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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渡瀬 典幸 議員
質疑・質問日:10/06/2022
会派名:自民改革会議


○渡瀬委員
 一問一答方式でよろしくお願いいたします。
 今7番委員から野球場の件について質問があったものですから、続けて野球場についてまず最初に質問させていただきます。
昨日の委員会で参考人の専門家への質問並びに交通基盤部とくらし・環境部への質疑を受け、野球場の照明がアカウミガメに及ぼす影響に関する県の調査に対してデータ不足だということが指摘され、再調査を検討すべきではないかと意見が出ました。改めてこの件についてどのようなお考えを持っているか、また今後どのように進めていくのかお答えください。

○伊東公園緑地課長
 今回のアカウミガメの子亀の光へ誘引する行動の再調査の必要性について改めて岡山理科大学の亀崎教授と地元のサンクチュアリエヌピーオーの馬塚理事長との意見交換、それに併せ今回の調査結果と同様な平成29年度の浜松市の調査、海外の文献といったものをまとめながらしっかり分析を行い今後の方向性を定めてまいります。

○渡瀬委員
 本当に重要なことになりますので、早急に検討していただければと思います。

 それでは、議案第120号の質問からさせていただきます。
 馬込川水門ですけれども、仮締切り工事にもう着手して現在は基礎杭工事に着手している状況と伺っております。今回請負契約を一部変更する議案として提出されておりますけれども、この工事の変更内容と変更理由並びにこの水門全体の完成予定の時期への影響があるかどうかお聞かせください。

○八木河川海岸整備課長
 議案第120号の馬込川水門本体工ですが、令和3年9月議会で議決を頂き、三井住友・須山特定建設工事共同企業体が24億6103万円で受注した請負契約について、内容を一部変更するものです。
 今回変更する主な増額要因といたしましては大きく3点あり、3つの要因を合わせて約2億4000万円増額します。
 まず1点目は、鋼材や労務単価など物価上昇に対応する変更で、社会情勢上避けられない増額で全体のうち約45%を占めます。
 2点目は、工事を進めていく中で現地掘削によって確認された湧水に対して排水対策を追加するとともに、それに伴う追加の地質調査結果を踏まえて基礎杭や水を遮断する矢板の構造を変更するものです。現地掘削の結果確認された発注時に確認困難な変更要因で、全体のうち約27%を占めます。
 最後に3点目ですが、施工者が実施する工事着手前の調査結果を踏まえて、鉄筋の太さの変更や中部電力との協議による停電防止機器の増設といった現場管理に関する関係機関との協議によるもので、全体のうち約28%を占めるものです。
 完成予定時期への影響についてですが、右岸側の湧水の影響に伴い工程に一部遅れが発生しておりますけれども、くい打ち箇所の手順変更やくい打ち機の出力を増した機械の採用による施工効率の向上により全体工程に与える影響を抑えることができていると考えております。このため令和9年度までの完成を目指すとしております現在の水門及び堤防建設を合わせて、全体工程に遅れは生じていないと考えております。

○渡瀬委員
 ありがとうございます。対応は分かりました。
 また、議案第122号として馬込川の水門扉体工の契約締結について議案が上がっておりますけれども、この仮契約の内容と事業スケジュールも併せてお聞かせください。

○八木河川海岸整備課長
 まず、仮契約の内容ですが、馬込川水門の扉体工――ゲートの製作、据付けになります。
 こちらの入札に関しては、工事費が10億円以上の大規模な土木工事となりますことから、1者単独または2者による特定建設工事共同企業体を入札参加者の資格として設定して、入札価格と当該工事内容を実現する上で有効な技術提案を評価する総合評価落札方式により実施しています。落札価格は税込みで22億9768万円、落札者は株式会社丸島アクアシステム東京支店となっております。
 事業のスケジュールについては、工期は令和4年度から令和7年度までの4年間としており、受注業者による設計照査を経て令和5年度からゲートの製作に着手します。令和6年度末から現地での据付けを予定しております。
 全体スケジュールとしては、今後発注します電気設備や水門上屋施設などの附帯施設工事に加え、河川堤防や防潮堤とのすりつけ工事等を含め令和9年度の完了を目標としておりますが、可能な限り津波対策としての効果が早期に発現できるよう努めてまいります。

