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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:無所属


○山本委員
 それでは、一問一答方式で質問させていただきます。
 まず、私の地元でも最大の関心事、遠州灘海浜公園について質問させていただきます。
 今回の遠州灘海浜公園を含む6つの大型事業に対する見直しは、新型コロナウイルスによる税収減は本年167億円、来年度以降も大幅に見込まれる中、どうしても財政が苦しいので見直すと認識しておりますが、間違いはないでしょうか。

○蕪木経理課長
 今回の見直しの方向性案につきましては、感染症の影響により財政状況と県民意識の変化を受けて実施した総点検に基づきますので、財政上の観点が入っていると考えています。

○山本委員
 建設委員会説明資料の80、81ページに財政難という文言は一言も入っておりません。
アフターコロナ対応とは、今まで計画してきた予算にさらにアフターコロナ対応分をプラスし、予算が膨れた格好で計画を進める理解でよろしいでしょうか。

○内山公園緑地課長
 予算がアフターコロナ対応により増加するのかについては今後の見直しによるものだと考えています。

○山本委員
 そもそも今回の事業見直しとは、財政課からお話があって当局といろんな案のキャッチボールをしてこの案をまとめたと伺っておりますが、どんな内容のキャッチボールがあったのか、経緯とこの案をいつまとめたのか教えてください。

○内山公園緑地課長
 6月議会以降に、交通基盤部から財政課に公園の基本計画策定に関する資料を提供し、総点検の対象になりました6施設について必要性や規模など同じ視点から総点検を実施しました。
 その総点検結果について、交通基盤部と財政課で事実誤認の有無などを確認した後、財政課が見直しの方向性の原案を作成し、交通基盤部と財政課でさらに調整を行って総点検結果と見直しの方向性の案を取りまとめ、最終的に8月26日の知事戦略会議で案として決定しました。

○山本委員
 8月26日に知事に報告を終えているとなりますと、9月7日に浜松市長が早期建設の要望に来た際にはい分かりましたとは言えませんが前向きに検討すると知事がお答えしているのですが、これは見直しで遅れることが分かった上で発言されたとの認識でよろしいでしょうか。

○勝又都市局長
 そのとおりでございます。

○山本委員
 知事のリップサービスと受け止めさせていただきます。

 次に、昨年夏の炎天下の中、浜松駅前でアンケート調査をやったり市内のスーパーマーケットやホームセンターに出向いて出前アンケートを行ったりと職員の皆様は大変な御苦労を頂いたと思っております。
 3つの原案をまとめるのに外部委託等々があると思いますが、どのぐらいの予算をかけてまとめたかお聞かせください。

○内山公園緑地課長
 これまでの作業につきましては、業務委託を締結して行っています。契約額は約5900万円で、この中にはアンケートをはじめ各種調査、公園施設の配置、デザインなどを含む基本計画の検討、さらに官民連携の可能性の検討などが含まれています。
 業務の進捗率がおおむね6割から7割程度ですので、要した費用は4000万円程度になるのではないかと考えています。

○山本委員
 ありがとうございます。
 7割程度のところで4000万円ぐらいかかっており、これからアフターコロナの対応で各デザインを見直していくとなると、予算規模としてはどのぐらいを見込んでおりますでしょうか。

○内山公園緑地課長
 アフターコロナに対応した施設の在り方を社会全体で模索している最中ですので、今後どの程度見直しに必要になるのかは把握した後で明らかになってくるものと考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 先ほど5番委員の質問の答弁にもありましたが、野球場の観戦方法等の変化に対応した考え方として、例えばネットでアバターを観客席に送り込んで観戦できるものもある。ただこのシステムをやるとなると客席全部に360度カメラをつけ、ネット回線でつないでと莫大な経費になります。
要は、アフターコロナに対応するためには予算規模が違う既存の3つのプランにさらに莫大な予算を追加することもあり得るとの考えでよろしいでしょうか。

○勝又都市局長
 そのような費用につきましてもまだ分からない状況でございますが、今回の見直しの原点は財政的なものが一番のポイントでございます。我々が公園整備を行う中で事業費の観点は非常に大事だと認識しておりますので、検討してまいりたいと思います。

○山本委員
 今のが本音だと思うんです。
財政が苦しいのだったら、3つの原案の中で最も財政的な圧迫が少なく利用者、県民が喜んでいただける案はどれか絞り込み作業をやっていくべきであって、収容人数2万2000人から1万、3万人の3つの案にそれぞれアフターコロナ対策を盛り込んだプランをやっても、県民も識者も判断がつかないと思うんです。1つに絞った上でアフターコロナ対策が例えば3つあり、それぞれ経費が幾らかかる、それについてどうだろうと検討するのが最も効率的かつ現実的だと思っています。
 今あまりにも漠然としていて、例えば観客席を今までのスタジアムと比べて隣とのスペースを2倍とるだとか、全席アクリル板で遮席することになったら予算だって1.5倍、下手をすれば規模が2倍に膨れ上がりますから、そういったプランも含んで非現実的なことをやるよりも、元々は今定例会の建設委員会で3つの原案から絞り込む予定でしたので、やはり無駄のない、一番効率よくかつ現実的な方法でやっていくべきだと思います。
お金がないのは現実ですので、どうやって予算を絞り込んで効率的に喜ばれるものを造るか検討するのが皆さんのお仕事であり、この委員会の仕事であると認識しておりますが、再度考え方についてお伺いをします。
 それから、コロナが終息するとコロナに対する施設も無駄になってしまう考えもあることから検討の期間は未定とのことでしたが、おおむね1年を目安にやるのか3年、5年と全く後を切らずにやるのかお聞かせください。

○内山公園緑地課長
 コロナの現状を踏まえますと、今すぐ見直し案を作成できる環境にはないと考えておりますが、必要な情報の収集に努め来年度に向けて作業を進めてまいりたいと考えております。

○山本委員
 来年に向けてとのことです。
 さらに、この規模について知事は浜松商工会議所が早期建設の要望に来庁された際に、プロ野球のできる2万5000人規模のスタジアムをと発言されております。
 2万2000人規模から2万5000人と3,000人増えているのですが、当局と何らかのコンセンサスが取れている発言でしょうか。

○勝又都市局長
 新聞の記事を御覧になっての御質問だと思います。
 当日、私も知事室に入りお聞きしておりましたが、知事の発言を正確にお伝えしますと「大リーグにいたイチロー選手ですけど、イチローが監督でメジャーリーグも来るような球場がよい。それが私の夢です。これは万機公論に決すであり市民の強い声がないとできません。浜松はたこ揚げで天高くのまちですから大きな夢を持ってやったほうがよい。それが実現できるかどうかは天のみぞ知る、ですけど」と発言されています。
 我々は知事の夢、プロ野球を意識された発言と認識しています。

○山本委員
 残念ながら、その知事の話を県民の皆さん、委員の皆さんも初めて知った。新聞に出ているのは2万5000人のプロ野球を呼べる球場をやろうと。それに対して浜松商工会議所が、我々も腹決めてやっていくからと受け答えがあった、中日新聞をとっている方の99.999%はこれが真実であると思っているので、そこは何かしら当局としてマスコミ宛てに訂正するのか、それか発言しているときに立ち会っているのだったら抑えることをしていただきたいと思います。期待している人たちが余計に混乱することになると思いますので今後ともよろしくお願いをします。

 野球場を先行した後に公園を整備していくのが元々の計画ですが、野球場が遅れると公園も計画が遅れる認識でよろしいでしょうか。

○内山公園緑地課長
 現在計画を策定しております篠原地区の中には浜松市が既に用地を取得して事業主体となっております区域約12ヘクタールを先行整備することも考えられますし、公園整備の必要性に変わりはありませんので、見直しの方向性に基づいて財政的に可能なスケジュールで浜松市とも調整をとりながら段階的に整備を進めていくと考えています。

○山本委員
 ありがとうございました。
 本当に期待の大きなものでございますので、のらりくらりではなくスピード感を持って、目標としていつまでにやる予定か提示していただきますよう強く要望して次の質問に入らせていただきます。

 次に、先般国の技術水準の改定を受け高潮に対する備えを強化するため、第1回静岡県高潮浸水想定等検討委員会が開催されました。
 第1回目の委員会では、改定された手引に基づく高潮浸水想定区域図の見直しの方針などが議論されたとのことですが、高潮浸水想定区域図を作るに当たっての課題、それからどのように公表していくかお聞かせください。

○望月河川計画課長
 高潮浸水想定区域の検討に関わる課題、それから今後の活用等の見込みについてお答えします。
 9月24日に第1回検討会を開催したところですが、課題としては検討作業で活用する国が示している手引きが6月に改定をされて間もないため、新たな検討項目等につきましては全国でも先駆的な取組です。そのため今回、検討委員会の中で学識の助言を頂いたり手引きを作成した国土交通省に相談することを併せて進めていく必要があります。
 また、高潮の浸水想定区域図につきましては円滑かつ迅速な避難の確保に使っていくことが今後の活用として考えられますので、関連する市町、県民の皆様に分かりやすい情報として提供できるように仕立て方を重点的に考えてまいります。
 活用につきましては、現在県下の500キロ以上ある海岸線を分割して作業を進めておりますので、先ほどの手引に従い順次検討を進めている中で、早ければ今年度末から整備が整い、なおかつ関係市町と調整が整ったところから公表していく形で取り組んでまいりたいと考えている次第です。

