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委員会会議録

質問文書

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平成21年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田島 秀雄 議員
質疑・質問日:12/15/2009
会派名:自民改革会議


○田島委員
 資料の13ページ、児童虐待ですけれども、資料ではなくて先般、児童虐待の第1回児童虐待防止静岡の集いが行われまして、講演のほうに参加させていただきましたけれども、大変有意義な時間だったと思っています。私の頭の中にしっかりとまとまっておりませんので、せっかくですから委員の皆さんにこの集いの中身、ポイントをちょっと教えていただきたいと思います。

 2点目ですが、資料17ページ。平成20年度の高齢者の虐待防止法に基づく調査結果でありますけれども、これは皆さんから質問がございませんでしたのでポイントを教えていただきたいと思います。特に、この中で虐待するほうの続柄ですね。18ページのほうですが、家庭の中で息子さんがお父さん、お母さんに虐待をするというのが42.2%と大きな数字を占めていますけれども、私はこの辺はまたお父さん、お母さんの下にも子供がいますので、これらが将来の児童虐待につながっていないのかなと大変心配するところですが、高齢者の虐待のポイントについて御説明を願いたいと思います。

 最後にもう1点、私はあす厚生委員会の役で医療審議会のほうへ参加させていただきます。委員の皆さんにまたお願いしたいんですが、きょうの中で特に安間委員からお話がたくさんございましたけれども、資料の33ページの地域医療再生計画ですが、100億円から25億円へと大変絞られたわけですけれども、ちょっと私、危惧することがあります。今、安間委員のほうから中東遠圏域の話が一番中心にありましたけれども、あすの医療審議会のほうではやはり3つの圏域が出ているわけですから、もう少し駿東田方圏域と志太榛原圏域についてもポイントを説明していただきたいと思います。というのは、これから決めることですから、この委員会でもしっかりとした論議がいただきたいなと、御意見もいただきたいと思いますので、当局のほうから2点、駿東田方と志太榛原についての説明をもう少しいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○渡瀬こども家庭室長
 先般開催されました児童虐待防止静岡の集いについて御説明を申し上げます。その節には、先生方には天候の悪い中、またお忙しい中で御参加いただきまして大変ありがとうございました。関係者も非常に感激しておりました。
 済みません、ポイントということでございまして、私もきちんと整理されていないもんですから聞きづらいことがあるかと思いますけれども御容赦願いたいと思います。そもそもこの児童虐待防止静岡の集いでございますが、これまでどちらかと言いますと、このような虐待防止というものは行政主導で啓発というようなものがされてきたわけでございますけれども、今回、児童福祉にかかわります児童養護施設、それから乳児院、さらに保育所連合会等の方々が、まずみずから自分たちでこういった児童虐待の防止を広く県民に訴えたいというような趣旨で一度やってみたいというような話がございまして、県としても最大限御協力するという形で進めていったものでございます。そうした中で、関係者の方々、里親も含めまして児童福祉にかかわる方々が一堂に会して行ったということで非常に意義のあるものだと考えております。
 内容につきましては、講演会と市中のパレードという2本立てで行っております。講演会につきましては、児童虐待の専門家、日本はもちろんですけれども、アメリカ等でも御活躍されていらっしゃいますエンパワメント・センター主宰の森田ゆり先生、この方をお招きをいたしました。この先生のお話の中で、児童虐待の中でやはり子供たち、DVの被害者も含めまして、その虐待されていること自体がだれにも言えないというような状況にあると。そして、その方々は非常に絶望感、無力感にさいなまれているというようなものであると。そうした中でやはり大切なものは、身近な人が虐待されている方に共感して、相手の気持ちを認めてあげるということが大切であり、そしてそれによって希望を与え続けることが重要なんだというような話もされておりました。
 そうした中で、1つのテクニック的なものになるかもしれませんけれども、相手の話を聞くと、いわゆる傾聴ということでございます。ただ単純に門構えの耳の聞くということではなくて、耳へんのいわゆる聴取するとかいう際の聴くということですけれども。相手の気持ち、それを受けとめるためにしっかりと聞いてあげるということが大切だというお話等がございました。当日は380人程度の方が講演会を聞いていただいたわけですけれども、大変参考になった話でございました。
 また、その後、県庁を出発いたしまして市内呉服町通り、歩行者天国でございましたけれどもパレードを行いました。あいにくの天候で、雨の降りしきる中でみんながかっぱを着て歩いたということでございます。一緒に私も歩きましたけれども、雨ということでなかなか人出が少ない面もございましたけれども、歩いてらっしゃる方々は何だろうという形で興味を持っていただいたと思いますし、またこういう悪天候の中でみんなが頑張ってパレードをしているということに対して、御苦労さんというお声がけもあったりという形で、関係者の中ではある意味では非常に思い出深いものになったというようなことで、また、児童福祉にかかわる者として、やはり一緒になって頑張っていかなくてはならないというような話も聞いておりました。
 今後、第2回、第3回という形でやはり進めていきたいという話も聞いておりますので、我々もできる限りの応援をしていきたいと思っております。
 済みません、雑な説明で大変申しわけございませんでしたけども、以上でございます。

