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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:10/09/2014
会派名:自民改革会議


○伊藤委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 説明資料の10ページ、11ページにあります人口減少対策の推進についてお伺いいたします。
 10月16日に2回目が開かれるということで、興味をもって見ているわけなんです。スケジュールを見ますとこの提言が出る時期が意外と早いなと思うのですが、まとめる方向をお伺いしたいです。

 それからこの提言を受けて、県ではどのように人口減少対策を進めていこうと考えていらっしゃるのか。その件についてまずお伺いいたします。

○増田企画課長
 提言の取りまとめの進め方でございます。
 資料の11ページに、1回目の有識者会議の意見の状況が書いてあります。その後、8月中旬から9月中旬にかけまして、各委員と個別面談を重ねておりまして、第2回有識者会議に向けまして、これ以外の提言の視点についてもいろいろ意見をいただきながら、資料づくりを進めていくという状況でございます。
 現在取りまとめ中ではございますが、多くの委員の方からいただいていることとして、静岡の特性を生かした魅力の最大化というような視点を、全体に係る基本的な視点として掲げるべきであるというような意見でありますとか、自然減対策では、社会総がかりでの次世代育成の促進でありますとか、1回目になかったのですが健康長寿の促進の視点も必要であるということ。
 社会減対策では産業の振興と雇用の促進に加えまして、女性や元気な高齢者の活躍する社会の実現であるとか、あるいは地震対策などの安全・安心な地域づくり。
 人口減少社会への適応対策では生産性の向上でありますとか、地域社会の活性化等を盛り込むべきであると、そんな意見もいただいているところでございます。
 また、全体の推進体制につきましては、地域レベルでの施策推進を図ることも打ち出すべきではないかという意見をいただいているところでございますので、こうした意見も盛り込みながら第2回会議で協議する提言骨子案づくりを今進めている状況であります。

 今後の進め方ということでございますが、2回目の会議で骨子を議論いたしまして、最終的には12月に予定します第3回会議である程度文章化した提言案について議論していただいて年内に固めていきたいと考えています。それを受けまして、年度内には県としての人口減少対策をつくりまして、それを推進するための県民会議を立ち上げて推進していきたいと考えております。
 また来年度になれば、5つの地域ごとの地域会議も立ち上げまして、地域ごとに異なる特性を踏まえた取り組みも展開してまいりたいと考えている次第でございます。以上でございます。

○伊藤委員
 ありがとうございました。微に入り細をうがつ対策が組み込まれているなと。これからも新しい施策が入ってくるとなれば、これは何か期待できるのかなという思いはありますが、1点大事なところが欠けているなと思って私はこれを見せてもらったんですね。
 というのは、人口が減少することを防ぐには、まず長生きしてもらわなくちゃいけませんよね。健康長寿日本一ですから、それはよろしいのです。生まれてくる子供の数について、例えば5歳児が少ないとしても、5歳児をこれからつくるっていうわけにはいかないわけですよね。とすると、生まれてくる子供をふやすしかないと。ところが生まれてくる子供をどうやってふやすかというときに、ここに書いてある自然減対策を見ますと、産める人への対策にはなっていると思うのです。しかし産みたくても産めない。産みたくても産めないってわかりますか。相手がいなくてということですよ。相手がいなくて産めないと。そこの対策がないと思うんですね。
 この社会はなかなかやりにくくなってきたなと思います。例えば我々は婚活推進議員連盟というものを非公認で立ち上げているんですよ。私が会長なんですけれど。結婚したらどうだなんて言ってはいけないような世の中になってきましたよね。都議会でやじが飛んだとき以来、結婚を勧めるのもなんだかおもんぱかられるような、そういう社会の風潮になってきましたよね。そうすると、本当は結婚したいのにという方がいっぱいいらっしゃると思うんですよ。だけどチャンスがないんだと。そこのところの支援が欠けているなと。一体これはどうすればいいのかということが1つです。
 それからもう1つは、結婚しないで産む――おわかりになりますか――婚外子ですよね。非嫡出子の問題です。法律が改正されたじゃありませんか。平成25年に婚外子は相続で財産の半分しかもらえなかったのが同じようにもらえると、法律上は同等となりましたよね。社会的に今は一夫一婦制だから、婚外子については社会的な差別がまだまだあることは確かですよね。しかし法律上こうやって認められてきたということは、長期的に見て社会的にも認められつつあると。そういう世の中になっていくんじゃないかと。そうすると、婚外子への支援についてはどうか。だってフランスは56%が婚外子ですよ。子供たちの半分以上が婚外子。スウェーデンはもっと高いっていうんです。フランスはこれで2番目だっていうんです。フランスは出生率が高いというのもわかるような気がしますよね。日本も法律がこういうふうに改正された以上、女性だって産める人は産むと。1人の男となんて限らないということが、可能性としてはあるんではないかと。私は本当は反対ですよ、本音は。一夫一婦制を保ってもらいたいし、家族という形を保ってもらいたいとは思いますよ。でも、本気で考えたときに、フランスのようなあり方はあるんじゃないかと。法律的に認められれば婚外子をどうやって支援するかという政策もあってしかるべきではないかと思うのですが、そこは全く触れられていませんよね。これについては全然出てきていないのでしょうか。

