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委員会会議録

質問文書

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平成22年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:07/21/2010
会派名:自由民主党県議団


○中谷委員
 まず、資料の25ページの浜岡原発の件であります。
 午前の部で、小林危機管理監兼危機管理部長から報告がございましたし、また本会議でも小長井議員でしたか質問もあって、その答弁もあったということで、繰り返すようなこともあるかもしれませんが、中部電力は再度、要因の分析を行っているということのようです。もう地震発生からそろそろ1年となるということから考えますと、少し時間がかかりすぎるのではないかなと思います。
 慎重を期すというのはわからないでもないのですが、経済的な面も含めて、もう少し何とかならないかなという思いから、運転再開、つまり5号機の起動はいつごろになるという見通しを持っているか伺います。

 次に、情報公開という面では、中部電力もテレビ等々の媒体を通じて、地元の市ですとか県民に向けてこんなことをやってるよというスタンスは非常にいいというふうに思います。しかし事業者の活動だけでは限界があるので、もう少し危機管理部として、県民全体に現状がうまく伝わるようなそういう方法がないのかなというふうに思っていまして、何かお考えがあるのかどうか伺いたいと思います。

 それと、4号機が夏場を過ぎて、いよいよ定期検査に入っていくと。これからプルサーマルが始まるということになると思うんですが、九州では既にこのプルサーマルを始めています。静岡県としては初めてということなのですが、国から認可をされて原子力政策上でも非常に重要な計画だというふうに認めているようですので、県として今後の実施段階に向けて、どのように安全性を担保していくのかというのを伺いたいと思います。
 
それから、次に本会議で質問しました孤立集落対策です。
いろいろと県も対策を練っていただいているということで、残りの10地区についても早く調査をしていただきたいというふうに思うわけです。以前、新潟県中越地震の山古志村等々の映像が非常に鮮明に残っているわけですが、あのとき、県の職員も多分派遣をしたと思います。
 それを受けて、何を学んできて、現場としてどう対応すべきかということを昨今の県の施策にも反映していると思います。もし、そういった例があるなら、中越の経験や体験から学んだものを、静岡県としてこういうふうな施策に反映したというようなことがあれば教えていただきたいというふうに思います。

 それから静岡県は防災局に始まって危機管理部というふうに組織の一元化を図ってきたわけですが、県内の、例えば市とか町に、そういった一元化した組織を持っているところがあるのかどうか。
それから、やはり説明のありましたふじのくに――仮称ですが――危機管理計画を策定するということですが、市や町に対して同様にこれまでの防災計画を危機管理計画とするのかと、新しく名前を変えてこれまでの防災計画を危機管理計画に移行するのかどうかということの指導のあり方について、それを伺いたいと思います。

 それから、説明資料15ページですが、中国東方航空との救援物資緊急輸送協定、これいきなり知事がぽっと行って、はい、そうですかっていうふうになったんじゃないと思うんで、その前段の話をちょっと聞かせていただきたいと思います。
また、この効果ですね、こういうことをやったけれども、こういうことにも非常に効果があるんだよということを教えていただきたいと思います。

 最後に、監査委員事務局ですが、先ほど、最後に説明のありました41ページの浜北滑空場の件ですが、内容を少し教えていただきたい。
 なぜそういうことを聞くかというと、あそこはおもしろい人が周りに住んでいまして、以前、離陸できないように、滑空場の真ん中にユンボで掘っちゃって邪魔しちゃった豪快なおじさんがおったんですが――多分、警察のほうからおしかりを受けたというふうに思っていますが――この住民監査請求の内容とそれから棄却に至った経緯ですね、こういうことでこういう結果になったというのをお知らせいただきたいと思います。以上です。

○藤原原子力安全対策課長
 浜岡原子力発電所についてお尋ねいただきましたことについて御説明いたします。
 まず、5号機の再開の見通しということでございますが、5号機につきましては、昨年の地震で他の号機に比べて大きな揺れを観測したということで、国の指示もありまして、揺れの要因の分析をしていて、それについて、国のほうが審議を続けているという状況でございます。
 県といたしましては、中部電力に対しまして、想定される東海地震に対する安全性について国の評価を得るようにという要請をしております。
 今後、国のほうから何らかの形で想定される東海地震に対する安全性について評価が出されました段階で、今年度、設置しました防災・原子力学術会議の原子力分科会を開きまして、国や中部電力から説明を受け、会議の構成員の専門家の方の意見も伺い、県としての対応を考えていきたいと、こういう状況でございます。

