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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ッ谷委員
 分割質問方式で質問します。
 6月の知事選挙も終わりまして、今議会でも一般質問、代表質問を含めて知事の政治姿勢につきまして質問が出ています。
 特に、昨年末の予算編成から、知事部局からは富国有徳の理想郷ふじのくにを発信していくんだという大きなテーマの中で、基本理念あるいは目指す姿が発表されまして、県民幸福度の最大化を目指すという活字も躍っています。
 この中で、方針1ではジャパニーズドリームの展開と発信、方針2ではふじのくにづくりの総仕上げをするんだとお話をしています。特に今回の知事選でも、知事はこの4年間はふじのくにの総仕上げなんだという街頭からの訴えを県民に向かってやってまいりました。
 私は、特に今回の質問の中では、方針1のジャパニーズドリームの展開と発信の中の戦略3世界に開かれた観光、通商、外交の実践につきまして、集中的に当局のお考えを伺いたいと思います。
 この中で観光産業分野等における海外事業の取り組みを通じた稼ぐ力の向上、あるいはマーケティング戦略に基づく県産品のブランド力の強化、販売の開拓をこれからもしていくんだと述べています。
 そして、石川前知事のときには特に地域外交という名前はありませんでしたけれども、全体的な流れの中でふじのくにの総仕上げをするんだという思いでありますから、その中で特に知事らしい地域外交について中心的にお伺いします。
 まず、事業概要27ページの浙江省友好提携35周年記念事業の事業目的の中で、一過性のイベントで終わらない記念事業にしなきゃいかんと説明につけています。
 そこで伺いますが、この事業概要の中で静岡県浙江友好会館展示物更新の40万円は静岡県と浙江省の半々でつくった会館展示物の何かを更新されるという説明だろうと思うんです。きょうはたくさんの委員がおりますけれども、当時の浙江省の建築にかかわる部分で承知しているのは2番委員と私だけなんです。あのときに我々はこの話をじっくり聞きました。初め1億円というのが、いつの間にか半年もしないうちに倍になって、完成したら食器が足らないからと言って、食器もまた5000万円、6000万円かけて浙江省に送ったことを今でもよく覚えています。
 きょう、議会事務局で議事録をいただいてまいりました。時は議長が佐塚議員で、我々の同僚の当選議員でいらした浜松北部の山本議員が、当時の知事に質問しています。
 その中で、知事がいろんなお答えをしているんですが、浙江友好会館の利用について百五十何名の大団員と当時の知事が浙江省に出向いて、上海事務所の開所式、そして友好会館の竣工式等にも団員とともに出たと答弁しています。
 山本議員がこう聞いているんです。「初めに中国との交流について伺います。まず静岡県の浙江友好会館の活用について伺います。」これは山本議員が当時一般質問したときの冒頭の原稿です。この中で県内企業の浙江省への積極的な進出と市町村レベルでの交流の拡大について、浙江省から提案されたと、知事は答弁の中で申し上げています。そして交流の拠点として、県、省民が幅広く活動に利用していくことが重要であろうと考えて、この友好会館をつくるんだというお話もなさっています。
 行政は、政治も含めて一貫性が大事です。そこで当時の石川知事は、この友好会館は浙江省との交流の中心にしなきゃいけませんけれども、宿泊施設や会議室、商談室、レストランなどを備えており、静岡浙江友好会館は本県から訪問する県民の交流拠点として、今後も経済交流を初め学術、教育、スポーツなどの幅広い分野で積極的に活用してまいります。浙江省とも十分に協議して対処してまいりますと答弁しているんです。
 今回、浙江省との35周年記念で2336万9000円の予算がついています。これだけ静岡県が多額な出資をして2回も増額して補正を通して、なおかつ知事がこういう答弁をしているのに、今回の浙江省友好記念の枠は近年当局から聞いたことがありません。
 今回、本来でいけば先人である前知事、あるいは当時の議員がみんな苦労して交流を積み重ねたという今までの答弁であれば、現在の静岡県と浙江省の友好会館の利用実績につきまして、現況の報告をまず承りたいと思います。

○土村地域外交課長
 静岡浙江友好会館についてでございます。
 9番委員が御指摘のとおり、こちらにつきましては本県の友好拠点ということで客室、会議室、商談室、ロビー、レストラン等を備えた施設でございます。
 施設の更新につきましては、浙江省側で平成18年から改修工事を実施しておりまして、今回の35周年記念の訪中でもこちらの施設を利用する予定になっております。
 施設の利用実績については把握してございません。

○三ッ谷委員
 施設の利用実績について、後で出すのはおかしくないですか。今言ったように35周年記念で友好会館も使うんだって説明しているじゃないですか。何と何を友好会館でやって、平均の実績はこのぐらいですと。静岡県から行くお客様には、残念ながら泊まっていただけませんくらいまで言わなかったら、何のための利用なんですか。その点について再度質問します。

