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委員会会議録

質問文書

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令和3年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野崎 正蔵 議員
質疑・質問日:08/10/2021
会派名:自民改革会議


○野崎委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、文化観光委員会説明資料6ページ、東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組についてお伺いいたします。
 1要旨として、“ふじのくに”の「文化力」を活かした地域づくり基本構想に掲げる、文化とスポーツの殿堂の形成に向けた整備であるとあります。“ふじのくに”の「文化力」を活かした地域づくり基本構想は平成27年に作成されていますが、そこに掲げてある文化とスポーツの殿堂の形成に向けた取組であると理解してよろしいですか。

○大石企画政策課長
 基本構想において、東静岡周辺地区につきましては文化とスポーツの殿堂の形成を目指すこととしておりますので、5番委員の御質問のとおりという認識です。

○野崎委員
 そうすると、取組方針で3つ掲げてありますけれども、基本構想に掲げてある東静岡周辺整備とかなりかけ離れているというか、例えば陸の玄関口にふさわしい文化とスポーツの殿堂であったり文化力の拠点だったりいろいろなものが出てきますけれども、こういったものとリンクしない取組になっているんですが、そこの整合性はどうなっているんでしょうか。

○大石企画政策課長
 基本構想に掲げてあるものは、整備するイメージとか例で記載されているかと思います。必ずしも基本構想に例示しているものをそのまますぐにつくるということではないとの認識です。
文化とスポーツの殿堂を形成していく中で、昨年度も議会で説明させていただいたとおり、南口県有地につきましては県立中央図書館を先行整備していくことになっています。これは教育委員会の所管になりますけれども、南口県有地2.43ヘクタールのうち中央図書館の部分は0.97ヘクタールになり、残りの1.4ヘクタールの部分をどうしていくかにつきまして、取組方針の2番目にある段階的な南口県有地の魅力向上による民間投資の促進とか、あるいは北口の市有地の部分と合わせて文化とスポーツの殿堂の形成を目指すことになっておりますので、静岡市と連携して相乗効果を生むような南口県有地の活用方法の検討に今年度取り組んでいくことを考えております。

○野崎委員
 これに書いてあるのはイメージだというのは全くおかしい話だと思います。
以前、東静岡の整備に関しては、この基本構想に関わるものとして整備を進めていくということで1回目の提案があり、それが行政がお金を出すにはあまりにも莫大な金額になってしまうので、民間の投資を募りながらやっていきたいと方向転換をし、しかしながら手を挙げてくれるところがなくてそれもポシャにして、最終的にはまた行政がお金を出しますという整備方針であったと思うんです。
 ところが、そうしてうまくいくか分からない構想について我々もいろいろ質問をさせていただいた中で、どっちにしても図書館は使えない状態でありましたので、こういった施設整備の構想とは別に切り離してやりましょうという提案の中で図書館は前へ進んだと思うんですね。
 今これに掲げてある施設整備だという答弁であったので、イメージだったというのはちょっと違うと思いますが、もう1回きちんと答弁してください。

○大石企画政策課長
 基本構想の中で文化力の拠点というのが第3章にありまして、その中で図書館機能についてもあります。ただこの中で触れている基本構想で掲げている文化力の拠点の施設を実際に造ろうとした段階で整備計画をつくりましたけれども、そこにつきましては5番委員御指摘のような経緯がございまして、文化力の拠点の施設につきましては整備計画を含めて一旦白紙化したという認識です。
 そこに掲げてあったもののうち図書館機能につきましては、まさに今御指摘頂いたとおりで、切り離して先行して整備していくこととなったと理解しております。

