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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:12/15/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○増田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 これより、教育委員会関係のうち学校3課以外の部署関係の質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査も併せて行います。
 それでは、発言願います。

○良知(駿)委員
 それでは、分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 まず、請願第3号(その3)について2項目ほど。
 まず、請願項目6の@でございますけれども、ICT環境の格差是正に取り組んでくださいと記載されておりますけれども、ICT環境の整備状況及び今後の方向性について現状を伺いたいと思います。

 続きまして、請願項目6のBトイレの洋式化・ユニバーサル化に関して、避難所にもなる体育館にもエアコンの設置を進めてくださいとあるんですけれども、小中学校の体育館のトイレの洋式化及びエアコンの設置状況について伺いたいと思います。

○関ICT教育推進室長
 ICT環境の件ですけれども、まず県立学校の場合ですが、令和2年度中にプロジェクター751台、タブレット端末2,648台。こちらは令和3年度に整備するものも前倒しで今回整備いたしますので、県立学校についてはICT機器はあとプロジェクターもありますけれども一応整備が済む形になります。
 あわせて、市町はGIGAスクール構想で動いておりますので、一部整備済みの市町を除いてほとんど足並みをそろえて機器整備は進んでおります。
 なお、市町同士の連携とか内容の確認とかが必要になるものですから、市町教育委員会とは静岡県ICT教育推進協議会を5月に立ち上げて情報共有等を図っております。なおこちらの協議会は今のコロナ禍であるものですから、マイクロソフトのチームズという共有ソフトを使って日常的に24時間開催している協議会で、各市町との情報共有に努めております。

○松下教育施設課長
 小中学校の体育館のトイレの洋式化率及びエアコンの設置状況についてお答えいたします。
 小中学校の体育館のトイレの洋式化率につきましては、令和2年9月1日現在で武道場等を含めまして小学校で48.6%、中学校で48.4%となっております。なお体育館のエアコン設置率は低くて1.3%となっております。
 いずれにしましても、体育館におけるトイレの洋式化及びエアコンの設置は文部科学省の学校施設環境改善交付金――これは補助率3分の1でございますけれども――の交付対象となっていることから、県としましては市町が計画どおり整備が進められるように情報の提供や円滑な執行に努めてまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 ICT環境は、小中高と格差是正することは重要だと思っておりますので、小中学校は各市町の教育委員会が実施していますけれども、県と市町が情報交換しながら県全体でICT教育に関する課題の解決等を進めていただければなと思います。
 次のトイレとエアコン関係ですけれども、市町で環境改善も必要かと思いますので、県としても国の交付金の制度の情報提供も行って引き続き支援に努めていただきたいと思います。

 それでは、次の質問に移りたいと思います。
 議案第134号でございます。説明資料で言うと2ページになります。
 県立学校等の施設整備事業で、県立学校の解体設計を実施した結果スケジュールの見直し等が必要になったとあるんですけれども、その基になったスケジュールが何年の何月から何年の何月までだったのかと、変更した理由を伺いたいと思います。

 あとは、静岡県の新ビジョン評価書案の94ページの「文・武・芸」三道鼎立の学びの場づくりで、授業にICTを活用して指導できる教員の割合がの現状値が基準値以下となっています。95ページにICT機器の整備が途上であり活用が進まなかったことから微減したとあるんですけれども、県立学校のICT機器の整備状況について伺いたいと思います。
 さらに、成果指標に基準値2018年度、現状値2019年度と書かれているんですけれども1年たって減っていると。なぜ減っているのか理由を伺いたいと思います。

○松下教育施設課長
 私からは、議案第134号の債務負担行為の追加についてお答えいたします。
 この債務負担行為は、静岡県立高等学校第3次長期計画に基づき整備を進めております伊東地区新構想高等学校につきまして、その建築敷地となります伊東商業高等学校の既存校舎の解体工事に関するものであります。
 この工事は当初、令和3年度単年で計画をしておりました。しかし、今年度設計を進めているところですけれども、解体予定の校舎におきましてプールと特別教室棟がかなり近接しており、当初はこれを同時に解体する予定だったんですけれども仮設工事のスペースが確保できないことから先にプールを解体して、その後特別教室を解体する工程計画の見直しを行いました。このため工期が、当初7か月を予定していたものが9か月に延びることとなりました。
 この伊東新構想高等学校は、令和5年4月の開校に間に合わせることが想定されているものですから、債務負担行為を設定するものでございます。