○宮城島長寿政策局長
 高齢者虐待の調査結果のポイントについて、お話をさせていただきます。
 まず、ポイントとしましては、虐待というのはあってはならないことが起きてるということ。また、それがふえてるということは大変重大なことであるというふうには受けとめております。
 そして、県内に高齢者は今87万人おりまして、その中で要介護というか、介護認定を受けてらっしゃる方が14%、12万人ほどいらっしゃるわけです。
 今回、虐待を受けてらっしゃる方のうちの6割がやはり要介護の方で、4割が痴呆というふうなことで、虐待を実施する方々が息子ですとか娘さん、それから夫ですとか身近な方なんですけども、基本的にはやはりそういうところを見ると、ふだん介護にあたっている方がその介護が大変になって、いらいらしたり、また自分たちがこれだけ一生懸命やってるということが受けとめられてなくて――痴呆介護する場合というのは結構そういうことがあるわけなんですけども――そういうことがこういう事態を誘発してるんではないかなというふうに考えております。
 こういうふうなことをなくしていくことについては、やはりこういった介護をやる方が、ふだんから介護の負担をもう少し軽減できるような仕組みというんですか、介護保険も有意義に活用していくようなことをもっとしっかりやっていかなければならないということ。それから、介護で苦労したときに、相談できるようなところが必要ではないかなと。そのために、地域包括支援センター等を活用して、介護で大変なときに相談できるような体制を整えていくことが必要ではないかなと思っております。
 今回、件数がふえたわけなんですけれども、相談があった結果が800件、虐待と判断された方が六百数十件なんですけども、ひょっとしたらこれはやはり氷山の一角ではないかなと。きちんとこういうふうなことについて明らかにしていきながら、それをなくしていくということが大切ではないかなと考えております。以上でございます。