○山本委員
 ありがとうございました。
 いかにこの想定区域図を地域に浸透させ備えていただくかが一番大切な部分だと思いますので、地域の皆様に分かりやすい想定区域図を作成するようお願い申し上げます。

 次に、伊豆半島の幹線道路沿いの違反野立て看板について質問させていただきます。
 違反看板が2,232件ありまして、今年の8月までに約87%の1,934件が是正され、9月30日は所有者不明の老朽化した危ない看板を略式代執行によって撤去されました。非常に取組姿勢がすばらしいと評価しております。
 元々は、オリンピック・パラリンピックが開催される今夏までに100%を目指していたのですけれども、一年猶予ができたので今年度中には100%を目指していただきたいと思っております。けれどもこの手のものはいたちごっこで、撤去したらまた知らない間に立っていることがございますので、今後は設置させない防止策をどうお考えかお聞かせをください。

○沼野景観まちづくり課長
 広報への取組ですけれども、これまで四半期ごとに是正実績や景観の改善事例を報道提供して県のホームページに掲載を実施していますが、今年度は加えて伊豆半島における取組成果をまとめたポスターを作成いたしまして、市町の庁舎や道の駅のほか県内で約500店舗のコンビニエンスストアにも掲示するなど積極的に進めております。
 また、同様の取組を来年2月の富士山の日のPRと併せて、ロードレースコース沿線など富士山周辺地域で関係市町とも連携していく予定です。
 このような取組により、再度設置させないことを喚起していこうと考えています。
 このほか、市の広報誌なども活用して屋外広告物の設置基準やルールの周知にも取り組んでおり、今年度は昨年度から6市多い16市で記事を取り扱っていただいています。
 今後も積極的な広報に取り組み、県民が景観改善を実感できる美しい景観に対する理解促進、意識の啓発を図っていこうと考えています。

○和田委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○和田委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○山本委員
 御説明ありがとうございました。
 今回、広報等で野立て看板の所有者になる人を広く県民に訴えていくとのことですが、もう1つは野立て看板を施工する看板屋にも違法看板は法律違反であることを徹底していただくのも有効な手法かと思いますのでよろしくお願いします。

 それでは、最後の質問に移らせていただきます。
 議案第120号、第121号、二級河川坂口谷川の事業間連携工事の土木工事請負契約について質問させていただきます。
 坂口谷川に設置する水門工事の請負契約に関わる議案が提出されていますが、まず内容を教えていただきたいと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 二級河川坂口谷川の事業間連携工事に関する土木工事請負契約の内容についてお答えいたします。
 まず、同工事は坂口谷川の河口部に全幅約70メートル、高さ約20メートルの2径間の津波対策水門を建設するものです。平成29年度から右岸側の1径間の整備を進め、本年度末に完成する予定で、本議会にお諮りしております議案の内容としては、残る左岸側の本体工及び扉体工を整備するものであり、いずれも3年債務工事として実施するものです。
 契約内容としては、左岸本体工の契約人が大豊・大石特定建設工事共同企業体、落札額は7億2600万円、左岸の扉体工につきましては契約人が株式会社IHIインフラシステム静岡営業所、落札額は5億8520万円であり、工期はともに令和5年3月16日限りとなっています。

○山本委員
 ありがとうございます。
 便乗の質問になるんですけれども、私の地元である二級河川馬込川の河口の水門工事の工期は規模が大きいと思うのですがどのぐらいを見ておりますか。

○吉澤河川海岸整備課長
 まず規模ですが、馬込川の水門につきましては現在詳細設計をしているところですのでまだ確定ではありませんが、先ほどの坂口谷川の水門が同じ津波対策水門で、扉が2つある2径間の水門に対して、馬込川については扉が3つある3径間の水門ですので、単純に径間数では1.5倍ぐらいの規模感と考えています。

○山本委員
 最後に確認ですが、詳細設計とのことですので本工事の着工は来年度早々でよろしいでしょうか。

○吉澤河川海岸整備課長
 馬込川水門の着工のスケジュールですが、既に右岸側の一部で将来的に盛土に使える土砂搬入工事を進めています。設計につきましては仮締切りの設計と本体の設計を同時に進めておりますが、まず仮締切りの設計を優先し今年度発注いたしますけれども、いずれにしても現場に入るのはシラスウナギの関係もありますので来年度の5月以降だと思っています。
 引き続き、本体工事も順次発注を進めていければと考えています。

○山本委員
 ありがとうございました。
 これで、私からの質問を終わります。

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