本会議会議録


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平成28年2月企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山ア 真之輔 議員
質疑・質問日:03/09/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○山ア委員
 それでは、分割質問方式でお願いいたします。
 まず、補正予算の関係からですが、委員会説明資料の12ページをお願いします。
 補正の関係で2点お願いいたします。
 中段少し下の情報政策課の中で、富士登山の観光・安全総合情報システム開発事業費でございまして、当初5100万円計上されていたのですが、今回の補正で3000万円を減少させて、2100万円ということで半額以下になっておられますが、この減額理由について教えてください。

 それから、少し上に戻りますが、企画課の地域経済分析システム(RESAS)普及促進事業費ということで2000万円がついています。これに関しましては、私も6月の委員会で少し質問をさせていただいてお答えをいただいたんですが、ただそのときはまだまだ始めたばかりでこれからだという印象を受けたんですね。それから半年余りたちましたが、この約半年間で、このRESASに関してどれだけ研究が進んでいったか。それから結局これはよくわかってない部分が多いんですが、このRESASをどのように活用していくのか、そのあたりについて教えてください。

○近藤情報政策課長
 この事業は地方創生で申請をいたしましたが、国の地方創生では認められませんでした。そこで県の単独事業として、この中で特に危機管理面を中心にして、主要なところを事業としております。具体的に申しますと、観光情報アプリの構築、これに対するデータベース、県の観光サイトの改修。それから防災面では、基本的な画面の構築とさまざまな行政情報の発信によるところ、そして登山者の位置情報等の表示と外国人の対応。特に危機管理関係は、富士山の登山者の安全・安心ということがございましたので、ここだけはとにかく押さえようということで、こういった形で主要な機能についてはこれで確保しようということでやりました。
 なお、現在、地方創生の新たな申請で、残った部分、山小屋でのWiFi機能の整備を含めまして申請をしております。

○増田企画課長
 RESASの今の研究がどのくらい進んでいるのかという御質問でございます。
 RESASにつきましては、昨年4月に運用を開始したわけでございますが、ちょうど私どもが運用して間もない5月に、国の方に県庁に来ていただきまして、県庁の全部局、あと全市町に集まっていただいて、取り扱いの研修をやっていただきました。その後も例えば統計利用課に御協力いただいて、県及び市町の行政担当者への説明会、講演会をやったりと、普及に努めてまいりました。
 今、利用状況というお尋ねでございますが、私どもとしては、長期人口ビジョンを作成したわけですが、その中で人口減少のいろいろな動向分析を活用して、その結果をビジョンに反映したという活用を図ったところであります。
 それ以外にも、総合戦略の中でRESASを活用したいろいろな分析をやって、国内外の有望企業への訪問をして、成長産業分野の工場とか研究所等の誘致活動を展開することもイメージして経済産業部でいろいろ使ったりということを今やっております。
 これ以外にも、私はさまざまな活用ができるんじゃないかと思っています。このRESASですが、人口推移とか経済指標といった官公庁が公表しているデータはさることながら、特に帝国データバンクが持っている70万社の企業間取引のデータでありますとか、あるいは民間企業が持っております携帯電話の位置情報から1時間刻み、2時間刻みでどこに人がどういうように動いているのかわかるシステムであるとか、外国の方が消費分析ということで国籍別のカード消費額であるとか、観光施設の検索回数、どこをどうランキングされているのかとか、さまざまに使いこなせば、いろいろやれることがあるんじゃないかと思っています。実はそういうことで今回、この2000万円の事業を上げさせていただいてあるわけですが、実はこの事業は1月に国から全国の都道府県に対して依頼がありまして、このRESASを各都道府県で一層普及促進するために加速化交付金で優先採択するので、ぜひ取り組んでいただきたいということでございました。この事業を活用しまして、我々としては県、市町だけではなくて、いろいろNPOとか大学とか、まずはこの裾野を広げる取り組みもやっていこうと思っています。
 あと、使い方の勉強というだけではなかなか成果が上がりませんので、具体的、実践的な成果に結びつく分析をこれでやって、それを5つの圏域単位の地域会議等にも示して、県と市町でいろいろこういう使い方をやっていこうということを使わせていただいて、より一層このRESASを使って観光施策とか産業施策に生かせるような取り組みを深めてまいりたいと考えている次第でございます。

○山ア委員
 ありがとうございます。
 RESASに関しまして、聞けば聞くほどいろいろと期待も膨らむ反面、すごく複雑でどれだけ効率よく、今後運用できていけるのかなと不安な部分もあるんですが、今回いただいている主要事業概要の一番後ろの27ページですよね。ここにその2000万円の内訳というか、今おっしゃったように、県内へのRESAS普及のための説明会をやっていくと書かれていまして、今のその壮大な話を聞くと、県レベルならまだしも、この説明を市町とか、それからここに書かれている高校等の教育機関の規模が受けたとしても、果たして使い切れないんじゃないかなという感じがするんです。だからこそ、そこは県と、あるいはもっと国の機関としっかりと連携して、本当にそういうスクラムを組んでやっていかなければ、もうばらばらにやっていったって実を上げないかなと思うのですが、そのあたりの進め方についてはいかがでしょうか。