 それから、危機管理部として何か浜岡原子力発電所の現状について伝える方法等を考えていないかということでございますが、現在も浜岡原子力発電所で何かトラブル等ありました場合には、県としても報道機関の皆さんに公開する場で説明を受けております。また、その結果につきましては、県のホームページで公表しているところです。
 また、先ほども触れましたけれど、今年度設置しました防災・原子力学術会議、こうしたものを活用しながら、県民の皆さんに正しい情報、最新の技術といったものを提供していきたいと考えております。

 それから、4号機で予定されておりますプルサーマルの件でございます。プルサーマルにつきましては、平成20年2月に県として計画を容認しているところですが、その段階でMOX燃料とウラン燃料の違いによる原子力発電所の安全性に対する大きな違いはないということを確認した上でプルサーマルを容認しております。
 また、昨年の8月の地震におきます5号機の影響につきましては、国や中部電力から説明を受け、設備の健全性が確認されているということでございまして、プルサーマルの実施に関して、現状、特段の問題ないと考えているところであります。
 今後、使用前検査等を通じてプルサーマルが実施されていくこととなると思いますけれども、国や中部電力のプルサーマル実施に向けた動向、推移を注意深く見守りながら必要があれば国や中部電力から説明を求め、安全性について万全の対応をしていきたいと、そのように考えております。

○小川危機対策課長
 新潟県中越地震の教訓と対策ということでございますが、平成16年10月に発生いたしました新潟県中越地震につきましては震度6強を観測する地震ということで、中山間地に散在する集落へのアクセス道路が土砂災害等により交通不能ということになりまして、当時の山古志村を初め、61の集落で孤立が生じたということでございまして、改めまして孤立集落対策の重要性というものがクローズアップされたということで考えております。
 そこで出てきました課題といたしましては、1つにはやはり孤立をしてしまったということで、救助、避難、それから物資の供給、こういったことのために陸路が使えないということでございまして、ヘリコプターと空からの支援、これが必要になるということで、平野部と大分違うということが確認されました。
 それから、もう1つは通信のほうが途絶をしたということがございまして、孤立集落における被害状況の把握とこういったものが非常に難しい状態になったということが主な課題ということで把握をしております。
 そういったところを踏まえまして、本県といたしましては、1つは県内を30分以内でカバーするという空の防災ネットワークを推進する中に孤立集落のヘリポート、あるいはホバリング等によってつり上げ、つり下げ等ができるスペース、こういったものを位置づけをいたしましてということで、自衛隊等の協力をいただきましてヘリコプターの離着陸、こういったつり上げ等のスペースの確認調査を進めるということをやっております。
 それとあわせまして、実際にそこの集落にヘリがおりられるのか、あるいは作業活動ができるのかというところを検証する意味もありまして、ヘリを実際使いまして離着陸の訓練、避難者の搬送訓練等を行っております。
 特に、実際被災をしたときには、住民の皆さんがヘリの離着陸を誘導するということも必要になりますので、ここのところの訓練といたしましては、住民の皆さんに手旗によりまして誘導をしていただくというような訓練もやりまして、実際のときに有効に機能するようにということでやっております。
 それと、通信のほうにつきましては、補助率を平成20年度から3分の1から2分の1に引き上げまして通信手段の確保というものを強力に今、市町のほうに働きかけをしているというところであります。
 それとあわせまして、東海地震等の広域的な災害ということになりますと、すぐに救出、救援の手が差し伸べられるということができない場合も想定されまして、ある程度長期的な孤立ということも想定され得るということでございますので、そうした場合に備えまして、状況によりまして、水とか食料の備蓄、あるいは耐震性のある避難所の確保、こういったものも課題になってくるという場合がありますので、そういったものについても補助金で対応して整備を進めているというような状況でございます。
 今後とも、この孤立集落対策につきましては非常に重要なポイントであると考えておりますので、市町あるいは自衛隊等の関係機関と連携をいたしまして、対策のほうを進めていきたいというふうに考えております。

