話でございます。これを例に県内の各市町とも、でき得ればこういう事例をもとに、運転免許証返納制度についてはなるだけ推進をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それから、合法ハーブのことについては、やっぱり若者の薬物依存の入り口になるわけですから、本当にどんどん手をかえ品をかえということでございますので、これも徹底的に一番身近なところからやっていただきたいと、ぜひよろしくお願いします。

 警察犬については、若干、出動費用が安いなというのが実感でございますけども、さはさりとて検挙に非常に功績があると感じます。でき得る限り、いろんな形でとにかく犯罪が起こった際に、検挙を高める意味では非常に有効だと思いますので、より以上に活用を積極的に進めていただきたいなと思います。

 熱海の駅前の警察交番につきましては、既にどうも何か決まっておるような話でございます。地域の方々は、先ほどのいろんな対策もございますけれども、できましたらポリスボックスを設置できないか、それがかなわないならば、交番があったときと同じような十分な定時巡回をお願いしたいという声が届いておりますので、ぜひこれもお願いをしたいというふうに思います。

 それから、エスピーくん安心メールについて、目標2万5000人ということでございます。きょうなんかも幼稚園の子供たちがiPodで遊んでいるんですよね。いずれにしても2万5000人という数は少ないような気がします。やはり犯罪を未然に防止するという意味合いからでは、積極的にこの人数をもっとふやしていただけたらと思いますので、これもよろしくお願いいたします。

 質問ですけれども、先ほどのPOについては、例えば茨城県の例でいえば、まかり間違えば隣、あるいは後ろ合わせに座った人がピストルで撃たれる可能性もあったわけですね。本当にそういう意味では、ぜひ推進をより力を入れてやっていただきたいと。
 ちょっと気になったのは、先ほど可能性のある暴力団関係者というお話がございましたけれども、対象者というのは、大体どのぐらいを想定しているのか。わかる範囲で結構でございますけれども、一応、知識として知っておきたいので、教えていただきたいと思います。

 それから、先ほどストーカー、DVのことにつきましては、私の感覚で言いますと、やはり非常に今の各地域の警察署には多岐にわたっていろんな相談があると思うんですよ。特に私、この前、大仁の警察署を視察させてもらいましたけれども、急激に市町が合併して、警察署そのものも手狭になってしまって、とてもというふうな話も聞いてます。
 ですから、恐らくごった返してはいると思うんですが、先ほど相談の受理状況ということで532件と、やっぱり各地域の警察署にしますと相当の数だと思うんです。ちなみに人員の状況、こういうことを窓口で受けるという方々、大体、署平均でどのぐらいおられるのか、その辺だけ確認をしたいんですが、よろしくお願いします。

○渡辺刑事部組織犯罪対策局長
 プロテクションオフィサーの対象となる保護対象となる方たちの予想はちょっとなかなか難しいところでございます。
 現在、私どもで保護対象としておるところは、1団体、3法人、26個人、合わせて30の個人と団体を対象としておるところでございますけれども、直接的に身辺警護という形の警戒をしている対象は今のところございません。
 ですので、今後そういう必要なものが出てきた場合ですが、ただそれが人数がふえてもそれは徹底してやらなければならないものでありますので、身辺警護も必要になればそれはそれなりの体制を組んでやってまいる所存でございます。

○佐藤生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 再質問の県下の生活安全相談員の数ということですが、もちろん警察官は生活安全課員を初め、地域の警察官初め相談に来れば全員が相談を受けます。
 ただ、やはり専門に嘱託の方をお願いしておりまして県下に42名、うち39名の方が各警察署で勤務しております。警察によっては勤務してない署もありますが、大半この専門相談員の方に相談を受理していただいて、それを警察の組織のほうへ上げていただく。もちろん、警察官が受理すれば、そのまま組織へ上げて対応を積極的に迅速にとっていくというようなシステムで今やっております。以上です。

○曳田委員
 ありがとうございました。
 いずれにいたしましても、このPOの関係、それからストーカー云々は犯罪に直接につながる、あるいは守られなければならない人が多少なりと自分たちの身近にいるというのは、非常にある意味では怖いなということはございます。
 そういう意味では、本当に先ほどから、県警本部長が冒頭おっしゃられたように警察運営指針の中の重点目標の中で、暴力団等の組織犯罪や重要凶悪犯罪の徹底検挙に努めますということも含めまして、安全で安心できる社会ということを――当然、目指してはおられると思いますけれども――ぜひより以上にこの辺のところは徹底してやっていただきたいなと思います。

 それから、最後にストーカー、DVの関係ですけども、残念ながらまだなかなか県民の方々の満足のいくような体制にはちょっと足りないかなと感じます。
 それでも、一生懸命やっているのはわかりますけれども、そういうことの相談については、より丁寧な対応を引き続きお願いします。以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp