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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:12/15/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○野崎委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○伴委員
 よろしくお願いします。
 分割質問方式で、2つのテーマでCNF関連と工業用水関連で御質問させてください。
 まず、1点目のCNF関連なんですけれども、おととい企業局のウエブサイトを失礼ながら初めて見させていただきまして、局長御挨拶というところがあります。その中に1件、読み上げますね。夢の新素材セルロースナノファイバー(CNF)用途開発や事業化の支援を県経済産業部と連携しながら実施しているほか、企業局の施設等を活用した小水力発電にも取り組んでいます。
 後ろの水力発電は関係ないと思うんですけれども、きのうの経済産業部の質疑でも少し取り上げさせていただいたんですが、いわゆるEVショックというものが迫ってきていると。自動車の電気化――エンジン自動車から電気型に変わっていく。早ければもう2030年ぐらいから始まっていって、50年、60年には場合によっては完全化していくということがありまして、これ全然私見なんですけれども、セルロースナノファイバーがうまく混錬ができて、鉄より5分の1軽い、強いといろいろあると思うんですけれども、可能性を秘めているといったところで、この文言の中に経済産業部と連携しながら実施をしているというところで、具体的に企業局として改めてセルロースナノファイバーの――これを読むと用途開発や事業化の支援とありますので――取り組んでおられること、これまでフォーラムの開催であるとか、水の需要がふえると思うから工水のほうとも連携してと回答はいただいているので、それ以外の部分で取り組んでいる実例、実施していることがありましたら、まず教えてください。お願いします。

○三沢地域整備課長
 企業局では、平成27年度からCNFに取り組んでまいりました。
 この時点で、出展企業9社、参加者約200名で始めましたサンプル企業展示会が、今年度のふじのくにCNF総合展示会では47企業・団体、参加者も930名と国内を代表する展示会に成長したことから、CNFに関する関心の高まりを感じております。
 平成27年度当初から、企業局が御用聞き等でかかわってきました企業におきましても、日本製紙富士工場へのCNF研究所の移転ですとか、あるいはCNF混合樹脂実証設備の設置、委員会資料としてお配りいたしました最新のKリリースにございますように、富士市の五條製紙がCNFを使用した新製品を開発するなど本県産業の核として高い将来性を実感しているところでございます。
 経済産業部との連携につきましては、企業局次長をトップといたします国内産業振興プロジェクトチーム、これにおいてCNF施策、具体的には展示会の企画でありますとか、今後の振興策、このように連携して取り組んでいるところでございます。

○伴委員
 ありがとうございます。
 もう一度、再質問をさせてください。
 企業局として、具体的に開発であるとか、そういったところには何か貢献できている部分はあるんでしょうか。

○三沢地域整備課長
 素材としてのものにつきましては、やはり研究所も持っており技術者もおります経済産業部を中心としてやっておりますので、その辺の活用という面では、うちのほうは今は特に重点的にということではございません。

○伴委員
 ありがとうございます。
 1点要望をさせてください。
 冒頭申し上げましたとおり、本当にどういう活用があるか、これから思わぬところにチャンスが広がっている素材であるとも思っておりますので、そういったところは経済産業部とも連携をして、アンテナを高く張っていただいて、特にこれは企業立地にもかかわってくることですし、工業用地なんかもそうですけれども、思わぬ企業が進出をしてきて、ふとしたところから、本県がメッカになっていくようなチャンスがあると思いますので、アンテナをとにかく高く張っていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、工業用水の件で幾つか質問をさせてください。
 まず、2つ事前にお願いをしてあったかと思うんですけれども、富士川の工業用水、東駿の工業用水、静清の工業用水、それぞれで両方から取水をしている企業が何社ずつあるのか。

あと、全然別なんですけれども、東駿の工業用水の管路を将来的にダウンサイジングに向けて入れかえていくと思うんですけれども、管路の部分だけでどれぐらいのコストがかかるのかもし試算等が出ていれば教えてください。以上2つお願いいたします。

○跡見経営課長
 私からは、重複受給している事業者の数について、お答えをいたします。
 10月25日現在の最新のユーザー数ですけれども、富士川工水が11事業所、東駿工水が100事業所、それから静清工水が71事業所でございます。このうち富士川と東駿の両方から受給をされている事業所が6事業所、それから静清と東駿から受給されている事業所が3事業所でございます。

○佐藤水道企画課長
 東駿河湾工業用水の管路の整備でございますが、大きな口径から小さな口径までございまして、平均をしますとメーター当たり100万円ぐらいかかるという試算が出ております。全部で今84キロほどございますので、およそその掛けた分だけかかってくる形になります。管路だけです。

○伴委員
 御回答ありがとうございます。
 重複している企業が富士川と東駿で6社、東駿と静清で3社ということだったんですけれども、両方から供給を受けている企業さんというのは、もちろん片方だけでは水が足りないから両方からもらうケースもあると思うんですけれども、給水率が非常に低い企業さんも調べるとありまして、あるいは両方足しても100%に満たない企業さんがあります。こういったところは理由はどうしてでしょうか。お願いいたします。

