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委員会会議録

質問文書

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平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:深澤 陽一 議員
質疑・質問日:11/02/2011
会派名:自民改革会議


○深澤委員
 それでは、4点ほど質問させていただきます。
 まず、冒頭教育長からもお言葉がありまして、中澤委員からも質問がありました5ページのコンプライアンス委員会の開催ということです。教育長の言葉をかりれば、不祥事に対して反省をされているんですけども、実のある対策を講じていくということで、おっしゃっていただきました。ですがなかなかですね、特に第1回目、平成22年8月26日のテーマでもありますわいせつ行為に関しては、いわゆる一般社会ではやっぱり起こっていることであってどこでも起こり得ることですけども、どうしても教育の中では起こってはいけないことという扱いだと思います。
 ですから一般的には起こるんです。起こっちゃまずいと、要はふたをしてしまうようなこととして扱われているんですよね。だからそういう意味では、先ほど中澤委員から不適格教諭に対してのコメントの中で、不適格教諭の存在をある時点で認めて、それに対して対策をとり始めたという話があったんですけども、過去のいわゆるわいせつ行為に関しては実績等も踏まえて、実際にゼロになったことがないとかいったことであれば、どこかの時点でやっぱりこれは起こってはいけないことだけども起こり得ることだというふうに、あるところで線を引かなければいけないのじゃないか。そこからでないと、やっぱり対策はできないんじゃないなかという感じがしますのでこの平成22年度にわいせつ行為ということをテーマに委員会を設けたんですけども、それに対する結論というものをどうとらえていらっしゃるのか。今後もこういうことをただ委員会で取り上げてああでもない、こうでもないとやっぱりゼロを目指すんだということでやっていくのかどうか、その辺をちょっと1点目としてお伺いしたいと思います。

 2点目としましては、15ページの県立高校の第二次長期計画の中で、これは具体的な話ですけども、静岡県立科学技術高等学校のグラウンドの問題です。合併・統合はもう完了しているんですけども、現状、グラウンドの使用が余り思わしくないといいますか、健全じゃない状態になっていることは、多分当局は把握されていると思います。ほこりとかそういったものに対しては、人工芝を張るということで対処はされるようですけども、生徒がそこを今健全に使うことができない状態だと思います。学校ができたばかりでこんな状態では、何十年と学校の生徒が体育の授業、あるいは部活動が本当に純粋にできるのか。ちゃんとした環境で行えないという見通しになっているので、何でこんな状態になってしまったのか。こういうようなことが事前に把握できなかったのかどうか。
 その辺の認識とそれに対して今後の対処についてお答えいただきたいと思います。私はもうできるならばグラウンドを移転してほしいと思うんですけども、要は今回のことに対して、反省の意味で、これからの対処というのをどういうふうにとらえているのかちょっとお聞かせいただきたいと思います。

 3点目はですね、これは63ページなんですけども、選手強化ということです。
スポーツ振興課なんですけど、トップアスリート特別強化事業ということで、競技数10競技、対象者は選手23人ということです。あるいは国体強化事業ということも上の行に含まれておるんですけども、この対象者の中にプロ選手、あるいは社会人スポーツ、ノンプロといいますか、セミプロというか、そういった選手というのが入っているのかどうかちょっと確認をしたいです。
 というのは、60ページの施策目的の中で、オリンピック出場本県関係選手数ということで、目標を平成25年度20人以上ということで掲げているんですが、先ほど国体選手に支援というお話で出たんですけども、現実にオリンピックを目指すというのは国体レベルじゃなくて、やっぱりプロとか社会人、実業団のレベルだと思います。そういったところがやっぱり可能性としてはオリンピックに出られるのかどうかというのがあると思うんですけども、そういう支援というのは余り聞いたことがない。本気でオリンピックに本県から20人以上出すと、数字は別にして今よりは絶対ふやすという意思が見えますのでね。この事業を含めて現実にそういった支援が行われているのかどうかですね、ちょっとお答えいただきたいと思います。