○野崎委員
 もう一度確認しますけれども、要旨にある基本構想に掲げる文化とスポーツの殿堂の形成に向けた整備は白紙になったということでよろしいですか。

○大石企画政策課長
 文化力の拠点の施設を整備することについては、白紙になったと理解しております。

○野崎委員
 白紙になったということで、もう1点聞きますけれども、この全体の構想は今どうなっているんでしょうか。

○大石企画政策課長
 基本構想そのものについては、白紙になったとは理解しておりません。

○野崎委員
 なぜ聞くかというと、基本構想が出たとき私はちょうどこの委員会だったと思うんですが、壮大な計画なんですね。日本平から三保の松原まで結んだところを文化の発信として、その真ん中に東静岡駅があるからちょうど世界に発信するような玄関口だということで。日本平のロープウエーは2つぐらい造るなど壮大な夢のようなことを書いてあって。これが実際に生きているとなると進めていくことになりますので、その1つが東静岡駅の周辺整備という位置づけだったんですね。基本構想の全体が進んでいるとなると、どれぐらいかかるのかも分からない。東静岡の周辺整備だって最初に相当な金額の提示があったと思うんですが、それが不安だから確認しているんですけれども、基本構想は生きているということでいいんですか。

○大石企画政策課長
 基本構想を進めていくに当たり、具体的にここに掲げてあるもの――例えばロープウエーとかも全て整備するわけではないという認識であります。ほかにも例えば交通網で言えば辻馬車ですとかLRTとかいろいろ掲げてあると思いますけれども、書いてあるもの全てを整備するものではございませんので、この構想に掲げてあるものを全部整備するには幾らかかるかは試算しておりません。

○野崎委員
 私が言いたいのは、何かやるときにいつもこういう構想とか有識者会議をつくって、分厚い資料を作って壮大な夢を書くんですが、それをやれるのかやれないのか。ただ夢を書いているのか。そのために有識者に集まってもらって時間を費やして職員もそれをやっていくことがいいのかどうなのかも含めて、今後こういう基本構想だとかいろいろなことを考えるのは大事だと思いますが、ただ膨らむだけ膨らめてしまって風呂敷を畳めないような状況になる構想はあまり芳しくないんじゃないかなと思います。
 特に、文化だとか芸術だとかに関しては、広げれば広げるだけもうどこまでも広がってしまいますので、そういったところは我々議会にも提案するに当たってしっかりとした根拠を持った構想をこれから提案していただくように要望しておきます。

○江間委員長
 ここでしばらく休憩とさせていただきます。
 再開は午後1時30分でお願いいたします。
( 休 憩 )
○江間委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○野崎委員
 引き続き質問させていただきます。
 説明資料6ページの令和3年度の取組についてですが、ここに民間事業者の投資を促す方策として県有地の暫定的な活用について検討すると書かれてありますけれども、たしか令和2年に入ってからもプレハブのお店みたいなものを設置して何か動向を探るというような説明があったかと思うんですが、令和2年から令和3年にかけて具体的にどういう取組をしてきたのか説明頂きたいと思います。

○大石企画政策課長
 令和2年度におきましては、まず静岡市と県・市連絡調整会議を立ち上げて、市と連携して市の北側私有地の利活用と県の南側県有地の検討状況とか取組状況について検討を重ねたところです。
 その中で令和3年2月議会におきまして、南側県有地については暫定的な利用を今後検討してまいりますと答弁させていただいたところです。それを具体化するに当たって今年度やっている取組といたしましては、県立大学との研究ですとか、昨年度から市と合同あるいは県単独で行っている民間事業者へのヒアリングを引き続きやっていくこと等を考えているところです。

○野崎委員
 そのヒアリングをした状況として、民間事業者の投資を促すことは前からずっと言っていたかと思うんですが、最初は手を挙げてくれるところがなかった状況も含めて、これまでどんな聞き取りができてどういう整理ができたのか。民間の投資と言うけれども、民間が全部建屋も建ててやるのか、公共はどれぐらい持つんだとかね。その辺の今の考え方は整理できているんでしょうか。

○大石企画政策課長
 昨年度、不動産事業者やイベント事業者等に対してヒアリングを行ったところです。
 その中で、やはり東静岡駅につきましては、乗降客が1日1万7000人程度、グランシップは年間60万人の方が利用している状況にありながら、駅周辺は駐車場と芝生広場で人が駅から乗り降りしていくだけで素通りする場所になっているものですから、にぎわいがなかなか見られないんじゃないかと。現状見られていない中で昨年度のコロナ禍の状況下においては、民間として投資しようというところまで踏み込めないというお話があったところです。