○土村地域外交課長
 浙江省への訪中につきましては、11月上旬を予定しておりますけれども、現在、詳細な日程等につきましては調整しておるところでございまして、調整が済み次第お示ししたいと考えております。

○三ッ谷委員
 詳しい日程を説明しなさいと、僕は求めているわけじゃありません。ただこういうことをやるんだから、今日まで静岡県が多分3億円、4億円かけているでしょう。その実績が委員会の手持ち資料でないということは、増井地域外交監どういうことですか。

○増井地域外交監
 私も先般、浙江省を訪問したときに友好会館を見てまいりました。先ほど土村地域外交課長から説明がありましたように、かなり老朽化しており平成18年度から改修されていて、昨年度杭州市でG20のサミットが行われた際はそこも1つの重要な宿泊の拠点になったと聞いております。私が行ったときには改修も終わって非常にきれいな状況になっており、中国浙江省側で全て改修したと聞いております。
 今回展示物の更新を予算計上してございますが、それは当時の展示物が非常に老朽化してしまったために、新しく本県からの展示物を展示してはどうかということでございます。
 現在の建物も実際のところホテル機能も備えております。レストランも幾つかございまして、会議室もございます。
かなり利用されていると聞いております。ぜひとも35周年記念の今回の訪問につきましては、もし可能であればここを一部活用したいと考えているところでございます。

○三ッ谷委員
 ぜひ、これまでの経緯を踏まえてやってください。それでないと県民の税金を使って投資して、友好のきずなをつくったわけですから。ホテルだけ使っていて、こういうものがうやむやにされている。いつも外交を見ていて思うのは、知事がお好きだからやることは構いませんが、胸襟を開いた互恵の精神での外交でなかったら、私は地域外交といえないという思いがありますから、きょうきつい質問をしましたけれども、ぜひ大事にしていただきたいということを兼ねて質問しました。ぜひお願いしたいと思います。

 それから、皆さんの説明ではさかんに交流、あるいは通商の拡大を図っていくと言っていますけど、わかる範囲でいいです。現況で例えば浙江省とどんな通商をやっていますか。あるいは現況をどれだけ把握していますか。県内企業が浙江省に昨年度は何社が出ていって、何社が帰ってきましたか。そういうことを答えられますか。

○土村地域外交課長
 現在御質問の内容については、お答えできる資料を有しておりません。

○三ッ谷委員
 地域外交の展開の中で、これだけの説明文にある企業の海外展開の支援をするということは、例えば浙江省なら浙江省に静岡県の企業が何社トライをしたぐらいの数字はやっぱり持ってなきゃいけないんじゃないでしょうか。今はないというお話ですから、ない話を幾らやってもらちがあきませんからしませんけど、お昼休みに行って調べてきました。
 中国に進出した本県の企業は236社です。そして昨年は6社が改めてまた中国に出たようです。しかし昨年4月以降で17社、19事業所が撤退して静岡県に帰ってきているんです。そういう現実の話が説明に無くて、明るい未来像だけが展開の中に書かれていることは納得できないです。
 だから、先ほど3番委員も言ったように厳しいところがあるんです。皆さんが指導し、支援してやらなきゃ夢のバラ色の中国とか韓国じゃないんです。行く企業は、もし失敗したら撤退を余儀なくされるだけじゃなくて、県内の位置づけだって足元が崩れるということでありますから、そういう点の指導につきまして御意見を伺いたいと思います。

○長谷川地域外交局長
 9番委員御指摘のとおりだと思います。
 先ほど少し申し上げましたけれども、中国へ出ていくのは非常に厳しいことは、我々も認識をしています。ですから通商へのステージアップと聞こえはいいんですけれども、本当の厳しい試練が待っているんじゃないかなと思います。今回の義烏の商談会につきましても、初めて最終商品を出すということで行かれた企業が多いんですが、やはり商品を持っていくだけではだめだという認識を皆さんに持っていただきました。日本でも今そうですけれど、幾らいいものをつくっても中国の市場に合わなければ、間尺に合わないものは売れないことを皆さんも感じられたと思います。
 ですから、経済産業部の所管になるんですが、地域外交局で地域外交を進める中で、通商へのステージアップという話は我々も言っておりますので、本当に全面的に努力していかなければいけないと認識しております。

