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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:07/06/2015
会派名:自民改革会議


○山田委員
 よろしくお願いします。一問一答方式で伺いたいと思います。
 まず初めに、県の新しくできた総合教育会議、このことについてまず伺いたいと思います。
 総合教育会議の年間スケジュール、委員会説明資料の14ページ、15ページを見させていただくと年間スケジュールの予定がもう全部出ておりますし、また協議事項ということで事業概要の中で第1回の総合教育会議で合意した今年度の重点協議事項については4つ、ほかにも幾つかの課題があるわけですが、実際にはこの中で特に、地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会でさまざまな形で協議調整をする議題等についていろいろとやってもらうというような話であります。第1回が5月13日にもう開催をされております。第2回が7月9日ですから、しあさってに開催をされるわけですが、この中で特に協議事項の中でどんなことが今回、第1回目では議論として特に重点的に話し合われたのか。また第2回以降どんな形で進んでいくのか。そしてこの中には有識者が17名いらっしゃるわけですが、この方々をぱっと見ると非常にお忙しい方ばかりじゃないかなと思います。こういう方々はどのくらい出席、フルに全部出ていただいているのか、そういったことをまず伺いたいと思います。

○櫻井総合教育課長
 第1回の実践委員会が5月13日に開催されまして、まず出席状況からでございますけれども、17人の委員のうち14人の委員に御出席をいただいたところでございます。それぞれ10人の委員の方、それぞれの専門分野で活躍されている委員の方ばかりでございまして、本当にさまざまな御意見を頂戴いたしました。それで総合教育会議に先立ってこの実践委員会を開いて、幅広く意見を集うというのが委員会の目的でございまして、実践委員会で示された意見につきましては先ほども答弁させていただきましたが、3つの視点、高校生の修学旅行等と教職員の海外研修のさらなる充実が大切でありますとか、本県は全国の中でも特に在住する外国人の方の数が多いので、児童生徒等とそういった本県に在住する外国人との交流を促進していくべきであるとか、海外において学ぶためにはまず本県の文化や風土をよく学んで、海外の文化を学ぶだけではなくて、本県の魅力を世界へ発信することもあわせて大切であるなどといった意見をいただきまして、それを総合教育会議の場でも知事から御提示いただきました。

○山田委員
 わかりました。済みません、重なったような質問もありまして申しわけなかったです。
 そうすると、この第1回の総合教育会議で今年度の重点協議事項を決められているわけですね。今お話のあった中で、これと絡んでいる話あるいは具体的にこういったこの4つの項目は特に重要な要件だと思いますけれども、こういったことが具体的に実践委員会の中で話をされているのかどうか、そのことについて伺いたいと思います。

○櫻井総合教育課長
 まず、総合教育会議は今年度5回開催いたしまして、4つの協議題が第1回の会議で決まりました。それで総合教育会議で4つの協議題を残り4回の中で順番に協議していただくということでございます。実践委員会におきましては、それぞれの総合教育会議に先立って同じ協議題で委員から意見をいただくという格好にしておりますので、第3回総合教育会議が9月にございますけれども、それに先立って実践委員会は7月9日にまず人材バンクについて委員に御協議をいただく。それで第3回につきましては、順番にいきますと実学の重視に移っていくわけでございますが、もし人材バンク等で協議がさらに盛り上がれば特に形を構えないで柔軟に対応していこうと考えております。

○山田委員
 ありがとうございました。大体わかりました。
 ただ、私自身が思うには、回数として年5回ということでありますが、総合教育会議を置いているという感じにしてはちょっと数が少な過ぎるのかなという感じも受けます。やはり本当にこれを静岡県の教育の根幹に置いていくということを考えるならば、より細かくもっとやるべきだと私自身は思います。そういったことを今後、ことしはこういう形でやるということでありますので、来年度以降はどのくらい充実していかなければいけないのかということをことし1年検証する中で、ぜひともまた検討しておいていただきたいと思います。

 続いて、委員会説明資料の19ページですね。日本平山頂シンボル施設の整備について、日本平の山頂には日本平ホテルがあったり、あるいは市が公園整備の計画をつくったり、あるいはロープウエーの駅があったりいろいろあります。民間でやっているところあるいは市がやろうとしているところ、また県としてやろうというところでこの話が出ているわけですが、もう基本構想策定委員会を2回開催されております。ここには具体的に書いてありませんので、こんな中でどのような議論があったのか、これについて伺いたいと思います。