○曽田医療室長
 今回の地域医療再生計画の3つの圏域につきまして、御説明させていただきます。
 まず最初に、駿東田方の内容でございます。資料に医師確保対策ということでございますが、県内の各圏域ともこういうふうな形でですね、医師の確保対策が重要だということで出ております。
 特に、駿東田方圏域におきましては、ここに書いてますが、指導医等確保のための手当、奨学金をまず持っていきたいということでございます。ドクターが県内に来ていただく場合の病院を選定する理由は、いかにしっかりとした研修ができるか。それに対しての体制づくりがちゃんとできているところ、それが魅力があるよということでございますので、そういう指導をするための先生ということで、統括医療官という言い方をしてますけども、そういう研修指導医をしっかりと確保して雇用して、その場においてやっていこうということでございます。その手当もここの中で払っていくということです。
 あと、県のほうで奨学金制度もやっておるわけですけども――東部専用のですね――駿東田方用の奨学金制度を新たに、この基金を使ってやっていきたいということが、この中で書いてございます。
 それから、医療連携につきまして、病院間の医師交流活性化のための手当ということでございます。現在の病院はですね、それぞれの医師を雇い上げた後、それぞれの病院の中ででしか異動できません。実際には、その方々が各病院を動いていただければその技術等をみんなで勉強することができるわけですので、そういうドクターがお互いに各圏域内の病院間で異動していけるような、そういうシステムを考えたいというふうに出ております。
 そのためには、当然のことながら、診察等で空きが出ちゃうとかの支障が出てきますので、それについて手当等でうまく回っていけるような仕組みを考えていく。
 それから、地域医療を推進するためには、それぞれの基幹病院とそれぞれの後方支援病院というものの中で、あるいはもっともっと言いますと、開業医の先生方がお互いに連携してやっていくっていうことが必要になってきます。そのためには、クリティカルパスということで、治療計画書ということになりますけども、診断をした結果、この人は急性期ではこういうことを、そして回復期になったらこういうことを、そして自宅ではこういうような治療をやっていきましょうよっていう治療計画書をつくっていくわけですけれども、そういうクリティカルパスを作成して、対応していこうというような構想でございます。
 それから、3つ目の救急医療体制でございますが、2次救急病院のほうは非常に医師が疲弊しておるということもございますので、診療所の医師が応援にいく場合にですね、その応援の手当をここの中で出してやったらどうだろうかということでございます。
 それからあと、機器整備については、脳卒中関係の急性期の病院で集中治療室関係の機器等が不足しているため、そこの辺の機器も整備していくということです。
 最後に、東部メディカルリニューアルセンターですが、これはここに書いてますように、今まで説明しましたいろんな事業を進行管理していく、そういう組織をつくっていこうということでございます。
 次に、志太榛原圏域の医療圏でございます。
 こちらのほうについては、まず最初に医師確保対策がございます。これは、全県事業と書いてございます。先ほど言いましたように、県内の各圏域からそれぞれやっぱり今重要なのは医師確保をどうするかということで、同じような要望が出ておりますので、ここを全県事業として、ここの中で志太榛原圏域で25億円のうち20億円をこの医師確保対策で使っていきたいと。県内の各圏域で医師確保というのが重要ですので、そこのとこで対応できるような、県全体で医師を集め、そしてそれをまた各圏域に戻していくというような形のシステムを考えたいと思っております。
 そのためには、まだ仮称でございますけど、医師確保センターというようなものを設け、先ほど駿東田方圏域でも話がありました指導医等を雇い上げるんならば雇い上げるし、もしそれがすぐさま雇用というのが難しければ、例えば横断プログラムだとか、あるいは連続した講座を設けるとか、そういうような形でより多くの人々に静岡県の魅力を知っていただいて、来ていただけるような仕組みを考えていきたいと思っております。
 それからあと、医科大学への寄附講座ということで、県内の東部地区においては、小児、精神の医師が非常に不足しているということがございますので、これについては浜松医科大学さんの御協力をいただきながら、指導医を浜松医大で確保していただいて、小児、精神の専門医を養成していくという計画でございます。
 それからあと、病院間のネットワークでございますが、これは、きのうにもちょっと話させていただきましたけど、榛原病院は規模それから診療レベルとも非常に厳しい状態になってます。最終的に榛原病院がどうなるかっていうのがまだはっきりわかっていない状態です。指定管理者等も話は出ておりますけども、最終の段階まで行っておりませんので、そちらのほうの状況を見据えながら、島田、藤枝、焼津の実際に榛原の急性期の患者さんを担っていただける病院と連携強化を図っていくような形の中で、対応を考えていきたいと思っております。
 それからあと、初期救急ということで、志太榛原地域救急医療センターというのがございます。現在、23時まで開業医の先生方に毎夜出てきていただいて診療をやっておるわけです。これは患者さんも多くなる、また、インフルエンザでも患者さんが多くなるということがございます。これらの患者さんがすべて急性期の病院に駆け込んでしまいますと、急性期の病院が対応できなくなってしまうということがございますので、軽症者の方々については、まずは救急医療センターに来ていただくというような病診という形に、軽症者と重症者との役割分担を図っていくという意味で、こちらの救急医療センターを現在23時までやってます。その後、翌日の8時ぐらいまでやっていくようなに計画をしていきたいというふうに考えております。
 それからあと、その推進機関として、保健所で医療部会、地域医療協議会の医療部会というのをやってます。そちらの機能を拡充しまして、これらの計画の進行管理、地域内での協議とかを設けまして、しっかりと議論をさせていただきたいというふうに考えています。
 それから、3番目の中東遠の医療圏でございます。
 ここのところもまずは全県計画として、先ほど説明させていただきましたけど、家庭医のプログラムをつくっていき、最終的には県内にもその家庭医の方々が普及していくような形に持っていきたいなというふうに考えております。
 そしてあと、個別の計画としましては、ここの中東遠圏域につきましては、掛川・袋井の新病院と現在磐田の病院が、本当の意味での急性期を担う大きな病院になってございますので、この2つの基幹病院を中心としまして、あと森・菊川・御前崎を後方支援としてしっかりと機能分担をした上で、整備を進めていくと。そのために経費をここの中で計上するという考えでございます。
 まず、そのためには、基幹病院としての磐田市立病院については、先ほどお話がありましたがん、それから現在もうやってます救急医療、それからあと周産期の3つを特に重点的にフル装備でやります。そして掛川・袋井の新病院につきましては、循環器、脳卒中、そしてあと生活習慣病である糖尿病を重点的に特にやっていくような機能分担を図りました。
 そしてあと、そのために、在宅医療も非常に重要でございますので、掛川・袋井においても地元の医師会とも連携いたしまして、在宅医療、訪問看護あるいは介護等のワンストップのサービスの拠点を整備をしたり、あるいは既存の病院が、掛川・袋井が新統合した暁には不要になりますので、その病床等を地元の医師会の方々が使っていただけるようなオープン病床としての機能の充実を図っていくというふうにも考えております。
 そして、それらの全体の進行管理をするために、地域医療再生支援センターを設けまして、全体の進行管理をさせていきたいという考えでございます。以上が計画内容です。以上です。

