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委員会会議録

質問文書

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平成19年6月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:06/27/2007
会派名:自由民主党県議団


○渥美委員
 それでは、二、三質問をさせていただきます。
 初めに、議案関係からお聞かせいただきたいと思います。
119号議案、先ほど来お話が出ていましたけども、既に開港まで余すところ1年8カ月ということで、収用の手続も順調に進んでいて、当局としては大変御苦労をいただいているというふうに思います。ぜひ、残された期間、開港に向けて着実に事業の推進をお願いしたいというふうに思います。
 工事の進捗を改めてお伺いしたいんですが。119号議案では、本体用地の造成工事、先ほどの部長の説明で、進捗は順調に進んでいるというような御説明もありましたけども。造成工事、9ページを見ますと、18年度末までが82%で、17年度末までが78%、この間わずかの進捗ですが、これは収用の手続だというようなことだったかと思います。
いわゆる、足踏み状態だったのかなというふうに思いますけども、残された18%ですね。2600万立方メートルまで、今回の46万9000立方メートルを加えますと、単純に考えて、今回の発注までで84%ぐらいになるんでしょうか。そうすると残りの16%、ボリュームにして400万立方メートル余を動かさないといかんということになるんでしょうか。相当大きな数字になると思いますけども、どでかいスクレパーが何台も走り回っていますので何とかなるのかなというような気もするんですが。
残り期間わずかでございますし、本年度中に造成工事については、こぎつけなきゃいけないということでございます。
その見通しと400万立方メートルとするならば、これ何件、工事発注するようなことになるんでしょうか。それと、総額のおおよその概算ですね。造成工事の残された事業、それについてひとつ確認をさせていただきたいと思います。
 
 それから120号議案。これは舗装工事ですけども35万4000平方メートル。図面で見ましても、本体部分の相当部分ということになると思いますけども、舗装工事とすると、これで色のついたところだけなのか、あるいはもっと周辺も必要があるのかどうなのか、舗装工事とすると、全体のどれくらいの進捗になるんでしょうか。お答えいただきたいと思います。
 それと、この舗装、滑走路のこの構造ですね。どんな構造になっているのか。簡単でいいですので、いわゆる土間式なのか、あるいはスラブ式になっているのか、その辺のところをちょっと教えていただきたいなと思います。
 それから、先ほども入札の価格についても議論があったわけですが、昨年、私、建設委員会でしたのでこの点質問もさせていただいたんですが。
昨年あたりから急速に低価格入札が出てきたということで、今回も予定価格の46.6%、非常に低い価格だというふうに思います。先ほど、低価格調査した結果、問題ないよということで、心配するのは工期内の完成と品質の確保ということになると思うんですが、ぜひ、最善の注意を払って、適切な管理をお願いしたいというふうに思います。
 この中で、120号議案の舗装工事の方は、99.8%なんですね。落札率がね。これについては、造成工事と工事の性格、中身はもちろん違うわけですが、このところの低価格の傾向からみると非常に高いと言いますかね。範囲内ではありますけれども、99.8%と珍しいんじゃないかなというふうな印象も受けるんですが、何か特殊な要因があったのかどうなのか。あるいはこの時期、舗装工事の業者の手持ちの事業がたくさんたまっているのかどうなのか、そんなこともあったのかどうなのか、その点について、この背景について少しわかれば教えていただきたいと思います。

 それと、これに関連して、新聞報道によりますと、県の入札監視委員会は、市民団体のオンブズマン――マンじゃなくて複数ですね、パーソン静岡――オンブズパーソン静岡から申し入れのあったこの静岡空港の本体部の造成工事の入札をめぐって、談合があったんじゃないかと、過去においてですね。その事実関係を調査をしてほしいという申し入れを受け入れて、空港部から聞き取り調査をすることを決めたというような報道があったんですが。これは6月の12日付の新聞だったと思いますが、その後その調査が進んでいるようでしたら、状況を報告できる範囲で結構ですが教えていただければというふうに思います。
 
それから、旅客ターミナルビルの計画が進んで基本プランができたということで、小さな絵ですがここでパースなんかも紹介していただいています。
今まで各地区の既存の地方空港等を視察してきたわけですが、富士山静岡空港に求められるこのターミナルビルですね。やはり簡素で安全、かつ快適であるならば、より効率性が求められると。今の時期ですしね。そういった観点で設計もされたというふうに思いますけども。
 1点、この中の機能として、やはりこの富士山静岡空港の名にふさわしく、空港ビル内から富士山がよく見えるよというような配慮もされたというふうに伺いましたけども、外観を含めて、このターミナルビルのイメージといいますか、これはその富士山といいますか、あの地区に、地域に設置するこのターミナルビルとして、そういった配慮も欲しいなという思いもするんですが、外観等設計に当たってそのような配慮がされたのかどうなのか、お伺いしたいと思います。
 