○杉本観光政策課長
 日本平山頂シンボル施設の検討の内容についてお答えいたします。
 既に2回、基本構想策定委員会を開催させていただきまして、1回目は本当に委員の皆様方からどういった施設が望ましいのかという意見を本当に思いを述べていただきまして、2回目を先日6月17日に開催したわけなんですが、主にシンボル施設のコンセプトであるとか、基本方針、あと施設の機能、内容についての御意見をいただきました。今の段階でありますと、日本平の最大の価値というのは、富士山を初めといたしまして四方の眺望がまずすばらしいと。まずはその眺望を生かした施設にしたい。そして日本平の価値や情報を発信する展示機能も必要ではないか。そしてあと来訪者へのおもてなし機能ということで、ラウンジとかコンシェルジュとかゲストルームというような言い方をしていましたが、そういうくつろげるような、例えばお茶を飲んで展望を楽しんでいただくような、そういうおもてなしの空間も必要ではないかということで、今、2回の検討会を終わったところでございます。それで3回目を7月の末に予定しておりまして、ある程度構想を詰めていきたいと考えております。

○山田委員
 わかりました。
 シンボル施設という形であるということで、かなり詰まってきているのかなということを感じますが、実際この山頂のところは静岡市も絡んでいる話でありまして、あるいは民間も絡んでいる話なんですが、基本構想は基本構想でつくるということでいいと思っておりますけれども、静岡市あるいは民間といったところとどのような話し合いをされているのか、こういったことに対して逐一協議を持っているのかどうか、そのことについて伺いたいと思います。

○杉本観光政策課長
 日本平につきましては、静岡市が日本平の公園整備基本計画をつくっておりますので、昨年度から市とはことごとく調整しておりまして、この検討委員会の中にも静岡市の方には参加していただいております。あと民間の方と一緒に日本平観光組合――観光施設であるとか、ロープウエーをやっている静岡鉄道とか、日本平ホテルとか、そういう民間の方が入っている組合がありまして、そちらにも説明にも行っておりますし、この間も総会の中で説明をさせていただいて意見を聞いていくということで、逐次調整をさせていただいているところでございます。

○山田委員
 ありがとうございます。
 これについては先ほど答弁でもありましたけれども、富士山が一望に見える、また駿河湾、清水港も一望に見えるというところで非常にいい場所であります。ぜひともしっかりとした構想を持って、前に向かって進んでおいていただきたいと思います。

 次に、ちょうどカラー刷りの資料をいただいていますけれども、山のグレーディング。
 これは、静岡県内のいろんな山の資料をいただいていますが、無雪期、天候良好時、登山ルート難易度評価という形で体力度で1から10そして山の難易度になるんでしょうか、AからEということで5段階になっているわけですが、これだけだとぱっと見たときに自分がどこなのかというのが非常にわかりにくいんじゃないか。ただ数字が書いてあってここの山はこのぐらいですよって書いてあるんですけれども、やはりそうではなくて具体的にこのぐらいの年齢の方だとこのぐらいのところまで行けるというような、ある程度目安になるもの、よりそういったものをきちんとすべきではないかと私は思います。ここに作成協力ということで山岳会とか山岳連盟などさまざまなところで協力をいただいておりますけれども、私からするとちょっと心配があります。例えばAのランクのところの3の竜爪山は私の地元ですからよくわかりますけれど、ここは道迷いの心配が少ないということで書いてありますけれど、過去に何人もここで遭難しています。実際道がわからなくなっているんです。ですからもう地図があっても地図どおりにはならない。山岳会の方々ならわかるかもしれないけど、一般の人たちがこれでわかるのかということを非常に心配をしています。いろんな方々が本当に遭難しています。私も現実に遭難の捜索に行っていますからよくわかります。ですからそういったことを考えると、こういった専門家の意見も大事なんですけれども、もっとわかりやすく、本当に一般の方が見てわかりやすいような形に、せっかくつくっていくわけですから、今後そういったことを一般の方々、本当にごく普通に山を登ったりする方々のアンケート、あるいはそういった登山口でおりてきた方々に調査をするとか、さまざまな形でやる方向は考えられているのかどうか。これをつくったことはいいことだと思いますので、そういったことを今考られているのかどうか、伺いたいと思います。