○池田危機政策課長
 それでは、市町の危機管理体制についてお答えいたします。
 市町の危機管理体制につきましては、ことし2月に実施した調査によりますと、県のように複数の部や課に関係する危機事案が発生した場合、全庁的な対応を行う組織を整備するところは、9市6町のみでございました。
 こうした県の危機管理体制や本年度策定する仮称“ふじのくに”危機管理計画、こういったものはさまざまな危機事象に対しまして全庁挙げて迅速に対応できることを目的化したものでありまして、市町の応急対策についても十分効果のあるやり方だと考えております。
 しかしながら、危機事案についていえば、例えば口蹄疫であるとか、鳥インフルエンザにつきましては基本的に国や県が対応する危機事案であるなど、県と市町村では取り組むべき危機事案が異なりまして、また、組織の大きさも大分幅がありまして、一律に同様の対応を求めることは困難であると考えております。
 このため、一元的な組織や計画をつくることによる効果について、さまざまな機会で市町への普及啓発を図っていきたいと考えておりますけれども、強制をするようなことは考えておりません。
 ただし、市町の組織体制にかかわらず、全市町に対しまして県危機管理部の幹部と直接連絡が取り合える相手が事象によって人が変わるようなことがないように、市や町の組織内の連絡調整を一元的に担っていただける責任者を選任していただきまして、県と緊急時に迅速に連絡が取れるようにしております。

 それから、中国東方航空との救援物資緊急輸送協定の概要とその効果でございますけれども、今回の協定以前に、本県では中国国内で大規模な災害が発生した場合、浙江省との間に平成20年12月に相互応援協定を結んでおりまして、中国国内の輸送は浙江省の協力を得ることが可能となっておりました。
 平成20年5月に四川大地震が発生いたしまして、県ボランティア協会がテント400張を広州に輸送した際は、富士山静岡空港がまだ開港前だったために成田空港から輸送したわけですけれども、実際に送られるまで1週間がかかっていたということでございました。
 今回、中国東方航空と救援物資緊急輸送協定を結びまして、優先的に最も早い上海の定期便の貨物室を利用して、原則、輸送費用免除で輸送が可能となりました。
 これによりまして、静岡と中国の被災地とが空路と陸路でつながるようなことになりまして、それだけじゃなく、上海便が毎日就航しているわけではありませんけれども、このフライトの日時が合えば県内空港のメリットを生かしまして、1日ないしは2日、3日で送ることが可能となります。
 また、静岡県が防災先進県として自然災害が多発するアジア諸国に対する国際協力への貢献を行うことは、防災拠点としての静岡空港をまたアピールすることにもつながるかと思います。
 今後は、中国と同様に、韓国、台湾等におきましても防災に関する相互応援協定や緊急物資輸送協定を締結できるよう、防災交流の推進を図ってまいりたいと考えております。

○瀧澤監査課調査監
 浜北滑空場の住民監査請求についてお答えします。
 請求内容ですけれども、これは天竜川河川敷にあります浜北滑空場につきまして、財団法人の浜松市体育協会浜北支部に対し河川法に基づいて滑空場の土地の占用を許可していると。県は、その土地占用料について、それを減免しているわけですけれども、過去11年分について、年額800万円、11年間で8800万円を支払うように知事に対して勧告をしてもらいたいという請求内容でした。
 監査の結果ですけれども、請求人が主張します浜北滑空場の占用料を徴収すべきにもかかわらず減免により免除したことについて、浜松土木事務所が行ったわけですけれども、占用料の免除措置が条例に定める減免要件等に照らして明らかに違法、不当とまでは言えず、請求には理由がないので認められないということで棄却しました。
 この占用料のことにつきましては、県の河川管理条例の中に減免の規定がありまして、申請者が公共団体に準じるもので、占用の目的が利益を得るためのものではないことなどの場合は減免ができるという規定がございます。
 財団法人の浜松市体育協会浜北支部なんですけれども、スカイスポーツ連盟等、その所属団体等ありますけれども、地元の体験搭乗会ですとか、航空スポーツ普及のための活動を実施していると。それで、また規約の中で営利活動は行わないということと、体験飛行等についても現在、無償でこれを行うという規定等がありまして、収益を上げているような実態にはないということで、今回の結論に至ったものです。
 ただ、この住民監査請求を行う中で、浜松土木事務所が行った減免の手続に一部不適切な点があったものですから、それについては資料のほうに記載のとおり、意見として2点述べたところであります。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 浜岡の件ですが、百聞は一見にしかずとは申しませんが、委員長にお願いですけれども、ぜひ、暑い中、大変だと思いますが、実際に浜岡に行って、そのプルサーマルの問題と5号機の状況を一度視察するべきではないかというふうに考えておりますので、その辺をお諮りの上、お取り計らいを願いたいと思います。以上で終わります。

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