それから、利用促進に関係してですが、このところ海外からの引き合いもだいぶ具体的なことになってきまして、開港に向けて見通しも立ちつつあるのかなというふうな印象を持っております。
 その中で、このインバウンド促進。先ほど報告がありましたけども。先ほど9番委員、そして7番委員もこれに関連して質問をされましたけども、昨年、総合交通特で能登空港へ行きましたね。そこでお話を聞きました加賀屋さん。その営業担当の方からお話を聞きまして、やはり、台湾からのチャーター便、ここ3年で160便で2万人というような数字を聞いてびっくりしました。本当にびっくりしました。
 ですから、そこでお話ししたのは、いよいよ2年後には富士山静岡空港も開港するよと。ぜひ、この能登空港と富士山静岡空港と連携をとって、富士山静岡空港へ降り立ったならば、箱根、富士をめぐって、また能登空港なりへ行くとか、あるいは逆に能登空港から富士山静岡空港へというようなことで、連携をとれるといいねというお話を実はしてきたんですが。
先ごろ新聞を見ましたら、石川県の小松空港が何かそういった意欲を示しているというような記事も拝見しまして、やはり、どこの地域も空港経営に対してそういった視点で取り組んでいるなというふうに感じたんですが。
 私はそこで感じたのは、その営業マンの意欲なんですよ。営業マン。その人個人のいわゆるパーソナリティで、これ開拓したと思うんですね、台湾へ何回も行ったそうですね。完全に定着したというようなことですね、お客さんが。
 そこは、南紀白浜と連携とって、3泊4日ぐらいのパックで、そのうち1泊は加賀屋ですね。3万円か4万円か知りませんけども、1泊。そういった条件のパックをつくって、2万人をやっているということで、すごいことだなということで、やっぱりこの路線開拓についても、もちろんこの地元のエージェント等も参画して、そうした路線開拓を含めた利用促進の取り組みがされていると思うんですが、どうも印象が、開港まではすべて県がやっていくというような印象を受けているんです。
ですから、でき上がって、こういうふうにできますよというふうになってからどうぞってやるものなのか、むしろ、それが可能かどうかわかりませんけども、今から積極的に、先ほど空港管理運営のお話もありましたけども、いかに民間の会社が、運営会社が今からやる気を持って取り組むかということが大事じゃないかなというふうに感じました。
 もちろん、県の職員の皆さんもそれなりのノウハウを持った方が、意欲を持った方が取り組んでいただいているというのは理解しているわけですが、今のうちから民間に、開港後からじゃなくて、今から、準備の段階からつくり上げていくんだというようなことの取り組みが必要ではないかなというふうに思うわけです。その辺の利用促進に向けたいわゆる体制ですね、その辺についてのお考えを伺いたいと思います。
 
 それから、逆にアウトバウンドの促進についてです。
きのう、ちょっと企画部の方でお話したんですが、相手先の魅力を静岡県民、あるいは国内の皆さんにも紹介して利用客をふやしていこうということ、それによって航路開設の見通しを立てようということですが。
 実は、私、日中友好協会の活動の中で、子供たちを中国へ派遣する事業を近々やるんですが、2年前ぐらいですか、中国で暴動が起きました。それからSARSの問題もありました。それから、時折、過去の歴史にかかわる問題が浮上してきて、このところ、安倍総理も就任早々中国へ行って、胡錦涛さんにも会って、少しこの雪解けムードというようなことになってきているわけですが、子供たちが敬遠するんですよ。しばらく前とちょっと違うんですね、今。
 ですから、言いたいのは、国対国のムードも含めて、やっぱり相手の国に魅力を感じないといけないことですね。まず、遊ぶといいますか、観光目的もそうですけども、やっぱりこの中国についてはきのう議論もありましたけど、つき合いには気をつけろというような考え方も。それはそれとして、やっぱり観光客を獲得していく、拡大していくというためには、相手の国に対する理解、認識、このことは非常に大事なことだと思うんですね。
 そういった取り組みをどのようにしていくかということが大事な点ではないかなというふうに思います。韓国なんかも領土問題等々あるんですが、ひところの韓流、ヨン様のブームも過ぎ去ったというふうに思いますので、やっぱり根本から相手の地域を理解する、好意を持つというようなことも一方でやっていかないと、本当の利用促進にはつながっていかないんではないかというふうな思いがしているものですから、その辺の取り組みについて考えを聞きたいと思います。
 