 4点目は、1ページ目の主要施策の目的ということであるんですけども、2行目ぐらいから、「人づくり」2010プラン後期計画を推進してきたと書いてあるんですけども、2010をちょっと読んでみますと、いろいろと書いてある中で、決算書の中で人づくり推進プランを進めて、その2行下のところに、人のため社会のために行動できる「有徳の人」の育成に向けた取り組みをしてきたというふうに書いてあるんですけど、2010の後期プランの中には「有徳の人」という言葉は当然出てないわけです。「未来をひらく意味ある人づくり」というのが「有徳の人」という意味だと思うんですけども、そうであるならば、意味ある人について2010プラン後期計画では3つありまして、「何かができる人」、「精神的に自立している人」、そして3つ目が「思いやりのある人」と出ているんですけども、この決算書の中で実際にそれを評価しているところがあるかというとですね。25、26ページで高校とかあるいは小中学校で困っている人がいるときは手助けをするという項目があるんですけど、それが例えば「思いやりのある人」というふうに解釈をするならば、「精神的に自立している人」、あるいは「何かができる人」という部分の評価がこの決算書ではどこに反映されているのかちょっとわからなかったので、お答えいただきたいと思います。以上4点です。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 コンプライアンス委員会の関係につきましてお答えいたします。
 コンプライアンス委員会につきましては、先ほども申し上げましたが、検証と評価、施策をやってきたことの毎年検証と評価をという視点で御意見をいただき、御提言をいただくという形でやっております。
 昨年いただいた意見の中では、それから相談員の御意見の吸い上げ、宣伝が少ないんじゃないかとか、あるいは通報制度の周知徹底が欠けているのではないかというような御意見をいただきましたので、さまざまな機会をとらえて広報すると同時に、本課の職員が学校を監察という形で回っておりますが、その場面においても指摘のあったことについてちゃんと対応しているかというようなことも含めて今学校のほうも直接指導しているところであります。
 それから、今年度もコンプライアンス委員会を1回開催しておりますが、その中でも幾つか意見をいただいております。例えばセクハラ相談員が少ないのではないかと。100人いる学校の中で2人というのは少ないのではないかと、こんな意見がありましたので、それはすぐ対応してまず増員ができるような指示を学校に出しました。
 それ以外にも、女性に対するマナーなどが熟知されていないんじゃないかと。余り理解できてないんじゃないかという意見もありました。ですから、実際には先ほど言いましたセクハラ相談員を集めて研修を実施して人権意識を高めるというような形で反映するようにしております。それ以外にもさまざまな御意見がいろいろなところから寄せられておりますので、それらを教育委員会の委員を交えて意見交換を行い、御指示いただく中で実施していきたいというふうに考えております。
 起こり得るという認識につきましては、もちろんあってはいけないことですから、ないというふうに申し上げたいわけですが、現実として起こっているという中で各学校ではいつどこで起こるかわからないと。そういう目を持って、起こらないように指導してほしいということを伝えております。ですから、現時点でできることはまず予防に努めるということでありますので、コンプライアンス委員会の御意見、あるいは教育委員の御意見も踏まえて現場に即した指導をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○原田財務課長
 静岡科学技術高校のグラウンドの使用の状況についてお答えいたします。
 地域の周辺の住民からさまざまな要望が出されております。というのも御案内のとおり、この学校につきましては、清水工業と静岡工業を再編整備して、日東紡の跡地へ持ってきたため、住民の方が先に住んでいるところへ後になって学校が来たというようなことから、さまざまな要望が出されているという実態がございます。
 主にはプライバシーの確保、騒音、それからボールの飛び出し防止、それから砂じんの飛散対策などです。グラウンドにつきましては、人工芝化するというような形で現在対応を図っております。
 それから、騒音等につきましては、ぐるっと学校を囲むというのもなかなか大変でございますので、植栽をふやしたりして目隠し的な措置を施しプライバシーを確保する、それから騒音の緩和、そういったものに努めております。
 実際に学校におきまして、地域懇談会というものを構成いたしまして、その上で地域の住民の方、自治会の方、あるいは学校の関係者、そういった方が定期的に意見を交わすような場も用意しております。ほかのところへのグラウンドの移転につきましては、学校そのものが体育の授業あるいは部活動、そういったものと一体的に運営するというような必要もございまして、なおかつ移転となりますと、非常に多額の経費がかかるということにもなりますので、グラウンドの運営面の工夫により、対応を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。

