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委員会会議録

質問文書

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平成26年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:11/06/2014
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 それでは、一問一答方式にて質問させていただきます。質問も最後となるかもしれません。大変皆様、お疲れさまでございます。
 日ごろは健康福祉部及びがんセンターのそれぞれの職務に関係する職員の皆様におかれましては、施策の充実または実施に向けまして御努力いただいています。このごろ、さまざまなイベントに参加させていただいて、それぞれに職員の皆様が活動する状況を見させていただいて、大変参考となります。ありがとうございます。
 まず1点目でございますけれども、平成25年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の123ページのイでございます。地域医療再生基金事業(第2次計画)。事業名においては救急医療提供体制強化事業の中の、事業内容は救急医療システム・ドクターバンク事業について質問させていただきたいと思います。
 この事業は既に皆さんも御存じのように、特に駿東地域においては、病院の減少が続いておりまして、2次医療の緊急体制の維持が大変難しいということで、沼津の個人の開業医の皆様におきましての輪番制について、大変懸念している現状があると常々思っていたところでございます。この事業については平成23年度に策定した第2次の地域医療再生基金を活用していくということで、一般社団法人の沼津医師会が事業主体となってやっていこうと認識しております。特に地域の専門医をドクターバンクに登録いたしまして、地域の緊急輪番病院の医師不足が想定される時間帯、あるいは診療科目を、どのようにしていったらいいのかということを、まず沼津医師会が手を挙げて、みずからその課題に挑戦していこうということだと私は思っております。
 もう皆様に言うまでもございませんが、地域医療の崩壊が大変懸念されているところで、これは一石を投じる事業として大変数多くある健康福祉部事業においても注目される事業の1つだと私は認識しておりまして、内容を少し見させていただいたところがございます。内容につきましては、決算内容に金額が載ってるところでございますが、実際に稼働した内容につきまして、具体的に御報告いただける内容がありましたら、御報告いただきたいと思います。

○竹内地域医療課長
 救急医療システム・ドクターバンク事業について、お答えいたします。
 8番委員御指摘のとおり、平成23年度に策定した第2次地域医療再生計画によりまして、昨年度末で一旦基金を終了する予定だったんですけれども、今回延長ということで現在も事業を実施しているところでございます。実績になりますけれども、平成24年度から25年度にかけて、特に内科の輪番病院を当直医として対応する場合に、なかなか内視鏡が操作できる医師の確保が難しいということで、そのときに応援体制を組むということで、複数の医師会をまたいだ医療機関からの応援を得られる場合には、それに対して支援していくというのがこの事業でございます。
 平成24年度から立ち上がりまして、24年度は実際にそのようなオンコール体制の待機をした件数が1件、実際の出動はなかったということでございます。平成25年度は、実際の待機は148回、それから実際に出動した場合は51回、9月末までの平成26年度実績ですけれども、待機回数としては92回、出動が19回ということです。実際当番病院だけではなかなか対応が困難な場合についても、このようなサポート体制で、広域的な観点から救急医療体制を支援していただいている事業でございます。

○鳥澤委員
 御説明いただきましてありがとうございます。
 内容を御報告いただいてより力強く感じたところでございます。特に内視鏡については、上部消化器系の出血に緊急を要する場合等が生じることを想定しておりますので、その対処というのは1分1秒の争いでございます。やはり医師の補完は大変重要であり、地域医療の緊急体制について輪番制の補完、あるいは正規体制についての強化充実が大切だと思ってます。
 平成26年度で事業が打ち切られ一区切りになるかと思いますが、沼津医師会が事業主体ですので、沼津医師会がみずから継続する意思がなければ、なかなかその辺が施策に結びつかないと思っております。決算特別委員会ですので、平成26年度の状況についてはお伺いはいたしませんけれども、将来にわたっての施策をどう捉えて、どう発展させていくか、その将来展望についてお考えをお聞かせいただければと思います。

○竹内地域医療課長
 地域医療再生計画は、最初の国への提出時に計画終了後の対応もあわせて国に報告することとなってございます。基本的に運営事業につきましては、初動経費として基金を活用することになります。長期的な観点で言えば、2次救急は市町で実施すべきものと思いますけれども、基金が終了した時点で運営する実施主体で運営をいただくことが原則、前提となっておりまして、この計画についても、当初そのような形で国へも提出してございます。ですので、基金の充当分が終了したときには、基本的には地域で運営を引き続きやっていただければと考えております。

○鳥澤委員
 今、御答弁をどう解釈したらいいのかなと思って、実は聞いていたんですが、これは先ほど言いましたように、緊急を要する診療科目の先生を補完して対応していこうということでございますので、できれば県としましても、指導力を発揮していただきたいと思っております。この駿東地域におけます緊急医療の実態を踏まえて、事業主体は沼津医師会ですので、先生方が昼間は患者を診ながら、夜はドクターバンクについて協議して人の配置をすることは不可能に近いと思いますので、実務的には医師会の事務の方たちが補完してやってるんだと思うんです。
 県として、何とかもう少し発展していきたい事業ですというおっしゃり方なのか、事業主体に任せますよという御答弁なのか、そこのところをもう一度明確にお伺いさせていただければと思います。