○関ICT教育推進室長
 今回、評価に用いた値ですけれども、64.9%から64.8%と微減しております。こちらは文部科学省の調査項目の内容になるんですけれども内容が平成30年度に大きく変わっております。今までは授業の中で大きく映す、効果的に大きく映す、iPadであれば画像を大きくして映すものが中心だったんですけれども、エドテックとかの発達によって学習用ソフトウエアなどを活用して繰り返し学習する課題や児童生徒一人一人の理解、習熟度、いわゆるアダプティブラーニング、あるいは作品などを制作するなどの学習の際に共同で作業する、いわゆる共同学習が2つ新たに入ってきました。
 回答肢は全部でサブクエスチョンが4つあってその4つで、「できる」、「ややできる」から64.9%と64.8%という値を出しております。
 今回、県の値として使っておりますけれども、これは当然、県立学校あるいは小中の学校全て入っております。中には県の平均、全国の平均を大きく上回っている学校も当然ありますけれども、一番下までの学校を含めるとこのような値になっております。
 なお、平成29年度までは71.6%でしたので、大きく7ポイントくらい下がったわけです。
 ただ、これについては静岡県だけではなくて、常に上位にいる岡山県も同様です。ですから全ての県においてこの値は下がっております。
 ただ、そういったことで今回機器の整備が入ってきますのでこれからどうなるかと言いますと、例えば県の場合ですけれども、県立学校の中等部を例にしますと、クラウド型で5教科に活用できるアダプティブラーニングの教材であるすららドリル、あるいはAIを相手にした英会話の練習ができるテラトーク、児童生徒の画面を共有して共同学習ができるチエルといったソフトが入ることによって、またGIGAスクール構想と併せてこの値は上ってくるのではないかと思いますけれども、令和2年度についてはコロナ禍の中の作業になりますし、多分他県でも同じような値で伸びていくと考えられますので、ここの値の上昇は令和3年度以降の調査になるのではないかなと思っています。
県立高校のICT機器の設置状況についてです。
 先ほど、最初の答弁でお話しましたけれども、今年度は3年度の分をまとめて整備しております。平成30、31年度につきましては、計画的な整備の段階で進んでおりますので、そこの部分も影響されているのではないかなと思います。

○良知(駿)委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。
 ICTに関して質問したいと思います。
 基準が変わったということで、大分発展的な内容の指標になっているのかなと思ってはおりますけれども、基準が変わっても余り値が変わってないところが何か不思議な感じが個人的にはするんです。
 36%程度はまだ活用できていないと評価された教職員の先生方がいらっしゃるんですけど、その方々への対応はどうやって進めていくのか伺いたいと思います。

○関ICT教育推進室長
 これから、GIGAスクールで各県立高校、県立高校は高校でちょっと違いますけれども小学校、中学校、そういったものも入ってきますのでGIGAスクールに対応した研修が当然必要になろうかと思います。
 入るのは全て年度末になりますので年度が明けてからになりますけれども、各小中学校の先生方を対象にしたGIGAスクールに対応した研修と、今までは学校の1つの教室の中でICT機器を使って授業をやっていたんですけれども、今度は隣のクラスでも授業をすることになりますので、例えばインターネットのつなげ方であるとか、例えば授業前にはこういったことを準備したほうがいいといったものを含めて研修会を考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 よろしく進めていただければと思います。
 
 次の質問に移ります。
 説明資料で言いますと、17ページに関連しますが、はっきりその記載はあるわけではございません。
 今後、グーグルアカウント等いろんなシステム、ソフトウエアやサービス等で使用するアカウントが多く必要になってくると予想されます。
 このアカウントに関して、県で共通のものであったり学校で共通のもの、クラスで共通なものと様々な規模のアカウントが想定されるわけですけれども、県教委として教職員の方にアカウント管理体制をどのように指導していくのかを伺いたいと思います。

○関ICT教育推進室長
 アカウントの管理体制ですけれども、こちらはセキュリティーの部分に関することになりますので、概念だけを説明したいと思います。
 まず、アカウントについては全て県教育委員会、当室で管理しております。
 まず、1つ目は先生方の教育総合ネットワークシステムのアカウント。もう1つはグーグルの教職員アカウント、あるいは生徒の保護者アカウント。もう1つはマイクロソフト。先ほどチームズと言いましたけれどもマイクロソフトにおける教職員のアカウント。これは教育総合ネットワークでオフィス365を使っておりますので、そちらで利用されています。あるいは生徒用のアカウント。大体この3つについて当室で管理しております。
 ただ、いろんなID、パスワードが出てきますので、今の世の中ですと統合ID管理システムも当然必要となってきますので、県教育委員会で使っているシステム全てがシングルサインオンで使える仕組みについても考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 これからソフトウエアの活用が進んでいくと、やはりクラス単位でこういったソフトを使っていきたい先生もいらっしゃるかと思うんですけれども、そういった場合に県教委として、それぞれ先生方にこういった体制で管理してくれと指針などを示すことになるでしょうか。