○杉本観光政策課長
 山のグレーディングでございますが、これは長野県が昨年始めたものを今回、山梨県、静岡県、新潟県で同じ基準で、山を体力度、そして技術的難易度で、まずはグレーディングをつけてみようということで始めました。5番委員が御指摘のように、今統一的な基準で例えば南アルプスを縦走する場合とかというところで、同じ基準であると大体このぐらいだというのは多分山歩きをされる方はわかると思いますが、まだまだ本当に自分の力量がわかっていない方の遭難というのが今非常に多いということで、今各県のホームページのほかコンパスというホームページとかで見れるものにも出ていますし、最近では登山雑誌にも紹介されておりますし、あと山岳連盟とか各山の関係団体に協力をお願いしていまして、いろんな資料に使っていただくとか、登山店とかでも紹介していただくように今お願いしているところでございます。これからそういうところで普及をかけながら、今5番委員御指摘のように実際に登られた方のお声も聞きながら、常に見直しとかは今後進めていきたいと考えております。

○山田委員
 わかりました。
 ぜひさまざまなところの、本当にごく一般的に気楽な気持ちでというとおかしいかもしれないですけれども、気楽な気持ちで山へ入っている方々が大勢いらっしゃいますので、そういったところで危険性をしっかり喚起もしておく、だけど安心して登れる、そういったものをしっかりつくっていく、そういったもので資料をせっかくつくるんですからよりすばらしいものにぜひしていっていただきたいと思います。

 次に、委員会説明資料の25ページであります。スポーツを通じたイタリアのフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州との交流ということで、これについては6月議会の本会議の知事の最初の説明の中でいきなり出てきた、行政報告の中でいきなり出てきた話なもんですから、これは一体最初何だろうと実は思いまして、きょうも資料、チラシもいただいていますし、なるほどこういうものなのかということでありますけれども、これ自体が本会議と重なる部分があるかもしれませんが、具体的にこれについてどのような経緯で、昨年11月に申し出があったということなんですけれども、ちょうど昨年11月からの経緯が3回書いてあるわけですが、具体的にこれをどういうふうに今後つなげていくのか。いわばこのイタリアの大会への参加、県民参加、民間ツアーの参加促進ということはあるんですが、今後どういうふうな展開をしようと考えてイタリア大会への参加を考えているのか、もしその先をどういうふうに考えているのかがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