○渡瀬委員
 ありがとうございました。了解いたしました。
 次に、議案第123号は磐田市の防潮堤で、入札が完了し契約締結でございますので、内容とスケジュールを教えてください。

○八木河川海岸整備課長
 まず仮契約の内容ですが、竜洋海岸静岡モデル防潮堤整備CSG製造工です。この入札は先ほどの第122号議案と同様工事費が10億円以上の大規模な土木工事となります。したがいまして2者の特定建設工事共同企業体を入札参加者の資格として設定し、入札価格と当該工事内容を実現する上で有効な技術提案を評価する総合評価落札方式により実施しております。
 落札価格は、税込みで34億780万円、落札者は西松・アキヤマ特定建設工事共同企業体となっております。
 事業のスケジュールは、CSG製造工の工期は令和4年度から令和7年度までの4年間としており、今年度末までにプラント設備の設置を行い、来年度からCSGの製造に着手します。12月の契約を目指して、別途入札手続中の発注案件ですが、CSG本体工の第1工区へCSGを供給してまいります。残りの700メートル区間については、次年度の発注を予定しており、全体としては令和7年度までの完了を目標としています。

○渡瀬委員
 ありがとうございました。
 これは県の技術を提供することだと思っておりますけれども、本当にこの事業をとにかく1日でも早く進めていただく思いでありますのでよろしくお願いいたします。

 では、議案以外で質問に移ります。
 今、防潮堤の議案でしたので、引き続き防潮堤のことで質問させていただきますけれども、今回本会議の代表質問の中で、浜松防潮堤の将来像に関する答弁がございました。誇れる防潮堤の実現に向けて県が意見交換やイベント等を行っていくとの御回答だったと思います。
 誇れる防潮堤の実現には当然予算が伴うものであり、浜松市域だけに予算が偏るのではないかと大変憂慮しているところです。そこで浜松市のみならず、静岡モデル防潮堤整備事業で行っております中東遠地域の防潮堤について県はどのように関わっていただけるのか、お考えをお聞かせください。

○八木河川海岸整備課長
 浜松市域と中東遠地域の防潮堤につきましては、いずれもレベル1を超える津波の遡上に対して背後地の生命と財産を守る施設であることは一致しておりますが、浜松市域については県が防潮堤の管理者であるのに対し、中東遠地域については基本的には各自治体が管理者となります。
このため、県の関わりについては浜松市域においては防潮堤の管理者として施設の維持管理に携わります。中東遠地域については県の公共工事等で発生する土砂を有効に活用し、防潮堤の整備促進に寄与することや、防潮堤完成後の利活用に関しては海岸保全区域や道路区域内の行為がございましたら所要の事務手続が円滑に進むように協議を行ってまいります。
それから、第123号議案の関係の磐田市の防潮堤の一部につきましては、磐田市からの要請に対して県が技術的な支援として受託工事を実施するところもあります。
 また、浜松市域及び中東遠地域の共通事項になりますが、各防潮堤が海岸浸食によって影響を受けることがないように、海岸管理者として必要浜幅の維持回復にも努めてまいりたいと考えております。

○渡瀬委員
 ありがとうございました。
 完成後の活用は、当然自治体によって考えているところもありますけれども、やはりまず完成させるのが1番だと思っておりますので、県が別個の予算をくれて時間が早まるということがあればそれは最高なことですが、今のところそれはないということですので、技術的なものの提供はこれまでもやっていただいておることだと思いますけれども、もっと協力的に1日も早く時間が少なく済むような策を考えていただいて、協力していただければと思いますのでお願いいたします。