それから最後ですが、管理運営の問題です。
 先ほど9番委員から詳しく質問もありました。実は、私もずっとわからなくて、この運営の形がどういうふうになるんだろうなと。県と富士山静岡空港、いわゆる運営会社、これは数日前にもらって、どういう形でと思ったんです。
 私は当初、運営会社が先ほど説明がありましたように、ターミナルビル、あるいは基本的ないわゆる滑走路とか、そういった本体部分の一切を管理してやるんだと。日本で初めてのケースだよというようなことで。場合によっては、ターミナルビルの収益でもって着陸料も低く抑えられるんじゃないかと。場合によっては、着陸料はただだなんて言ったらすごいなというふうにも思ったんですが。
本年2月の定例会のときの委員会の記事だと思うんですが、第三種空港の場合は、先ほども説明がありましたけども、着陸料は国が管理する空港の3分の2を基準として方針が定められていると。そう簡単なことじゃないよと。料金制度ですね。利用料をいわゆる自由に設定して運用していくということは難しいんだというようなこともわかりました。
 そうしたとき、これは国の法律を改定するとか、どうのこうのという話はすぐにできることではないと私も思いますが、ただ、これから、この自由化と言いますか、だんだんとその地方空港におけるダイレクトネットワークを構築するんだというような国の方針もあって、だんだんとオープンになっていくというようなことになってきますと、だんだんと変わってくると思います。
現状のところ、この利用料金制というのが難しいということであるならば、実質的にその部分をカバーをしながら、このそういった全体を1つの会社で、先ほど9番委員さんも言いましたように、せっかく民間で全体を管理するんだということであるならば、その辺のやりようでもって何か着陸料を実質カバーできるような方策を取り入れて運営できるというようなこと。
それによって他空港との競争力を高めて定期航路開設を確かなものにしていくというようなことが、打ち出せられないか、考えられないのかなというふうにも思うわけですが、その点についてお伺いいたします。以上です。

○勝山整備室長
 お尋ねの件のうち、119号議案に関してでございます。
 まず第一に、工事の進捗についてはいかがというお尋ねかと思いますが、お手元に提出しました空港部の委員会資料9ページのところに土工量の進捗のベースが書いてございまして、先ほどそのお尋ねがあったかと思いますが、ここでは18年度末までに82%となっておりますが、これは実際に現場でのでき上がりが、ことしの3月までに約82%ができ上がっているということでございます。
 ただし、先ほど御説明いたしましたが、このたびの土地収用が終わってから3月に契約をいたしました工事がそのまま繰り越しになっておりますので、この2140万立方メートルの中にはカウントはされておりませんが、既に契約済で現在施工中というものがございます。
 したがって、契約上は約2400万立方メートルが既に18年度のうちに契約になっているとお考えいただきたいと、このように思います。
 今回、第3工区ということでお諮りをしているわけですが、3工区という名前からおわかりのように、1、2工区は既に今年度着手をしておりますので、今回の3工区が承認をいただければ、2600万立方メートルにほぼ該当する造成工事が既に発注済というような形になります。
 ただ、今、現場を精査しておりますが、10万、20万立方メートル程度の盛土が若干不足しているところがあろうかと、現場からの報告があがっておりますので、今現在私どもが考えておりますのは、第4工区と称して20万立方メートル程度の盛土を最後に発注をさせていただいて、それをあわせて全部が今年度中、19年度中に盛土工事が完成するというスケジュールで工事を進めてまいりたいと、このように考えております。

 それから、119号議案に関しての低入札調査の件につきましては、先ほど御説明いたしましたが、低入札工事があったということですので、施工の管理監督については強化を図ってやってまいりたいと。
 それにつきましては、通常考えられる現場事務所の総括監督員、主任監督員、担当監督員だけの監督でなくて、例えば、本庁からの特別監督員として、本庁の空港部それから建設部、それから総合管理公社の職員も協力をいただいて、特別監督チームをつくって監督体制の強化、立ち会いの回数をふやすとか、そのような体制を整えて安全かつ着実な施行を管理していきたいと、このように考えております。
 