○山本スポーツ交流課長
 イタリアの――ちょっとこれ読みづらいんですけれども――フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州との交流ということで、委員会説明資料ではとりあえずチラシをつくって来月末に県民の方々を派遣するということでございます。将来的には、静岡県内には自転車、サイクリングで伊豆にベロドロームという自転車競技の聖地があって、実は一方でサイクリング大会がいろいろそれぞれあるんですけれども、浜名湖の1周があったり、袋井のゆるゆる遠州ガイドライドというのがあったり、あるいは沼津市、伊豆の国市で狩野川のマラソンがあったりと、結構この自転車を含むサイクリングというのは観光の視点で地域振興に非常に役立つということです。皆様方も御存じのように瀬戸内海にあるしまなみの橋を渡るものなど日本全国にいろいろあって、静岡県にしてもスポーツの資源としてサイクリングをするには観光資源として温泉から食から景色の眺望、それで市町あるいは観光協会さんの地元のおもてなしでそれを成功することができれば非常に地域への観光振興の効果は高いということもあります。
 そういった中で、実は2016年というのはイタリアと日本の修好通商条約の150周年記念ということで、イタリア自体もちょうどミラノ万博もやってございます。その中で県の経済産業部も食とかお茶とかいろんなPRをしています。そういった中で昨年11月に大使館の紹介でその州の代表の方が一応本県にお見えになりまして、それでそこ自体が非常にゾンコラン山という標高は千六百、七百メートルぐらいなんですけれども、イタリアで非常に有名なジロ・デ・イタリアというツール・ド・フランスと並ぶ有名な自転車ロードレースがありまして、そこの会場にもなっているところです。そこからヨーロッパ地域としてもこれから日本と交流をしたいと、日本と交流をしたいときじゃあどこかというとやはり世界遺産となった富士山、じゃあぜひ富士山を持っているところはどこだということでじゃあ静岡県とスポーツとか観光とかそういったことで当然2020年東京オリンピックで日本は非常に盛り上がるねというところもあってぜひ静岡県とやってみたいと。それで我々観光交流局としてもこれから自転車ということではほかの全国と比べて非常にいい資源を持っているので、これから本県独自のいろんな自転車のサイクリング大会、要は複数の自治体を組み合わせて、これこそほかの県にはないような自転車大会をやはり2020年のオリンピックに向けていろいろつくっていかなきゃならないんだと、一応こういった考え方からまずは先進的な自転車のロードレース、自転車文化を持っていますイタリアと交流することによって、まずはミラノ万博で静岡県民を向こうに送って、私どもの難波副知事を今回夏、現地に派遣して、これからどういうような交流ができるか見た上で、来年静岡県でイタリアのサイクリストの方も招待、参加もしていただいて、これが日本を代表する静岡県のサイクリング大会といったようなものを市町と協力してやっていきたい。
 その中で、これから2020年、自転車の聖地、メッカとしてこれからいろんな開催機運を盛り上げていかなければなりませんので、それに付随する1つの大会として位置づけて、ことしはイタリア、来年は静岡、そういう形で相互にお互い無理のない範囲で民間のお金も使って大会を継続していくようなそういった形を一応考えたいと。さらに自転車だけではなくて、イタリアはことし8月万博があって静岡県でブースを出してPRするということもありますので、これから我々の中でもオリンピックの合宿誘致もあります。例えばイタリアから自転車であるとかバレーボールであるとか、向こうで知名度が上がることによって、スポーツ関係のいろんな結びつきができて、イタリアチームが2020年までの間に静岡県を複数回訪れるような流れをつくっていきたいと考えてございます。ですので、一応今回8月がとりあえず1個目のスタートであると。向こうの要請に答えて静岡を一応PRしていきたいと考えてございます。

○山田委員
 わかりました。
 2020年に向けてということですから、3年先になるんでしょうけれども、やってみなければわからない部分も多分にあるなという中で、先ほど話のあった伊豆ベロドロームもありますし、静岡県には競輪学校も修善寺にたしかあったと思います。やはりそういった中で、経済産業省の所管になっているのか国土交通省の所管だったかちょっと私は忘れましたけれども、日本自転車振興会こういったところをフルに活用して、もしやるのであればそういった大きなところを活用していくことをぜひ考えて、これからこの交流がどういう形で広がっていくのか、あるいはどういう方向にいくのかわかりませんがぜひ検討を重ねて、来年やるということであればもう日はありません、そんなに。こっちの静岡でやるとなるともう本当に日はそんなにあるとは思わないです。やはり来年度の予算にも当然そういったものも乗せなければいけないでしょうから。そういったものであるならばできるだけ早い形で進めていくべきだと私は思います。

 それから、次に美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略素案に絡んで、先ほど6番委員からも質問がありましたけれども、富士山静岡空港の平成31年度の目標利用者の設定ということで資料をいただいておりますけれども、100万人ということで先ほどありましたけれども、本当に具体的にこの100万人という数字が出てきた根拠、これをまず教えていただきたいと思います。

○板垣空港利用促進課長
 まず、国内線、国際線どのような形で出しているかと申し上げますと、まず国内線のほうでございますけれども、現在就航している路線が札幌、福岡、鹿児島、沖縄の那覇と4路線ございますので、こちらの4路線について維持をしていく。また曜日便で運航しているような線もございますので、こちらについてはデーリー運航を目指していくということで考えております。またプラスして現状維持だけではなくて新規の路線を開設したいと考えております。
 国際線につきましては、現在新規就航が中国からの訪日需要によりまして相次いでおりますけれども、これを一過性に終わらせることなく安定的に路線を維持していくということを前提としておりますので、現在新規就航がされているもの、また今後増便が予定されているものを見込みまして組んでおります。さらに台北線でありますとか、現在減便中のアシアナ路線については、復便または増便ということを前提としております。それから中国路線だけではやはりイベントリスク等も重なりますので、新たに東南アジア方面に1路線ということで、国内線で40万人、国際線で60万人というような数字を積算し、見込んでいるところでございます。提供座席数については、恐らく160万席を超えるだろうということで数字を出しておりまして、搭乗率につきましても余り高い数字ですと絵そらごとみたいになってしまいますので、過去の搭乗率の実績から6割程度を見込んでいるところでございます。