○増田企画課長
 国では、このRESASをどうやって使ったらいいんだという問い合わせが結構あるようでございます。そこで国は、来年度当初からRESASマスターという認定制度を立ち上げるようでございまして、地域の中でアドバイスをしたり、使い方を指導したりする人間の人材育成を来年度から進めていくことを考えているようでございます。
 実は今回、この2000万円の事業を国からは地域のシンクタンク等に委託をしてやるようにと話が来ておりますので、そういった方向でやっていくと思いますが、いろいろなレベルの方がいると思いますので、これを使って市町とも一緒に考えながら使うこともやったりということで、できるだけ熟度を上げられるように工夫しながら取り組んでまいりたいと考えています。

○山ア委員
 今おっしゃっていただいたRESASマスター、どれぐらいの数を、いつぐらいまでに育成されていくのかわかっていらっしゃいましたら教えてください。

○増田企画課長
 RESASマスターの関係は、国が今制度の準備をしているようでございまして、インターネット上である程度試験をやりながら、ブロンズとかゴールドとかいろいろ称号を与えるようなことは聞いておりますが、具体的なことについてはこれから制度設計して、来年度のできるだけ早いうちから立ち上げたいということでございますので、私どもそれ以上の説明は承知しておりません。

○近藤情報政策課長
 先ほどの説明で補足させていただきます。
 申請を出しまして、その際に認められなかったということで、県単独で事業化をいたしました中で、多言語が見送りをしておりました。今の地方創生の申請で、この多言語の対応とともに、先ほど申しました山小屋でのWiFiサービスと、これを加えたものでございます。

○山ア委員
 それぞれありがとうございました。
 それでは、もう1つの質問に移りたいと思います。
 先ほど9番委員からもお話がありましたが、地方創生の取り組みの中での次代を担う若者たちによる県民会議のところであります。
 この下のほうに書かれているフェイスブックの意見交換の場なんですが、先ほど左のほうの「365日!いつでも若者会議」はメンバーに限るという話なのでログインできないのはわかっているんですが、その右側の「みんなで語ろう!静岡の未来」、これにちょっとは入ろうかなと思いましたら、まだそういうサイトがなかったように感じるんですが、これはいつごろ開設をされるのかということが1つです。

 それから、一番下の今後の予定のところです。
 この若者意見を今後、県民会議とか地域会議に報告をしてPDCAを回していくということなんですが、そもそもこの県民会議、あるいは地域会議というところに、やっぱり若者をある程度送り込む必要もあるんじゃないかなと感じるんですね。若者だけに限らず、女性だとか、いろいろなアクターをバランスよく配置することが、将来の静岡県にとって、やっぱり多様性のある意見の集約されてのことになると思いますので、その辺の今後の若者意見の反映のさせ方として、そもそも県民会議のメンバーに入れてしまうことに関しての見識、認識がございましたら、よろしくお願いします。

○増田企画課長
 フェイスブックの開設時期でございますが、今、最終的な開設準備を進めておりまして、予定としては3月18日ごろには開設できるんじゃないかと考えて準備を進めております。またよろしくお願いいたします。

 それから、2点目の県民会議、地域会議へ若者に入っていただくべきではないかということですが、実は私どもの県民会議、地域会議は、国からは産官学金労言の代表者が求められています。ただ我々は、若者の意見が必要だという認識に立って、実はもう大学生とか、若い女性にも委員として参加してもらっております。一部はこの若者会議のメンバーと重複している方もいらっしゃる状況でございますので、これからも今のメンバーの中で若い女性の意見も反映しながら、聞きながらやっていきたいと考えています。
 また、今、県民会議、地域会議は5年間の地方創生総合戦略のPDCAを回すことを国から求められてやっていますが、今回の若者会議そのものはもうちょっと長期的な視点に立って、将来の人口減少社会を展望したいろいろ適応戦略と申しましょうか、そういうもうちょっと時間軸の違う視点を持って意見をいただいていますので、若い人たちの意見も県民会議、地域会議の議論を喚起する材料にはなると思っていますので、そういう意見も提示して議論を深めていければと考えております。

○山ア委員
 それでは最後にしたいと思いますが、ぜひそういった形で積極的に若者の意見を取り込んで進めていただきたいと思います。12月県議会の一般質問でも質問させていただいたんですが、ちょうど夏から18歳選挙権がいよいよ施行されるということで、これまでの従来のそういった投票喚起の仕方じゃなくて、やっぱり新しい発想を若者から募るべきだということを言わせていただいたんですが、ぜひ今後3年、4年と続けていかれるということですので、そういったことを1つテーマとしても上げていただきたいし、何よりこういった政治にかかわることを若者にやっていただくことが、やっぱり政治への関心、そしてそれが投票行動につながっていくことだと思いますので、ぜひそういったことを念頭に進めていただけたらありがたいかなと思います。何かコメントがありましたらよろしくお願いします。

○増田企画課長
 以前、本会議でも御質問いただきましたが、選挙も非常にこれから若い年齢の方が入ってくるようになりまして、いろいろ参画も非常に重要になってくると思います。
 今回、我々はこういう若者会議で、将来どういう社会を目指すのかということをテーマにやっていきますけれども、この会議には全部局長に出席していただいております。こうした取り組みのネットワークをさらに各部局あるいは各部門にも広げることによって、県政への若者意見の反映がより一層深まるよう取り組んでいければよいなと感じている次第でございます。

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