○跡見経営課長
 考えられますのは、まずリスク管理でございます。それから工水によりまして料金単価も違いますし、水質が大きく異なります。特に静清と富士川については原水をそのまま供給をしております。静清は非常にきれいな水でおいしゅうございますけれども、一方で富士川は浄水はしていないんですが、富士川の濁度が上がると工水自体の水質も悪化をするという特徴がございます。富士川は料金が安いんですけれども、そういうリスクがある。一方で東駿は料金は富士川に比べれば高くなりますけれども、水質が安定をしていると、そういうことを総合的に勘案して、ユーザーの皆様方は需給量を決定されていると考えております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 多分両方からとっている水の水質が違うというふうに今、御回答いただいたので、企業にとってリスク管理はあると思うんですね。片方が詰まってしまったときに、もう片方からとらなければいけないとなると思うんですけれども、企業回りもされているという御回答を過去にいただいておりますので、実際に例えば富士川からの工水でしか使えない、あるいは、かぶっているのは富士川と東駿だと思うんですけれども、東駿はこれに使って、富士川はこれに使っているというような具体的な回答って過去に企業さんから伺っていたりはしますか。

○跡見経営課長
 具体的に、水をどういう用途で、どちらの水を使っているということまでお聞きしたことはございません。

○伴委員
 ありがとうございます。
 ちょっと非常に大胆といいますか、稚拙な質問になってしまうかもしれないんですけれども、かねてより東駿の工業用水をずっと引っ張って、旧庵原3町を抜けて、由比、蒲原を通って清水のコンビナートのほうまで引っ張っていっていますよね。ちょっと単純に地図をぱっと見たときに、そんな簡単な話ではもちろんないんですけれども、いちうろこといなば食品と、そこから以西の宮本冷蔵であるとか静岡ジェイエイフーズ、このあたりが約6キロありまして、これも例えば全部配管をかえるとなると、全部やらないといけないわけですよね。そうすると単純にその6キロだけでも、うまく切り分けられた場合にコスト削減につながるとか。そんな簡単な話ではないと思うんですが、将来的にもちろん工水の布設の入れかえがお金がかかるのは非常に今大きな課題だと捉えられていると思うんですが、例えばどうしても分けたほうが安いとか、維持管理の面でもコストがかからないというのが検討にのったことがあるのかどうか。
 あるいは、それをした場合に当然、清水の谷津浄水場、静岡ジェイエイフーズ興津工場、宮本冷蔵、あるいは静岡ジェイエイフーズ庵原工場なんかは、静清のほうから給水を受けなければいけなくなってしまうと思うんですが、こういったことは、過去に企業と話されたこととかはありますでしょうか。

○佐藤水道企画課長
 具体的な、今、企業のお名前が出てきましたけれども、そういうものについて企業と直接はお話ししたことはございませんが、マスタープランを作成する際に、東駿河湾と静清が静清庵で隣接しているということで、どういうパターンがあり得るのか。あとは岳南地区では東駿河湾と富士川工水が同じ給水エリアにあるものですから、どれをどういうふうに統合していくと効率的な将来の更新ができるかという何パターンもの検討案は作成してありますが、今おっしゃられたような具体的なところまではまだ踏み込んでいない状況でございます。

○伴委員
 御答弁ありがとうございます。
 今、岳南地域のほうでもというお話が出ましたので、そうすると先ほどリスクの関係で、例えば富士川がとまったときに東駿からもらうという話もあったと思うんですけれども、例えば両方ともやるよりもどっちかにまとめるとか、どっちか廃止するという方法もあると思うんですが、そうした場合に企業からするとリスク管理は少し大きな課題になると思うんですが、そういった話はまだ個別的にも全くしていないということでいいですかね。

○佐藤水道企画課長
 個別の話は、まだそこまで至っていない状況でございます。

○伴委員
 最後に1点だけ。
 委員会資料の概要の中で、今後の給水量の見通しという部分があったかと思うんですけれども、こういった中で、あくまでも予測でありますので、どうこう言うつもりはないんですが、給水量、いわゆる需要が伸びていって黒字と赤字がうまくバランスがとれていく見通しを今立てられているとは思うんですけれども、今、正直富士地域の状況からいいましても、爆発的に水の需要が高まるかといえば、そういう状況でもないと思っていますし、CNFが本当に思わぬ形で当たればそういう可能性もあると思うんですが、今のところ、企業局として予見をされている水需要の高まりは、具体的に何か思い当たるところがあれば教えていただきたいと思うんですけれども、なければないで構わないんですがお願いします。

○跡見経営課長
 まず、今回、長期見通しを立てております水量につきましては、工業用水道事業につきましては、現状の水量で推移をするであろうという前提で策定をさせていただいております。いかんせん企業の方々がどれだけ水を使うか、新規のユーザーの確保も含めて、今現在、相当程度確度が高く見込むことができないものですから現状維持というふうには見ております。
 今後の水需要でございますが、今後のこと考えますと発電事業系が水の使用量としては多いと考えております。そうした企業が立地をしていただける、水を使っていただければありがたいと思っております。

○伴委員
 最後に、今発電系のお話が出ましたけれども、具体的にそういった企業に当たられているとか営業活動はされていらっしゃるのでしょうか。

○跡見経営課長
 私どもが働きかけるというよりも、そういうことを計画されている企業の方々が御相談に来られることが多うございます。

○伴委員
 最後に1件だけお伝えさせてください。
 ぜひ、需要を捉えていただいて、お客さんを呼んできていただいて需要量を高めていくのは本当に企業局としても大切なことだと思いますので、継続していただきたいと思います。
 そして、本会議でも同じ会派の櫻町議員から代表質問でありましたけれども、本当に企業がどっか行ってしまってからでは遅いですし、やっぱりそういったところも加味をして長期的にいろいろ手だてを講じていただければと思います。よろしくお願いします。

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