○野崎委員
 構想をつくる前から含めれば非常に長い年月にわたっているところですので、しっかりと市とも協議をしながらどういったものができるかを現実的な話としてなるべく早く前へ進められるように努力していただきたいと思います。

 次の質問に移らせていただきます。
 説明資料の16ページ、そしてスポーツ・文化観光部部概要の28ページの11、12、13に載っておりますが、静岡県舞台芸術センターの運営状況について伺いたいと思います。
 ここに県が出資又は債務負担をしている法人の経営状況報告書があります。正味財産の増減計算書の経常収益と経常費用を差引きしますと令和2年度の決算になるかと思いますが、県が2億8300万円の補助を出していて、収支を計算すると2700万円ぐらいの赤字になっているわけですけれども、この要因とこれに対する指導といいますか、県としてどういったことを運営者側に伝えているのかお聞きしたいと思います。

○室伏文化政策課長
 赤字の要因ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で多くの事業が中止になりました。中止になり入場料収入は減っていますが、その代替事業としてオンラインの事業や電話での朗読事業等を実施し、また秋頃から舞台は復活したんですが、入場者数を半減してなおかつ俳優さんたちの感染リスクを抑えるためにダブルキャストでやりましたので、支出は増えていきました。以上の要因で赤字になったということでございます。

○野崎委員
 赤字になったことに関して県としてどういう指導をしたのか、あわせて近年の経常収支の状況を数年並べて教えていただけますか。黒字になっているのか、赤字になっているのか。

○室伏文化政策課長
 県といたしましては、赤字になったことについては代替事業をやったことで中止となった事業の代わりは十分にできていると評価しておりますが、事業費の削減や国庫補助事業の採択等の指導をしております。
 SPACの近年の経常収支の状況については、お手元の県が出資又は債務を負担している法人の経営状況報告書68ページの前年度と今年度の数字しかありません。

○野崎委員
 傾向として赤字が続いているのか、今回コロナ禍のためこうなっているのか。どういう状況なのかぐらいは分かるかと思いますので、それを教えてください。

○室伏文化政策課長
 まず、平成30年度はサウジアラビアで海外公演を行ったのでその収益があり黒字でした。それで剰余金も生まれまして、令和元年度は黒字になりました。令和2年度は赤字となっています。

○野崎委員
 ちょっと説明が分かりづらいですが、いいです。質問を変えます。
 このことにつきましては、平成21年ぐらいの事業仕分けでもいろんな意見が出されて、経営基盤の強化だとかいろんなことを言われているわけですけれども、その中で国庫補助事業の採択等いろんな指摘もされていて、要するに自主財源をどんどん確保しなさいよと言われているんですが、そうした自主財源の確保は今どうなっているのか。これまでどういう努力をしてきてどういう成果があるのか。それと例えば正会員の受取会費が760万円ほど上がっていますが、この会員も増えているのか増えていないのか。会員数とその中での県民の割合はどうなっているのかお答えください。

○室伏文化政策課長
 まず、文化庁の補助金の助成を取りに行くとか、SPACの俳優等の人材派遣や技術派遣を行いSPACの能力を活用しての公演以外の収入も増やすように積極的に取り組んでおります。そのほか、広報活動をしながら自主財源を増やす努力をしております。
 続いて会員数でございますが、SPACの会員数につきましては現在323人です。個人会員とゆうゆう個人会員という60歳以上の会員がいます。県内割合ですが、今数字を持っていないので県内の比率は分かりません。

○野崎委員
 通告してくれと言ったので通告したんですよね、運営状況についてと。知らないというのはどういうことだと思うんですよ。演劇の都構想だなんてかなり力を入れて進めていこうとしているところに関して、それぐらいのことは当然把握していないと。今までも赤字の体質とか補助金の見直しとか、1つはSPACでなきゃできないと非常に評価をしている部分と、もう1つはいやいや本当にそこだけでいいんですかという意見もあるわけですよね。2つにさらされている中で、経営状況だとかいろんなことに関してあまりに把握していないのはどういうことかなと思うんですけれども、それについて何か見解があれば。