○松井スポーツ振興課長
 トップアスリート特別強化事業等についての御質問ですけれども、以前は県内企業のスポーツ選手にも支援を行っていたということもございますけれども、今、十分ではないにしても企業スポーツ選手はJOC日本オリンピック委員会を初めとしまして、他のスポンサーや会社からの支援等がある方もいらっしゃいます。ですので、今回平成22年度からですけれども、本県の手づくりの選手を育成するということがございますので、より多くの選手を世界に出すということで、金銭的な援助が少ない大学生、それから一般の選手、それらの方々に支援をしていくということで、上限30万円という形で支援させていただいています。基本的には静岡県の代表の選手として国体に出場する。しかもそれで国体で優勝に近いレベルの結果を出していただけると、そういう方に支援をさせていただいているという状況です。
 それから、オリンピックへ20人というお話でございますけれども、県内も先ほど申し上げましたように、企業のチームが少なくなっておりますけれども幾つかございます。日本代表入りが期待できる競技もございます。例えばスズキであるとかシャンソンであるとか、清水エスパルス、ジュビロ等もございます。その中から1人か2人は出てくれるだろうという予測でございますけれども、そういう予測のもとに今現在20人というふうな形で目標を立てているところでございます。
 過去ですけれども、1996年のアトランタ五輪には26人の選手が出場して、うちサッカーが10人ということもございましたので、本県としましては企業チームも期待できるものもございますので、20人という目標で頑張っていきたいと思っております。以上でございます。

○吉澤教育政策課長
 委員のお尋ねの「人づくり」2010プラン後期計画の中の「未来をひらく『意味ある人』づくり」についてであります。
 2010プランの後期計画は、平成18年度から平成22年度までの計画ということで策定をしております。今回のこの説明書のところは平成22年度までにはなっておりますが、目標値については昨年策定した「有徳の人」づくりアクションプラン――本県の教育振興基本計画ですけども――それを受け継いだものを目標のところには掲げてございます。ですので、例えば委員御指摘の27ページの魅力ある学校づくりの推進のところで、「学校生活に満足している」と答える生徒の割合については、18年度の2010プランの策定時には目標値を既に定めておりますが、それを引き継いだ形で平成22年度においてさらに25年度までこれを目標としていこうということで、目標値70%以上を説明書には掲げてございます。
 また、意味ある人づくりと有徳の人づくりはどのようにつながっているのかということになると思いますが、意味ある人づくりは委員御指摘のとおり「何かができる人」、「精神的に自立している人」、そして「思いやりのある人」、そういうものを魅力ある学校や信頼できる先生を育成してつくっていこうというのが2010プランの目標でありました。
 ただ、18年度につくって以降、少子化の進行や規範意識の低下等がありましたので、できるだけ子供たちが人とのかかわり合い、相互のかかわり合いを深め、また社会への貢献や参画をしてもらいたいということで、意味ある人づくりの理念をもとに、個人として自立し、そして人とのかかわり合いを重視しながら、社会のために行動するという有徳の人を育成していきたいということで、今回平成22年度末に「有徳の人」づくりアクションプランを策定してございます。
 ですので、こちらの説明書の目標値のところに(H25)と書いてあるのがアクションプランの目標値になっております。以上です。