○竹内地域医療課長
 救急医療システム・ドクターバンク事業の実施主体は沼津医師会になっていただいて、事業が運営されているわけですけども、基本的には1次救急、2次救急という、本来であれば市町が中心に実施主体となって救急医療体制を確保するのが前提であると理解してございます。
 例えば、別の例を申し上げますと、地域医療再生計画で志太榛原地域の救急医療センターの運営事業を基金で支援したことがございます。平成25年度末で全て基金は一旦終了という形であったものですから、以前から、本来救急センターは1次救急ということで市町中心になって地域と連携して支えていただく事業ということで、深夜帯の再開の立ち上げは基金で対応した経緯もございます。特段こちらから医師会という形ではなくて、地域のいわゆる1次、2次の救急医療体制の確保という点で、地域でも御検討いただければと考えております。

○鳥澤委員
 御答弁ありがとうございました。わかりました。
 いずれにいたしましても、このように医療体制をみずから手を挙げてしっかり体制づくりをしていく、このような施策につきましては、ぜひともこれから――これはたまたま沼津医師会の例を挙げさせていただいただけなんですが――県内全般、特に伊豆半島もそういったことで2次医療、3次医療の医療体制というのは、大変懸念されるところが多いものですから、ぜひ県当局の皆様におかれましては、やはりそのところを県民に寄り添うような施策の実現をお願いしたいと思っております。今のは要望です。

 もう1点、質問させていただきます。
 平成25年度静岡県立静岡がんセンターの事業決算書に移らせていただきます。
 1ページになりますが、平成25年4月1日をもって、特定機能病院に承認されたとのことでございます。特定機能の病院というのは、具体的にはどのようなことを指すのか、その機能を持っている病院の位置づけと内容について、御説明をいただきたいと思います。

○滝マネジメントセンター長兼経営努力室長
 特定機能病院とはということでございます。
 特定機能病院と申しますのは、医療法の第4条の2に規定される病院でございます。高度な医療の提供、高度な医療技術の開発、高度の医療に関する研修、これらを実施できる能力を有する病院ということで、厚生労働大臣より承認を得た病院ということでございます。現在、全国で86病院が承認を受けております。うち80病院は大学病院の本院、3病院が国立がん研究センター中央病院などのナショナルセンター、残りの3つが東京にありますがんの専門病院であるがん研究会有明病院と大阪府立成人病センター、そして静岡がんセンターということでございまして、県内には浜松医科大学と静岡がんセンターの2病院になっております。

○鳥澤委員
 御答弁ありがとうございました。
 全国に86病院あり、静岡県内においては浜松医科大学、それと静岡がんセンターということでございまして、大変心強く思ってるところでございます。

 特定機能病院ということで認証されまして、波及効果やメリットは何かありますか。

○滝マネジメントセンター長兼経営努力室長
 効果でございます。
 静岡がんセンターは平成14年の開院以来、県民の皆様に最善のがん専門医療を提供してまいりました。特定機能病院として承認を受けたことは、国から大学病院並みの高度機能を備えた専門病院と認められたということでございます。県民の皆様に高度ながん医療の提供をいたしますとともに、研究開発、人材育成などによりまして、我が国のがん医療の発展に一層寄与していくことが求められるということでございます。
 今後も、静岡がんセンターの機能を最大限に発揮いたしまして、引き続き県民の皆様への最善のがん医療の提供とともにがん撲滅に向けまして研究開発、また人材育成に一層取り組んでまいりたいと考えております。
 また、特定機能病院の承認を得たということでございまして、職員のさらなる意識向上、医療従事者の確保に当たっても1つのアピールポイントになると思っておりますし、診療報酬上でも優位を得ているところでございます。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
 力強い御答弁をいただいて、県民にとどまらず、日本国民が静岡がんセンターに寄せる期待感がより高まっていくと思っているところでございます。
 これからは質問ではございません。意見として受けとめていただきたいんですが、静岡がんセンターにおいて、先ほどおっしゃられた高度医療の提供、人材育成、あとは研究機能も兼ねているということでございますので、今後一層力を入れていただきまして、全国トップレベルの専門医療機関として位置づけられ、これからもしっかりやっていただきたいと思っております。特に県民には安全な高度医療の提供を率先してやっていただければと思っているところでございます。優秀な医療人材の育成も当然手がけていらっしゃるでしょうし、それと研究機関も兼ねているということでございますので、その点もよろしくお願いしたいと思います。
 午前中、3番委員からもございましたし、先ほど6番委員からも静岡がんセンターに対する経営改善、全床の開棟、そして経営効率をどのように向上していくかいう質問が寄せられたと認識しております。
 先ほど言いましたように、優秀な医療人材の確保ということで、押しなべては医師、看護師に高度医療の対応ができるように研修も病院内でやってらっしゃるということを伺っていますし、遺伝子治療も手がけていらっしゃるということでございます。特に高度医療機器――私も高度なことなものですからよくわかりませんけれけれども――ダビンチの導入のときに映像を見せていただきまして、まさに最先端の医療技術、特に韓国の医師がダビンチの操作とか、患部の治療法と止血もかなり精密なことができるということで、映像だけは見させていただきました。
 その中でも病院は物理的な療法ばかりでなくて、患者に寄り添うよろず相談も、先ほど決算書を見ましたら、相当件数があるということも御説明の中にありましたので、患者の家族にも寄り添う医療機関として、これからますます御尽力いただければと思っております。御答弁いただきましてありがとうございました。

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