○三ッ谷委員
 県民に対して申しわけない気持ちですけれど、そういう厳しいことも当局からも一つの情報として差し上げることは大事なことだと思うんです。その上でバックである銀行の支援もいただきながら、中国なり韓国なり、あるいはモンゴルへ出ないとだめだろうとはつくづく思いましたし、現場でもそんな感じがしました。
 私は、日本・モンゴル友好議連でも、あるいは日中友好議連の副会長もやっておりますから、何度か3番委員とも一緒に向こうに行ったことあります。そのとき感じたことは、中国とモンゴルでは全然違います。モンゴルは行った途端に、もう何々さん、中国と韓国と日本の商品を比べたらあっちの2つの国の商品はとても手につけません。日本の商品なら買うけれどもという感じです。そのぐらい商品の信頼性から来る日本の工業力なり、技術力なり、あるいはそれに伴う仕事のことを推しはかって、いろんなことを聞こうとしています。
 しかし中国は、人と人とのつながりが大変深いところです。だから企業力があるからといって成功するんじゃなくて、まず向こうの人としっかり手を結んで、お互いが胸襟を開いて話ができる土台があって、初めてお店でも企業でも少しずつうまくいくのかなと。
 もう1つ中国について思ったことは、出資に見合う権利を要求するお国なんです。だから日本が6で中国が4の合弁会社をつくったとしても、向こうの方々のお考えは4も6も一緒なんです。日本人の工場長が何かこういう車に乗れば、当然俺もこういう車に乗せろとかいういろんな要求がたくさんあると前にも承りました。
 ですから、静岡県から出ていった、中流から上というのかな。本当に御苦労した話もその当時聞いておりますので、35周年に当たって、これからの夢を持っていく人が静岡県のあっせんで中国、あるいはモンゴルへ行くかもしれませんけれども、もっと幅の広い情報を掘り下げていただければなと思います。
 せっかく皆さんが頑張る、知事も夢の静岡県をつくるために地域外交の花形にしたいと願っているわけですから、ジャパニーズドリームの拠点として静岡県が実行できますようお願いします。
 それからもう1つは、イベント事業は一過性のイベント事業にしたらいけませんよと当局が考えているのは大変ありがたい話です。でもその割に経済産業部もそうでしょうけれども、何をやってやればいいかというのをやってないんじゃないでしょうか。僕はやるべきだと思います。皆さんが中国に行くならこれやりなさいよと。あるいはモンゴルならこうやりなさいよと。それから例えばモンゴルだって、どんな大きなことを言ったって中国を通らなきゃいかんか、ロシアを通らない限り物流の交換ができないんです。あとは飛行機だけです。そうするとせっかくいい商品だって、なかなかモンゴルに持っていくのは大変です。だから少し持っていったって利益に結びつかないのはわかるじゃないですか。特に皆さんは現物を見ているわけですから、なおさらじゃないですか。そういう点もやっぱり皆さんの口から、今後のビジネスを考えたときには一つの指標として、調べ上げた情報は業界へ流してやるべきだと思うんです。
 ただ、いい商品を持っているからおたくもトライしなさいじゃなくて、モンゴルではこういう商品なら売れますよという情報は欲しいんじゃないかと思います。
 僕、モンゴルに行ったときに1つだけびっくりしました。私はスズキのファンですと。だからスズキの商品しか売りませんというお店に初めて連れていってもらいました。スズキというから軽四を売っているのかなと思ったら、スズキの軽四のジープじゃだめだと言われました。モンゴルの大地を駆け抜けるにはエスクードのような2,500cc以上でなかったら、ジムニーのトラックではだめなんですよと。皆さんは御存じですかと言うから、ああそうですかと。それぐらいモンゴルという国はアップダウンが激しくて、軽四のシャーシが傷んじゃうよという話を向こうのバイヤーが言ってくれました。だからそういう話も踏まえて、300万人ちょっとしかいない国だって、私はスズキのファンで、鈴木修会長に会わせてくれと言った社長がいるんですから、これからの静岡県の頑張りではまだまだ売れる商品を運ぶことは可能だなという夢は持ちました。だからそのためにも、皆様方の活動をぜひお願いしたい。
 最後に、余分なことをいろいろ申し上げましたけれど、篠原知事戦略監の決意を伺います。

○篠原知事戦略監
 耳に痛いお話をいただいて、ありがとうございます。
 経済産業部長をやってきて、今いろいろ御質問のことについても私としては意見もありますけれども、地域外交の問題もそうですし我々の地域戦略もそうですが、やはり率直にいろいろ意見を言っていただいてコミュニケーションをよくして、皆さんの意見をしっかり受けとめて政策を進めていきたいと思っていますので、また1年ですけれどもよろしくお願いいたします。

○三ッ谷委員
 今度は、1つだけお願いをします。
 地域外交局は、人的交流だけでなくて富士山静岡空港の運営にもかかわるべきだろうと思います。
 先ほど読むのを忘れましたが、石川前知事は友好会館のときに名古屋空港からチャーター便で行ったんです。そのとき静岡空港はできていませんでしたから。これが将来の静岡空港の結びの礎になるとこの中で書いてある。ですから地域外交局が頑張る中に、他の部に任せないで静岡と結びませんかという話もどんどん越権をして、私はやってほしいなと。それが皆さんがやろうとしている次の人的交流に結びついていくということを、私はかねがねお願いしたいと思っていますので、この機会に皆さんにお願いして質問を終わります。

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