○深澤委員
 ありがとうございました。
 再質問といいますか、コンプライアンスの部分なんですけども、先ほど検証の評価をしてもらっているということで、その中で具体的にセクハラ相談員が少ないとか、あるいはマナーの熟知という例を挙げていただきました。
 本当にこれは今具体的におっしゃったようなことは言ってわかるということなんですよね。だから本当にまだ対策の余地があるんですけども、多分言葉が適切かわからないんですけど、本当に魔が差してしまうという、そういうときにやっぱり起こるといいますか、全然予測もしないときに、そういったときにやっぱりこういうことが起きてしまうこともあると思います。
 そんな意味で、やっぱりゼロを目指すという今の御意思はわかるんですけども、先ほどの繰り返しになりますが、ある程度のところでやはり何か線を引くというか、無理じゃないかと。いわゆる起きる可能性があるという前提を一度つくるというのはどうなんでしょうかね。さっきのちょっと質問と重なりますけども、もう一度そこの部分の御認識、ゼロというのはよくわかるんですけれど――当然言えないと思いますけども――そこの部分の御認識はどうなんでしょうかね。お聞かせいただきたいと思います。

 もう1つ、県立科学技術高校ですが、今の説明では一応地域住民に事前の意見聴取もされている。今も意見交換が行われていると。じゃあなおさら何でクレームが来るということを知り得なかったのかなと。やっぱり例えば意見交換会とか事前の意見を聴取するに当たって、ただ「やりますよ、来てくださいね」という待ちの姿勢でやっていたんじゃないかなと。調べればこれぐらいのことはわかったと思うんですよね。
 そういったクレームがあるのであれば、例えば建物の位置を変えていくとか、あるいはグラウンドが物すごく広いわけですから、もう少し工夫したグラウンドの配置、形とかもあったと思うんですね。完全にグラウンド半分が使えないということはないんですけども普通の状態では使えないというのが現状ですから、私はお金がかかるのは当然わかっていて移転したほうがいいと個人的な意見を申し上げたわけです。何十年のいう単位で考えれば、そういった選択肢も考えていいのではないかと。囲えないとか、現状のままで対処しますということは私も理解できます。だけど生徒にとって本当にそれが魅力ある学校なのかというところを考えてみますと、ちょっと現状ではだめじゃないかというふうに私は認識します。
 その辺をもう一度この現状を受けて改善すべきじゃないかというふうに私は思うんですけども、見直しの御検討をいただけないかということでお伺いいたします。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 教育委員会としてはあくまでもゼロを目指すと、この方向で行きたいと考えております。

○原田財務課長
 県立科学技術高校について長期的に見てということでございますが、やはり現在グラウンドを使う中で、授業についても位置的な制約をとっているということも事実でございます。それはやはり騒音対策の一環ということで、できるだけ近隣の方に迷惑がかからないようにということで、学校側の工夫ということでございます。ただ、それを全くやらないで済むようにということもなかなか難しい環境ではあります。加えて利用時間の制限、例えば部室を夜遅くまで使わないようにというような、そういった配慮も必要な状況になっております。
 これらについて、使いにくいからほかへというようなことになりましても、非常にやはり年数、経費等がかさみますので、これらについては利用の運用面で対応していくしかないのかなと。あとグラウンドの向き、形状等によりまして、向きがこれ以上変えられないとかいうような制約もございます。しかしながら、学校教育に、高校教育に必要な面積自体は確保しておりますので、そういったところからやはり運用面での工夫と、あと地域の方々への御理解をお願いするというような形で進んでいくしかないと考えております。
 ここへ移転するに際しましては、市と、あるいは地元と十分な説明を行ったつもりでありましたが、実際グラウンドを使ってみると、やはり野球のバットの金属音がうるさいとか、そういったところは運営してみないとわからない面も多々ございます。そういったところは真摯に個別に対応を図ってまいりたいと考えております。以上です。

○深澤委員
 1点だけ済みません、科学技術高校の運用面、状況はわかっております。運用面等でやっていくしかないということも意味もよくわかりますけども、できる限り生徒のことを考えて毎年検討は続けていただきたいということを要望させていただきます。お願いします。

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