それから、第2点目の120号議案の舗装工事についてでございます。
まず、舗装工事はこれですべてですかというお尋ねがあったかと思いますが、空港の基本施設に関しては、空港部で提出しました資料の3ページをちょっとごらんいただきたいと思います。
 先ほど部長の方から説明いたしましたが、3ページの絵のところで、赤く塗ってあるところ、これがいわゆるアスファルト舗装の分、絵の黒い部分だけを施工する分でありまして、それから、青くハッチの入ったところですね。紫色の部分については、右側の断面図を見ていただきますと、上の赤い部分、いわゆるアスファルトで舗装する部分と、その下のいわゆる我々が路盤工事と申し上げていますけど、砕石で路盤をつくる部分も含まれております。赤い部分はどうなっているかと言いますと、その断面図でいくと青で書いたところについては18年度までに既に施工が済んでいるということでございますので、ここに着色した部分についてはすべて発注が済んだということになります。
 ただし、これで全部基本施設ができるかというとそうではなくて、あと、この絵の周囲に、空港の周囲に管理用のための――我々は場周道路と呼んでいますけれど――管理用の道路をぐるぐるっとつくらなくてはいけないんですが、それについての舗装工事の発注がまだこれからという形になっております。

 舗装の構成ですけれど、その3ページの断面図、右下の断面図を見ていただきますと、代表断面ということで記載をしてございますが。それをごらんいただきますとわかりますように、舗装の中でも、中央部については、飛行機の要するに加重がかかるということで舗装が厚くなっておりまして、端の方に行きますと舗装が薄くてもいいというような形で、コストのことを考えてこのような段階的な断面ということになっております。
 ちなみに滑走路につきましては、一番上の表層、基層のアスファルトを舗装する分については、滑走路は15センチ、それから、その下にある上層路盤と言われるところが21センチ、さらにその下の下層路盤と呼んでいるところが32センチ、これが代表的な断面でございます。これも滑走路の一番東の端とか西の端とか若干薄くなったりしますけど、代表的な断面は以上のようになっております。
 それから、誘導路につきましてはアスファルトを敷設します。その断面図で赤く塗ってあるところですが、それが誘導路では14センチ、その下の上層路盤が21センチ、下層路盤が22センチとこのような厚さになっております。

 それから最後に、委員御指摘のとおり、落札率が99.8%と非常に高くなっていると。これについて何か特別な理由があるかということでございます。
入札を行った業者から見積書を提出してもらって、その内容を分析いたしました結果ですが、1つは、この工事の若干特殊なところですが、アスファルトの合材をつくる仮設プラントを現場内に設置をして、アスファルトを敷設するという工事になっておりまして、そのアスファルトプラントを設置してアスファルト鋼材を生産するというのは、非常に特殊な工事なものですから、一般的な積算基準の中にございません。
 そこで、あらかじめ県の方から、仮設プラントを持っている業者11社ほどに見積り依頼をしまして、そこから仮設プラントの運営、それから合材をつくるところまで、それの仮設プラントをつくって合材を供給して、最後に仮設プラントを撤去するというところまでの見積もりをとりました。そして、11社の見積もりの中から、最低の価格を見積もってくれた業者の見積もりを参考に県は積算を進めております。
 したがって、既にその時点で、いわゆる市場性と言いますか、競争性と言いますか、そういうものが既に存在しているというふうに我々は考えております。
 それが、合材の供給が全体の設計の中の約75%を占めておりますので、それがかなり大きく効いているのかなという感じがしております。
 また、最終的には、入札には6社しか、いわゆる6JVしか入札に参加していないんですが、実を申し上げますと、その最低価格を提出した業者はこの6社の中に入っておりません。ということが1つの要因だろうと思います。
 それから、県の積算においては、実際の合材を敷きならす敷設という施工部分についても、仮設プラントからの能力に合わせて非常に効率が高い。現場としてやりやすいところだということで、非常に効率を高く設定して積算をいたしております。ただし、一般的な敷設から言いますと、市中のプラントから持ってきたもので応えますので、県が積算したものよりも、標準からいくともっと低いんだろうと分析しております。
その2点が非常に大きく効いて、いわゆる業者さんの見積もりが、価格が高くなっていると我々は考えております。
 ただし、今申し上げた2点は、直接の工事の方のある意味では増加要因みたいな効率の高い率になっている要因でございますが、いわゆる間接経費という諸経費の部分は、各社、入札に参加した業者さんも、県の設計から比べますと75%程度に、経費については非常に低く見積もって入札に参加してくれていますので、競争性などはそこに十分働いていると我々は考えております。以上でございます。

○須藤委員長
 ただいま、答弁中ですけども、ここでしばらく休憩します。再開は14時50分とします。

( 休 憩 )

○須藤委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○勝山整備室長
 オンブズパーソンからの申し入れについてであります。
入札監視委員会の委員長あてに、空港工事入札について公正、適正な入札を求める申し入れというのが、6月6日にございまして、その後、入札監視委員会が6月11日に開催されました。
 そこで協議した結果、申し入れ書に記載の低入札を含む事実関係を調査し今後の対応を検討すると、そういう結論に達したということで、そういう連絡を事務局のある建設部の方から聞いております。
 空港部としては、この調査に全面的に協力してまいりたいと考えておりますけども、まだ具体な調査、指示というのは来ておりません。