○山田委員
 先ほどもそのようなお話をかなり伺いましたけれども、単純にこの資料をいただいたものでいけば今約55万人ですから100万人となるとあと45万人。しかも5年間で45万人ということは、単純にいえば毎年9万人ふやしていく、単純計算ですよ。5掛ける9は45ですから。ほぼそれで数が合うと思います。9万人ふやすとなるとじゃあ席数をどのぐらいふやさなきゃいけないかといえば、年間で15万席ふやさないと15万席の6割の搭乗率で9万人なんです。ですから物すごい数をふやしていかないとならない。そこら辺をやはり、15万席ということは365日で単純に割ったら1日400人から500人の間かなと思うんですけれども、そうなるとかなりの便数をふやしていかなきゃいけない。そういったことをやはり私も中国というのは、今は確かにまだいいかもしれない。だけど経済的ないろんな指標から見ていって非常に危険な状況にあるのも事実だと言われているわけです。もうバブルがはじけてもおかしくないと言われているような中国経済。そういったことも考えるならば、やはり先ほど話もありましたけれども、中国だけに頼るのではなくて、やはりほかのところ、あるいは例えばその都市間だけ、富士山静岡空港とただの都市間をやるのではなくて、例えば仁川空港から経由して今外国へ行く方も当然いらっしゃいます、大勢。格安の航空券になりますから。そういったことも考えて、逆に仁川へ飛ばしてそこから次のところへ行くような形を考えるのも1つの考えじゃないかなと。そういったことを航空会社と相談していくとかも私は必要だと思います。というのも今富士山静岡空港から出ているアシアナの便の時間だと、もう乗り継ぎが全然合わないということで全く見向きもされていないです。やはりそういった中で日本の航空会社――なかなか富士山静岡空港は決して悪くないと思いますので、やはりそういったところも含めて考えていったらいかがかと思いますが、その点についてもしお考えがあればお願いしたいと思います。

○板垣空港利用促進課長
 5番委員の御指摘は非常にごもっともな部分がありまして、よくわかります。実際ソウル線なんかも今3便になってしまって利便性が非常に低下しておりますし、台北線のほうも乗り継ぎが一部ちょっとダイヤ状況からいって以前ほど乗り継ぎがよくないというようなこともございます。
 我々のほうとしましては、利用者数を利用促進策によりまして高める中で、航空会社に利用者数の増加をもって交渉に当たりまして、より県民のために使いやすいダイヤ、それから機材も小さいものじゃなくて修学旅行なんかですと大きい機材のほうがいいもんですから、そういう大きな機材を実現できるようにということで、まず交渉の土台に立てるような利用者数をしっかり確保して取り組んでいきたいと思っております。
 また、ことし恐らく提供座席も中国路線等は重なりますので、120万席を超えてきますので、あと平成31年までそれをしっかり維持していけば、残り3割ぐらいの上乗せということになりますので、そちらも含めましてしっかりと取り組んでまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○山田委員
 余り時間もありませんので、私自身は100万人という数字は非常に厳しい数字だと思います。でもまあ努力をしないことにはふえていかないので、ぜひともそういった意味で本当にさまざまないろんな知恵を使ってやっぱりできるだけふやしていく。外国路線の場合は、特にいろんな課題が出ますので、国内路線の充実あるいは本当にそういった意味でこつこつだと思いますけど、ぜひこれからもしっかりと皆さん一丸となって頑張っていただきたいと思います。