 また、今の八木河川海岸整備課長の御答弁の中にございました浜の浸食をさせないようにということですが、それに関連してサンドバイパスシステムについて質問します。
年間目標は8万立米の土砂をポンプで吸い上げて浅羽海岸に投入するとのことですけれども、近年ポンプ周辺が堆積した流木のために十分に吸い上げることができず、8万立米どころか今止まっている影響で今年度は多分1万立米ぐらいかと思います。今、流木の除去工事をやっていただくために対策を講じていただいているところでありますけれども、数十億円かけて造っていただいたものですが、地元からすると動いていないならしょうがないなといった話がいろいろなところからあります。今そのための対策をやっているよと地元にも説明しておりますけれども、その間何とかしてくれないかという声があります。養浜のために砂を入れてくれていると思いますけれども、入れる量が余りにも少な過ぎる感覚を持っていますので、今後サンドバイパスが止まっている間どのようなことをしていただけるかお聞きしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○石井漁港整備課長
 初めに、サンドバイパスシステムの機能回復の見込みについて回答させていただきます。
 システムの機能低下の原因として考えている流木などを除去する工事は、昨年度1か所実施しました。本年度も残り3か所を実施中で、本年12月には完了する予定です。昨年度工事した箇所で今年度当初にシステムを再稼働したところ、ジェットポンプ内を流れる砂が含まれている割合――含砂率が年間目標の8万立米を維持できていた当時と同等まで回復したことを確認できております。ですので順調にいけば今年度末までに年間3万から4万立米の土砂を投入できるのではないかと見込んでおります。
現在、ポンプの設置位置や吸い込み高さを調整したり、流木の影響を受けにくい運転方法の見直しをするなどシステム運用の最適化を検討しているところで、これと併せて来年度以降の安定的な移動量の確保を目指して進めていきたいと思っております。

○渡瀬委員
 動く予定だということで大変ありがたいんですけれども、その間の措置があるでしょうか。

○八木河川海岸整備課長
 サンドバイパスシステムを構築している福田漁港海岸は、今は水産庁所管の海岸となっています。沿岸漂砂により砂浜を形成しているという意味合いで、その上手西側が福田海岸、下手東側が浅羽海岸となっており、こちらはいずれも国土交通省所管の海岸ですが、それぞれ遠州灘海岸の一部となっています。まずサンドバイパスシステムは、福田漁港港口の埋没対策と浅羽海岸の浸食防止対策として実施しております。これと併せまして、本来沿岸漂砂により浅羽海岸を形成する天竜川からの土砂を活用して、補足的ではございますが浸食対策として養浜事業を実施しています。ただ天竜川の養浜に関しては、掘削土砂を運搬して環境にも配慮するためにふるい分けを行った上で、浅羽海岸へ養浜を実施しているのでどうしてもコストがそれだけ高くなる状況になっております。ですので、サンドバイパス事業の効果と併せて、養浜事業の効果については、現地の浜幅のモニタリングを引き続き行いながら経過を注視していきたいと考えております。

○渡瀬委員
 やってくれるのかやってもらえないのか、そこだけでいいです。別の方法で砂を入れてくれるか、入れてもらえないか、また入れていただけるのであったら、それ以上の量は入れてもらえることができるかできないか、そこをお聞かせください。

○石井漁港整備課長
 先ほど申しましたように、今年度はまだ機能回復工事をやっているところでシステムも止まっているため土砂の補足はできませんが、来年度から機能回復が見込めることから、今のところ漁港管理者の立場として土砂を追加で補足することは今の時点では考えておりません。
 ただ、福田の港の中では堆積してしまう土砂があるものですから、そういった漁港の機能上除去が必要なものについては定期的な除去が必要ですので、状況によって予算を確保し浚渫して浅羽海岸に投入していきたいと思っております。

○渡瀬委員
 やるんだったら遠くから運ぶことになるということで、今予算がないという話だと思います。
外から見てもそうですが、昔は多分浅羽の海岸って100メートルぐらいあったと思うんです。今はもう少ないところは30メートルぐらいになっちゃっているようなものがあるかと思いますけれども、やはりどうしても浸食していて自転車道はもうだめになっちゃっているし、もうちょっといけば防潮堤も浸食してしまうような感覚でありますので、ちょっと砂を入れてもらって部分的でもいいものにして、県は仕事をやってくれたなという目に見えるようなものをやっていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げまして質問を終わります。

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