○山崎経営管理室長
 ターミナルビルの関係でございますが、既にお示ししてありますターミナルビル基本プランの中では、真っすぐに富士山に向かった展望ホールとデッキ、広いロビーや待合スペース、CIQなどのスペース、それから地域の情報発信拠点等もあるというようなことでできております。
実は、その後、その基本プランをもとに、設計施工の業者を決定いたしました。それは戸田建設でございますが、そこが提案した委員のおっしゃいました外観を含めたイメージというものがございますので、イメージパースの方を少し御用意しようかなということで、今、調整しております。後ほど、委員長と相談して対応したいと思っております。よろしくお願いします。

 それから、管理運営のお話でございます。
委員御指摘のように、利用料金制そのもの、いわゆる本来の趣旨の利用料金制というのは現行法では非常に難しいということがございます。そこで、実質的にどこまでできるかということで、今、調整をしているところでございまして、富士山静岡空港株式会社と協議をして、利用料金そのものは条例で定めて国に申請するということになります。
 それ以外に、いわゆるインセンティブという概念がございまして、期間限定ではございますが、着陸料を減免なり、何なりするということについては他県でやっておりますので、そこを現在、研究をしているということでございます。
 それ以外に、富士山静岡空港株式会社におきましては、先ほど話の出ました消火救難の関係もこちらにお願いしたいというふうに考えておりますが、それ以外にさらに貨物ターミナル、これも建設を予定をしております。
 それから、テナントにつきましても、それなりのノウハウを持っているということで、今、企業選定等をやっていくというふうに聞いております。
 さらに、空港関連でいろんな業務が発生いたしますが、その辺の業務の調整等も富士山静岡空港株式会社が行うというようなことになると思いますので、民活を生かした形での空港、富士山静岡空港の一体管理というのがもう少したつと見えてくると思いますので、よろしくお願いします。

○犬丸利用推進室長
 利用促進活動についてお答えいたします。
 利用促進活動につきましては、開港前からの取り組み、しかも県のみならず民間主導による取り組みも重要であるという点につきましては、5番委員御指摘のとおりであると考えております。
 そこで、静岡県には富士山静岡空港就航促進協議会という民間の団体がありまして、ここが積極的に活動しているところでございます。
 富士山静岡空港就航促進協議会は、会長が静岡県商工会議所連合会の松浦会長でございまして、県内の200以上の団体がメンバーとなっており積極的な活動をしております。
 まず、インバウンドにつきましては、富士山静岡空港就航促進協議会の中に定期便就航委員会を設けておりまして、その中に県内の主な旅行エージェントがメンバーとして入っておりますので、そこで、具体的にチャーター便の運航に向けた勉強会も開始しておりまして、去る6月19日には、香港へのチャーター便の実現に向けた勉強会を実施したと聞いております。

 また、アウトバウンドにつきましては、5番委員御指摘のとおり、相手国を理解し好意を持つことが重要であることから、航空会社や政府観光局の関係者を講師としたセミナー等を開催しております。
 昨年11月には、香港、タイを対象としたセミナーに約100名が参加しましたほか、2月のタイ、シンガポールのシンポジウムでは約300人、5月の台湾セミナーでは約100人の参加者を得まして、各国や地域の事情について説明し県民の理解を深めたところであります。
 このほか、教育旅行委員会では、修学旅行における富士山静岡空港の活用について検討しており、若いうちからアジア等へ旅行することで、各国の文化や習慣などを理解していただくとともに、高校生などは今後の空港利用のリピーターとなることが期待できるものと考えております。
 県といたしましても、このような民間の取り組みと連携して需要拡大を図ってまいります。

○渥美委員
 御答弁ありがとうございます。
 1点だけ、いろいろ私の勘違いの部分もあったわけですけども、ぜひ、入札等のときしっかりと管理をしていただいて、順調なあるいは適切な進行をお願いしたいと思います。

 1点だけ、お話ありましたけども、運営の関係ですね。経営管理室長からお話がありましたが、インセンティブを検討していくというようなことですが。それらも含めてですが、要は、せっかくの運営会社でございますので、最大限、活動しやすいように、やりがいのある、そしてまた責任を持ってやれるような形にしていかないといけないと思います。
せっかく、吉岡さんが社長に就任して、やる気を持ってやってくれると思いますので、ぜひそういった形になるように、そういう部分で県はしっかりと後押しをしていくということが大事じゃないかと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。以上です。

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