○関ICT教育推進室長
 例えば、今のクラスの例でいきますとグーグルのアカウントをもって説明しますけれども、教職員のアカウントと生徒のアカウントとあるんですが、一応コードの登録体系としてクラス単位というものは持っておりません。
 基本的に、このIDが外に漏れたとしても個人が特定できないような管理をしております。基本的に学校から、当該年度に入ってきた生徒について申請を上げてもらう形になっております。
 ですので、その際にこちらからも事前にここの桁はこういったものを入れてくださいと指導しております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 今のお話を伺っていると、先生が個人というか学級単位でソフトウエアを使うことはまだ想定されていない印象を受けました。
 けど、今後当然ICTを活用することはあり得る話とは思いますので、その辺のマニュアルというか、体制整備をしていくべきなんじゃないかなと思いますので、それは意見とさせていただきたいと思います。

 最後の質問になります。
 説明資料にはありませんけれども、県教委のICT化への意識を伺いたいと思います。
 先般の情報通信技術利活用特別委員会におきまして、ICTを活用した教育に関して専門の先生から、国のビジョンに地方の教育委員会がついて来れていない、数値を達成することに主眼が置かれているんじゃないかなと御意見を頂きました。
 その数値を達成することも必要なんですけど、ICT化は先生、生徒の間の話だけではなくて、業務の効率化等々の事務作業、全ての業務に関わってくると思っております。
 本定例会のふじのくに県民クラブの阿部会長の代表質問におきまして、これからの意識改革の内容について教育長に再質問で御答弁を問うたところがあったんですけれども、ICTに関しては触れられなかったなと思います。それが裏付けではないんですけど、ICTへの意識は強く持っていただきたいと思います。
 これから、県教委としてICTへの対応についてどのように考えていくのかをそれぞれの課長、室長に聞きたいところではあるんですけれども、そういったことはできないと思いますので、教育部長に代表してお伺いしたいと思います。

○長澤教育部長
 ICTへの対応の関係でございますけれども、ICTの活用につきましては以前から取り組んできております。ただ今年の学校の休業におきまして、オンライン学習の必要性ですとか、その取組を加速することは必要であるという意識を、まず教育委員会全体で共有したところであります。
 その上で、それぞれの取組が縦割りになってしまっては意味がないものですから、一体的に推進すること。それから特定の進んでいる学校だけの取組ではなくて、県内の学校に広く波及させていくことが必要ということで、市町との連携も強化しなきゃいけないと認識したところであります。
 このために、8月に事務局内にICT教育戦略室を設置しまして企画の調整、それから機器等の整備、研修、学校支援の部署の連携強化を深めたことがあります。この中では各学校の先生方の参考になるように積極的にICTを活用している先生の授業動画ですとか、あるいは研修をより細分化し充実を図っております。
 さらに、先ほどの答弁にありましたけれども、全ての市町とICT教育推進協議会を組織して常に情報交換する体制を整えたところであります。
 ICTを導入することで教員、児童生徒双方にメリットがございますので、今後ICTを活用しない、推進しない選択肢はもうないと考えています。
 ただ、全て、何でもICTを活用すればいいというものではないものですから何がベストな方法なのか、8番委員から先ほどお話ありましたけれども事務事業の改善も含めて、事務局と学校が、関係者全員が同じ思いを持って意思疎通を綿密に行って効果的、効率的な教育ができるように努めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 ICTを活用した教育に関しては、担当課というか室長が頑張っていらっしゃることは重々承知しております。ただそれ以外の課に関してはなかなかその意識がないのかなと個人的には思っておりました。
 ICTを活用すると、今、特別視しているように感じられるんですけど、これからはそれが基本、それが当たり前の時代になってまいりますので、県教委としてもまずは特別視してスキルを高めていくことは必要かとは思いますけど、それが自然にできるようにしていただきたいと思います。私の質問は以上です。

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