○室伏文化政策課長
 毎年の数字、収益、計画等については、SPACの収支状況を見ながら経費の削減等について指導をしている状況です。

○野崎委員
 先ほども質問しましたが、自主財源の確保として国庫事業だとかあるいは会員を増やすだとか、派遣事業もあると聞きましたけれども、例えば派遣事業をやるにしたって人がいなきゃ派遣できないわけですよね。人を増やすことになれば人件費は当然かかってくるわけですよね。そういった意味で自主財源の確保は伸びているのか、あるいは減っているのか。あるいは平衡なのか。その辺だけでもしっかりお答えください。

○室伏文化政策課長
 令和元年度と令和2年度を比較しますと、まず令和2年度は国の補助金で動画配信の事業を申請したため令和元年度より国庫補助が増えています。令和3年度についても新規事業で今申請をしています。

○江間委員長
 答弁が非常に不正確に感じますので、後で数字を出してもらうことでもよろしいですか。

○野崎委員
 10年ぐらいで増えているのか減っているのか。会員数がどうなっているのかも含めて資料として提供していただければ。

 未収金は1億5900万円ほどあるんですけれども、この内訳が入場料、派遣収入、補助金となっていますが、どういう状態で未収になっているのか。あるいはこの未収金は、今までと比べると減っているのか増えているのか。また短期の借入金として8000万円借入れを起こしていますが、この短期の借入れは何に使用しているのか伺います。

○室伏文化政策課長
 未収金でございますが、国庫の受入れの部分で入ってきてないのと入場料と派遣収入などで入ってきていないのと…。

○野崎委員
 入場料、派遣収入、補助金と内訳は書いてあることなので。あまりにも切ない状況になってきたので、これも後で資料を出してくれればいいです。 
毎年2億8000万円だとか、以前は3億円余の補助金を出しているんですね。非常に賞賛されている部分もあるし、いやいやそうでもないよというところもあったりいろんな意見があるわけですが、僕は演劇の都構想を全部読ませていただきました。この事業に関してものすごい賞賛しているんですよね。しかも2億8000万円出してその価値があると言っているところに関して、当局が何も把握していないようじゃ困ると思うんですよ。2億8000万円ですよ。
 しかも、出捐金として平成7年度に5億円、平成8年度に5億円、平成9年度に4億円、平成10年度に3億円で17億円を出しているんですね。その出捐金の状況を見ますと、今回県の出捐金が13億2000万円になっておりますが、平成25年度に1億8000万円、平成26年度に1億4500万円、平成27年度に1億1500万円、平成28年度に1億1500万円、平成29年度に8500万円、平成30年度に4000万円、そして令和元年度に1億円崩しているんですね。
令和元年の取崩し分は特定資産として積み立てているようですけれども、令和3年度までに総額4億8000万円取り崩しているんですね。令和元年度以外の出捐金で取り崩した分はどこへ消えちゃっているのか分からないので、これは何に使ったのか説明を頂きたいと思います。

○室伏文化政策課長
 まず、舞台芸術振興積立資金を設けて平成27年度までの3年分の1.8億円を積み立てました。また中高生舞台芸術鑑賞事業積立金として積み立てた分でございます。

○野崎委員
 令和元年度に取り崩した1億円は貸借対照表にも出ていますので分かるんですが、そのほかの3億8000万円取り崩した分については何に使ったのか分かりません。先ほども言いましたけれども、それだけの基金を積み立てて演劇の都をきちんとつくろうとしているのに、所管する当局が会計の部分でこんな状態で本当にそのお金ってちゃんと出していいものなのかと思っちゃうんですね。
 先ほど質問した文化力の拠点もそうですけれども、推進するには湯水のごとくお金がかかっていくわけです。でもどこかで推進する部分と制御する部分がないとバランスを欠いていくと思うんですね。もっといいものを欲しくなるのがこういった事業のさがですので、当局としてもある程度ハンドリングがちゃんと利く運営体制を整えてほしいということで質問させていただきましたが、答弁状況を見るとちょっと大丈夫なのかなと不安を持ちました。これ皆さんの税金です。こんなことでいいのかなという意見を述べさせていただいて、質問を終わります。

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