○増田企画課長
 今、提言骨子をまとめている中でいろいろな意見をいただいております。その中で、出会いの場の創出と結婚機運の醸成ということで、少子化対策で一番弱かった結婚の取り組みの充実をすべきじゃないかということを、座長である鬼頭先生みずからおっしゃられたりしているとかあります。ある委員からは、フランスなどの家庭のあり方、スタイルについてのアイデアもいろいろいただいております。
 国では、骨太の方針の中でもありましたように、今までの視点になかったような大胆な見直し、生活のあり方そのものも見直していくというような視点でいろいろやっていくということです。
 静岡県単独でどこまでできるかというのは難しい視点かもしれませんけれども、いろいろなアイデアもいただいておりますので、可能な限り提言の中には、3番委員からいただいているような視点についても盛り込んでいきたいと考えている次第でございます。以上でございます。

○伊藤委員
 家族の形を考えたときに、同等だという判決が出たとき、ぎょっとしましたよね、我々は。男はいいかもしれない。おお、いいじゃないかと。ところが女性の立場からすると、子供が全部同じように認められるとなれば、これは大変なことです。冗談じゃないよという思いはありますね。
 ただ、生まれてくる子供に罪はないわけです。11ページの資料の自然減対策の欄に多様な家族形態と書いてありますね。この多様の中には、そういう形が入ってくるのか。静岡県は婚外子まで支援するのか、それを奨励するのかと言われようと、とにかくもう子供をふやすんだという思いであるならば、それもまた考えていかなくちゃいけないのかなと思うんですよね。
 母になるなら静岡県、父になるなら静岡県とありますね。静岡県に行けばどんな形でも子供を産めば支援してもらえると柔軟に考えていく世の中になりつつあるのかなと思うんですが、この件については海外の事情も考えながら、俯瞰的な立場で吉林知事戦略監、いかがでしょうか。

○吉林知事戦略監
 自分の人生観を聞かれているような気がするんですけれども、社会規範がどうなのかということが一番の前提になると私は思っています。何でもいいから産めよ、ふやせよでよいかというところで、世の中の多くの方々がどのように子育てあるいは出産等を考えているかということも大事にしなければいけないと思っています。その中で、子育てをしたり、出産する社会全体のシステムをどういうふうに変えていくのかというところも、国民の合意があった中で進めていくことが行政の立場からはいいのかなと思います。
 ただ、今いろいろな形で婚外子の方がいたりするケースがございますので、その方たちをどう支援していくかということについては、当然行政としても考えなくてはいけないんですけれども、それがストレートに子供をふやすための手法かとなると、そこはもう少し議論が必要ではないかと、私は個人的に思います。以上です。

○伊藤委員
 産めよ、ふやせよの手段として考えると、動機が不純だなという気はしますよね。でも、形として結婚しなくても産めるという状況というのは、もしかしたら、これからふえていくかもしれない。それをだめだよという時代ではないのかなと感じます。女性の立場からするととんでもない話ではあるのですが、フランスやスウェーデンがそうだと。日本がその中で断トツに低いわけですが、それを一夫一婦制の倫理観ということで片づけていいばかりではない社会が、世界的な流れになって来つつあるのかなと感じます。そこのところは覚悟を決めて、手を打っていかなくちゃと思うのです。これについては今後県民会議や有識者会議の方向を見せていただきたいなと思っています。
 1点要望しておきたいのですが、スケジュールを見ますとオーソドックスな形で進んでいくわけですよね。県民会議を設立してオール静岡で、というところについてです。10番委員は、8人子供がいて、育てていらっしゃるわけです。1食で1升の米がなくなるわけですよ、10人家族ですから。高校生だ、中学生だとなれば1食に1升ずつなくなるんですよ。1日3升の米がなくなるんですよ。そういう方々にお集まりいただく。5人以上の子供を持っている人、全員集まれと。一体それで何が困っているのかということを聞かなくちゃいけません。産みたくても産めない方々――これは男を集めるわけにはいきませんから、女性ですよね――の意見も聞いた方がいいんじゃないかと。私は10番委員の話を聞いて、子育て支援の意味が違うんじゃないか、お金をかけるべきところが違うんじゃないかと思いましたね。ですから、たくさんの子供をお持ちの方々の御意見を伺う場をぜひつくっていただきたいと要望して終わります。

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