 最後に、2つ伺います。
 県の私学振興の件、地方版総合戦略素案の77ページの特色化教育実施校比率を平成31年度に向けて、平成26年度97.7%を100%ということです。これは私立ですから、独自に自分たちでやっていますので、自分たちでお金も保護者からいただいたり、あるいはそのためにこういったものが必要なんだということです。実は県で私立学校にこのような助成をしています。この資料もいただいておりますが、これを見ると経常費とか施設整備あるいは就学支援、そういったものについてはあるわけですが、ここの施策の方向に「私立学校の自主性、独立性を活かした学校づくりへの支援を図るなど」と書いてあるわけですが、具体的にはほとんどお金はついてないということなんです。
 ですから、今後こういうことをやっていく中で、特色あるものができるのはある意味で言えば私立の1つの大きな力だと思います。そういったものに対して、いいものに対しては、例えば将来的に予算化をしていくとか、そういったことを計画とこの総合戦略の中で考えておられるのかどうか伺いたいと思います。

○伏見私学振興課長
 総合戦略等の関係の私学助成についてお答えします。
 特色加算につきましては、比率によりまして今97.7%ということです。これは私立学校で特色加算をしている学校として8項目を特に出しまして、その4項目以上を実施しているところに対して計算し出しているところでございます。
 今後につきましては、現在の特別教育加算につきましては、私学経常費の中の大体5.5%ぐらいを対象としまして、その中でいろいろメニュー化してやってございます。そういった中で、今後いろいろ私立学校と話をしながらこういった部分でやっていきたいと、特に独自性とかそういったところを考慮しながら、今後またメニュー化については個々にまた個別に新たにつくるなどして対応していきたいと思います。

○山田委員
 ありがとうございました。
 私学振興というのは1つの大きな柱だと思いますので、ぜひとも将来的に頑張っていただきたいと思います。

 最後に1つだけ、観光交流の動向ということで、平成25年度の資料をいただいております。この中で、観光交流ということで書いてあるんですが、非常にこの数字がひとり歩きをしちゃう部分もあります。というのも、静岡市を地元ですから見ますと、2700万人が観光交流の客数だという形になっているわけですが、後ろのほうにある施設を見ますと、体育館とか小さい地域生涯スポーツとかで使うような体育館も年間1,000人以上入場する人たちのところは全部網羅するような形になっていますので、そういう数字が出てくるかと思うんですが、実際そういったことから考えると、ああいう施設はほとんどの方が地元の市民の方々が使っているのが大多数であって、そういったことを考えると、本当にこれが正しく県の観光交流の動向というもので本当に反映されるのかということ。ですから、そういったものをこの指標の取り方、そういったものを今後いろいろ考えていく必要があるんじゃないかと私は思います。2700万人でなおかつ非常に感じるのは、宿泊者がその中で平成25年度でいくと160万人です。ですから1割にも満たない。ですからそういったことから考えると、やっぱり本当に県として今後こういったものをしっかり数字としてやっていくのであれば、もう少し考え方を一度見直しを、これは時々見直しされてますから、見直しをすることも必要じゃないかなと思います。そういったことについて考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

○杉本観光政策課長
 この観光交流客数ですが、確かに観光施設、スポーツレクリエーション施設の観光交流客数ということで、年間1,000人以上というと、本当に市民の方がいつも気軽にやっているスポーツのイベント数も確かに換算されてしまうというのはありますが、今までの考え方といたしましては、学ぶ、遊ぶ、触れ合うという切り口で幅広く捉えまして、そういう活用していただく数字ということで市町を通して統計を挙げている数字でございます。
 ですので、確かに細かく見ていくとそういった施設もございます。今後ちょっとそちらはあわせて検討をしてまいりたいと思います。

○山田委員
 ぜひお願いします。前書きのところにも書いてあります。本当に県内への誘客に努めてまいりますというような形で書いてあるわけですから、やっぱり県外からどれくらい来ているのか、そしてまた県内の人たちがどういった形で宿泊をしているのか、そういったことをやっぱできるだけ数値として把握をしていただきたいと思います。語っていただきたいと思います。手間もかかるかもしれませんが、それが1つの積み重ねになるかと思います。以上です。

○鳥澤委員長
 ここで5番委員の質問が終了いたしました。
 ここでしばらく休憩といたします。
 再開は、午後3時5分といたしますのでよろしくお願いします。
( 休 憩 )
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言をお願いいたします。

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