○田島委員
 大変丁寧な御答弁ありがとうございました。
 また、委員の皆様方に申し上げますが、明日の医療審議会のほうに充て職として参加をさせていただきます。その中で、事業仕分けの中で出た医師確保対策事業並びに看護職員の対策事業、ここら辺についてはですね、しっかりと事業仕分けの中でも厳しい意見が出ましたけどね、しっかりと当局としては、前へ進むということを申し上げたいと思っています。
 もう1点は、救急医療ですね、これについても、この県議会の委員会としてですね、少しお話をさせていただきたい、そう思っていますので、御承知願いたいと思います。よろしくお願いします。
 また、終わりましたら、報告はしっかりとしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 最後に、質問に対しての御答弁に対してですが、知事が東京と地域、地方じゃないよと。私は大変いいことだと思うんですね。これからは地域だと。東京も地域、静岡も地域、同等だと。その中で私はこの虐待についてですね、一番思うところは、地域の力がやっぱり弱くなってるなと。家庭の中の通報も、虐待する方がお父さん、お母さんであったりというのもありますけどもね。通報もなかなか民生委員さんの力もそう多くないですよね。地域で近隣住民からの通報も少ないと思いますので、やはり地域力が弱ってるのかな。それは、恐らく家庭にですね、おうちに縁側がなくなったんですね。家庭をのぞく部分がなくなってしまった。そんなところに私は起因してると思いますけども。
 ぜひですね、今の2番の天野委員からの話がありましたけどね、この委員会だけはもっと胸を張って、大きな予算をとってもらいたいです。これからはそういう世の中ですよ。先ほどの陳情のあり方もありましたけどね、私は政治で決めていくこともいいと思いますよ。どこの地域行っても同じサービスが受けられるんだから。しかし、そこにはもう1つプラスね、人間の強さ、人間の心というものが加わっても私はいいと思います。それで政治も私たちも一生懸命人間として生きていてね、パソコンでキーボードたたいて予算が出てくるわけじゃありませんので、ぜひ頑張っていただきたい。強く望みます。ほかの部分も大事ですけども、この部だけはしっかりとですね、胸を張って県民にこたえていただきたい、そう思います。
 3番委員からの奥様のお話もありましたようにね、私のとこは兄がずっと寝たきりだったんですけども、隔離はしてませんでした。うちの兄が亡くなった時には、近所の方がおまえがなくなったのかと。田島さんとこじゃおまえ1人しかいなかったと。どうして子供が死んだんだと。そんなことを言われましたけども。縁側があっても、やはり家庭の中はなかなかのぞき込めない、それが実態だと思います。
 ぜひ、生きるため、生きることをあきらめない日本と静岡県にするためにお力を貸していただきたいと思います。何か街頭演説になってしまいましたけども、終わります。以上です。

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